アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFL/Pro Football

タンク合戦するほど今年のドラフトは良いのか?

日曜日のNFL、いろいろあったんですが個人的に盛り上がったのはSan Francisco 49ersとNew York Giantsのタンク合戦です。試合前の段階で49ers 0勝9敗、Giants1勝7敗。これにCleveland Brownsが0勝9敗とこの3チームでドラフト指名権争い。Giantsがこの日敗戦したことでGiantsが49ersと指名権争い2位タイに浮上したことになります。

タンキング=故意の敗戦はここ数年バスケNBAでも話題になりドラフト改革に繋がりましたが、NFLではまだタンキングは有効です。最下位イコール全体1位指名権ゲットです。(NBAは元々くじ引き。最近の改革でくじ引きの確率を再調整)

この日の試合がこの最下位争いでの唯一の直接対決で、Giantsがうまくやったことになりますが、Clevelandが堂々全敗でシーズンを終える可能性は否定できず、Giantsは2位を確保できればハッピーという感じか。そもそも負け馴れているClevelandならともかく、辛辣なNew Yorkというマーケットでこれほど負けまくって、それがタンキングだとしてもそれほど来年のドラフトで獲りたい選手、ファンが納得するような選手がいるのかどうか。

カレッジシーズンを見ている限りは今季のQBは明らかに不作。試合に直接のインパクトを残すLBやDEに逸材がいるわけでもない。負けまくっている下位3チームに一人ラインの好選手が入ったところでどうなるものでもないでしょう。誰を獲りたくてタンクしているのかよく見えません。もう既にやけくそで「何のために」という目的は消えてドラフト順を上げるという手段が目的化しているのか。

もちろんCarson Wentzのようなカレッジの試合を見ていただけでは全く無名の選手がドラフトの穴、その後大化けとなる可能性もありますが、その場合はドラフト順というよりスカウトの見る目、育成の方が大事になりそうで、Clevelandほどスカウト・育成という言葉が似合わないチームも珍しく、ドラフト順だけ上げてもどうしようもなかろうという気がします。Giantsはその辺ひょっとしたら自信を持っているのかもしれませんが。

バックアップQBなしへ突っ走ったPatriots

驚愕のトレードが発生しました。New England PatriotsがバックアップQBのJimmy GaroppoloをSan Francisco 49ersの来年のドラフト2巡目指名権と交換だそうです。Patriotsはシーズン開幕直前に第3QBだったJacoby BrissettをIndianapolis Coltsにトレードしてその補充をしないままでここまで来ていたのでなんとびっくりエースQB Tom Bradyのバックアップが一人もいない異常事態に。

Jimmy Garoppoloは今季後にFAとなる予定で、当ブログではたぶんNew EnglandはGaroppoloは放流方向ではないかとは予想はしていました。いましたが、だからと言ってこのタイミングで放出は驚愕です。来週はNew Englandはbye weekでチームを立て直すにはこのタイミングしかないというのはわかります。またWR Chris Hoganが週末の試合でケガで退場。発表になってませんがたぶん肩の脱臼。ということはGaroppoloを早めに処分しただけでなく、ゲットした49ersの指名権を使って即座に補充のWRを取りに行くのかもしれません。そうでないとトレードのタイミングの説明がつかない。確かにPatriotsのロースターで一番実戦の役に立ってないのはJimmy Garoppoloだったでしょうがだからと言って40歳のTom Bradyのバックアップ選手なしという決断はすごい。

早急に誰かFAのQBを取るのは間違いないし、来季のドラフトで改めてQBを上位指名するつもりでもあるんでしょう。後者はまだ先の話だし、GaroppoloをFA放出する方向は検討していたので内々の準備内偵はしていたはずでそちらはどうとでもなる。当面のバックアップに誰を取るつもりか。何でもJimmy Garoppoloが加入したことで49ersのロースターからはみ出したBrian HoyerはPatriotsに在籍した過去もあるので当面の補充としては適任だという話です。RGIII, Johnny Football, Colin Kaepernick辺りは一瞬自分の出番か!と思ったかも。

Kaepernick CFL行きの可能性

CNN.comにColin KaepernickがCFLに行く可能性や、カナダ側のこの事件についての反応について詳細にレポートした長文記事が掲載されていました。一般人やCFL関係者、Kaepernickのカレッジ時代のチームメイト(カナダ人)などのコメントなどが多数含まれています。全般にはかなり好意的な内容になっています。

トランプ大統領がメディア批判した通り、この手の記事は恣意的なこともあるのでカナダ世論の本当のところはこの記事だけでは断定できませんが、カナダの黒人人口はアメリカとは比較にならないほど少ない(たぶんカナダの場合インド系とか華僑の方が多い)のでイメージが相当違うのは事実でしょう。

おもしろいなと思ったのはCFLではMontreal AlouettesがKaepernickとの交渉権を持っているというくだり。Alouettesの関係者は既にKaepernick陣営に、同チームに交渉権があることを連絡・説明済みだがKaepernick側からは返答がなかったそうです。Montrealは仏語圏。その辺がKaepernickの判断にどう影響するか。寒い北の国カナダではCFLシーズンはもう終了間際なので今季はもうプレーするには遅すぎるでしょうが。

他の現役NFL選手に対してもCFLのチームの交渉権は内々に決まっているそうで、例えばCam NewtonならToronto Argonauts、Russell WilsonならSaskatchewan Roughridersが交渉権を持っているとか。先日少し触れたJohnny ManzielがHamilton Tiger-Catsとワークアウトをしたというのもたぶんこの交渉権に関連するのでしょう。となると他の浪人例えばRobert Griffin IIIにも独占交渉権を持つCFLチームがあるのでしょうね。

Super Bowl再戦 Patriots圧勝

昨季の大逆転Super Bowl勝利から8ヶ月。Atlanta Falcons@New England Patriotsのナイトゲームがありました。結果はNew Englandの圧勝、23-7。Falconsは第4Q後半に完封を逃れるのがやっと。Super Bowlでの終盤にNew Englandが31連続得点で大逆転したのと、この日23-0でリードしたのを併せてNew Englandの54連続得点ということに。最後にFalconsは1TD入れておいて良かったです。そうでないと54連続得点継続中、になってしまい今後対戦するときにまた言われますから。

点数を取る方はうまく取ってるんですが、この日もまたNew England QB Tom Bradyは何度も倒されてました。アンダーセンターでのスナップでFBとRBを従えたセットが多かったですが、それでも相変わらず倒される場面多し。御年40歳、大丈夫かなと思います。今季は多いです。試合の重要な場面でラフィングパッサーの反則を受け1stダウンを身体を張って稼いだり、ベテランになっても立派なもんです。

この試合の前にBradyの母親がSuper Bowlをガン・病身ながら現地観戦に来ていた話が話題になっていました。そうは言ってなかったですが可能性として母親が実際に試合を見られる最後のチャンスという意味もあったのかもしれません。おもしろいなと思ったのは彼女がインタビュー内でBradyを「Tommy」と呼んでいたこと。母親にとってはいつまでも小さなTommyなんだな〜とほっこりしました。

Kaepernickを救え の行方

例の国歌膝突き問題は、国歌吹奏時は起立するが他の方法で差別への抗議意志表示は続ける、という辺りがメジャープロスポーツに於けるコンセンサスになりつつあります。敵対していたホワイトハウスも表立って言及しなくなっており終息モード。しかしこの抗議行動の最初の一人だった元49ers QB Colin Kaepernickは今も無職のまま。そのKaeprenickを救えという声がNFL選手たちの中から上がってます。

この問題はなかなかに微妙な面が多いです。現在無職ですがそもそもKaepernickはクビになったわけではない。Kaepernick本人の意志で既存の契約を解除してFAになったので、その部分でオーナーなりNFLを責めることはできない。はっきり言ってKaepernick陣営の戦術大失敗でしょう。なぜ辞めたのか。すぐにどこかに再就職できるとでも思ったのか。

その後、Baltimore RavensがKaepernickとの契約を検討しているとオフシーズンに報道が出た段階でRavensに契約をしないようにスポンサーなどから強い圧力がかかったとされます。この辺りから話がおかしくなってきました。Ravensとの契約の可能性が消えた後Kaepernickを雇用しようという動きはなく、先週になってKaepernickから「オーナー及びNFLが共謀して雇用機会を妨害している」として苦情申立が出てます。法律的には色々文句を付けることは可能ですが、それを証明する手段がほとんどないのでこの申立が成功する可能性はほとんどないとされます。  

なによりの問題はKaepernickの成績がパッとしないことです。現在雇用されているNFLの控えQBでKaepernick以下の実績・実力の選手は何人もいるでしょうが、だからと言ってKaepernickが即先発を張れるような選手であると主張するのは解雇前の数少ない機会からは難しい。実績のない第三QBはどこにでもいますが、将来性などいくらでもオーナー側はその選手をKaepernickより良いとする理由はありうる。

また例えばRobert Griffin IIIやJohnny Manzielといった元NFL先発QBたちが復帰の機会を得られずに無職です。ケガなどでどこかのチームのQBに需要ができたとして、そのチームがKaepernickを避けてRG3を雇用したとしてそれを「雇用機会の妨害の結果だ」と結論付けるのは無理があります。誰を雇うかというのは雇用主の基本的な自由だからです。「膝突きなどする選手は獲らない」とでもそのチームが明言すればともかく、そんな事は誰も言わない。「チームのニーズに最も合致した選手を獲得しました」としらっと言われておしまいでしょう。

ちなみに問題児Johnny Football =Johnny Manzielはこの夏、CFL Hamilton Tiger-Catsのトライアウトを受けたんですが失敗に終わってます。公式には特にコメントは出てないですが、ESPNの番組情報によれば「too many yellow flags」だとされて落とされたそうです。CFLで出場機会があったらJohnny Footballくんのことですからめちゃくちゃ走って楽しませてくれたはず。でもCFLのチームですら危険・毒と考える選手をNFLが高い給料(NFLのQBの最低保証額は高い)で獲ってはくれないと思います。が、もしどこかがそのManzielを、Kaepernickを獲るよりは、と獲得したら?それでもやはりニーズに合致と言われればKaepernickはそれ以上どうすることもできないのです。

個人的にはKaepernickとWilsonが新鋭QB同士でSuper Bowlで対決したイメージが強く、Wilsonも頑張ってるしKaepernickももうひと花とも思いますが、NFLのQBはただのポジションじゃないですからね。チームリーダーであり、フランチャイズの顔であり、もっと大きく言えばアメリカのポピュラー文化の顔でもあります。解決が難しい問題になりそうです。

アメリカとしがらみのないCFLに行ったら雇ってくれるのかもしれないですが、それでは解決にはならないんですよね。

Aaron Rodgers鎖骨骨折 今季絶望か

フットボールはこれがあるから怖いです。Green Bay Packers QB Aaron Rodgersが鎖骨骨折で退場、今季絶望の可能性もありそう。絶対エースのRodgersの控えQBは元UCLAのBrett Hundley。二年前のドラフト5巡目指名。2014年の頃には当ブログでも少し扱っています。当時は隠れたハイズマン賞候補なんていう評判もありました。いまどきはQBはドラフト下位指名だからと言ってそれだけで期待値は測れません。どうなるか見てみないとわからない。

それにしてもRodgersを賭けやファンタジーで選んでいた人は大ショックでしょう。私はどうもファンタジーフットボールが好きになれずやっていないので影響ゼロですが、先日もレポートした通り今時フットボール雑誌ってファンタジー向けのものばかりが書店に並んでいて相当の人が楽しんでいる模様。QBはRodgers、Brady辺りを選ぶのが鉄板でしょうからかなり多くの人が影響を受けているはず。

Tom Bradyの方は今日の試合では序盤にJetsに2TDリードを許しながらあっさり逆転。立派なもんだと感心します。内容はイマイチの試合もありながら4勝2敗。唯一無敗だったKansas City Chiefsが敗戦していますからNew EnglandのAFC首位に1差の4勝2敗は現時点で何ら問題がない成績ということに。

JJ Watt done for the season

プレーのビデオを見ていた感じではそれほど変な曲がり方などをしていた様には見えませんでしたが、今朝になっての情報でHouston Texans JJ Wattがシーズン終了のケガとされています。NFL最強のDE/LBの布陣だったTexansがいきなりケガでボロボロになってしまったSunday Night Footballの試合になってしまいました。大量失点してTexans敗戦、NFL唯一全勝のKansas City Chiefs全勝キープ。

WattはNFLの現役選手では最も顔の売れている選手の一人。NFLの枠を超えてアメスポ白人男性アスリートとしてはたぶん一番マーケティング的においしい選手といえます。先月のHouston地方での洪水ではWattが音頭をとって被災地への募金を始めたのがなんと$30 millionを超えたとか。Houstonのそれ以降もフロリダ・プエルトリコでのハリケーン被災、メキシコの地震、先週のラスベガスの乱射事件と次々と事件が起こってます。どこがより悲惨という悲惨比べはあまりすべきではないでしょうが、断トツの集金力となってます。土地柄・タイミングなどいろいろな要素もあるのでそれがJJ Wattのマーケティング力だという短絡的な事を言うつもりはないですが、とにかくTexansにとってNFLにとって大事なスターです。まあTexansがNFLの優勝争いに絡むとは予想されていなかったので競技としては影響は少ないですけれど。

No. 2 Clemson完勝

No. 2 Clemson@No. 12 Virginia Techの試合が土曜夜のプライムタイムに放送。この試合、二週間前から期待していた大一番だったんですが、Clemsonの完勝。最終スコアは31-17ですがそれ以上の差を見せつけてClemsonが連覇もいけるぞというのを全米に示した試合となりました。昨季全米制覇時からQB Deshaun Watson(現NFL Houston Texans)が抜けたのにまるで何事もなかったかのような攻守にわたる安定感。新ランキングで先週から一位票を増やしましたがそれも納得の試合。これでClemsonは史上初APトップ15以上の相手三校を9月に倒した学校となりました。対戦した時点での順位と相手はNo. 13 Auburn、No. 14 Louisville、No. 12 Virginia Techと立て続け。9月に強豪校を次々と並べるスケジュールを組む強豪校は多くはないはずですからめったにある機会ではないでしょうが。三校とも対Clemson戦以外は全勝なのでさらに引き立ちます。

昨年のClemsonのエースQB Deshaun Watsonもそれに呼応するかのように翌日曜日に圧巻の試合で5TD(パス4、ラン1)、Houston Texans 57-14 Tennessee Titans。NFLでは珍しい完全ブローアウト。

昨日の試合の話に戻すと、Virginia Techのオフェンスの消極的なコール(というか一年生QBを信用してない?)もあってClemsonディフェンスが試合を蹂躙。実力派の学校相手にこれほどディフェンスが圧倒してしまう。今年もプレーオフは早くも当確でしょうか。

Virginia Techの試合前のスタジアムの盛り上がりは熱い応援の学校の多いカレッジフットボールでも屈指といつも紹介されるもの。こればっかりはアメスポ最強NFLよりもカレッジの方が全然良いです。

CowboysオーナーJerry Jonesが跪く

いやいやいや。一週間前からは想像もつかないことが続いています。Monday Night FootballのDallas Cowboys@Arizona Cardinals戦。なんとあのDallas CowboysのオーナーJerry Jonesが試合前に選手達とともに(但し国歌演奏前に)跪くという事態に。驚愕の展開ですね。Jonesはこれまで抗議方法としての国歌演奏時の不起立には賛成しかねるという立ち位置だったのが急展開。まさかのご本人が参加してのコレです。

その場面、ライブで見ていなかったのが残念ですが、あのJerry Jonesが本当にそんなことまでするのかと。

Jerry JonesはCowboysのワンマンオーナーで組織内に面と向かって意見できるような人物はまずいない。NFL No. 1の人気チームのオーナーとしてSuper Bowlを勝ったHCすら次々切って棄ててきた。自分より目立つHCは要らない人です。そしてあの巨大にして美麗と異様を誇るAT&Tスタジアムの主。オイルミリオネアが集うテキサスでも特別な立場のビリオネア帝王。そのJerry Jonesが公然跪くとはびっくりです。まあ確かに芝居がかったことがお好きな方ではありますが。

昨日の日曜日の試合ではいくつかのチームのオーナーが選手達を腕を組んで組織全体での連帯を示す行動には出ていましたが、国歌演奏時には起立はしていた。そこからさらに一歩進んで、それもあのJerry Jonesが。これは一体どこまで行くんでしょうか。来週までには少しは沈静化しているのか。


一方、野球MLBで唯一膝付きの抗議行動にでていたOakland Athleticsのルーキー捕手Bruce Maxwellは抗議行動後初の試合出場を先発で果たしています。抗議行動が理由で干されているわけではない、ということになりました。

今日MLB Networkでもこの問題を議論していました。野球ならではの問題もあるみたいですね。30球団ありますが、なんでもアメリカ人の黒人選手はいま60人だか70人だかしかいないとか。各チームに2人の勘定です。そんなに少ないの?とびっくりしました。肌の黒い選手はたくさんいますが、ドミニカ共和国など中南米カリブの出身者の方がアメリカ国籍黒人選手より多いんですね。なかなか複雑です。あまりに少数なのでMLBではマイノリティとして声をあげにくいということをChris Archer (Tampa Bay Rays投手、今春のWorld Baseball Classicの米代表優勝チームのメンバー)が言っていたようです。うーん。WBCのアメリカ代表といえばWBCの期間中に監督だったJim Leylandは「国歌で起立しない選手は出場させない」と明言していました。

また別の意見としてMLBは毎日試合をする、この国歌問題を毎日誰が立つだ立たないだとやらなくてはいけないのは選手にとってすごく負担だ、という意見もありました。週一の(あとの6日間は練習に集中できる)NFLとは違う。だからできれば関わりたくないと。それも正直な気持ちとしてはわかる気もします。

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