アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Basketball

Michiganに勝機あり

週末のスポーツで個人的に一番良かったと思ったのは6カ国対抗ラグビーのイングランド x ウェールズ戦でした。アメスポではないので深入りしません。アメスポ側で一番良かったかなと思ったのはNASCAR@Miami-Homesteadでしたが、あまり一般ウケしそうにありません。

というわけで前回の続きのようになりますがカレッジバスケのNo. 3 Michiganの試合をじっくり観戦できたのでその話を。
今週末はBig Tenの古豪Indianaを相手にした試合、最終スコア73-57で快勝。その前週は当時全米ランクNo. 4で眼下の敵だったOhio Stateに92−87を撃破。今季はBig Tenがカレッジバスケの最強カンファレンスと目され、そこで難敵に勝ちきっているMichiganの評価は高いです。現在18勝1敗。唯一の敗戦は対戦時No. 23だったMinnesotaに完敗。Minnesotaはその後負けが込みBig Ten内6勝12敗、March Madnessへの進出可能性はギリギリ、First Four狙いです。たった1つの敗戦なのでMichiganの全米シード1位には問題なし。

Michiganの強みは高さです。フロントラインの高さとその高さに似合わない機動力は魅力があります。2年生ドイツ人Franz Wagnerはサイズの優位と対人の強さにしなやかさもプラスされた好選手。来るドラフトではロッタリー指名が期待されています。Washington WizardsのMoritz Wagnerの弟。WizardsはRui Hachimuraの所属チームなので日本の方も観戦機会が多く、従って兄のMoritzのプレーぶりもご存知かも。弟の方は兄より一回りサイズは小さいですが今季成長したことで注目度がアップ。この選手はNBAに行くとSFになってしまうでしょうが、カレッジではこのサイズで高さとして機能します。ボールの扱いもうまい。
Michiganの高さの中心は7 feet 1、Hunter Dickinson。フットワークも悪くなくカレッジレベルではこの高さは相手チームには対応しにくくMichiganのトップスコアラーになってます。

今季全米1位をプレシーズンランク発表以来守り続けているNo. 1 Gonzagaは完成度・全方位に強い好チームで今季の優勝候補ですが、マイナーカンファレンス所属のためDickinsonのような高さや、Wagnerのような高さとうまさを兼ね備えたタイプと対峙していない。Michiganは高さだけのチームではなくガードにも運動能力の高いIsiah LiversやMike Smithもいてどのポジションからもオフェンスの圧力がかかる。Gonzagaが一番嫌なのはNo. 2 BaylorではなくMichiganということになるのではと想像します。

ひとつ難点を指摘しておくと、私の見た範囲内ですがBig Tenの審判はムービングスクリーンに甘いと思います。Michiganのフロントコートがpick&roll、pick&popを遂行するときにスクリーンがかなり動いていると思うんですけどまったくファールを取られてません。
March Madness本番で他カンファレンスの審判がムービングスクリーンでの反則をきっちりとった場合にMichiganの主戦力であるフロントコートがファールトラブルに陥る可能性を感じます。若いカレッジの選手が判定に苛ついたりするとさらに傷口が広がる可能性も。

Bubble Watch Michigan StateとDukeが最後のプッシュ

2月末。March Madnessの68校の絞り込みが激しくなってくるタイミングです。Bubble Watchと呼ばれる68校の足切り近辺校の成績ウォッチが日々更新されています。

名門Dukeが苦戦中ながら直近4連勝で11勝8敗。カレッジバスケのエリート校Dukeの成績としては信じられないほどみすぼらしい成績ではありますが、ACC内で4位に着けています。例年ならカレッジバスケの最上位カンファレンスであるACCからは6校以上がMarch Madnessに参加できるのですが、今年はどうなるのか。
あくまで予想なので各メディアの予想が一致しているわけではないですが、大方の見方によれば現時点で選ぶならDukeは落選見込み、落選組の5位近辺。かなり苦しいものの自力で残りのACCレギュラーシーズンの3試合とACCトーナメントで勝ち星を積み重ねられれば最下位近くで当選の可能性も十分残ってます。
Dukeのレギュラーシーズンの残る相手はLouisville、Georgia Tech、North Carolina。Louisvilleは現時点でギリギリ当選圏内でDukeから見れば直接対決で引きずり下ろせば道が開ける相手です。この試合が明日土曜日。Georgia TechもほぼDukeと同じ位置で、Duke x Georgia Tech戦は敗戦した方がMarch Madnessの望みを大きく損ねるエリミネーション戦の様相。そして恒例のレギュラーシーズン最終戦でライバルNorth Carolina戦ですが、North CarolinaもMarch Madness当選がまだ決まらない。現時点の予想だとシード順は10位。メジャーカンファレンスからの当選校としては最下層で、安閑としている場合ではない。つまりDukeの残り試合は皆相手も必死という試合ばかりというわけです。

全米制覇歴のあるACCの常勝校と考えられていたDuke、North Carolina、Louisvilleが揃ってBubble Watchの対象になってしまっているという異常なシーズンになってます。なんとか当選圏に辿り着いてもFirst Four(4校のみ1回戦の前にワンラウンド余計に戦わないといけない位置)に登場なんてことになりかねません。First FourにDukeが出場なんてそれは予想だにされなかった展開と言えましょう。

Dukeの4連勝は同校の1-and-done候補の1年生Jalen JohnsonがNBAドラフトに備えてDukeでの活動から離脱した後のこと。NBA選手になるためのステップとしてDukeにやってきた1-and-doneの選手にとっては離脱前の時点でのDukeの大不振は思い描いていた夢のルートとは違う苦難の道になっていたのは確かで、Johnsonはカレッジでの活動に見切りをつけて離脱しています。
その後残された選手たちの結束が強まったのかなんなのか4連勝。そのうちには対戦当時No. 7だったVirginia戦も含み、Dukeの名誉をかけてのシーズン終盤となってます。


もう1校のエリート校で現時点で落選予想がされているのがMichigan Stateです。現在13勝9敗。所属先のBig Tenは今季全米でもベストカンファレンスと目されておりその面では有利ですが、現時点の予想ではMichigan Stateは落選の位置。Dukeより1−2校分有利なポジションと目されています。
コロナ疫禍の影響による変則スケジュールのためMichigan Stateは来週No. 3 Michiganと2連戦を戦う予定になっています。今季のMichiganはしぶとい全米での最有力校。HCに元Fab FiveのJuwan Howardを迎えての2シーズン目で全米制覇を目指すシーズン。その州内ライバル校に1勝1敗でもMichigan Stateにとっては大きいですが、Michiganの方もMarch Madnessの1位シードがかかっているので手抜きはない。

Michigan StateとDukeはシーズン序盤に恒例のChampions Classicで対戦済みのためもし両校ともFirst Fourに出場となった場合でも直接対決は避けられるではないかと予想できます。

Champions Classic出場校4校ではKentuckyはボロボロ8勝13敗でSECトーナメントを勝ち抜く以外にはNCAAトーナメントに到達する可能性は消滅。もう1校のKansasはさすがに当確なのですが、現時点の予想ではシード順は4位。KansasがHC Bill Selfの時代になって18シーズン目でシード4位は過去最低タイ。エリート校が軒並み苦戦でシーズン最終盤を迎えています。

ただ成績は悪くてもこれらの学校の選手の素材は侮れないので本番のトーナメントでDukeだMichigan Stateだのと一回戦で当たるのは対戦校にとっては決して嬉しいものではないことになるはずです。特にMichigan Stateですね。Michigan Stateは過去にもシーズン中は成績が伸びなくてもトーナメントに入ると強かったシーズンが何度もありました。

テキサス州の大規模停電

テキサス州で120年ぶりだとかいう猛烈な寒波が同州の生活インフラを破壊しています。とてもスポーツどころではなく、DallasやHoustonなど同州に本拠を置くNBA、NHLのチームが試合をキャンセルしています。
アメリカ国内メキシコ湾岸からメキシコ国境を有する南部テキサス州が数日に渡って氷点下にさらされたことで送電網が崩壊、また氷点下になるのが当たり前の北の州なら考えられない形で敷設されていた水道管が次々と氷結破裂しています。これで電気・暖房・水道が使えなくなり、集合住宅内でつららが下がり、道路の除雪も進まず大パニックになってます。

その過程でテキサス州が全米の電力網から外れた独自の送電網を維持しているため全米他州からの電力の融通を受けることもできず、事態はとても悪い状態になっていることが表面化。寒波はこの先数日で収まるはずですが、トランスポンダ始め電力施設がそのまま復旧するのかも不明です。こんなことが起こりうるんですね。テキサス州が独自の電力網を維持している理由は連邦の電力政策からの独立性を企図していたからとされます。他の本土47州(テキサス・アラスカ・ハワイを除くの意味)は東西2つの電力網に編成されていて緊急時の電力の融通などができるようになっています。テキサスが独立の気質を持つ特殊な州なのは事あるごとに感じるわけですが、今回ほどそれが大きく裏目に出たのは初めてかもしれません。

以前から南部の州で雪が降るとニュース映像を見てる限り大した降雪でもないのにツルツル滑ってる車両のビデオが毎度出回り、南部の人は雪道の運転がヘタだななどと過去は思っていたもんですが、ここまでひどくなると笑い事ではないです。

アメスポでは現在シーズン中のNBAがHouston Rockets、San Antonio Spurs、Dallas Mavericksをテキサス州内に持ち、NHLはDallas Starsが所在。Starsは直近の試合をキャンセル。他にはカレッジバスケがシーズン真っ最中ですがこれはテキサス州内各地で全滅するかもしれません。全米トップシードを狙う全勝Baylorも被害を受けてMarch Madness選考に向けての勝ち星を積み重ねるのが困難になる可能性がありそうです。ホームゲームをアウェイに振替でしょうか?カレッジでアウェイの試合を続けて全勝キープというのは難易度が高いような。
どのぐらいのスピードでインフラが回復するのか前例のない事態のため想像もできない。MLBではTexas RangersとHouston Astrosが同州内に所在しますが、そちらは4月初旬の開幕まで1ヶ月以上あるのでそれまでには大丈夫だろうと思いますが。

伝統校が苦しむカレッジバスケットボールシーズン

さてNFLもシーズンが終了。次のアメスポメジャーイベントは次週のDaytona 500ですが、それは単発イベント。シーズンの移り変わりという意味ではNFLが終わったら次はMLBのキャンプ開始かカレッジバスケがMarch Madnessに向けて加速していくところ。その辺は視聴者側のお好み次第となります。MLBの方はまだごたごたしていて本当に予定通りことが進むのかわからないですが、カレッジバスケの方は大丈夫のはずです。

カレッジバスケも他のジャンルと同様、各地で試合中止や延期が多発するなどコロナ疫禍の影響を逃れられていませんが、March Madnessは昨年中止になっているためNCAAとしては絶対に今年は開催を成功させるのだと気合が入っています。最悪予定されているスケジュールが遅れるようなことがあっても延期で対応する腹づもりと推測できます。
昨夜はESPNで放送予定だったMiami-FL@North Carolina戦が直前になってキャンセルされてます。なんでもNorth Carolinaの選手がコロナ対策手順書破りのパーティをやっていたビデオが拡散したからとか。プロスポーツでは聞かないタイプの中止騒ぎになってます。全国放送予定もいきなり穴を開けました。これからもまだ紆余曲折はありそうですね。

さて今日発表されたAPランキングでBig XIIのエリート校であるKansasが2009年以来のランク外に転落しています。今シーズンはエリート校が皆大苦戦となっているのが目立ちます。Kansas(12-7)より先にDuke(7-7)、North Carolina(12-6)、Kentucky(5-12)といった強豪校が軒並み不振でランク外に転落済み。西の古豪であるUCLA(13-4)もランク外で、なんでもこの5校が揃ってランク外となるのは1961年以来だそうで、異例のシーズンとなっています。
Kansas/Duke/Kentuckyは毎年シーズン冒頭のメジャーイベントであるChampions Classicの参加校としてカレッジバスケットボール界のエリート中のエリート校なのですがそれが揃って不振。KansasやNorth Carolinaはランク外とは言えat largeでMarch Madnessに当選圏内ですが、Dukeは苦しい。Kentuckyに至っては同校史上最悪レベルの成績に終わる可能性が高くなってきてます。Dukeはちょっと前まではFirst Fourから出場のぎりぎりの当選圏内で、DukeがFirst Fourに出る?そりゃすごい、と思っていたのですが、今となってはそこへも届かなさそうになってきました。

カレッジバスケットボールの仕組みではレギュラーシーズン後にある集中開催のカンファレンストーナメントで優勝できればシーズン中の成績に関わらずMarch Madnessに出場できるのでDukeもKentuckyにもシーズン末に向けて調子を上げられればチャンスはゼロではないのですが、その調子が上がっていかない。DukeはホームのCameron Indoor Stadiumではほぼ勝ってるんですがアウェイで負け続け。週末のライバル対決North Carolina戦に敗戦してついに勝率5割まで落ちてきてしまってます。
KentuckyはSECカンファレンス戦の開始から3連勝をしてここから反転攻勢かと期待させたのですがその後1勝6敗。いよいよダメかというところまで落ちてきてます。

DukeにせよKentuckyにせよスーパー高校生を1年だけ預かって勝つという近年のルーチンがパンデミックで練習不足・試し斬りのnon-conference戦不足で高校生をカレッジレベルに引き上げられずに苦戦のままシーズン終盤に入ってきてしまってます。この時点まで来るとカレッジには1年在籍するだけのつもりだったプロ志望の選手たちはチームで勝つことより自身のスタッツを気にしだすなど問題行動も起こってくる危機でもありそうです。

一方上級生で固めた学校がランク上位を固めている。ここ数年、March Madness本戦も将来のプロ向きのスーパースター候補のいる学校よりも上級生を鍛え込んだ学校がトーナメントを勝ち進む例は増えていて、それはそれでおもしろいのですが、その傾向がパンデミックでより顕著になり、新一年生偏重のエリート校がそれらの学校においつけないままになっている、というのが全体の情況です。

考え方次第で、1-and-doneの学校が勝っていたのが異常だったのだ、歪んでいたのだという考え方もあっていいので、今シーズンはこんな風なのだとそれもよしというところでしょうか。

March Madnessのインディアナ一極開催が確定

以前から案としては出ていたMarch Madnessの一都市での集中開催案が確定事項となってます。場所はインディアナ州Indianapolis。会場としてはNFL ColtsのホームであるLucus Oil StadiumおよびNBA PacersのホームであるBankers Life Fieldhouseが使われることが確定しています。巨大インドアスタジアムであるLucus Oil Stadiumに入れたとしても限定的な観客しか入れないのでしょうから、スタジアム内に一面以上のコートを設営する可能性もありそうです。

通常年ですと一回戦は1日に16試合が重なり合って開催されます。Indianapolis市内にはカレッジバスケの有力校であるButler BulldogsのキャンパススタジアムであるHinkle Fieldhouse(収容9100席)も存在しますし、遠からぬところには今季の出場が有力なPurdueやIndianaのキャンパスもありますから試合数の多い一回戦やFirst Fourなどはそれらが利用される可能性もありそうです。

そうなってくると有利不利が発生しそうでもあります。まだ時期尚早ではあるのですがIndianaやPurdueは今のままだとシード順で8−9位ぐらいになりそうで、8−9位というのは1位シードと二回戦で対戦する学校ということになります。現在ランク1位の全勝Gonzagaであるとか、2位のBaylorであるとか遠来のトップシード校がIndianaやPurdueと言った地元校の実質ホームゲームのような試合を戦わないといけない組み合わせとなる可能性が存在してます。
一応通常年のNCAAトーナメントの運用ルールとしてはそのシーズンにホームゲームとして利用した会場にはその学校は試合を組まれないというルールがあるのですが、何事も変則になりそうな今季の大会、どんな有利不利が発生するやもしれません。

Gonzagaの試合は先週末も観戦しましたが、安定してます。Gonzaga的基準では満点とは言えない試合ではありましたがそれでも攻撃の手数がとにかく多く、かつシンプルで基本を大事にするプレーぶり。今年はGonzaga大チャンスと言えそうです。


1926年以来の最悪スタートを切ったKentucky

フットボールの話題ばかりになってしまってますが、いよいよNBAも開幕間近。カレッジバスケは既にシーズンが開幕して1ヶ月となります。Gonzagaが史上初のプレシーズン1位でシーズンイン。開幕直後の対No. 3 Kansas戦(順位は現時点で。対戦時はNo. 6)やAuburn戦を観戦しましたが、今季はGonzaga大チャンスかなという感じですね。上級生が手慣れたプレーぶりで快勝していました。Hachimuraが在籍した頃の主力チームメイトだった選手がまだGonzagaでプレーしてるんですから、今年のような各校ともに準備不足にならざるを得ないシーズンではそういうベテランチームに大きく有利なシーズンと言えます。

Gonzagaはその後コロナ感染の影響でNo. 2 Baylorとの好カードが流れたのを始めとして5試合が中止(Baylor戦のみ延期扱いで両校とも日を改めて開催する気あり)で、先週からやっと復帰。その復帰戦で対戦時No. 3、現No. 4のIowaに快勝するなど、試合数は少なくとも堂々の勝ちっぷりです。Gonzaga初の全米制覇なるかがテーマのシーズンになりそうです。クリスマス後の12/26にはディフェンディングチャンピオンである2019年NCAAトーナメント優勝校のNo. 16 Virginaとの対戦があり、もしここも突破できるとマイナーカンファレンス所属のGonzagaなので全勝での全米制覇に向かってのシーズンということに。2020年のMarch Madnessはコロナの拡大最初期の段階で中止となっており、今年の方が巷の感染情況はずっと悪いはずですが、なんとかシーズンを完遂してほしいところです。


上級生に好選手を揃えたチームに今季は有利ということは、毎年のように五つ星リクルートを集めて戦うエリート校には不利なシーズンということでもあります。カレッジの超エリート校と言えばDukeとKentuckyが双璧ですが、Dukeは現在3勝2敗、Kentuckyにいたっては1勝5敗というらしからぬスタートとなっています。

Kentuckyの1勝5敗というスタートは1926−27シーズン以来94年ぶりとか。とにかく負けまくってます。プレシーズンランクでNo. 10でスタート。エリート校Kentuckyの基準ではNo. 10でのスタートは高いとは言えない。それでもシーズン初戦を楽勝したあと、Atlantic 10所属のRichmondに完敗。その次の毎年恒例のChampions ClassicでKansasに逆転負け65−62。この試合ではKentuckyは敗戦してこの時点で1勝2敗となったものの、試合の流れとしてはKansasのオフェンスが最悪だったのが一番の注目的だったため、Kentuckyの状態が悪いという話にはならなかった。
それが次のGeorgia Tech戦も敗戦で遂にランク外転落。迎えたNotre Dame戦は最後のショットが入れば勝ちのぎりぎりの勝負になったのですが、外れて1勝4敗となり、さすがにこれはまずいのではないかということになってきました。Notre Dame戦は見てたんですけど、最後外した選手に周りのチームメイトがすぐに励ましに来て声をかけてチームのムードは悪くないけどなぁとは思いました。が、その次のCBS Sports Classicでの対North Carolina戦にも敗戦。この試合は途中で見るのをやめちゃったのですが、この試合中に敗戦続きのイライラが嵩じた選手とHCのJohn Calipariが衝突したようです。
その前の試合まではまだチームのモラルは維持できていたのが遂に耐えきれなくなった状態となり、1勝5敗という成績以上の問題を抱えているというのがKentuckyの現状です。

Kentuckyにやってくる5つ星リクルートたちはKentuckyで勝ちまくる夢を見て来ている。それも1-and-doneで来年のNBAドラフトにKentuckyからの注目選手として臨む姿を夢想して来ている選手たちです。Tyler Herroが1-and-doneでKentuckyから巣立ち、その翌年NBA Finalsで活躍しているような、あんな姿に自分を重ね合わせてKentuckyに来ている若い十代の選手たちが、まさかの1勝5敗がその夢が早くも潰れてしまいそうってわけなのでしょう。動揺する選手が出てもそれは批判できないかなとは思います。バスケ以外でもコロナ鬱になっている人ってたくさんいますしね。

Calipariさんをこのシーズン前に見かけたのはNBAプレーオフの時期、9月。当時の記事のコメント欄で書いたのですがNBAカンファレンス決勝の時点でKentucky出身の選手の活躍がめざましく、NBA番組がこぞってCalipariをゲストに招き、Anthony Davis、Tyler Herro、Jamal Murray、Bam Adebayoと暴れまくっていたKentucky出身選手たちのネタを次々披露していました。Calipariさんもごきげん。
例のカレッジバスケのリクルート裏金問題以来、Calipariさんは鬱々としている登場場面が多く、このNBA関連でのマスコミ登場時は久しぶりにCalipariが屈託なく笑っている姿を見られてなかなか良かったのですが、あれから3ヶ月。本業のKentuckyのシーズンがCalipari就任以来最大のピンチに見舞われることになるとは。

Kentuckyが最後にNCAAトーナメント出場を逃したのはそんなに昔のことではなく、当時のエースのケガなどもあり2012−13シーズンにも逃しています。あの時期はその前年が全米制覇、NITで初戦敗退、そのまた翌年はKentucky史上最強リクルート集結とメリハリがすごくて楽しかったんですが。

March Madnessは一箇所で

カレッジフットボールのプレーオフ選抜方法などについての記事を書いていたのですが、事情が多岐にわたり文章が長くなってしまい、うまくまとめられないまま早くも週中になってしまいました。いくつかの部分に切って出していこうかと思います。
一番の問題は極端な話、5勝0敗のメジャーカンファレンスのチームを、10戦全勝のマイナーカンファレンスの学校に優先させることが起こりうる点を問題にしたいと思っています。
またプロでは変則シーズンの救済策としてプレーオフ枠の拡大を行ってるわけですが、カレッジフットボールでは枠の拡大はしないという点については確定のようです。

さてカレッジフットボールシーズンがもたもたしているうちに、カレッジの冬シーズンの開始が話題になってきてます。NCAAは昨年中止となったMarch Madnessを今年はIndianapolisでの集中開催にして実施しようとしています。例年全米各地で平行して怒涛の試合開催することで盛り上がるMarch Madnessですが、今年は一都市開催で移動のリスクを大きく減らす方向で動くようです。事前の隔離を含むいわゆるバブルを形成するには至らないものの、移動のリスク、関係者の数を減らすことでのリスク低減ができると想像できます。

開催場所決定は良いとしても、開催時期についてはとてもMarch=3月には今年のMarch Madnessは開催できないのではないかと言う声もあがっています。通常年ならば今頃にはもうカレッジバスケシーズンは始まっている時期。フットボール側と同様にnon-conference戦を大幅に中止してカンファレンス戦だけを行なうというのが基本のアイデアですが、March Madnessとレギュラーシーズンの間にはカンファレンストーナメントという中小カンファレンスにとっての大事な集金イベントもあります。通常年ならかなり詰め詰めのスケジュールが組まれるわけですが現在の情況だとどこか1校が感染者を出したらいきなりトーナメントが進められなくなってしまいます。
それらのことを考えるととても3月のNCAAトーナメント開催はムリで、5月を想定する方が良いのではないかという声が大きくなってきてます。2ヶ月の余裕があればNCAAトーナメント直前にある程度の隔離時期を作ることも可能です。カンファレンストーナメントも同様です。

Gonzagaが初のプレシーズン1位発進も本当にシーズンは完走できるのか

カレッジバスケのAPプレシーズンランクが発表になっています。Gonzagaが学校史上初めてプレシーズンランクで1位に。2位となったBaylorとの差は僅か1というタッチの差での1位です。3位以下はVillanova、Virginia、Iowaがトップ5を形成。いわゆるカレッジバスケのエリート校では6位にKansas、9位にDuke、10位にKentucky、13位にMichigan State、16位North Carolinaという具合になってます。

近年は上級生に好選手を集めた学校が1-and-doneのスーパー新入生が中心となるエリート校よりも好成績を収めて優勝する例が増えているのもあり、このランクはまず納得できる範囲内なのでしょう。
昨季はMarch Madness=NCAAトーナメントが中止となってしまっており上位校の上級生も全米にその能力をアピールする場を失ったわけですが、今季はどうなるのでしょうか。


前項でも触れた通りいまシーズンたけなわのカレッジフットボールでは感染が各地で蔓延中。バスケも同じキャンパスで生活しているわけでキャンパス内に感染者がうろうろしてる環境であろうことは同じです。フットボールとバスケの選手同士の距離濃厚接触の密度であるとか、室内競技であることの不利などを考え合わせるとカレッジバスケシーズンがコロナ感染と無縁であるわけはない。かなりの数の選手の感染と、試合中止・延期はシーズン中に必ず起こると考えて良いはずです。
フットボールは週一の開催ですがバスケは概ね週二試合程度の試合頻度。一旦チーム内で感染者が広がったら少なめに見積もっても3試合ほど一度に失いかねません。五月雨式にチーム内感染が広がったらもっとです。

プロスポーツはプレーオフをバブル化して開催を成功させていますが、選手が学生でもあるカレッジではバブル形成は難しい。NCAAはバスケを含む冬スポーツ各競技が2019-20年シーズンで決勝トーナメントを失っていることから2020−21シーズンではなんとかシーズンを完走させたいと強い意思表明はしてるのですが、いかんせん状況は悪い。ほとんどの州の数字は状況は悪化中なのを示しています。それでもNCAAが強いリーダーシップでMarch Madnessをバブルの中で開催できるものかどうか。March Madnessはアメスポ全体の中でも有数の大人気イベントですからバブルにコストをかけてでも開催する意義はあるかとは思いますが、本当にそれだけのカネと準備が可能なのか。現時点ではまだMarch Madnessのバブル化についての具体的な報道はないと理解していますが、水面下では準備の議論調査は進んでいると思いたいところです。

冬スポーツ・カレッジバスケのコロナ対応案

そういったフットボールの対応が落ち着いてきている中、冬スポーツも準備に追われている。プロでは冬スポーツの2大メジャーNBAとNHLはまだ前のシーズン中で、次のシーズンの全貌が見えていません。NHLのコミッショナーからは先日12月か1月開幕との言及がありました。次いで昨日NBAのコミッショナーからは開幕はたぶん1月以降と言及。若干意外。
NBAは例年クリスマスに人気チームの試合を4-5試合開催して地上波全国放送、ファンを楽しませるのですが、あっさりと12月開催を諦めたような発言なのが目立ちます。クリスマス決戦を諦めてシーズンを後ろにずらせればNFLとシーズンが重なる時期を減らせるという大きなメリットはありますが。


さて比較的自由に開催時期を変えられるプロスポーツよりも、学業の学期に縛られるカレッジの冬スポーツの方がスケジュール上の悩みは大きいです。近年は11月初旬のスタートのカレッジバスケシーズンが今年はどうなるのか。

NCAAの会長が言うにはNCAA視点では今年の冬スポーツの完全開催は、秋スポーツのそれよりも重要だと言います。冬スポーツは既に2020年3月の時点で各種目のNCAAトーナメントの中止で被害を被っている。2年連続での開催中止は影響が多大なのでぜひ完走したいとのことでした。

しかしそれはそう簡単ではありません。室内開催、濃厚接触の人気スポーツであるカレッジバスケットボールが本当に今季開催できるのかは予断を許しません。プロはカネもあるし施設も最新。スケジュールの自由度も高かったので時期を大きくずらして移動を排除して隔離バブルを形成して開催、NBA・NHLとも感染者をほとんど出さないまま完走できそうな様子になってきましたが、カレッジバスケに同じことができるのか。選手は各校の授業にも出席するわけでプロのようなバブル形成は困難です。カネの面でも男子Div-Iだけで350校もある全体をバブル化するのは無理。女子バスケ他の冬スポーツも存在するので大学各校が対応しきれるわけもない。

どうなるのかなと思っていたところ、ESPNから一つの案が出ています。カレッジバスケでは11月12月に4-16校で開催するミニトーナメントが多数ありますが、これらを全部まとめて出場校を現在NBAがバブル開催しているフロリダ州オーランド郊外のESPN Wide World of Sports Complexに招集して開催するという案を検討中とか。
ESPN視点とNCAA視点は異なります。NCAAには所属のすべての学校やすべての競技への目配りが重要ですが、営利企業であるESPNにとっては視聴者が集まる試合さえ確保できれば良い。言葉は悪いですが群小の学校の試合・不人気な種目の開催がどうなってもESPNにとってはどうでも良い。放送する予定の試合、番組表を埋める分だけの視聴者の興味を惹ける試合さえ行なわれればそれで良いわけです。

カレッジバスケでは例年シーズン到来を告げる第1週にChampions Classicが開催。これはカレッジのエリート校であるKentucky、Duke、Michigan State、Kansasの4校が対戦する人気イベントで、毎年優勝に絡んでくるこの4校の今年の新チームの顔見世興行とも言えるイベント。私も毎年楽しみにしています。これはESPNとしてはぜひ開催したい。でこの4校をNBAバブルの会場へ招いて試合をさせようというわけです。
そしてそれにとどまらず各種ミニトーナメント各種も一箇所開催に招いて、もしどこかのチームが放送予定試合に感染で欠けてもバブル内にいる他のチームと対戦させることでコンテンツを確保しようというものです。

なるほどありうるかもなとは思いました。多くのミニトーナメントは感謝祭の時期や、大学が既に冬休みに入った12月の開催。つまり授業への出席義務もどうせない時期がほとんどなのでバブル形成可能だ、ということなのでしょう。柔軟な発想、アメリカらしいなと思います。
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