アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFL/Pro Football

The RockがXFLを買収

破産となっていたXFLをThe Rock様が購入するようです。The RockことDwayne Johnsonとその投資家集団がXFLを購入して事業継続を目指すようです。購入額は$15 millionとなっていますが、たぶんそれ以上に負債も抱えているので投資総額はもっと多いはずです。

WWE所属レスラーとしてThe Rock、映画俳優としてのDwayne Johnson、いずれでも知名度抜群。この夏はNBC系列のスポーツリアリティ番組のThe Titan Gamesのホスト役でもTVの露出が多かったです。

アメスポが全停止する中、このThe Titan Gamesや、NFLのJJ Watt兄弟がホスト役を勤めるUltimate Tag、NBA Stephen CurryもからんだHoley Moleyといった疑似スポーツ・創作スポーツTV番組が今年は相次いでいました。日本発のSASUKE、アメリカ版ではAmerican Ninja Warriorがこの系統の番組のスタンダードとなっていたわけですが、このジャンルに他TV系列も挑戦していま各局が覇を競ってる状態であると理解してます。個人的にはあまり興味がなく見てないのですが、どこも番宣は多いのでやってることは興味がなくてもわかってしまうという感じでした。スポーツ放送がない中、どこもまずまずの視聴者を集めていたのが各種視聴率資料から見えます。僅差ですがThe Titan Gamesが同系統の番組の中では一番視聴率は高いようです。

フットボール選手としてのThe Rockはカレッジ時代はMiami Hurricanes所属でDT。1991年のMiami-FLの全米制覇を現役で経験しています。後にNFLプロボウラーとなるWarren Sappに後年ポジションを奪われたとか。NFLには進めず、CFLで短いプロ経験あり。1991年の全米制覇チームでフットボールでの一番の出世頭はJessie Armsteadということになりそうです。QBはGino Torretta。

しかしフットボール限定でないのなら間違いなく最大の出世頭がThe Rock様です。
そのThe RockがWWEでのボスだったVince McMahonからXFLを買い取って、XFLの3度目の挑戦が始まるとうことになるわけですね。売却側からのコメントで「最もふさわしい新しいオーナーを見つけることができた」という異例とも言える歓迎コメントが出てます。
この疫禍が来春2021年のXFLの想定シーズンの時期までに収まっているのかまだ予断を許さないところですが、いまこのタイミングで買い取ったということはやる気はもちろんあるんでしょう。

破産を宣言したことでその財務はかなりの部分公表されており、2020年の途中で終わってしまったシーズンでも約$20 millionの収入があったとか。もしシーズンを完走できていればさらに$20 million以上の収入があったということで、マイナースポーツとしてはずいぶんとカネまわりは良かったようではあります。Vinceが周到に準備して再挑戦した事業だったわけですから疫禍という大アクシデントが起こらなければなんとかなったのでしょうか。

XFLが2001年に初挑戦したときはまだ元気だったVinceが前面に出て大いにメディアを賑わせました。2020年の再挑戦の際はVinceは静かでほとんど表に顔を出しませんでした。2001年のときの失敗の反省もあってのことだったのでしょう。
3度目の挑戦となる2021年ないしは2022年はThe Rockが前面に出てくると考えた方が良いんでしょうね。

バブル隔離をしないというNFLの判断

バブル隔離をしなかったMLBが早くも危機に陥ってるわけですが、近くキャンプが始まろうというNFLも同じくバブル隔離をしないという決定がなされており、それをうけて選手の離脱宣言が増えてきています。

MLBでの開幕早々のクラスター発生が問題化していますが、MLBより先に活動を再開していたマイナースポーツではバブル措置を実施。概ね感染者の抑え込みが奏功しています。
チームスポーツに限っても女子サッカーNWSLは1チームがバブル入り前に集団感染を起こして離脱したものの、その後は順調で短期シーズンを完走達成。男子サッカーのMLSも序盤に感染者が発生しましたがその後は順調。今日の発表分でバブル内の選手関係者全員654人に754回のテストを実施、陽性ゼロの結果とのこと。最後に感染者が出たのが7月24日。検査感染状況のレポートが公式サイトにアップされていて透明性も高いです。
シーズン再開を2日後に控えたNBAからも感染者発生の報告なし。カナダで2都市でバブル入りしているNHL選手からも感染者ゼロの報告が上がっています。

MLBの状況がMarlins1チームにとどまればなんとか踏み止まれるでしょうが、第2のMarlinsのようなチームが発生するとシーズンは危機的状況に。バブルなしで臨んだMLBの判断ミスだという結論になってしまいかねない。


そうなると既にバブル措置は取らないと表明しているNFLがそのポリシーで突っ張りきれるかが疑問視されることになってきます。

いつも書いてることですがNFL選手の選手寿命は極短い。これがNFL選手会を弱くし、労働争議でオーナー側が常に勝つ下地なわけですが、同じことが今回の問題でも選手たちにのしかかることになります。

現在NFLでコロナ対策の不備を理由に離脱を宣言している選手たちはかなりいますが、プロ選手として当落線上の若い選手からすればいまの状況はNFLでプレーするチャンスに見えてしまうはずです。既にミリオネアになった選手たちは家族や健康を考えるが、そうでない選手には大チャンスと言えオーナー側の提示するバブルなしのコンディションを感染上等で受け入れるはずです。そこまでは見えているのでオーナーからすれば代わりはいくらでもなり手がいる、高額サラリーの選手が離脱するなら安くあがって有り難いぐらいだということになる。

問題はMLBでのバブルなし措置がNFLキャンプ前に大失敗だと見做されるほど破綻する場合でしょう。Marlinsだけの問題でとどまるならともかく、そうでないとNFLも再考を求められる事態になる。対選手会ならオーナーの優位は動かないけれどあまりにも選手の健康を軽んじているとファンにも見做されるようになると事態が変わります。ファンは心情的には選手側につくでしょうから。
なのでNFLの首脳からしたらMLBには踏ん張ってもらわないと困る、という意味でMLBを応援してるところじゃないでしょうか。

社会主義がGreen Bay Packersを救ったという説

大統領選挙年は4年に一度のアメリカの政治の季節。長いプロセスを経て大統領が決まるその過程でなにがより重要なのかをゆっくり考える機会を与えてくれるイベントという意味ではけっこうなことだというのが私の米大統領選挙観です。日本の2週間ほどで突然選挙が始まって終わるプロセスとは相当に違う。

その4年に一度のタイミングに合わせて問題提起をする動きも活発化するわけです。2016年の前回選挙年にも起こった人種間闘争が2020年にも起こったのを偶然と見るか、大統領選挙年を狙ってわざと起こした計画的な事件だと見るかで大モメにモメたりもしています。
一警官が黒人容疑者をカメラの前で窒息死させてしまったのを計画的と唱えるのはムリだろと思われるでしょうが、実際にそういう主張をしている人はSNS上にいくらでもいました。トランプ政権幹部が決して「Black Lives Matter」とは言わない、Black Lives Matterは国民の分断の言葉だとまで言って反発するのは、人種問題が今クローズアップされているのは計画的な反乱行為だという主張と軌を一にしていると言えます。

そんな感じで国内でまともなものからトンデモまで様々な政治的主張が飛び交うのが大統領選挙年ですが、最近公共放送PBSで「America's Socialist Experiment」訳せば「アメリカの社会主義者実験」という番組をやっていました。これも政治の季節に合わせて制作されたのかなぁという感じの企画です。中身は中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー市を題材にした番組でしたが、なんとそれに前MLBコミッショナーのBud Seligさんが出演していてびっくりしました。SeligはMLBのコミッショナーになる前はMLB Milwaukee Brewersのオーナーで、ミルウォーキー市生まれ育ちで往時を知る地元の名士の一人ということでこの番組に出演していたようです。

ミルウォーキー市というのはアメリカでは珍しいSocialist Partyの市長を3代も選んだ都市だったそうです。市長の政策が社会主義的だったという話ではなく、Socialist Party社会党の候補として当選した市長が3代計40年以上もあったと。一時点では民主党と共和党が統一候補を立てないと勝負にならないほど社会党の市長への支持が強かったという歴史すらあるそうです。それでその後同市やウィスコンシン州がさらに左へ行って共産化したかというとそうはなってないんですが、とにかくそういう歴史があったと。番組の中身はなかなかおもしろかったのですが、多くはアメスポと関係ないので当ブログで取り上げるべきことではないでしょう。


それで表題の件です。
ここからはSeligさんの意見なんですが、ミルウォーキー市が社会主義政策を推し進めたことでスポーツ界にも良いことがいくつも起こったと言うのです。その一つがNFL Green Bay Packersが生き延びることができたことだと言うんですね。話の展開があまりにも意外で見ていて、ほぅ、どうなるとそうなるの、と見入ってしまいました。
当ブログでは過去何度も書いていますがBud Seligコミッショナーは優秀な方でMLBの現在のビジネス的隆盛の大半はSeligコミッショナー時代の功績でしょう。1990年代のストによる人気低下後から就任。リーグ拡張、ポストシーズン改革、インターリーグ戦創設、ステロイド政策の策定、労使両方から反対されながらWorld Baseball Classicを創設したのもSelig時代の功績のひとつです。いまのコミッショナーとはリーダーシップで比較になりません。喋り方はぶっきらぼうなのに説得力はあるというなかなか味のある方でした。

Seligさんに言わせると社会党の市長の下、同市は市民ためのスポーツ施設の拡充やミシガン湖に面した公共のビーチの開発などに努めた。その流れの中、MLBチームもないのに公金でMLB仕様のスタジアムも建てたのだそうです。リーグ拡張に失敗して破産状態だったMLB Seattle PilotsをSeligさんが購入してMilwaukeeに移転してそのスタジアムにすっぽり入ったのは後のこと。

で、Packersですが、当時ウィスコンシン州内の小都市Green BayでPackersは財政難に陥り身売り移転倒産が間近だったと。Milwaukee市はPackersの移転誘致も念頭に同市内でのPackersの試合を開催。開催地は上述の公営Milwaukee County Stadium。同所での試合は多くの観客を集め、Packersに当座の資金とGreen Bayの新スタジアム建設を計画するための時間的な余裕を与えたのだというのがSeligさんの述懐です。Milwaukeeの公営スポーツインフラがPackersを救ったというわけです。
その結果できたのがNFLの名物スタジアムのひとつLambeau Field。大箱のLambeau Fieldを得たことでPackersは経営的安定を確保し小都市にも関わらず存続できたアメスポでも稀有な存在として生き残ったという流れだそうです。

私が最初に渡米した頃もPackersはまだ@Milwaukeeでも試合をしていたのを見た記憶がありますからLambeau Fieldができた後もMilwaukeeとの繋がりは末永く残っていたことになります。


アメリカでは国内で静かに社会主義が台頭しているという話はときどき耳にするようになっています。その流れの中で、アメリカ近代史で既に米国内で一度実際に社会主義の地方政権が存在した実例をまとめたドキュメンタリー番組だと理解してます。1960年以降は同市の市長には民主党候補が連続当選しているようで、なぜ社会主義は廃れたのですかという問いについては、社会主義的な政策で良かったものは大半既成政党が取り込んで当たり前の政策になって既に実現しているからだというのが同番組に出演していた識者の意見でした。その辺は日米を含め西側陣営各国似たような状況かと思いますので理解しやすいところです。

NFLの外に広がった膝つき行動

私がちらっと見た限りの話ですが、サッカー男子MLSでは膝つきあり。サッカー女子NWSLでもあり。欧州サッカーでEPLの試合、FA杯戦でもやっているのを見ました。イタリアSerie Aはナシでした。

5年前にNFL San Francisco 49ers Colin Kaepernickが膝つきを始めたときはNFLの外には広がらなかった。人種間の闘争だとすれば最も黒人選手の割合の高いNBAでそれが広がる可能性はあったはずですがどういう理由だかNBAでは実施されなかった。今年はどうか。

今年と4−5年前との違いは、アメスポメジャーが疫禍下での停止を余儀なくされている間にアメリカの外でも膝つき行動が広がったことです。アメスポ内でも以前は実施がされなかったMLBのプレシーズン戦でかなり多くの選手スタッフが膝つき行動を行っています。
ここからMLB/NBA/NHLと次々とアメスポメジャーが帰還予定で、シーズン開始の話題とともに膝つき行動の有無、誰がやった誰がやらなかったという観察が詳細に報道されたりするのでしょう。


ところでスポーツの試合前に国歌を演奏するという行為自体がアメリカ以外の国では必ずしも一般的ではないようで、国歌にかぶせて膝つきをするという部分が自然に分離されているのがおもしろいところでもあります。米国国内での膝つき行動への批判の多くは「国歌に起立しないのは軍への敬意の欠如」という理屈でなされています。

2ヶ月ほど前でしょうか、元サッカー男子代表監督だったBruce Arena(現MLS New England Revolution監督)が、試合前の国歌なんて要るのか?あれをやめてしまえば問題は消滅するだろという話をしていて、ああなるほどそれも一つの回避策としてあるかもな、と思いました。

その昔、日本でも映画の上映の前に国歌を流していたと聞いたことがあります。米国でも過去にはそういうことがあったそうです。当然のように観客起立が求められる。それがないことが当たり前になった今となっては、なぜ映画の前に国歌??という感じであるでしょうが、実際そうだったという話です。
今アメスポの試合前の国歌演奏は少年スポーツを含めて当然のように行われていますが、それが必須かと問われれば、必須でもないのか、ということになります。
国歌をやめよう、と声高に言うとそれに反発する人たちが保守派を中心に出るのもまた想像でき、実現はしないように思いますが、ひとつの見識としては意識していてもいいのかもしれません。
他方、膝つき行動は国歌に合わせてやる必要もないのでは、という回避策もあると意識すべきではあるのでしょう。

それ以前の話で、スポーツと政治がリンクすること自体がいやだというファンもいるはず。現実から逃避できるメタ世界としてのスポーツを楽しめないわけですからね。そういう意味での膝つき行動反対派も含めまだしばらくは落ち着かないアメスポの再開時期になるのでしょう。

Redskinsの改名問題

NFL Washington Redskinsの改名問題。2020年シーズンは僅か2ヶ月で開幕なのでそれまでに新チーム名とロゴを完成するのはかなり時間的な制約がきついです。そうなるとどうなるかというとニックネームなしでシーズンに突入する可能性も念頭に置いておく必要がありそうです。

ニックネームなしというのは残念な状態ですが過去に例がないわけではありません。North Dakota大がFighting SiouxからFighting Hawksに切り替えとなった過渡期に3年近くニックネームなしで活動を続けたという例があります。プロだとCFLがBaltimoreにBaltimore Coltsを作って、NFLから名称使用に法的なクレームが入った時期にニックネームなしで活動した例もありました。この時期はなかなかおもしろいことがいっぱいあって話をすると長くなるので我慢してそこは避けます。

Redskinsというアメリカ原住民をニックネームを過去使っていた例としてはカレッジのMiami-OH大がMiami RedskinsからMiami Redhawksに改名した例があります。他にはSt. John's大がRedmenだったのをRed Stormに変更したのも同様の例です。St. John's大の例だと名称変更に丸2年を要し、伝統の名前を守ろうという抵抗もかなりあったとされます。いまは社会全体に勢いがありますから比較的抵抗は弱いはずです。こういう勢いというのは大事なんだろうなあとは思わされます。

他に有名どころでアメリカ原住民モチーフのチームというとMLB Cleveland Indians、NHL Chicago Blackhawks、カレッジFlorida State Seminolesというところ。


どの名称変更でもほぼ共通するのはチームカラーは変えないこと。Washington Redskinsのえんじ色とゴールドもたぶん変わることはないのでしょう。他でこの配色のチームはプロ・カレッジを通じて少ないので過去からの資産として維持するのはほぼ確実に思えます。
そのケースについては批判も既にあり、チームカラーを維持すると旧アパレルをそのまま持ち込むファンが多く残ることが予想できるので変更が現実的に無効になる可能性があるという批判ですね。そういう批判もあっても良いと思いますが、そういう点まで時間をかけて100点満点の改革を目指すお国柄ではなくスピード感が大事とされる社会なので配色は変わらないと想像した方が良いかと思います。

チーム側からすると名称変更・ロゴ変更のメリットとしては新名称とロゴの登場で公式のマーチャンダイズのセールスが大きく伸びることが予想されることでしょう。新名称側だけでなく、旧名称や旧ロゴを懐かしむ年長ファンが二度と手に入らなくなる前に既存のマーチャンダイズを買い込むことも予想できる。もちろん新ユニフォームも売れるのでチームにとってはビジネス上は悪い話ではないという面もあるわけですね。
RedskinsのオーナーのDan Snyderからするとこれまでさんざん「絶対変えない」と公言していたのが押し流されたという意味でおもしろくない面はあるでしょうが、とりあえずカネは入ると予想されるから、まいっか、ということになりそう。あとはどれほど良い新名称・新ロゴが作れるかですね。そのデキによってセールスは大きく変わるでしょうし。

人種問題とは関係ないですがメジャースポーツの新ロゴの失敗例としてはNBA New Orleans Pelicansが最近の最大の失敗例かと。あれは‥ Zion Williamsonというアメスポ最大のスーパースター候補を得てもあれだけかっこ悪いユニフォームだとなんとも売れないですよね。

Cam NewtonがPatriots加入へ

時期が少々妙な時期とはなりましたがNew England PattiotsがQBを獲得。元Caorlina PanthersのMVP Cam Newtonと1年契約となってます。自前のMVP QB Tom Bradyを失ったこのオフシーズンの終盤の今、別のMVP QBを手当に成功したことに。

31歳のCamは過去3シーズンの肩および足のケガが嫌気されてPanthersとの契約切れ後も買い手がつかずここまでFAのままでした。
Patriotsの方はBradyがFAで去った後、FA市場でもドラフトでもQB獲得に動かず。実績ゼロの手持ちの2年目Jarrett Stidhamを先発QBとして新シーズンを迎える態勢のままここまで来ていました。Patriots陣営はStidhamを信用していると言い続けており、ファンも戸惑いながらもそうまで言うならStidhamのプレーをするところを見るしかないなというムードだったかと思います。
そういう状態のPatriotsというのはCamにとっては数少ない加入後すぐに先発の地位を争えるチームというわけでもあります。

PatriotsとCamの契約は1年契約の上にインセンティブが金額に多くを含むとされ、この契約をCamが受け入れたということは2020年シーズンは自分がまだトップレベルのNFL QBであることを証明するオーディションのシーズンと割り切ったということでしょう。他にはプレイタイムが見込めそうなNFLチームはもうないのです。XFLもありません(XFLは売却の噂があり復活の可能性がゼロではないという観測もありますが)。

Patriotsにとっての利点はとにかくお試しコストが安いことにつきます。他の選択肢がないのが見えているCamの足元を見たとも言えます。疫禍の影響で実際のCamのプレーをライブでどれだけ見られたのかはわからないですが、これまで時間はたっぷりあったのでプレーぶりにせよケガの状況にせよ事前確認すべき点は最大限確認しての低リスク低価格の契約なのでしょう。
状況から言ってCamが意欲十分でキャンプに入ってくることは確実。もしCamがケガ以前レベルに近いプレーができるならPatriotsは丸儲けでしょう。本当にそんなレベルならシーズン中に契約延長してPatriotsの将来をCamに賭けてみるかもしれません。実際に使ってみて能力的、またはキャラクター、リーダーとしての能力をこんな契約で査定できるのですから文句ないのでしょう。

トランプラリーで優しく攻撃されたGoodell

例のトランプのラリー。2時間も喋りまくった中、スポーツ関連の言及はNFLの膝つきに関した部分だけでした。南軍関連の銅像が各地で引き倒されていることを強く非難した続きでNASCARの南軍旗の話が出てくるのかと思っていたんですがその点はスルーしました。根本的には自陣営の支持層であるNASCARはなじらないんですね。なかなか考えてますな、という感じです。ミシシッピ州の州旗の変更要求をつきつけた対SECについても言及なし。

NFLについてはコミッショナーのRoger Goodellを良い友達だと言いつつ、国旗には起立しろと4年前の議論の蒸し返し。つまりGoodellを自陣営に引きずり込み、NFLを労使分断という戦術ですね。選手と大統領の間でGoodellコミッショナーの苦悩がこれから数ヶ月続きますね。風見鶏はこういう状況に弱い。

テキサスのNFL選手たちがコロナ陽性

メジャースポーツが活動再開に向けて助走を開始しているところ。チーム個別に所属選手のコロナウィルス検査を行っているようです。テキサス州に所在のNFL Dallas CowboysとHouston Texansの選手にそれぞれ数名の陽性の選手が出たそうで、そのうちの一人はCowboysのスターRB Ezekiel Elliottだと報じられています。

かかったからと言ってそれがすなわち悪い病状というわけではないですが、テキサス州オクラホマ州辺りは経済再開を先行して、たぶんそのせいでここ数日感染が広がっているというニュースが続いていた中でのNFL選手の感染なので、あーやっぱりね、という感じです。

オクラホマ州では近々トランプ大統領の大規模選挙集会が予定されています。これ、室内で入場人数の制限はしない大規模集会です。3月にアメリカ経済がストップして以来最大の室内集会で、公衆衛生当局者からはかなりの苦言を集めていますが開催は強行されることになります。元々はノースカロライナ州で予定されていたのが同州の知事が入場制限やマスクの着用義務にこだわったのを主催側が嫌気してオクラホマ州に場所を移して会場いっぱいに支持者を入れて気勢を上げるということです。ノースカロライナ州は歴史的には南部のうちではありますが北部との境界線前面で住民の意識も南部一辺倒ではない土地柄です。オクラホマ州は堂々の南部メンタリティの土地柄でしょう。

テキサス州だのオクラホマ州だの、私からは遥か彼方の土地なので冷たいようですが、頑張ってね、という感じですね。近隣州に住んでいたら是非やめてもらいたいところですが、日本と北京ぐらい遠いので社会実験で良いのではないかと思います。

この大統領の大規模集会が強行されてそれから1ヶ月経っても大丈夫となればそれは7月8月に次々と再開していくであろうアメスポメジャースポーツにとっては観客を入れられる可能性が膨らむわけで、スポーツ経営者は注視しているでしょうね。大統領自身が国の防疫指針に沿わない集会をやって人柱になってくれるというのですから、黙って結果を眺めているのが得策です。

Breesに続いてNFLコミッショナーも謝罪

NFLコミッショナーRoger Goodellが過去に選手の国歌演奏時の抗議行動を制限したことを謝罪しています。いまのNFLのナンバーワン若手スターであるPatrick Mahomesを含む多数の選手たちが共同で抗議コマーシャルを作成公開してNFLの態度に不満を表明したあとのタイミングでした。
コミッショナーは明言はしてませんが秋に開幕するときにはその制限を撤廃するってことなんでしょうか。また今回の謝罪コメントの中では事実上抗議行動のせいで選手キャリアが終了に追い込まれたColin Kaepernickには言及してません。KaepernickとNFLは法律上は手打ちをしているようなのでいまさら持ち出したくないのかもしれません。

というような感じでGoodellのコメントはガス抜きっぽいかなあという気もします。元々Goodellは選手にもファンにもあまり慕われていないという先入観があるので何を言っても悪い方に解釈されるのはお気の毒ではあるんですが、内容が少々中途半端なのは否めないように感じます。まだシーズン開幕まではかなり時間があるわけですから今はこんなものか。

NFLの膝つき抗議は広がりを見せたあとトランプ大統領とその支持者から強い批判を受けて、その後NFLが禁止まで踏み込んだという経過がありました。このタイミングでGoodellが態度を変えたのは選手やファンのガス抜きもそうですが、この11月のトランプの再選の可能性が大きく減ったことも影響しているんでしょうね。まだあと4年もトランプ政権が続くならとてもこの時点で政府とことを構えたくないはずですから。同時に膝つき抗議を解禁するとまでは言ってないところが風見鶏だなあという印象を強めます。


Breesの方は国旗への敬意を強調したコメントを出した翌日にあっさり陥落、謝罪コメントを出してます。4年前にこの問題が議論を呼んだ時期にも散々言われた「膝つき抗議は国旗および米国兵士への侮辱である」という理屈をBreesは今回も当初持ち出したんですが、翌日の謝罪で「抗議と国旗は別ものだ」という方向へ意見を修正しています。
この部分でBreesが後退したのは今後のこの問題での障害が大きく減ったことを意味するはずです。抗議を抑え込みたい側からすれば痛手でしょう。
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