アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NFL/Pro Football

Tebowがボロカスに言われている

Tim TebowがJacksonville JaguarsとTEとして契約してます。一部からはボロカスに批判されています。そこまで言わなくてもと思うのは私が昔からの馴染みのファンだからでしょうか。

TebowがNFLで実戦出場したのは7年前なんだそうです。もうそんなになるんですね。その間、練習スコッドとしてPatriotsやEaglesに加入したり、その後は野球に転向してNew York Metsのマイナー組織でプレー。2Aではまずまずの成績を残して、2019年には3Aまで昇格したんですが、そこでは結果が出ず。その後2020年はマイナーリーグベースボールシーズンがパンデミックで消滅して活躍の場を失い、2021年のトレーニングキャンプ前に野球からの現役引退を発表。

Tebowの野球引退宣言のタイミングで既に言われていたのがFlorida大で全米制覇したときのHCであったUrban Meyerが新たに就任したNFL Jacksonville Jaguars入りでした。当時の情勢ではJaguarsがドラフトで全体1位の指名権を使ってClemsonのTrevor Lawrenceを指名するのが確実で、Meyerが気心の知れたTebowを拾ってLawrenceの個人チューター化するのではという話でした。かなり早い段階でこの推測は出ていたのです。結局それから3ヶ月経って今、TEで契約。

本当にTEをやらせるつもりがあるかどうかは疑問があります。TebowがTEとして実戦でスナップをしたのは1プレーだけとか。QBとしては横幅は悪くない体格でしたが、NFLの対面の各チームのエッジラッシャーを遮る役としては33歳のTE経験のほとんどないTebowが適格とは言い難いはず。レシーバーとしての才能はあるのかどうかMeyerは良く知ってるはずですが、どんなもんか。使えても何かのトリックプレー専用要員になってしまう可能性は高く、ロースターの枠が狭いNFLチームで1つや2つのトリックプレーの要員の保有が現実的に許されるものかどうか。どんなに少なく見積もってもスペシャルチームで走り回る役はやらないといけなさそうです。

事前に情報が出ていたLawrenceのチューター役ということで言えば、TE契約にすることでサラリーを下げた可能性もあります。NFLのサラリーの最低限度額はポジションによって決まっていて、QB扱いだと高いため別ポジション扱いで契約をするというのは、割とよくある話です。ドラフト下位指名の運動能力抜群のカレッジQBなんかをお試しでキャンプに呼びたい時によく使われる手です。だからTEへの適性云々でTebowなんか役に立たないという批判は当たらないのかもなあと思えます。


Denver Broncos在籍中のTebowマジックの数々や、カレッジ時代のハイズマン賞獲得・全米制覇時の大活躍を記憶する者なのでTebowへの評価が一般的なNFLファンより甘いのは自覚はあります。Tebowの人の良さ、人当たりの良さは間違いのないところで、Lawrenceのチューター役もQBの先輩というよりは、PR面での防波堤の面が強いのではないかと思うところもある。またMeyerに限りませんがカレッジ出身の名コーチというのはプロでは選手に対して高圧的とみなされてチームの統率に失敗するケースがままあります。その轍を踏まぬように選手側に腹心のTebowを選手の中に紛れ込ませて置くという面もあるかなあとも想像します。ロッカールーム内での文化づくりと言ってもいいでしょう。

今のTebowを欲しがる他のNFLチームがそうそうあるとは思えないので、ロースターの人数が減っていく段階で選手としてはカットして(ウェーバーを通過して)練習スコッドに落としてチームへの帯同継続というのはありそうな話にも思えます。

今回のTebow獲得への批判はいくつか切り口があります。第一は上でも述べたようにTEとして使い物にならないだろうという批判。次いでUrban Meyerが昔の縁でTebowを優遇するのはJaguarsの他の選手たちに不公平で、Jaguarsのチーム内のモラルに悪影響を与えるだろうという点。さらにはJaguarsはFlorida大とほど近い位置なのでJacksonvilleにはTebowのカレッジ時代のファンもまだたくさんいるはずで、当時の15番の背番号でJaguarsに入ればジャージもたくさん売れてJaguarsにとってはTebowのTEとしてのサラリーぐらい十分にペイするといううがった見方もあります。

Tebow批判というのは彼がNFLで現役だった時代から激しいものがあったので、今批判している方と当時の批判は同じ人たちかもしれません。
カレッジ時代にTebowが得意としていたジャンプしてのTDパスをLawrenceも披露してTebowと抱き合って歓喜なんてシーンは見てみたいなーとか古くからのファンとしては思ったりもするわけですが。

Green Bayの特殊性

今回のAaron RodgersのGreen Bay Packersからの離脱問題における特殊性はPackersには単一のオーナーがいないことが関係しているという点を考えてみます。

アメスポプロスポーツでそのチームのスーパースターが事実上監督のクビを切った事例はいくらでもあります。組織上は一選手にそんな権能はなくても実際にはこれは起こっていることです。それよりもう一つ上のGMであるとか社長であるとかいう背広組が更迭される際にスーパースターの意見が強く反映されている場合もまたあります。
なぜそんなことが起こるかといえばスター選手こそがファンが支持する対象であり、チームを勝たせているのは看板選手であることが否定し難い事実であるからです。スター選手と真っ向から勝負して追い出して、そのまま居残れるようなGMであるとか監督というのはそうそうない。よほどそのスター選手の側に問題があるという報道が行き渡らないと、その選手を追い出したは良いが勝てなくなって結局監督やGMのクビが危なくなることには変わらない。
これがあるためフランチャイズが勝てるか勝てないかを左右するような選手は監督以上、GM以上の実質上の立場を占めることが可能になるわけです。

しかしいかなるスーパースターも超えられない存在があります。オーナーです。NFLで言えばかのRaidersオーナーAl Davisであったり、今のDallas CowboysオーナーJerry Jonesであったりといったアクの強いワンマンオーナーはもちろんのこと、普段あまり表に出てこないKansas City ChiefsのHunt家やPittsburgh SteelersのRooney家であったり、この存在はそのスーパースターであっても絶対に超えられません。

絶対というと言い過ぎかな。NBAのCleveland CavaliersのオーナーがLeBron Jamesのご機嫌取りに終始したような事例もありますから。ただそれでも監督やGMは追い出し可能でもオーナーの追い出しは不可能であるという意味では絶対ではあるでしょう。いま欧州サッカーでGlazer家がオーナーから去れとファンから圧力を受けてますが、それはファン対オーナーであって、選手対オーナーでは勝負になりません。


例えば昨年オフにTom Bradyが20年を過ごしたNew England PatriotsからFAになった際、Robert Kraftオーナーが最終的にFA→流出やむなしの断を決定しています。Kraftの意向はBradyにPatriots所属のまま引退して欲しかったわけですが、Bradyの現役続行の意思が固く数年がかりの説得を断念してます。
Bradyの放出前にはBradyからJimmy Garoppoloへの代替わりの決断もありました。Patriots、特に現場のHC Bill BelichickはJimmy Gへのスムーズな正QB移譲がベストの判断としていたとされますが、そこをKraftオーナーが裁断、長年バックアップで暖め育てたGaroppoloを放出、Brady時代継続で決着しています。その判断は絶対であり最終的です。

現在はアメスポフランチャイズの価格が高騰しているため、個人の資産で買い取れるものではなくなっています。そのため複数のオーナー企業や投資グループが組んでフランチャイズを購入する場合が多い。その結果新しめのチームオーナーは1個人にオーナー機能が集中せず複数の意思を確認しないといけない面があるのですが、20世紀に所有権が確立したチームではほぼ一個人、一家族にその絶対の権利があり、どんなスーパースターでもオーナーを追い払うことなどできません。オーナーが失脚するのはNBA Los Angeles Clippersのオーナーが人種差別言動で追放されたケースぐらいでしょう。よほどの反社会的な不祥事でもないとオーナーと戦うなど無駄なことです。


ところがGreen Bay Packersではそうではない。Green Bay Packersには36万人のオーナーがいます。本拠地での試合はしばしば「Packersのオーナー集会」などと表現される。単一の個人オーナーも、オーナー企業ですら存在しません。上で述べてきたようにファンとオーナーは対立する可能性がありますが、Packersに関してはそうはならない。ファンとオーナーが一体化しているからです。

このことはPackersのスーパースターの地位を他のアメスポチームのそれとは違うものにすることになります。つまり選手であっても背広組であっても誰もが解雇されて組織から放逐されうる、絶対的な存在のいない組織であるということになります。スーパースター選手がファン=株主の支持を受けて最強の存在になりうるということです。

BradyをPatriotsが放出した場合にはJimmy Gの処遇も含めて長いKraftの舵取りがあって、その経過も含めてKraftが全決断を取り続け、最終的にBrady放出不可避となればそれと早い段階で決断してBradyに自由を与えました。例のBradyの豪邸が最終年の早い段階で売りに出された件から考えてその決断はかなり早い段階でなされていて、Bradyとも腹を割った話し合いが持たれていたことが示唆されます。

これがPackersとRodgersの場合になると、昨年のドラフト当日にRodgersに一切話が通っていなかった新QBの1巡目トレードアップでの指名が行われた。Rodgersが大いに組織に不信感を持ったのは想像に難くない。
今年のドラフト初日にRodgersがPackersでもはやプレーすることはないという情報がリークされましたが。昨年の新QBサプライズ指名への報復でこのタイミングなのでしょうが、その後Rodgersからは「自分はPackersもファンも愛している。ただ我慢のならない役職者がいる」という話が付け加わってます。これはスーパースターRodgersと、背広組の闘争で、その支持をファン=オーナーから取り付けようとする公開闘争の様相です。個人オーナーと違って明日にも意思決定をして反乱選手をトレードするなり、役職者を更迭するなりという動きはとれない。長引きそうです。

PatriotsとBradyの場合には都合の良いことにBradyのPatriotsでの最終年の成績はふるわず、さずがのBradyもいつまでも最強ではないというムードが作られていた。対してPackersは2年連続NFC優勝戦進出、そしてRodgersはMVP獲得。前年にPackers首脳陣はRodgers後に踏み出していたのに、フィールド上ではRodgersが最強のままです。それゆえRodgers側は自分が勝ってPackersに居残れる可能性があると読んでるのかもしれないわけです。

49ersファンの嘆き 3人目のMVP QBを逃したか

NFL San Francisco 49ersファンの嘆きが痛々しくなってきてます。先週末のドラフトで全体3位の指名権を使って下位ディビジョンFCSのNorth Dakota State BisonのQB Trey Lanceを指名したことでフランチャイズの将来の方向性はほぼ固まったとは言えるのでしょう。下位ディビジョンの2019年シーズンの優勝QBであり、2020年は1試合のみプレー(FCSが春シーズンとなってドラフトの時期にかぶるため)したLanceに今年を含めて3年分の1巡目指名権を投入してしまったわけです。もう後戻り不能です。LanceがPatrick Mahomesのように大化けしてくれることを祈るのみ。

いまとなっては祈るのみですが、ドラフト1日目が始まる数時間前の段階ではAaron RodgersをGreen Bay Packersからトレードで譲り受ける可能性があったことを49ersのGMは認めています。曰く「Rodgersは最高の選手。なにもこちらがアクションをしていないうちにどこか他のチームにトレードされてしまったら嫌なので、こちらからGreen Bayに問い合わせの電話をした」とのことです。

Rodgersの行き先の好みとしては49ersの他、Las Vegas RaidersとDenver Broncosが挙がっており、49ersが一番優先順位が高かったとされます。FAではなくトレードなのでGreen Bayの方が放出の準備ができていなかったので49ersがどうこうできる状態ではなかったにせよ、結果的にはどう成長するかわからないLanceを3位指名することで、このオフにRodgersのトレード放出がやむなしとなった場合に他の行き先より有利な立場で参加できる可能性はほぼ失ったとも言えます。
昨季MVPのAaron Rodgersが一番行きたいと思っていた(とされる)49ersがRodgers争奪戦から自らの意思で離脱したという結果になっているようです。


昨オフ、Tom Bradyが選手生活初のFAとなったときに、Bradyが一番行きたがっていたのは彼が少年時代にファンだった49ersだったとされます。実際にBrady側と49ers側はFA移籍の可能性について話し合ったものの、49ers側が丁重にお断りしたということになっています。
その後BradyはTampa Bay Buccaneersに移籍、そのままSuper Bowl制覇へ突っ走りました。2021年の連覇も期待される状態です。

これで今回Rodgersも逃してしまうと、昨オフから2年連続でNFL最高クラスのレジェンドQBが2人までして49ers移籍が第一希望だったのに、どちらも逃したことになってしまいます。手元に残ったのはケガがちのJimmy Garoppoloと、将来の可能性に賭けたTrey Lanceの2人。
既に逃したBradyはSuper Bowlを制しているし、これでRodgersまで逃して、結果的にRodgersがDenverなりRaidersなりで好成績でも出したら49ers、面目丸つぶれです。Lanceさえうまく育ってくれれば良いのですが、どうなることか。


さらに49ersファンに言わせると、49ersはもう一人MVP QBを逃しているという勘定になるそうです。2017年のドラフトでPatrick Mahomesが全体10位で指名されています。2017年には49ersは全体3位の指名権を行使しているので、Mahomesを指名することだってできたのに!ということなんですね。
これは無理筋な話ではあります。2017年のドラフトというのは全体2位でChicago BearsがMitchell Trubiskyを指名した年です。10位でMahomesがQB指名二番手、12位でDeshaun WatsonがQB三番手指名となってます。
49ersはこの年、3巡目でC. J. Beathard(Iowa)を指名。そして2017年シーズン途中10月にNew England PatriotsからJimmy Garoppoloをトレードで獲得してます。ということは後から眺めれば当時の49ersはQBが欲しかったったけど煮え切らない指名をしたってことのようにも見えますね。Mahomesの魅力に気づかなかったという批判も可能ではあるんでしょう。後付っぽいですけどね。
Garoppoloを主戦QBとして49ersはSuper Bowl LIVにまで進出したのですからJimmy Gの獲得が失敗だったとは言えないんですが、そのSuper Bowl LIVで完敗を喫したKansas City ChiefsのQBは49ersが獲れたかもしれなかったMahomes。

Mahomes、Brady、Rodgersと次々とNFL最高のQBを獲得するチャンスがあったのに49ersは立て続けに全部逃している、という嘆きになるらしいです。

Rodgersの行き先予測

ドラフトが終わったことで次のNFLの話題は、ドラフト期間内に勃発したAaron RodgersのPackers拒否問題となります。Packers首脳はRodgersの放出をとりあえず否定していますが、Rodgers本人の意思が硬ければどうしようもなくなるのも見えている。Rodgersの放出は避けられないと見てでしょう、ドラフトでQB指名が有力視されていたDenver BroncosやWashington Football Teamなどがドラフトでの新人QBの手当を回避しています。

Rodgersのお好みの移籍先については先日まとめて書きました。Broncosが相思相愛の可能性が高い。Broncosは過去にPeyton Manningをキャリア終盤で迎えてその処遇に成功、Super Bowl獲得までやってのけているのもRodgersにはアピールする可能性があります。

Washington Football Teamや、Russell Wilsonとの交換が噂されるSeattle Seahawksはともに2021年にGreen Bay Packersとの対戦が予定され、どちらも@Green Bayの試合となります。移籍したRodgersが早々にPackersの本拠Lambeau Fieldに敵方として登場することになるわけです。興行的には盛り上がります。Broncos移籍なら対戦はありません。あるとしたらSuper Bowlでの対戦のみ。

今季はTampa Bay Buccaneersで移籍後即Super Bowlを制したTom Bradyが、元の所属先のNew England Patriotsのホームに凱旋する予定にもなっており、これも注目の一戦。各チームの対戦相手は昨年の成績で自動的に決定していますが、スケジュールは5/12に発表予定。
ドラフトやトレードの因縁なども加味して最終的な対戦スケジュールを決めてくるわけですが、Rodgersの移籍問題がスケジュールの発表前に決着するかどうかは見通せません。ことが始まれば交渉は早いアメスポビジネスのことですから、あと10日のうちに決着する可能性はあるんでしょう。
Packersの首脳がファンからの批判を気にして、Rodgers残留のために最大限努力して誠意を尽くしたという状況証拠を作りたいと考えれば長引く可能性もありますね。

Russell Wilsonはカレッジの最終年1シーズンをWisconsinで戦っており(転校前はNorth Carolina State)Packersとは地縁があると言えます。
もしWilsonとRodgersの交換が成立した場合には、Packers側では昨年トレードアップして1巡目で指名したJordan Loveが余剰になるという意味でもあります。お安いし将来性はアリとされるLoveですから引き取り手はありそうです。

NFLドラフト2日目 QB第2群

NFLドラフト2日目。初日がオフェンスのスキルポジションに指名が偏ったせいもあり2日目はラインの選手が多く各チームがそれぞれのニーズを埋めて進みました。初日1巡目にQBを指名しなかったDenver BroncosもWashington Football Teamも2日目=2&3巡目指名でもQBの手当をせず。これでこの2チームはAaron Rodgers争奪戦に残ったと考えて良いのでしょう。

1巡目で5名のQBが指名されました。おさらいすると全体1位でJacksonville JaguarsがTrevor Lawrence (Clemson)、2位でNew York JetsがZach Wilson (BYU)、3位でSan Francisco 49ersがTrey Lance (North Dakota State)、11位でChicago BearsがJustin Fields (Ohio State)、15位でNew England PatriotsがMac Jones (Alabama)。
その後QBの指名はぱたりと止まり、6人目のQB指名は2巡目の末尾=全体64位指名で昨季のチャンピオンTampa Bay BuccaneersがFloridaの大型QB Kyle Traskを指名するまで声がかからず。Traskが指名されるとそこからはパタパタと、66位で一部で評価の高かったKellen Mond (Texas A&M)をMinnesota Vikingsが、67位でStanfordのDavis MillsをHouston Texansが指名。これで第2群のQBが売り切れています。

Kyle Traskは大型で、基本ポケットパサーですが6 feet 5というLB・TEクラスの体格で接触プレーに強いQB。これはTom Bradyの代わりに4th & 1を来季担当することになりそうです。2020年シーズン、Bradyが何度かそういう場面でスニークする場面がありヒヤヒヤさせられましたからこの指名は理解できます。変にモバイルの選手でないところも良いんじゃないですかね。Brady用に作られたBuccaneersのプレイブックを改変するまでもない。
Buccaneersは3巡目でOTを手当していますし、2巡目の大型QBとともにBradyのボディガードを今年も補強したってことになります。

Vikingsは主戦QBがKirk Cousins。Cousinsが突如覚醒してNFLの一流QBになる期待は持てない中、第2群で一番まとまっていて、カレッジ時代に4年間スターター出場して経験値も高いMondに地味に期待したくなるVikingsの上層部の気持ちもわかるような。
第2群のQBで一番早くレギュラーシーズン先発での出番が回ってくる可能性が高いのはMillsでしょう。Houston Texansは主戦QBのDeShaun Watsonのトレード放出要求と、Watsonが抱える大量の裁判沙汰の処理でWatsonが来季Texansでプレーするのかがまったく見えません。そうなると可能性としては新人のMillsに機会が早々に回ってくる可能性があるわけです。Watsonをキープしても本人がプレーしたくないと言い出すかもしれないが、放出しようにも裁判沙汰で身動きがとれない。そんな中で第2群QBで一番評価の高かったMillsが最後に残っていたのでTexansとしては次善策として獲得というのは悪くないのかもしれません。


ところで49ersがTrey Lanceを指名したことが不評のようです。49ersは全体3位の指名権を得るのに今年の自軍の1巡目+来年の1&3巡目+再来年の1巡目を差し出しています。3年分の1巡目指名権を、2020年に1試合しか出場していない下位ディビジョンのQBに投入したことになってます。未完成の選手なので2021年シーズンの冒頭から実戦投入は見込まれていない、中期計画の様相。そのため現有のJimmy Garoppoloをカットせずに2021年は基本的にJimmy Gに先発させるのではないかとされます。
その上、49ersのGMがマスコミの取材に答えて、49ersがこの全体3位の指名権などをトレードのタマにしてAaron Rodgersのトレードでの獲得をGreen Bay Packersと話し合ったと言っちゃったようです。支離滅裂だなという。

ひょっとしたら5年後にはTrey Lanceは今のPatrick Mahomesのようになっているのかもしれませんが、逆にバストになってもうNFLにいないかもしれません。49ersが全体3位にトレードアップした時点で本当にこのLanceが欲しくて1巡目3年分をつぎ込んだのでしょうか。未完成で経験値が高いわけでもない下位ディビジョンのQBに?
例えばRodgersをトレードで獲得するのに1巡目3年分をつぎ込むというのなら、トレードで得るものが何かわかっているわけです。NFL一流の、MVPクラスのQBが来季プレーするのが確実にわかっていて1巡目3年分をつぎ込むならわかる。Rodgersが向こう3年プレーしてくれればそれはそれで説得力があると思うんですけど、そういう大トレードができるほどのドラフト資産をつぎ込んで、獲ったのがLanceかあ、と。その上即戦力ではないので上記の通りJimmy Garoppoloのサラリーも(減額交渉はするでしょうが)払う。自滅してないか?という批判が足元のファンから出てる。その不満はわかります。

もうひとつ、49ersが予想の多かったMac Jonesの指名に行った場合は、Mac JonesのAlabamaがプロスタイルなので2021年の最初からMac Jonesで行く可能性があった。その意味するところはJimmy Garoppoloが完全に余剰人員になる可能性があり、その場合比較的廉価で49ersが放出に応じることになり、結果Jimmy Gの古巣のNew England Patriotsが引き取ることが可能というシナリオがあったわけです。それがLance指名に行ってしまったのでJimmy Gの今オフ中の放出も消えたようにも見えます。

まあNew Englandはトレードアップもせず全体15位で構えていたら勝手にMac Jonesが余っていたので指名してしまった状態なので、いまさらJimmy Gがトレード市場に出てもすぐには手を出さない状況になってしまったとも言えますが。

Broncosがあやしい?

前項で触れたGreen Bay Packers QB Aaron Rodgersの移籍問題。ドラフト1日目にQB指名だと予想されながら動きを見せなかったのがDenver BroncosとWashington Football Teamということになります。この2チームはRodgersの獲得に傾いてドラフトで無理をしなかったということでしょうか。

Rodgersは西海岸カリフォルニア州出身。大学もカリフォルニア北部のCal。ご本人の意向では地元となるSan Francisco 49ersが一番行きたかった先だという観測があります。49ersはこのオフに早い段階でトレードアップを敢行してしまったために、Rodgersのトレードに対応できない状態になったしまったとは言えます。実際トレードアップした指名権を昨夜Trey Lanceに使ってしまっています。Rodgersの行き先としてはいまさら無理がありそうです。49ersでなくても西海岸のチームにRodgersは行きたがってるという話もありますが、それがどの程度の強い希望なのかはわかりません。

但しGreen BayはRodgersを同じNFCのチームには出さないという観測もあります。自らのSuper Bowlへの道にRodgersが立ちはだかるのを良しとしないと。
これには前例があり、Rodgersが追い出す側となったPackersの前任QB Brett FavreがPackersを出されたときにAFCのNew York Jetsに移籍となったことがありました。FavreはJetsを経由してPakcersと同地区のMinnesota Vikingsに再移籍することでPackersにまとわりついたりもしたわけですから、AFCのチームに出せばそれで良しというわけでもないですが。

と以上の条件を考慮するとDenver Broncosが一番怪しいということになるようです。ありえますかね?
もしBroncosだと、Patrick MahomesのKansas City Chiefsと同地区ってことになります。これからまだ10年NFLの主役を張ろうというMahomesに、36歳Rodgersが真っ向勝負する形になります。Rodgersは移籍するからには優勝がしたいはずですがどんなものか。

あと西海岸というとSeattle Seahawksが長年の主戦QBであるRussell Wilsonの放出を画策中という話がありますから、それとからめてSeahawks行きという大技があるのかどうか。

NFLドラフト1日目

今年は楽しい、変化の多いドラフトになってます。全体3位の49ersがTrey Lance指名に行ったところから大きく動き始め、Chcago BearsがJustin Fields指名のためトレードアップ。Mac JonesがNew England Patriotsの15位まで滑り落ち。Patriotsからすればトレードアップで将来のドラフト資産を消費することなくトップクラスのQBプロスペクトを確保できたことに。

LSUの全米制覇QB-WRコンビ復活でBengalsがJa'Marr Chase、Alabamaの元QB-WRコンビでWR Jaylen Waddleを指名したのは予想通りでしたが、もうひとりのAlabamaのWRDevonta SmithがPhiladelphia Eaglesに行ったのが意外。これ、EaglesのQB Jalen Hurtsは最終学歴はOklahomaになってますが、転校前にAlabamaのエースQBだった頃にSmithとチームメイトなんですよね。Mississippi State戦で逆転TDを投げた相手がSmithだったんですね。ということで今ドラフト3組目のカレッジ時代の旧チームメイトのホットライン復活ってことになってます。盲点でした。

さらにJacksonville Jaguarsが25位でRB Travis Etienneを指名したことで、JaguarsはClemsonのQB-RBのコンビをそのまま指名したことに。QB-WRの上記3組とともにカレッジ時代のコンビネーション相性をNFLチームが重視したという意味で新しいドラフトの方法論・傾向になったと言えそうです。
カレッジファンからするとお馴染みの選手たちのカレッジを席巻したのあのコンビネーションプレーをNFLでまた見られるというのは楽しみでもあります。

Super BowlチャンプのTampa Bay Buccaneersが誰を指名するのか気になったので夜ふかしして最後の指名まで見てしまいました。

あとはドラフト当日になってAaron RodgersがPackersに戻りたくないと発言したというニュースが伝わってます。前もって言ってれくればGreen Bayのドラフト戦略も多少変わったかもしれません。
これはRodgersによる昨年の意趣返しなのかなという感じもしますね。昨年Green Bayが予想外のQB Jordan Loveの指名でRodgersを驚かせたわけですが、その仕返しでドラフト当日になってPackersに戻る気がないと言ってみて、どうだドラフト当日のサプライズは?というような。
とは言ってもサラリーキャップが縮小している来季、現実的にどこがこのタイミングでRodgersを獲得する余裕があるのかなという。

オフェンス選手の指名花盛り

QBが5名上位指名されるのは確実なのとともに、レシーバーが上位で多く指名されるのも確実とされています。非QBのオフェンス側ではFloridaのTE Kyle Pittsが最上位指名となるのが確実視されていますね。全体4位指名が有力とか。TEで全体4位は極高いわけですが、オフシーズンに入ってからの評価の上げっぷりは大変なものです。4位の指名権はAtlanta Falcons。QB指名もあるかもと言われていますが、どうなりますか。

WRではCincinnati Bengalsが全体5位でLSUのJa'Marr Chaseを、全体6位のMiami DolphinsがAlabamaのハイズマン賞受賞者Devonta Smithか、同じくAlabamaのWR Jaylen Waddleのいずれかを指名するとの予想が多い。この指名の共通点は、BengalsがLSUのQB Joe Burrowを、DolphinsがAlabamaのQBだったTua Tagovailoaを擁するところ。つまりカレッジ時代に全米制覇したホットラインをそのままプロに移植しようという指名であることです。なのでChaseとAlabama組との能力比較はさほど意味がない。Burrowが復帰後すぐにホットラインとして機能するはずのChaseでBengalsは決め打ちだろうとされます。

Alabamaの2人への評価は意見が分かれるところ。Smithは素晴らしい活躍はしたけれど軽量なのがプロで通用するのか疑問視されている点で評価が割れる。Waddleの方が昨季開幕前にはより評判が高くハイズマン賞候補だったのがケガでシーズン離脱。完全に復活しているならWaddleの方が上という評判と、Smithのボールへの嗅覚は尋常ではないという評価で比較が難しいわけです。

という具合で一般ファンにもわかりやすいオフェンス側のカレッジのスターがドラフトの上位指名に並ぶので今年のドラフトは視聴者が多くなるんじゃないかなと想像しています。
尚、全体の傾向としては今年オフェンスのスキルポジションに上位指名が集中しているのは、他のポジションの質が例年以下であることの裏返しでもあります。来年2022,2023年の方がドラフト全体の質は良いともされ、それもあるのでしょう、複数の上位指名権を持つチームがトレードダウンを受ける意向ありと表明していますね。来年以降の1巡目指名権の方が今年の1巡目よりも価値があるというわけです。当日の動きが楽しみです。

あと前項のQBの話で書き落としたことを付け加えます。これは意見が大きく別れるのですが、QBの6番手としてTexas A&MのKellen Mondを推す向きがあります。3-4巡目の予想が多い選手ですが、一部のドラフトアナリストに言わせるとFieldsやLanceより上だという意見もあるにはあります。これなんか過去の指名傾向からしたらPatriotsがこっそり2巡目辺りで指名するにはぴったりな選手であるかもしれません。

FieldsはPatriotsの指名順まで残るのか

いよいよNFLドラフトは明日から。今季のドラフトは最大5名のQBがトップ10で指名されるのではないかとされ、比較的カジュアルなファンにもとっつきの良いドラフトになっています。
全体1位のTrevor Lawrenceと2位のZach Wilsonという予想はほぼどこも不動。能力比較だとWilsonの方がAaron Rodgersレベルの期待がありLawrence以上だという評価もあります。但し昨季のシーズン中からずっと予想1位のLawrenceを差し置いてWilsonを指名するほどの差はないため、全体1位の指名権を持つJacksonville Jaguarsの首脳陣が圧倒的な予想を覆してまでWilsonに行くだけのメリットは薄い。なので順当にLawrence、Wilsonの順は動かないとされます。

問題は全体3位のSan Francisco 49ersの指名。オフシーズンになってからAlabamaの全米制覇QBのMac Jonesの評価が上がった。49ersがポケットパサーを好むであろうという予想とセットで、残る候補のJustin FieldsやTrey LanceではなくJonesだろうというのが大方の予想です。

私の個人的な感想ではMac Jonesは確かに昨季カレッジフットボール界を圧倒しましたが、全米優勝戦で相手からの圧力がかかった場面でのあたふたぶりがどうにも嫌。追われたときのドタバタしたフットワークもいただけない。さらに性格がイラチであるとか、飲酒運転逮捕歴がある(アメリカでは飲酒運転は大半逮捕されます。チケットで済まない)などチームリーダーとしての素養にも疑問があり、個人的には自分の贔屓のチームが指名すると言い出したら大反対したい感じの選手です。本当に全体3位で49ersなのか。そして49ersで成功できるのか。

Mac Jonesが3位で消えたとして、残る上位指名候補のQBはOhio StateのJustin Fieldsと、North Dakota StateのTrey Lance。指名順だと6位Miami Dolpins、8位Carolina Panthers、9位Denver BroncosがQBを指名する可能性があります。Dolphinsは昨年指名したTua Tagovailoaが、Panthersにはこのオフにトレードで獲得したSam Darnoldがいるので必ずしもQB指名とは限らない。Denverはほぼ確実にQB指名とされ、その場合Lanceの可能性が高いとされます。

トップ10以外でQBがニーズだとされるのは15位指名権のNew England Patriotsや、19位のWashington Football Team。どれほど5人目のQBの指名順位がずれ込んでもPatriotsがいるのでWFTは少なくともPatriotsより上位にトレードアップしない限り上位候補のQBが回ってくることはないと読める。
Patriotsの方もそれは承知なのでWFTの機先を制してトレードアップを図る可能性もあり。Denverより上の指名順位にアップならTrey LanceとJustin Fieldsから選べそうでもあります。そこまで踏み込めるか。踏み込むとしたらWFTの方かなあという気もします。Patriotsがもし踏み込んだらそれはそれで大ニュースですが。判断が楽しみです。

他に20位のChicago BearsもQBがニーズですが、Bearsは現有のMitchell Trubiskyを指名したときに豪快にトレードアップして惚れて指名獲得したのに結果的には失敗指名となっているトラウマと、例のRussell Wilsonを来季後にトレードで獲得できる可能性が見えているので今回は無理なトレードアップでPatriotsやWFTと競うことはないのでは。
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