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アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Basketball

NCAAの代理人ルール

カレッジバスケットボールのドラフトと代理人の問題に関連して、知らなかったことが今日調べていてわかりましたのでメモとして残します。
今年の1月の話なのですがNCAAはアイスホッケーの高校生選手が大学入学前に代理人を雇ってプロチームへ加入する道を模索することを容認したとのこと。その選手が結果的にプロに行かずに大学に入学する場合にも、入学前にその代理人契約を解除すればカレッジでのeligibilityは失わずカレッジホッケーをプレーできることになったとのこと。同様のルールで2016年段階で野球選手にも許されていました。バスケットボールやフットボールではそういうルールは現時点ではありません。
これは野球やホッケーは高校生選手を大量にドラフト指名してMLB/NHL傘下のマイナープロリーグで養成する慣行になっているからというのが根本的な理由です。高校生選手が進学とプロ契約を両天秤にかける場合に過去は外部の代理人の手を借りるのは違反行為(但し積極的に取り締まってきたわけではない、グレーゾーン)だったのを、実態に合わせて公式に容認したということです。
野球の場合だと高校卒業後3年目からは再びMLBドラフトの対象になるのですが、その時点では代理人を雇うともうカレッジには戻れないというルールのまま。ちょっとこの部分の整合性が怪しいとも言えますがとにかくそういうルールになっているということがわかりました。

バスケットボールの場合も早ければ来季から高校からNBAへ直接入る道が開ける可能性があり、その場合には同様の措置が高校生選手にも認められるようになることが予想されます。

野球の場合は一旦カレッジに入ると向こう3シーズンはドラフトにかからないというルールなので高校最上級生のときの代理人とは一応切れるということになると思いますが、バスケの場合、高校から直接ドラフトに入る道が開いても、それと呼応してNCAAの側が野球やフットボールのように3年間はドラフトにかからないというルール変更せず現行のまま1年生選手もドラフト入りできるようだと実質的には高校のときに雇った代理人と裏でつながったままでカレッジ選手として活躍するということになりかねない。つまり「NCAAの選手は代理人を雇えない」というルールの崩壊に繋がりそう。バスケでOKならフットボールでもホッケーでもなんてことになりかねず、なし崩し的に代理人制度の取扱が崩壊していく可能性がありそうです。






Final Four出揃う Villanova x Kansas、Michigan x Loyola

エリート8のトリでKansasがDukeとのヘビー級カードを制してFinal Fourの最後の切符を手に入れました。終盤のせめぎあい、延長戦に入ってからも緊張した展開でしたが最後はきっちりフリースローを決めたKansasが逃げ切ってます。この試合を最後にプロに転向する選手を多数抱えるDuke。トップ3以内の指名が確実なMarvin Bagley IIIは好試合になりましたが、Bagleyに次ぐ評価でドラフトトップ10内が見込まれるWendell Carterは終盤に疑問のあるファールをとられて無念のファールアウトでベンチでカレッジキャリア終了。あれはちょっと酷だったような。制限エリア外で相手オフェンスが突っ込んでくる前に両足も既に着地・静止していたように見えますが、レフリーとしてはもう笛吹いちゃったから...という感じでしょうか。最上級生Grayson Allenは最後の追い上げでの3ポインターが続けざまに大きくハズレていたのがなにやら象徴的。AllenがNBAでDukeの先輩J.J. Redickのような有能な選手になれるのかどうか。Redickはドラフト時にカレッジの活躍と比べて低評価だったのを覆してプロで一流選手になりましたがAllenにそれだけの精進と能力開発ができるか。他にもDukeからはGary Trent Jr.とTrevon Duvalがドラフト1巡目指名が有力とされつまりは先発全員がドラフト行きの見込みで来季は新しい顔ぶれでの再出発になります。

さてこれでFinal FourはVillanova x Kansasの第1シード同士の対決と、第3シードMichigan x 第11シードの今大会のシンデレラLoyola-Chicagoという2つの大きく毛色の異なる全米準決勝のカードとなりました。こういうカードになってしまうとVillanova x Kansas戦の方が実質的な全米優勝戦という見方をされるのは不可避でしょうか。でもそれだけじゃないのがNCAAバスケットボールの開かれた魅力ですね。

Loyola-Chicagoはもし決勝進出したら映画化またはドキュメンタリー番組化があるかもしれないなあなんて思います。同校は1963年のNCAAトーナメントでの全米優勝という立派な歴史がありますが、当時の優勝はただの優勝ではない。人種隔離政策の廃止というアメリカの近代史上の重要な動きの中で重要な役割を果たしたチームとして知られているからです。
Loyolaが勝つ時期までカレッジバスケットボールではで黒人選手は3人までしか出場させないという紳士協定(正式ルールではなく)が存在していた。その紳士協定を破って黒人選手の活躍の場を広げて全米優勝したのがLoyola-Chicagoだったというそういう象徴的なチームだったからですね。想像するに当時は紳士協定破りとの顰蹙をかっての優勝であったことでしょう。時は流れ半世紀後、いまでは黒人選手が多いから云々などとは誰も言いません。(1990年代、Dream Teamの頃は間違いなくまだありましたよね。そうでなければIsiah ThomasやShaqも選ばれていたはずと思ってます)。
Loyolaのチャプレン(軍やチーム付き添いの聖職者)Sister Jeanが大人気。彼女は98歳ということですから前回の1963年の優勝時は43歳だったという計算になりますね。当時は彼女はその後Loyolaに合併する別のシカゴの大学で教鞭を執っていらしたそうです。お喋りの仕方がそんなお歳にはまるで見えないとてもチャーミングな方ですね。心配なのはカンファレンストーナメント以来4週連続で全米旅をされることになること。ここまで来てFinal Fourに行かないという選択肢はないでしょうが、お体に障られないことを祈ります。



Loyola-Chicago 第11シードからFinal Four到達

いやー楽しいです。昨夜のVillanovaや、Duke x Syracuseのカレッジバスケットボールの王道の戦いと同時に第11シードLoyola-Chicagoの快進撃が見られる。これがMarch Madnessの他にない醍醐味でしょう。ここまでの3戦を2点差・1点差・1点差で勝ち抜いてきたLoyola-Chicagoが今日は圧勝。第9シードBig XII所属のKansas Stateを破ってのFinal Four出場決定。
第11シードからのFinal Four進出は史上4度目。2011年のVCU、2006年のGeorge Masonに続くマイナーカンファレンスからの快挙です。(あとの1度はメジャー所属のLSU)George Masonが勝ち抜いたときは地道にポゼッションをひとつひとつ拾うような堅実な試合ぶりが今も印象に残ってますが、Loyolaは過去3試合の試合終了間際のマジックショットの連発、そして今日の地区ファイナルは3ポインターがガンガン決まって大差をつけました。神がかってますね。
敗戦したKansas Stateはレギュラーローテは全て下級生で占められており来季はこの経験を糧にカレッジバスケットボールシーズンを盛り上げてくれるでしょうが、この日ばかりは大差が開いてしまうと得点力の難ありを露呈。後半追い上げた時間帯のディフェンスは迫力があっただけに残念な敗戦。ディフェンスの重要性はバスケでは強調されるところですが、それだけでは勝てないのもまた事実ということでしょうか。

Loyolaと全米準優勝戦で対戦する予定のFlorida State x Michigan戦は現在進行中です。接戦ながらどちらもオフェンスが‥ タイプとしてはKansas Stateと似ている。この調子だとどちらが出てきてもLoyolaに奇跡の全米優勝戦進出への現実的なチャンスがありそうです。


Villanova、本格派対決を制してエリート8へ

これはコクのある試合を見せてもらいました。NCAAトーナメントSweet 16、東の第1シードVillanovaが実力派第5シードWest Virginiaを鮮やかに逆転で下しています。最終スコアは90-78。後半の10分までWest Virginiaが6点リードだったところでVillanovaがタイムアウト。そこから一気にペイントエリアにアタックしてスパート、Villanovaの10点リードへ試合状況が激変。タイムアウト直後のVillanovaの得点が後半に入ってVillanovaの初めてのペイントエリアでのスコア。またそのあたりの攻防で両軍に豪快なスラムダンクをブロック(West Virginia Sagaba Konate)したり両軍の渡り合いは本格派チーム同士の高レベルの試合となってます。堪能。
West Virginiaにとって痛かったのは前半から機能していたトラップディフェンスがファールがかさんで使えなくなってきたところ。そこへかさにかかってVillanovaがフィジカルに押してきたのを跳ね返せず。最終得点差以上の健闘ではありましたが、最終的にはVillanovaの強さが目立ったことに。

中西部地区の第1シードのKansasは終盤もたついたものの快勝で8強進出決定。Kansas、Villanovaのトップシード校はもし勝ち進むと全米準決勝戦での対戦となります。

なぜ才能ある選手はカレッジに残ってはいけないか

日本のバスケファンと話していてHachimura選手のNBAへのアーリーエントリーの話で、私が「カレッジに残ると練習する時間が制限されるから、プロになった方が良い」ということを言うと不審顔をされることがあります。不満げに「カレッジに残った方がていねいに面倒みてもらえる」などいうことを言う方すらいます。練習時間が制限されると私が言うのは学業が忙しいからとかそいういうレベルの話ではありません。NCAAのルール上オフシーズンにはほとんど指導を受けられない、実戦練習ができないからです。その辺りがまったく理解されていないかと思いますので、今回はまずNCAAの練習時間の制限のルールを説明してみたいと思います。

まず資料としてNCAAの公式サイトで提供されているこちらをご覧ください。英語ですので以下で概略を説明します。詳細は元資料でご確認願います。
まずざっとの話ですが、シーズン中とそうでない時期の活動時間の制限が大きく異なります。シーズン中はチーム全体での練習が週20時間まで許されます。シーズン外では週8時間以内で、8時間のうち個人のスキル指導は2時間を超えられない。また個人指導は選手4人以上参加での練習を指導することはできません。つまりチーム全体での練習は不可。バスケで言えば2対2の簡易ゲーム形式は可能ですが、チームオフェンス、チームディフェンスの練習は(相手を非現役アスリートのアシスタントなどが担当するにしても)選手を5人以上をコートで指導することは違反行為です。この時間制限には筋トレ、フィルムセッション、ミーティングの時間も含まれます。選手たちによる自主練習は可能ですが、それにも厳しいルールの制限があり、コーチなどスタッフが立ち会うことは許されません。指導するしないの如何を問わず、です。

Hachimura選手の実例でいうと、今季序盤、Hachimura選手のディフェンスでの動きはチームとの連動が取れず苦労していましたね。それがシーズンが進むにつれてどんどん向上していきました。上記のNCAAルールを理解していればオフシーズンにチームの連携練習の機会がなかったのが機会を与えられたら一気に上達したんだな、と理解できますが、逆に言えば春夏の半年間、まるで上達の機会がなかったのだという意味でもあります。もし大学に残るとすればそれと同じことがこのオフシーズンにも起こるのです。Hachmura選手が伸び盛りの今、そんな無駄な時間を過ごすことを望むファンがいるというのが私にはよくわからないわけです。ルールが理解されていないということであろうと想像します。

以前にアーリーエントリーをお薦めした記事を書いたときにも記事内およびコメント欄でいろいろ指摘しました。もうプロになる・なれるのが確定的な選手がなぜNCAAの強い制約を受ける練習環境を選ぶべきなのか。現在のHachimuraの場合1巡目指名も十分に期待できる。ということはほぼ複数年契約が確実です。一旦契約金さえ得てしまえばオフシーズンでも自分で各種技術の専門家を雇ってレベルアップを図ることができる。それにはオンコート上のプレイの指導以外にも栄養指導、体作り・メンテの専門家を含みます。シーズン中なら自分で雇うまでもなく多数のスタッフがプロチーム内にいます。カレッジに残れば同僚選手との自主練という名のピックアップゲームと、一人で体育館で3ポインターやフリースローを投げ続けるのがほぼ全てです。他の選択肢がない。一人で投げ続けることが向上につながることもあるでしょうが、専門的に見たら非効率な投げ方をしていたとしても矯正指導してくれる人のいない練習が良いことでしょうか。他にやりようがないならともかく、プロになってよりよいリソースを利用しながら上達を目指すのが正しくないでしょうか。または栄養面でもプロの最先端の研究成果を試して身体を作る方がキャンパスの隅っこでピザをかじっているより大事に思えます。

あとカレッジとプロでは戦術が大いに異なります。Gonzagaはバスケの名門校ですが、Gonzaga流のオフェンスやディフェンスをマスターすることはNBAでのキャリアにとって意味があるのかというとたぶんそんなことはない。もっと有り体に言うと回り道であると言っても良い。さらに悪いことにGonzagaはマイナーカンファレンス所属です。今季WCC、来季場合によってはMountain West所属に変わる可能性がありますが、いずれにせよGonzaga以外にNBA級の大型選手を獲得できるようなバスケのエリート校は他にいないカンファレンスです。メジャーカンファレンスで将来のNBA級の選手を相手に切磋琢磨できるというような状況ではないので、この面でもプロになった方が良いかと。

いまのままではプロで通用しないという意見はもっともですが、NBAドラフトは各チームとも即戦力を求めていません。即戦力になればいいですが、ほとんどはルーキーに経験を積ませて数年後にスターになってくれそうな選手、その可能性も求めて指名するのです。

ところでもしHachimuraがカレッジに残った場合、3年生としてエントリーすることになりますが、NBAドラフトで3年生でエントリーして活躍した例があるのかどうかをご存知の上でもう一年カレッジに残れと言っている方は残留を勧めているんでしょうか?私にはとてもそうは思えません。実際そんな例はめったにないのですから。
2017年のドラフトの例だと3年でエントリーしてプロで即戦力になったというとUtahからLakersに行ったKyle Kuzmaがいますが、Kuzumaは全体27番目指名です。現在予想されるHachimuraのドラフト順位はそれより早い。Kuzmaの場合は2年生のときの成績ではとてもアーリーエントリーなんて無理だったから3年生になったわけですね。2年生の現在既に1巡目指名が見込めるHachimuraとは意味が違う。他ではNorth Carolinaから行ったJustin Jacksonが3年生でエントリーしてますがこちらはプロルーキーシーズンの試合平均得点6.7点、即戦力だったかというとギリギリですか。その前年2016年ドラフトだと全体5位と高順位でKris Dunnがジュニア=3年生として指名されてますが何もできてない。DeAndre' Bumbryも同じで1巡目指名でも即戦力には程遠い。
2年でドラフトされそうなのに敢えて3年まで待ってNBAで成功した選手の例がほとんどないのになぜやたらとGonzagaに残れという話になるのかさっぱりわかりません。1年余計にカレッジにいてカレッジでよりいい成績を出したところでドラフト順位も上がらないし、プロで即戦力になるということもないのです。おしなべて言って3年生でエントリーしてくるような選手にはその程度の才能レベルの選手しかいないのですから。Hachimuraがもう一年カレッジに残って活躍してカレッジ選手としていい格好できたところで自己満足というかファンのファン満足だったりするだけで、選手本人のプロでの成功には貢献しないのです。そして来季のカレッジでの成功もまったく保証されてもいません。
「プロで通用するまでにはまだやるべきことがある」まったくその通りですが、やるべきことがたっぷりある若い選手がドラフトの上位のほとんどを占めていることに反対している方は気づいていらっしゃらないのか?と困惑します。たぶん他のドラフト生のこと、ドラフトそのもののことをまったく知らないで反対しているんじゃないかと疑いたくなります。能力の向上はカレッジにいてもプロになってもやること。プロの方がより環境が良いはずです。(お金が転がりこんできて有頂天になって遊んじゃうような選手なら何年後にプロになっても同じことです。成功しません。)

アーリーエントリーしてもプロで失敗する可能性はあるのか。当然ながらあります。全体1位指名されるような選手ですら生き残れないときもあるんですから当たり前です。だからと言ってその失敗した選手が1年長くカレッジにいたらNBAで成功したか?というとそんなことはわからない。プロアスリートにとっては剛気な積極性も才能のうちであって、引っ込み思案に俺はバスケで成功しないかもしれないから学位もらっておこうなんていうことをHachimuraのレベルの才能があるのに言っているようでは既にメンタルで負けなんじゃないでしょうか。というか学位確保ってあと2年も学校に残るの?って話ですね。

「プロに行くとプレータイムがもらえない」というような理由でアーリーエントリーに反対している方になるとG-Leagueの存在すら知らない方でしょうから反論する必要すら感じられません。
他にも以前の記事で指摘した通り2019年のドラフトは高校生が直接ドラフト入りできるように制度が変わる可能性が高く、二年分の高校生が一気に入ってくる最もドラフトが若い才能で溢れかえる年になります。なぜそんな年にわざわざ合わせてアーリーエントリーする年を遅らせるのか。なぜアーリーエントリーすべきではないと主張するのか、その理由の方が聞きたいぐらいです。



Sweet 16 Loyola-Chicago、Michiganが勝ち進む

NCAAトーナメント16強の一日目4試合が開催。予想がまるで外れてKentucky、Gonzagaが敗退。この日の4試合で私のブラケット予想はひとつも当たらず。既に第1~4シードが敗退していてKentucky圧倒有利かと思われた南地区は第9シードKansas Stateと第11シードLoyola-Chicagoというカードに。このどちらかのチームが次週のFinal Fourに進むことが確定。Loyolaは試合序盤で相手のNevadaに得点差を離されて、ミラクルランも今日までかなと思わせたんですが、そこから一気に盛り返してハーフタイムまでにリード。試合の最後もクラッチシュートでNevadaを振り切っています。これでトーナメント3勝、その3試合合計で4点差で3試合勝ってます。それもエースの選手がいるわけではなく代わる代わる違う選手が決勝ゴールを決めている。こういうチームが出てくるのがNCAAトーナメントの楽しみですね。

西地区。こちらも第1&2シードが二回戦で敗退、Sweet 16まで残った各校にチャンスがあったわけですが、第9シードFlorida Stateが75−60で第4シードGonzagaに快勝。Florida State、シーズン中は激戦区ACCで揉まれて負けもこんでいたんですが、ここへ来てピークパフォーマンスでエリート8進出です。日本期待のGonzaga Rui Hachimuraはこの日怪我人もあってことから今季二度目となる先発出場。敗戦の中健闘したと思います。特に前半。後半はマークされて自由にできませんでしたが、これは仕方のないところ。この日のスタッツは36分出場16得点(チームトップ)9リバウンド5/12, フリースロー6/8 3ポイント0/0。
また別項で書きますが、この内容からしてやはりNBAドラフトにはアーリーエントリーすべきであると思います。今日Florida Stateに後半苦労した理由はACCの大型選手に相対したときの経験不足。大型有力選手が皆無のマイナーカンファレンスに所属するGonzagaで今季以上のスタッツの数字を並べたとしてもNBA的には能力の証明にもならないし、本人にとってもその部分の能力の向上にもならないでしょう。Hachimura選手にしか興味のない日本のバスケファンからは物足りない今期最終戦に見えたかもしれませんが、他校のアーリーエントリーエントリーする有力選手たちも今日のHachimura程度のスタッツで堂々エントリーしますから。毎年そうですし。(例えばKentuckyの今季のエース1年生Kevin Knoxの今日カレッジ最終戦のスタッツは34分13点8リバウンド 5/10, FT 2/2, 3pt 1/3。Knoxはロッタリーピックの選手です)

西地区は第3シードのMichiganが圧勝でエリート8でFlorida Stateと対戦。Michigan、うーん。派手に勝ってますね。意外です。今日の結果、Florida State、Michigan、Loyola-Chicago、Kansas Stateの4校のうちのどれかが全米優勝戦進出することも確定しています。

UMBC x Virginia戦見ました

遅ればせながら再放送になっていた史上初の第16シードによるアップセットの試合、No. 1 Virginia X No. 16 UMBC戦を見ました。試合結果を知っていて見ても、あと6分14点差、いやまだ時間あるしこっからVirginiaが勝つんだろ?という感じではらはら。
なんでもNo. 1 x No. 16の試合でハーフタイムに同点だったのもこの試合が初めてだったそうです。

Virginiaはとにかくジャンプショットがまるで入らないのがどうしようもないレベルでした。バスケには当たっていない日というのは確実にあってそれに抗ってもダメな場合は確かにある。この日のVirginiaの3ポインターのハズし方のズレがあまりにも大きいショットが多くて、もうちょっとで入り始めるという感じじゃなかった。終盤になって少し入るようになったんですが、UMBCの方も入れているので点差が縮まらない。

現在のカレッジバスケットボールではタイムアウトは各チーム4回。前半に既に2回を消化したVirginia、後半たぶん3~4分ぐらいの時点で早くも3回目のタイムアウトをとった。点差が2桁になった辺りでですね。現実的にはもうこれが最後の戦術指導のタイムアウトのはず。Virginia HC Tony Bennettの焦りが感じられたところ。
そのタイムアウトの直後にVirginiaは体格を活かしたクラシックなポストアップで得点。そう、これで行けばまだ時間もあるから点差も縮められる、相手のファールもそのうち嵩んでくるだろう、という納得の攻めだったんですが、それっきり。よくわからない。なぜうまくいったのに止めたのか。
今季通してVirginiaが最大のビハインドになったのは13点差だったと試合中情報。その13点差に点差が広がり、さらに開く。結果的には2桁になった点差は一度も1桁に戻らないままの歴史的敗戦。時間的に手遅れにほど近くなった辺りでVirginiaはプレッシャーディフェンスに切り替えたものの時既に遅し。Virginiaは攻めがあまりにも遅攻に偏っていて追うとなったときの攻め手が乏しく迫力不足。(連想したのがその昔のオプションオフェンスで全米を席巻した絶頂期最強Nebraskaフットボールが、逆に点差を付けられてしまうとまるで追従できなくてあえなく敗戦していった様を見るよう。古くてわかりにくい例えでスミマセン)

UMBCは最後までシュートが入り続けたし、なによりもディフェンスで走り回り続けられた。Virginiaのボールハンドラーに対してしっかり手を広げ、ボールへのスティールの意思を見せてVirginiaの攻めリズムを入りの部分で乱していたのも良かったです。
二回戦でのKansas State戦でもUMBCは好試合を展開していましたし、立派なもんです。

Kentucky, Gonzaga視界良好

出先だったので更新が遅れました。March Madness二回戦が終了。数多くの上位校が敗戦した四日間になりました。まとめます。第1シードでは史上初の第16シードに敗戦したVirginia、さらに昨夜逆転負けを喫したXavierと二校が早くも姿を消してます。第2シードでは22点差をひっくり返されて悪夢の大逆転負けでCinicinnatiが敗戦。4分ほど残りで無駄なファールでエースが退場になってからまくられました。さらにエリート校North Carolinaが21点差惨敗でこれも日曜日の二回戦で敗退。前年優勝校のNCAAトーナメントでの敗戦スコアとしては過去最悪だそうです。それ以外にも第3シードでMichigan StateがFirst Fourから勝ち上がってきたSyracuseの伝統芸ゾーンディフェンスをまったく攻められず3ポインターを放り込むばかりの試合となり、終盤その3がまったく入らなくなって敗戦。同じく第3シードのTennesseeは第11シードLoyola Chicagoの最終盤の逆転シュートを食って敗退。

地区別では南地区が第1シードから第4シードまで全て二回戦までに敗退。これは史上初の事態。これで南地区は第5シードのKentukcyがトップシードでFinal Fourに向けて視界良好。同地区の残りの相手は第9シードKansas State、地区決勝の相手は第7シードNevadaと第11シードLoyola Chicagoの勝者。Kentucky、あんまり強そうじゃないんですけどね。エースKevin Knoxがファールトラブルでベンチに下がった時間帯には第13シードBuffaloにかなり苦戦。ただKnoxはシーズン前半と比較すると自信と貫禄がついています。NBAドラフトでも堂々の上位指名を確定的にしています。

第1第2シードが消えた西地区は第4シードのGonzagaの二年連続でのFinal Fourが有望。第3シードはBig TenトーナメントチャンピオンのMichiganですが、Michiganの二回戦は大苦戦、最後ブザービーターで勝ち抜けましたがGonzagaの方が調子は良さそう。Michiganに破れたHoustonはもったいなかったです。鼻っ柱が強いPG Rob GrayがAACトーナメントでもNCAAトーナメント一回戦でもチームを引っ張ってきたんですがいずれも一歩足らずに敗退。Grayはいい選手ですね。

他の二地区は安泰に近い。東地区は1-2-3-5とほぼ順当。第5シードは開幕前から推していたWest Virgina。中西部は上でも書いた第11シード扱いのSyracuseがいますが、他は1~2~5シード。次戦のDuke x Syracueの対決は楽しみ。
Kentucky、Gonzaga、Villanova、KansasがFinal Fourの最有力という感じでしょうか。

NBAドラフトという方向から見ると上位指名候補の選手の所属校が早々に敗退しているのが目立ちますね。Arizona DeAndre Ayton、Missouri Michael Porter、Texas Mohamed Bamba、Oklahoma Trae Youngなど候補本人も不本意な試合でカレッジキャリア終了になりそうです。プロのスカウトはトーナメントだけでなくレギュラーシーズンその他も細かくみて査定するでしょうが、NBAのオーナーなんていうのは我々と大して変わらない程度の査定能力でしょうからNCAAトーナメントの活躍はドラフトの順位にそこそこ影響するはず。そういう意味では二週目以降まで残ったKentuckyのKevin Knox、GonzagaのRui Hachimura、Texas A&M Robert Williams、Villanova Mikal Bridgesなどはドラフト株を上げるチャンスで、今後の活躍が注目されます。DukeのMarvin Bagley IIIなんかは不調でも活躍してもトップ3指名は確実ですからそういう意味では注目度は低いかなと。NBAファンで上位指名権を持つチームを贔屓にしているファンの方は逆にBagleyは注目ですね。

Madness! 16位シードUMBCが全米1位シード撃破

寝ていてその試合を見てません。残念、歴史的瞬間を目撃できませんでした。我がスマートフォンがBreaking News!として知らせてくれたんですけど眠くて寝てました。なんと。68校全代表のうちの全米ナンバーワンシードだったVirginaが惨敗。March Madness開幕前にVirginia(および第2シードCinicinnati)はロースコアリングのチーム、ここを破るのは突発的なオフェンスのチームとご紹介していたんですが、なんと第16シードUniversity of Maryland Balitmore-Countyがその突発的オフェンスを繰り出す学校になってしまうとは。組み合わせが発表になったときにはUMBCがなんの略かわからず、University of Michigan Battle Creekかな?America East所属だから違うか...などと言っていたのが、なんと。最終スコアも驚愕の74-54、20点差。Virginiaの得点力は今季こんなものですが、74失点。31勝2敗、あのACCを20勝1敗という圧勝で駆け抜けてきたチームがまさかの一回戦での惨敗敗退となりました。
March Madnessの過去の最大のアップセットは15位シードによる2位シード撃破が計8度記録されているんですが、16位シードの勝利は史上初。15位シードによるアップセットは8度のうち2012年以降に4度とマイナーカンファレンスのチャンピオン校の力量がアップしているという兆しはあったものの、まさか。

ところがこれを予想していた人が身近にいてびっくりしてしまいます。私がESPNで作っているグループの同僚でなんとこれを当ててる人がいるのです。この方のブラケット予想は初日16試合全部正解(第13シードBuffaloの対Arizona圧勝含む)。まぐれだろ、明日はUMBCとか選んでるしすぐ追いつけると高を括っていたら二日目午後もMarshallとかButlerも当ててその時点でまだパーフェクト。結局二日目終えて32戦中29試合を正解してESPNの全エントリ17,300,000のうちの91位につけていらっしゃいます。私の予想も好調で26試合正解(ESPN全体で99.5%)と普通の年ならグループトップでも不思議じゃないのに負けてます。ぐぬぬ。
ESPNの予想全体トップには32試合中31試合を的中させた方が4名(パーフェクトはもういない)いますが、4人とも唯一外しているのがUMBCの今日の勝利。当てるつもりでエントリしていたら当たらないでしょこれは。
UMBCの勝利を「当てたぞ」と自分の予想ブラケットの画像をSNSでアップしていた一人がFAUのフットボールHC あのLane Kiffinだったりするのが笑えます。彼の予想は他にもアップセットだらけで当てる気がほとんどないモノ(オフィス内の賭けへのカンパみたいなものでしょう)なのでまあたまたまってことですが、本気で当てる気がある人がUMBCを選んで当たっちゃうというのはすごいかなと。

UMBCで28得点と鉄壁Virginiaディフェンスを叩き潰したJairus Lyles。なんでも彼の両親はViginia出身者だとか。父親は同校でフットボールを4年間プレーした後NFLにも所属したそうです。Jarius本人も高校の最上級生のとき2013年のリクルートランキングで100位以内200位以内に名前が上がった選手だそうで、そういう選手がなぜか完全無名校で4年間を過ごし、最後の最後にカレッジバスケットボールの伝説の人になってしまったんですねー。すごいですね。高校卒業当初はVCUに入学したものの気が変わってUMBCに転校したとか。確かにVCUの2013−14シーズンの新入生として3つ星リクルートとして名前が載ってます。当時のVCUのHCは若きカレッジの名将と目されていたShaka SmartがTexasに引き抜かれる前。何か合わないことがあったのかShakaのVCUを辞めて無名校でバスケをやる選択。そして伝説に。いやはや。
アメリカのバスケの選手層の厚みってすごいですね。
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