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アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Basketball

NBAレギュラーシーズン終了 日本人選手のメンタル難

NBAがレギュラーシーズン終了。プレーオフの組み合わせも決まっています。優勝争いその他は二回戦から注目でも良いと思いますので他の話を。

日本人2人目のNBA選手となったYuta Watanabeの所属するMemphis Grizzlies。シーズン途中でMarc Gasolを放出するなど模様替えの途上。完全に再建モード一色でもないのが多少変な感じですが、FAで好選手が来ることは望めない地方都市スモールマーケットのチームという立場もあり地味な獲得選手たちの中から使える選手を育てて、DenverやUtahのようになりたい、というのが現実的な目標か。シーズン終了後にHCを解任するなど体制を見直し中です。カレッジから優秀なコーチを引き抜けるかというところか。

Watanebeは苦しいシーズンになりました。とにかくオフェンスの数字が伸びません。一年目の最終スタッツは15試合に出場してFG29.4%, 3pt12.5%。NBA的には底辺の数字と言って差し支えないです。いくらファンがディフェンスの選手だと言ってもここまで数字が出ないと使いようがないというのが現実的な評価でしょう。簡単なレイアップやオープンショットを外している場面が多いのもつらい。意味のある時間帯の出場があったのはたぶん2試合だけであとはガーベージタイムの出場(=相手がファールを厭わず体を張って守っているわけでないのにこの数字)。
ご本人が公表して2way契約は2年契約だとされますが(NBAからの2way契約選手の公示には年数への言及がない。ルール上2年が最長)この成績で年齢も24歳、6月のドラフト実施時の新入団選手が入ってきた時点で契約解除される可能性は高そうです。

今年のドラフト時というとGonzagaのRui Hachimuraが1巡目で指名されることが日本向けでは大きな話題になるので、その裏で同時期にWatanabe選手のカットが静かに行われる可能性があります。日本のファンにとってはHachimura、Watanabeの直接の絡みが見たいところでしょうが、それは現実的にはSummer Leagueで顔を合わせられればラッキーというところでしょう。
カットの時期はSummer Leagueの時期まで延期される可能性もあるし、カットされてもSummer Leagueにまた出場してアピールできる可能性はないわけではないですが、その先はNBAでの活動に見切りをつけて別の修行の道を探る可能性もあるのではないでしょうか。幸い日本にも活動の場のプロリーグは既にできているようですし、元NBA選手という肩書ならどのタイミングででもBリーグも歓迎でしょう。来年の東京五輪という目標もあるので精進されることを期待します。

Watanabe選手はHachimuraの所属するGonzaga大がスター軍団Dukeに勝った日に気合が入ってG Leagueで活躍するなど気の入った日にスタッツが伸びる傾向があります。プロスポーツにおいてはメンタルをトップギアに入れて自己の最高のプレーを引き出すのも能力のうち。外から刺激が入ったら活躍できるというのは本人のポテンシャルを示唆するものではありますが、それを普段出せないとしたらプロアスリート向きでない性格的な難、メンタルのコンディション調整難とも表現できると思います。

これはHachimura選手もレベルは違うものの同様で、Gonzagaでは周りの選手の力量にも助けられて難しい場面で勝負にいけないでボールを手放してしまうのが習慣になっているようにすら見受けます。Gonzagaはオフェンスの厚みがありHachimuraが勝負にいかなくても他に良い攻撃オプションが揃っていたのでそれは目立ちませんでしたが、本番のNCAAトーナメントで試合の勝負どころに絶対に自分が行かなくてはいけない場面があり、そのときのショットの選択に場数馴れが足りてないのだろうと思わされるところがありました。ディフェンス側はファールしたくないのだからもっと自分の体と力量を信じて押し込んで打つべき場面なのに、普段やってないことをやった感の残念なラストショットになってます。

場数馴れできなかったのはWCCというマイナーカンファレンス所属で緊迫した勝負の機会が少なかったことも影響したかと思います。シーズン前半にメジャー校といくつか戦いましたがそのときに自分が決めたら勝ち、入らなきゃ負けという場面はまわってきていないはずです。別の言い方をするならエースのメンタルができていなかったという言い方でもいいでしょう。

来るドラフトの話はまた別途したいと思いますが、恵まれたサイズと柔らかいジャンパーのタッチ、リーチの長さを生かして相手ガードを守る場面でも相手に嫌がられていたなど長所はさまざまありますが、ことオフェンスではメンタルで一皮剥けないとプロで評価が上がらないし、加入後の使われ方でも苦労することになってしまいます。
NBAなんてほぼ全員が以前のチームでエース格だった選手ばかり。気後れしたり譲ったりしていたら本番どころか練習でも腕を磨く機会、評価される機会は減る一方でしょう。以前も書きましたがプロアスリートにとっては剛気な積極性も才能のうちであって、その意味でWatanabeもHachimuraも難あり、修正要かなと。そういう点ってご本人の性格に根ざしている可能性もあるのでかなり意識的に改革に取り組まないとなかなか直らなかったりするのかもしれません。

Virginia、昨年の屈辱を晴らして全米制覇

いまOne Shining Momentまで見てきました。March Madness終了。最終スコア Virginia 85-77 Texas Tech。延長戦の末Virginiaが優勝してます。準々決勝と決勝戦が延長戦、準決勝は1点差勝利。接戦をものにし続けての優勝になってます。昨季、全米No. 1シードで臨んだNCAAトーナメントで一回戦でUMBCに惨敗、史上初のNo. 1シード校の対最下位No. 16シード敗戦というところから一年。見事に汚名をすすいだことになります。

試合の方は終始Virginiaが優勢。点差が開いて一方的になりそうだった場面になるとTexas Techのアウトサイドシュートが続けざまに入って追いつくというのがたぶん3度。しかし延長戦でのVriginiaのランにはTexas TechがついてこれずVirginiaが逃げ切ってます。
Virginia De'Andre Hunterが後半に入って大当たり。レギュレーション終了直前のVirginiaが追う場面で、その当たっているHunterをディフェンダー(たぶんNBAドラフト1巡目ロッタリー指名候補Jarrett Culverだったはず)が捨ててゴールへヘルプに行って、そこを突かれてHunterがコーナー3を決めたのが直接的には敗因でしょうね。あれだけ当たってる選手には何があってもベタ付きすべきところ。コーナーからの3ポインターはその前にも決められていて、それを放ってのあの守りは悔いが残ります。

またトーナメント通じて当たっていなかったVirginiaのオフェンスが今日は良く入りました。粘り強さ、接戦でのメンタルの強さで勝ちきった感じですね。
今大会通じて審判のファールコールがかなり控えめだったのもディフェンスに強みを持つチームには有利だったかと思います。(笛が少なかったのは審判団の過去の反省からだと思います。揺り戻しで来季はまた傾向が変わるかも)

One Shining Momentの前に放送でも言ってましたが今大会はブザービーターがなかった。一本もなかったですか?なんか例年よりOne Shining Momentが盛り上がらなかったような気がするのですが。コレという名場面が足りなかった面もあるんでしょうが、今年はビデオ編集もとても下手だったような?

他に小ネタでは試合中に言ってましたがTexas Tech出身のKansas City Chiefs QB Patrick Mahomesは今日の決勝戦に出場していたTexas Techチームのシニアたちとは直接の顔見知りなんだそうです。特にキャプテンのNorense Odiaseとは在学中にピックアップバスケで何度もプレーしているんだとか。OdiaseによればMahomesはバスケも相当うまかったそうです。タイプ的にはスポーツ万能っぽいですよね。今日も準決勝に続いてスタジアムで観戦してました。

ビデオ判定をどこまで持ち込むべきか

March Madness NCAAトーナメントの全米準決勝第2試合 Texas Tech x Michigan State戦にNFL Kansas City Chiefs QB Patrick MahomesがチームメイトのTravis Kelceを伴って観戦に来てましたね。MahomesにとってはTexas Techが母校。Texas Techはバスケでもフットボールでもイマイチ校なのが、NFLでMahomesが昨季一気に次世代QBのナンバーワン候補になると、バスケの方で全米優勝戦進出。一気にTexas Techに運気が来てるような感じですね。


さて表題の件。準決勝第1試合の方で勝負どころで勝負を左右する反則の見逃しがありました。試合終了間近の時点で2点差を追うVirginiaがボールをフロントコートに運ぼうとしたところで、ドリブルが自身の脚に当たってボールをロスト。それを拾って再びドリブルで前進したところでAuburnがファール。これ、ダブルドリブルです。完全に審判の見逃し。ダブルドリブルならボールはリードしたAuburnボールとなる場面。
しかしダブルドリブルはなかったことにされてそのまま試合は続行。結局フリースローを3本決めたVirginiaが逆転勝ちで優勝戦に進んだわけです。

これ、ダブルドリブル直後にAuburnのファールがすぐあったこともあって試合はそこで止まったわけです。そのまま試合が続いてしまっていたらなんとも難しいんですがとにかく止まった。でもルール上、ダブルドリブルの見逃しはビデオ判定で覆せないということだそうで、そのまま。

これはこの前NFLで新暫定ルールとして採用したスカイジャッジと同じ運用ルールがないと覆せない事例となります。審判の明確なミス・見逃しをビデオ審判が止める権限を持っていないとこれは正せない。NFLのときもNFC優勝戦=実質準優勝戦という大舞台の終盤で審判の大きな反則見逃しがあり、勝負の行方が変わってしまった。それが新ルールの採用につながりました。NCAAトーナメントもまた全米準優勝戦の大詰めでの審判のミスで勝負の行方が変わった可能性が高い。あってほしくないミスですが、実際に起きてしまったわけです。

NFLはビデオ審判を雇うカネも手間をかけるリソースもあるでしょう。全試合に適用するのは可能。カレッジバスケはD-Iだけで351校があり、同じことはたぶんできない。ではNCAAトーナメントだけの特別のスカイジャッジルールを採用する?それぐらいしかやるとしてもできないでしょうね。

スーパー高校生が入ってこないMarch Madnessがこんな試合ばかりだったら嫌だ

March Madness NCAAトーナメントが再開。準決勝のVirginia x Auburn戦を観戦。しかしこの試合、見るのがつらかったです。
VirginiaはDivision Iの全351校中、試合当りのポゼッションの数が最小。つまりは極端な遅攻かつ相手にも速攻を許さないチーム。その安定感は過去2シーズン嫌という程見せられてきたんですけど、この日もなんというか‥ ものすごく正直に言えばこれほどつまらない試合もめったにないなあという試合になりました。注目の選手がいるわけでもなければ、豪快な攻めも爽快なプレーも数少ない。相手のAuburnも試合前からわかっていたんでしょうが結局Virginiaのペースにはめられてしまいました。


先日Elite 8で敗退した名門DukeのHC Mike Krzyzewskiが近い将来にNBAが高校生を直接ドラフト入りできるルール改正をすることを念頭に、カレッジバスケットボールの側もこれに対応しないといけないということを言ってました。その話はありていに言えばカレッジも選手になんらの報酬を払わないと、有望高校生が根こそぎNBAに獲られてしまい選手の質が大いに低下するということだったと推測します。コーチKはそうは言ってませんが、まあそういう意味のはず。

NBAが高校生に門戸を開くことでどのレベルの選手までがカレッジに来なくなるのかはまだ誰もわからない。少なくとも今年のDukeのスターZion WiliamsonやRJ Barrettは絶対に来ないし、カレッジではバストに近い内容となったCam Reddishも高校生当時の評判からすれば直接NBAドラフトに行ったことでしょう。毎年の上位10数名ほどがNBAに青田買いで直接進むとすると、McDonald's All Americanの選手の大半はカレッジにはこなくなる。
それ以外にも元々頭のあまり良くない子、勉強嫌いの子、大学の入学最低基準に達する学力が怪しい子はさっさと勉強を放棄してNBA一本に絞ってしまうのでしょうから、その子たちはNBAから指名されようがなかろうがカレッジの方に来ることはなくなってしまいます。
そうやってスターもいなければ、カレッジに来る人材のレベルも下がったらどうなるんでしょう。過去のように楽しいMarch Madnessになるのか。それとも今日のVirginiaのように上級生による遅攻+鉄壁ディフェンスのチームばかりが勝つようになるんでしょうか。それもなんかなあと、いまの今その試合を見たばかりだと嫌かなと。
いや試合は接戦でした。63-62。でもこれ、おもしろいかなぁというと、うーん、という。最後もこの試合らしく2点差を追うVirginiaの最後の3ポインターにAuburnがファール。3本ともフリースローを決めて逆転勝ち。Virginiaらしい勝ちと言えばそのとおりですがなんだかなと。

Virginiaを中心のストーリーとしては、昨季NCAAトーナメント史上初のNo. 16シードに負けた屈辱をバネに、一年後の今優勝戦進出!という話になるわけですけど、試合の内容は昨年UMBCに負けた試合と内容は実はあんまり変わらないんですよね。

UCLA Calipari引き抜き画策

カレッジバスケットボールもFinal Fourを残すのみ。大半の学校がシーズンを終えたことでいろいろ動きが出てます。早くもNBAドラフト入り宣言をする下級生が出ています。上位指名予想される選手はまずもれなく宣言するでしょうからまたその話題は出揃ってからで良いでしょう。

西のバスケの古豪UCLAがKentuckyのHC John Calipariの引き抜きを画策、60歳のCalipariに6年契約を持ちかけたとか。それに対抗してKentuckyの方は引き止めとして終身契約を提示したとか。
この話、両校の状況も考えるとなかなかおもしろいです。

UCLAの方はカレッジバスケットボール史上、優勝回数などで最高の実績を誇るわけですが、こと近年に限ると優良校と呼ぶのは少々ためらわれるレベル。今季17勝16敗でNCAAトーナメントも逃してます。実績が高いことから関係者のプライドは高く、現実から乖離している感じだったのを、Calipariを招聘することで古豪復活につなげたいのでしょう。

先日のNCAAトーナメントの試合でおもしろいことがありました。その試合のTV解説には元NBA Indiana Pacers Reggie Millerが入っていました。その試合の客席にはReggieと同時代のNBAスターだったDikembe Mutomboが息子を連れて観戦中。Mutomboの甥っ子がFlorida Stateの選手なのでその応援に来ていたのです。でそのMutomboの息子Ryan Mutomboは15歳ですが背は既に6'9=206cm。まだどこのカレッジからも奨学金のオファーは受けていないそうですが、それをReggieが試合の合間に言ってタンパリングしたというのを放送中に自分で紹介してました。曰く「どうだい?UCLAのようなプレミア校に進学してみたら?」と。ReggieはUCLA出身です。それを聞いていた親父Dikembeがあの声で「Reggie。Only One School! Only One School」と言ってReggieを追い払ったとか。Dikembeがいう唯一の選択肢とは彼の母校Georgetownのこと。皆、母校愛があっていいねという楽しい話でした。しかし息子本人はその後のマスコミ取材に「North Carolinaに行きたい」と言ってしまったというオチもついてます。
話としては楽しい話なのですが、その中でもいろいろ感じるところがあります。その昔勇名をはせたUCLAでもGeorgetownでも、若い人の意識では今の今強い学校にはまるでかなわないというところが一つ。もうひとつはReggieがUCLAをプレミア校だと言い張ってもいまさら誰もそうは思ってくれないという点。
余計な話が長くなりました。とにかくそんなこんなでUCLAが古豪復活を賭けてCalipariの引き抜きに走ったという話です。

Kentucky側の事情はどうでしょう。少し前にも書きましたが今季のCalipariは明らかに元気がなかったです。一時期毎年全米最強のリクルートで若いスター選手を抱え込んでシーズン前から優勝候補筆頭だった時期とは明らかに違う。これは憶測ですがたぶんKentuckyもリクルートの裏金問題で後ろめたいところがあってそれで歯切れも悪くなり、一時期に比べるとリクルートの質も低下した(とは言えほとんどの他校からすればまだ羨ましいメンバーのはずですが)。
近い将来にそれが露見してKentuckyがNCAAの懲罰の対象になる可能性がある、としたら、CalipariからしたらUCLAに避難した方が良いと考える可能性もないではないです。そこまで見越してUCLAが声をかけたとしたら、移籍がありうるんじゃないか。
さらに穿った見方をすれば、Kentuckyが終身契約をすると言って引き止めたとしても実際に裏金スキャンダルが噴出してしまえば契約解除される可能性があるわけですから終身契約なぞは空手形であるかもしれないわけです。よしんば契約が残ったところで懲罰対象でリクルートの制限を喰って勝てないチームになってしまう可能性もあるので。

Duke、3試合連続の接戦はモノにできず敗退

March Madness NCAAトーナメントの準々決勝がありMichigan StateとAuburnが勝ち抜き。Final Fourの顔ぶれはVirginia x Auburn、Michigan State x Texas Techとなりました。カレッジバスケの最大の人気校であるDuke、Kentuckyが次々と敗戦。どちらも力戦でした。

現在アメスポ全体で最も注目度の高い選手であるZion Williamsonを擁したDukeですが、二回戦から続いてきた最終盤ギリギリでの逆転勝ちはこの日は果たせず。最後はDukeの側のチームファールの数があまりにも少なくファールゲームに持ち込むこともできずあえなくMichigan Stateに逃げ切られました。エリート1年生で固めたDukeと、上級生でチーム力を高めたMichigan Stateの戦いは熟練のMichigan Stateに軍配となりました。最終スコア68-67。
NBAが高校生を直接ドラフト入りできる仕組みに制度を変えることになっており、カレッジバスケットボールで今回のDukeのようなスーパーエリート1年生を擁して全米制覇に挑戦というパターンは消えていくことになる、その時代の境目直前でのDukeの挑戦は準々決勝で道が閉ざされました。Michigan StateだけではなくFinal Fourに残った4校には一人もドラフトの目玉になるような1年生はいません。

試合後Duke PG Tre Jonesが号泣。Jonesはミネソタ州出身でしたからMinneapolisで開催されるFinal Four進出への意気込みが他の選手と少し違ったか。2日前の試合では3ポインターが当たっていて勝利に貢献しましたが、この日は4得点。Zion 24得点、RJ Barrett 21得点。たぶんこの日はDukeはファーストブレイクでの得点ゼロだったのでは?持ち味を殺される中、Dukeの二枚エースは試合の最後で粘りましたが及ばず。
昨日のGonzagaもそうですが、相手ディフェンスに徹底的に研究されてしまうとまだまだ若い選手たちは引き出しが少なく苦戦を強いられることになります。

カレッジバスケットボールへスーパーエリート高校リクルートが入ってこなくなると、Zionだけではなくて、例えばカレッジで活躍しそこなったCam Reddishなんかも入ってこないことになります。Reddishは高校卒業時点では1位RJと2位Zionに次ぐ全米3番目の超有望リクルートだったわけですから。
NBAが毎年何人ぐらいまで青田買いして直接高校からドラフトするのかいまから見通すことはできませんが、ReddishとZionがDukeでの1シーズンを経たことでその差の大きさがはっきりわかったのをこれからはNBAのスカウトは実戦を見ないままで見分けなくてはいけなくなるんですね。

Gonzaga Texas Techのディフェンスの前に散る

試合終了後はRui Hachimura号泣でした。ジャージで、タオルで顔を覆って無念の涙。最終スコアは75−69。今季試合平均90点を叩き出していたGonzagaが20点も削られての敗戦。Texas Techの冴えるディフェンスの前にターンオーバーの山を築き試合を通して一度もリズムに乗れないまま。Hachimuraはインサイドで何度もボールを受け損なったり、相手にボールを突かれてロストなど、良い形でインサイドでボールを持つ機会が少なかった。ミドルジャンパーこそ何本も決めましたが、サイズでTexas Techにまさるはずと戦前に言われていたのにその利を活かすはずのインサイドのゴリゴリの攻めは不発。

最後の1分になってから7点差をつけられ、もうダメかというところからGonzagaが2本連続でターンオーバーを取り返し2点差まで迫ったんですが追撃はそこまで。
全米最強のディフェンスを誇るTexas Techが、全米最強オフェンスのGonzagaを抑えきっての堂々の勝ちです。ここまでデイフェンスの猛威を感じさせるチームはなかなかないのでは。2日前にMichiganを完膚なきまでに叩きのめしたディフェンスが今日も発揮されてのTexas Techの勝ち、学校としては初のFinal Four進出。Texas Techのディフェンスが冴える中一応勝負になったのはGonzagaの地力・火力があったからですが、根本的にはGonzagaらしさを発揮できないままで試合が進み続けました。

序盤はGonzagaが試合のペースを上げてTexas Techの好むロースコアゲームに付き合わないぞ、という意思表示。オフェンスでも速攻、ディフェンスでも高い位置からプレッシャーをかけていたんですが、10分もいかないうちにそれは取りやめ。ペースはまあまあだったんですがTexas Techの外からシュートがシーズン平均よりずっと入ってしまって圧力をかけているのにGonzagaが点数で引き離せなかったからです。
メリハリつけてプレスは後半も取り入れるべきだったようにも思いますが、そうはせず。

Gonzagaは前戦のFlorida State戦でもパスレーンを読まれたり、PGのPerkinsが狙われてボールを失う場面が多かったわけですが、今日もPerkinsは狙われ、かつインサイドへのエントリーパスが上からも下からもきれいに入らない。それでも外からのシュートさえ入れば相手ディフェンスをこじ開けられて良かったんでしょうがGonzagaのシュートはシーズン平均以下。対するTexas Techは普段より遥かに入る。まあバスケは負けるときっていうのはこういうものだと言えばそうですが、普段の力を出させてもらえなかった。他方、Gonzagaのウィークサイドヘルプを見逃さずにゴール下でのパスでイージーバスケットで劣る得点力をTexas Techが補う。そういう細かい点をきっちりこなしたTexas Techの攻守における統率を褒めるべきでしょう。

スター選手もいないのにFinal Four進出。これはTexas TechのHC Chris Beard、今オフ栄転の一番人気のHCに成り上がったかも。

Duke 2試合連続で接戦を制して8強へ

NCAAトーナメントの16強戦二日目、大会全体のNo. 1シードDukeがまたも接戦をモノにしてVirginia Techを振り切って8強に進出しています。次戦は日曜日、相手はNo. 2シードMichigan State。

この日は試合前になって第3オプションのCam Reddishに膝の故障が発生とのことで先発メンバーを急遽入れ替えての試合。同じACC所属のVirginia Techとの戦い。Reddishは今季は5得点ぐらいのダメな試合がかなり多かったので欠場でもさほど影響は大きくないとも言えます。それよりも今季まるで3ポイントシュートが入っていなかったPGのTre Jonesだ爆発したのが勝敗の差になったか。Tre Jonesの3ポインターはどうせ入らないとディフェンスに放っておかれることすら多かった今季のACCでのつらい戦いだったんですが、この日はそのJonesの3ポインターがバンバン入ってキャリアハイ22得点、Dukeのオフェンスに大きく寄与。

とは言えスターはやはり二枚エースのZion WilliamsonとRJ Barrett。この二人はまったくモノが違います。めちゃくちゃな跳躍力でダンクを叩き込みブロックをかますZionが23得点。密集での強くかつスムーズなアタックでの18得点に加えて11アシストのBarrett。3人の新一年生で合計63点、それ以外の選手が12得点。
前半3ポインターを次々決めてリードしたVirginia Techは、後半は3ポインターを打たなくなって試合が変質。それでもオフェンスディフェンスとも粘ってDukeを苦しめましたが、最後のポゼション、一発逆転勝利を狙った左90度の3ポインターがハズれ、次いでの1.1秒残りからのインバウンドプレーは見事にデザイン通りのプレーだったのですがボールはリムに弾かれてDuke逃げ切り。
うーん、主役Duke、主役の座を譲りません。2試合連続最後までわからない試合をやってしまいましたがでも勝ってしまう。日曜日のMichigan State戦も楽しみです。

Gonzaga 8強へ

カレッジバスケットボールNCAAトーナメントが再開。トップを切って登場した西のNo. 1シードGonzagaが苦労しながらもほぼ試合を通してリードを保ち、最後引き離して最終スコアは72-58でFlorida Stateを下し8強に進んでます。次戦は現在進行中のMichigan x Texas Tech戦の勝者ですが、そちらの試合は試合開始10分以上経っても6-6というひどい試合をやってます。Gonzagaの次戦は2日後。

日本期待のRui Hachimuraは17得点。多くを前半に決めて後半は静かな試合。NCAAトーナメント二回戦、そしてWCCトーナメントの決勝と一桁得点のさえない試合が続いていたのでやっと通常運転のレベルに戻ったというところか。
相手のFlorida StateはGonzagaの選手たちの癖を良くスカウティングしてきていたんでしょうね、二回戦で36得点と大爆発したBrandon Clarkeや、PG Josh Perkinsが餌食になってターンオーバーを何度もくったり動きを読まれていた場面が目立ちました。先週末から木曜日まで日数がある16強戦はこんな具合に研究の成果が出る面があります。
Gonzagaでは今季怪我で出場が限られていて、シーズン終盤に復帰したKillian Tillieが良かったです。Tillieは基本的には背がありながら外の打てるのが特徴の選手ですが、今日はそれよりもサイズのあるFlorida State相手にディフェンスやリバウンドで奮戦しいたのが良かったです。3得点5リバウンド。

次戦の相手Michigan x Texas Tech戦いまハーフタイムになりました。この両校はディフェンスで強みを発揮するチームではありますが、序盤よりは少し点数が増えましたがTexas Tech 24-16 Michigan。酷いですね。
オフェンスの得点能力で全米最強レベルのGonzagaが、このウルトラ低得点試合をやる二校のどちらかと当たる8強戦。Gonzagaが試合のペースを握ればどちらが出てきてもとても追従してこれないでしょうし、それをさせない策をMichiganやTexas Techが準備できているか。どちらのペースの試合になるかが焦点になるんでしょう。16強戦と違い準備期間が短くなるのでGonzagaがかなり有利となるはずですが。
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