アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

MLS/Soccer

MLSオールスター 対Juventus

サッカーMLSのオールスター戦が開催。今年はイタリアからJuventusがオールスターの対戦相手に選ばれての試合。今オフにJuventusに移籍したCristiano Ronaldoは事前に知らされていた通り出場してません。場所はNFL Atlanta FalconsのホームおよびMLS Atlanta FCのホームでもあるMercedes-Benz Stadiumに公式発表72,317人を集め、MLSオールスター戦の動員新記録となってます。
試合の方は1-1。PK戦で5-3でJuventusが勝利してます。
Juventus側はRonaldoが出てませんが、MLSオールスター側もゴールを量産しているLos Angeles GalaxyのZlatan Ibrahimovicが出場辞退してます。表向きはともかくどうもご本人はアメリカ大陸横断の旅をしてまで余計な試合に出たくないのと、Mercedes-Benz Stadiumの人工芝を嫌がったということらしいです。New York City FCのDavid Villaも出場辞退。オールスター戦辞退者はオールスター明けのMLSの試合一試合を強制欠場させられます。まあ成功者の彼らからしたらちょうど良い骨休めで、ペナルティにもなってないような。Ibrahimovicは先週末の試合でハットトリックを達成、MLSとしては珍しくスポーツニュースで何度もゴールシーンのビデオが流れていただけに、MLSの露出を考えるとこのタイミングでの欠場はもったいないですが。

2005年に始まった欧州クラブを招いて、MLSの選抜チームと対戦する方式のオールスター。今回のJuventusで欧州4大リーグの有名チームはだいたい呼んだ形になりました。イタリアからは2013年にRomaと対戦してますが、あれは当時Romaに米代表のMichael Bradleyが所属していたからという理由。昨年はReal Madrid、2014年にBayern Munichとも対戦済み。EPLからはMan U、Chelsea、Arsenal、Tottenham Hotspurその他対戦多数。ハーフタイムのMLSコミッショナーDon Garberが少し触れていましたが、さすがにこの欧州クラブとの対戦という形式も飽きがきたと判断したか、今後の形式変更の可能性に言及してました。昔ながらのMLS内の対戦、または隣国メキシコリーグのオールスターチームとの対戦、良いアイデアがあればなんでもやるよとのこと。

年々GarberコミッショナーのMLSオールスターやMLS Cup決勝でのインタビューがつまらなくなってきているのはどんなもんでしょうか。その昔、MLSが零細リーグだった頃はこういう機会でもないとコミッショナー自らの言葉で情報発信することができないのもあって、質疑歓迎、時間もとって大いに語ってくれたものですが、最近は喋りたくないかのごとく。昨季末のときは生インタビューすら避けました。今回は一応生ではありましたが、質疑の相手はアナウンサーただ一人で時間も短い。過去は元選手である解説陣からの答えにくそうな質問も受けて丁寧な受け答えをしていたのを知っているだけに、MLSの経営が安泰になったらファンサービスとしての質疑応答への意欲が落ちたのだなという印象です。例えばアメスポ上位カテゴリであるNBAのAdam SilverやNHL Gary Bettmanなどはいまもこういう場で時事問題を含めて時間をとって自分の言葉で語るのに、まだまだの規模であるMLSがこんなで良いのかなとも思います。なにか避けたい話題でもあるんですかね?一般選手の待遇改善問題辺りでしょうか?

女子版International Champions Cup@Hard Rock Stadium

男子の方は既に6年目に入ったサッカーInternational Champions Cupですが、今年からは女子版もできていたんですね。4クラブによる初のWomen's International Champions CupがMiamiで準決勝・決勝とも開催されています。
出場チームはNWSLのNorth Carolina Courageが昨季2017年のレギュラーシーズン王者としての資格で出場。フランスからLyonとParis Saint-Germain、英国からManchester Cityが参加してのトーナメントで、各チームが二試合を戦う形式。決勝はESPN2で放映していました。会場はお馴染みのHard Rock Stadium。ガラガラほぼ空の状態での興行になってます。夏場のマイアミで女子サッカー。ビジターはフランスと英国のチーム。うーん。お客さんが入りそうな気がしません。なぜこの企画で収容約65,000人の大箱のHard Rock Stadiumを2日も使うことにしたんでしょうか。損得無視で男女同待遇アピールでしょうか。あまりにもガラガラ過ぎて選手が気の毒な感じすらします。

実は現在女子サッカーは2018 Tournament of Nationsも米国内で開催中です。こちらは国代表同士の大会。ホスト米代表に加えてオーストラリア、ブラジル、日本の4カ国での総当たりの形式。昨年2017年が初年度で、今年は二回目。
昨年はオーストラリアが対米代表を含め3戦全勝で優勝を遂げてます。米女子代表がオーストラリア代表に敗戦したのは昨年の同大会が初。過去圧倒的な強さで人気を得てきた米女子代表がホームで過去負け無しの相手に負けるほど各国の力が接近してきていることを認識させた昨年でした。

それを受けた今年、今日第2戦で対戦した米 x  オーストラリア戦はまたも米代表大苦戦。90分になんとか同点ゴールを決めて辛くも1-1の引分に持ち込んだものの、昨年の借りを返すことには失敗。昨年の勝利でオーストラリアが自信を持ってしまって引いてくれないし、昔のように米代表が高圧的に主導権を握るような試合はできなくなってます。大会優勝は次週の一戦を残して米代表がタイブレーカーを握っており自力での初優勝が見込めますが、来年の女子W杯を見通すとまだまだ今大会後も苦労しそうであります。
今年のTournament of NationsはMLSの収容20,000人前後のスタジアムを使って開催してます(UConnのフットボールスタジアムは少し大きいですが)。一時期よりは落ちたものの米女子代表人気もあるので概ねスタジアムは埋まってます。昨年はNFLスタジアムを使用して開催してかなり空き席が目立ちました。今年のこれが現在の米女子代表の動員能力に適正の会場規模だと思いますし、これぐらいだと雰囲気も悪くない。この記事の前半の話を蒸し返しますがそれに対して一体女子版ICCの方の65,000人収容の大会場使用はなんだったんでしょうか。二戦ともにマイアミ開催=試合の合間にマイアミビーチでのバカンス込とでも言って参加クラブを勧誘でもしたんでしょうか。

MLB中止の裏でサッカー大量放送

前項で書いたESPNが中継していたMLB Wednesday Night Baseballが雨天で中断になっていたその裏で同系列の他のチャンネルが何を放送していたかというとこれが全部サッカーでした。International Champions Cup(ICC、欧州の有力チームのプレシーズンマッチを5年前から組織化したもの)の試合をESPN2、ESPNEWS、ESPNUで同時刻に放送。計5試合をESPN系列のサブの3チャンネルで放映。1試合だけICCの放送をしたESPNUはICCの試合の次にアメリカ二部であるUSLの試合を放送とサッカー三昧な番組編成になっていました。こんなにサッカーを一気に一夜に詰め込んだ編成は見た記憶がないです。
この水曜夜はアメリカ一部であるMLSも週中の試合を3試合開催していましたがこれは一般のチャンネルでは放送がなく、USLと欧州クラブの試合でESPN系列サブチャンネルを占拠。MLSの試合にはアメリカに来てまだ間もないWayne Rooneyの所属するDC Unitedの試合もありましたが、これはスポーツニュースSports Centerでもスルーされてました。

この推し具合はどうなんですかね。ESPNはこの春に二部USLとの放映権契約を来年2019年まで延長しています。MLSの放映権もESPNは維持(2022年まで)していますが、ESPNがMLSとの次期放映権契約での主導権を確保するためにUSLへの肩入れ養育をし始めたというふうに読むべきでしょうか。アメリカサッカーの二部指定は近年目まぐるしく変わっており、昨年まで二部扱いだったNASLには例のNew York CosmosやMiami FCが所属してますが今年は二部指定を解除されている。CosmosやMiami FCの会長はアンチMLSの急先鋒とも言うべき象徴的存在です。がNASLはメンバーチームの減少などでそれ自身にビジネス上の勢いが落ちている。逆に三部から二部に昇格(入れ替わりでなくNASLと二部が複数であった時期あり)した形のUSLがNASL脱退チームなどの受け皿となっているのですが、そちらはスポーツメディア最大手のESPNからの資金の下支えで当面の経営は大丈夫という形になってます。NASLは潰れる運命なのか。そうなるとアンチMLS陣営のCosmosやMiami FCはアメリカサッカー界からパージされたことになるのか。チームとして存続するためにはUSLに加入して膝を屈するのか。

ESPN系列がMLSを牽制する理由という文脈で考えると、夏のICCや、欧州CLなどの他のサッカー放送にESPN系列が大きく舵を切って、創設以来支えてきたMLS放送を切った後のサッカーの年間放送メニューの準備を進めているようにも見えます。MLSは動員力では立派な人数を出せるようになったのですが、こと視聴率だとどうにも伸びない。しかしながらMLS側の鼻息は荒く、次期放映契約交渉でも強気に臨んでくる可能性が指摘できます。それを見越して迂回ルートを模索中というところでしょうか。

サッカーW杯 視聴率情報などまとめ

W杯ロシア大会の決勝の米国内の視聴者・率情報をまとめておきます。FOXでの英語放送は2014年の決勝と比較して32%ダウンの1180万人が最終確定の数字となったようです。ドイツ対アルゼンチンと比較すると人気の落ちるフランス対クロアチアというカードの弱さもあった中、W杯序盤の衝撃の44%ダウンからは若干持ち直したと評価すべきなのでしょうか。
米国との時差の都合などを考えると2014年のブラジル大会よりも、2010年の南ア大会(決勝=スペイン対オランダ)と今回2018年ロシア大会を比較すべきだという議論もあったのでそちらも比較で出しますと、2010年→2014年の決勝は視聴者数13%アップ。2010→2014→2018で、13%アップの後32%ダウン。視聴者総数分母など8年間で変わっているのを勘案しても今回大会が2010年決勝と比較してもやはり大きく下回ったというのが客観的な事実のようです。
米代表が出場に失敗したという事前の盛り上げ面での大きな痛手もありました。当ブログで再三説明した放映チャンネルの変更での露出低下も予想できました。それに決勝のカードもアメリカ視点では不人気チーム同士の決勝戦ではありました。これで前回並の視聴率を叩き出すのは困難ではあったと思います。

大幅ダウンとは言え1000万人超という数字は立派なもので米国内でのサッカーW杯の人気は定着したという評価も可能です。同時にさすがにもうW杯と言えども右肩上がりは止まったという評価も可能でしょう。
次回2020年大会は開催時期が11月~12月と異なる時期となり、その次の2026年は北米三カ国での共催ということもありイレギュラーな要素が多く数字の単純な比較が困難になることが予想されます。

遅咲きIsner W杯を食うか

テニスWimbledonの男子シングルスで米国人John Isnerが準決勝に進出してます。32歳Isnerにとってはメジャートーナメントでの初の四強進出。準決勝の相手はナンバーワンシードのRoger Federerを準々決勝で破った南アのKevin Anderson。Isnerが第9シード ATPランク10位、Andersonが第8シード、ATPランク8位ということで互角。直接対決の生涯成績はIsnerの8勝3敗。Isnerにとっては初のメジャー決勝への大きなチャンスです。

アメリカのテニスは女子の方はWilliams姉妹が長年トップクラスのところへ、昨年夏の全米オープンで25歳Sloane Stephensがメジャー初優勝、やっとポストWilliams姉妹の新しい顔になれそうな選手が出てきたか、というところ。
対して男子の方は2003年のAndy Roddickが全米オープンを制したのが最後。近年の男子テニスは4強による寡占が続いていて米国人男子選手はメジャータイトルのチャンスはほとんどありませんでした。久々のメジャータイトル獲得なるか。決勝に進出できた場合の対戦相手は、全仏を制してきたばかりのRafa Nadalと復調Novak Djokovicのどちらか。そう四天王のお二人ですね。つまりIsnerは準決勝では若干の優位。でも決勝進出できたらアンダードッグということになります。

さて、それでなぜこのテニスの話題にサッカーがカテゴリとしてつけてあるかというとですね、もしIsnerが決勝に進出してしまうと、W杯の決勝戦と放映時間がバッティングするのではないかという点が気になったからです。つまりテニスでの意外な米国人選手の活躍が、W杯決勝の視聴率動向にマイナスの影響を与える可能性を考えているわけです。

少し前に今回のW杯の米国内の視聴率が前回大会と比較して40%以上と大幅に落ちているということを書きました。時差、米代表の出場失敗など負の要素がかなりあったのでダウンするのはしかたない。その時に書いたのは、準決勝決勝と進めば米代表が出場していないことのマイナスという要素は消える。毎大会せいぜい16強戦までしか米代表も、米代表以上に人気があるとも言えるメキシコ代表も敗退しているのが常だからです。その通りメキシコは16強で尻すぼみ敗退してます。
地元の代表が消えて他国同士の準決勝決勝となれば過去の大会との視聴者数比較などはしやすくなる。特に決勝戦は日曜日ですから時差の要素もかなり抑えられていくだろうと考えていたわけです。

ところがここでIsnserのWimbledon決勝進出という意外な変数が入ってきたかも、というわけです。W杯はFOXが放映。WimbledonはESPN系の放映。

独立記念日のMLB

7月4日は独立記念日でアメリカの祝日。この日行われていたMLBの試合では各球団がさまざまな形でこの日の特注ユニフォームを着用してプレー。国旗の三色や星をモチーフにしています。あまりかっこいいとは言い難いモノもありましたが、まあそれは良いとしましょう。

アメリカにおける国民最大の休日は11月の感謝祭。次いで独立記念日、クリスマス。ちなみにビールの消費量が一年で多い週末は9月初旬のLabor Day(訳すなら勤労者の日でしょうか。基本月曜日)の週末です。

アメスポでは祝日のうち感謝祭と言えばNFLがその担当。Dallas CowboysとDetroit Lionsが伝統的に感謝祭にホームゲームを開催。その伝統のおかげでその時期にシーズン中のNBAもNHLも全チームがお休みで選手たちは家族団らんで過ごせるわけです。
同じようにクリスマスはNBAの担当。NBAが現在は毎年5試合を展開。このおかげでシーズン中ですがNFLやNHLの選手は家で子どもたちとクリスマスを楽しめる。NFLはクリスマスが日曜日と重なっていなければ、ですが。

そういう担当でいうと7月の独立記念日はMLBの担当の祝日と言えます。メジャースポーツでこの時期にシーズン中なのはMLBだけですので担当でなくてもNFL/NBA/NHLの選手たちはオフを楽しんでいるので感謝祭やクリスマスのアメスポ内分担とは意味が違いますが、それでも独立記念日でスポーツといえばMLB、あとは例のホットドッグ早食い競争というのがアメスポ定番のイメージでしょう。今年は新たにCornholeの大会をもう一つの定番にしようとしてかスポーツニュースが報道してたりしますが。
NASCARはシーズン中ですが週末開催。独立記念日は他のアメリカの祝日と違って日付で固定(他は週末にくっつけて金曜日か月曜日が休みになります)なのでNASCARやゴルフなど週末型のスポーツでは合わせられないですね。サッカーMLSは今年は独立記念日にあわせて5試合を開催してました。

独立記念日でサッカーというとW杯の1994年アメリカ大会のときにノックアウトラウンドの一回戦アメリカ対ブラジルの試合が独立記念日に行われたことがありました。結果は1-0でブラジルの順当勝ちだったんですが、あれは一応狙ってあの日に設定されたと言われてます。もしまかり間違って勝てばアメリカサッカーの記念碑的な勝利になったかもしれないから、ということで。
当時のW杯は24カ国参加でGLは3位でも進出できる形だったので今の32カ国制のようにノックアウトラウンドの組み合わせを事前に想定しにくく、狙ったとしてもそう簡単にいかなかったはずですが、とにかくうまく想定がハマって当時最強のブラジル(その後同大会優勝)に実力の遥かに劣るサッカー不毛の地の地元アメリカが果敢に臨むという、サッカー版「Miracle on Ice」を狙った設定で、そこに独立記念日という愛国の日を重ねたという演出だったわけです。
2026年に再びサッカーW杯がまたアメリカに戻ってきます。48カ国参加になる予定でまた違う大会形式になりますが独立記念日に狙いで米代表の試合が入るように調整してくるような気がします。

なぜにKlinsmann

日本のサッカー代表の次期監督に元米代表監督であったJurgen Klinsmannが有力だとか。Klinsmann時代ほぼ5年半、W杯2大会を指揮したその期間中を見てきたものとしては。何を考えてそういう人選になるのか想像もつきません。日本のマスコミでの紹介を見ると「前ドイツ代表監督」と紹介していますよね。米代表時代はどうでもよくて、日本的視点でありがたいのはサッカーエリート国の前監督ってことなんだなーと。「前」てなってますがドイツ代表監督を退いたのは2006年、もう12年も前のこと。単にドイツの現代表監督が長期政権だからってだけで「前」って最近みたいに言うのもなにやらまやかし臭いです。

では米代表でKlinsmannが何をやってきたかをかいつまんで振り返ってみましょう。
2014年のW杯ブラジル大会では代表選出過程で私怨で米代表の功労者Landon Donovanを切ったのと、自らがリクルートしてきた欧州育ちの二重国籍選手を重用したのがポイント。GLを突破、16強戦でベルギーに延長戦で敗戦してます。アメリカの実力を考えれば成功の部類のW杯でした。
2015年 Gold Cupでジャマイカに敗戦、3位決定戦でパナマにも勝てず4位と低迷。後から考えればこの辺りから既におかしかったのでしょう。ロシアW杯出場失敗への失敗ロードがここからスタート。
2016年の4次予選でトリニダード・トバゴと引分、グアテマラに完敗などモタモタしながら通過。グアテマラでの敗戦は序盤から連続失点となんとも冴えない試合でしたが、予選自体は突破。4次予選なんてのはカリブの小国などが相手で勝って当たり前。この段階の試合を見ているスポーツファンなんてほとんどいないので苦戦は不問。
しかし2016年11月に始まった最終予選は序盤二戦にメキシコ、コスタリカに連敗したところでKlinsman更迭。連敗もそうですが、ブラジル大会で二重国籍組が寵愛を受けたのへのルサンチマンでベテラン純粋アメリカ人選手や関係者から背後から総攻撃を受けた面も見逃せない。更迭後を承けたBruce Arena後継代表監督も二重国籍選手をパージして陣容を改めたんですが立て直しきれずに6チーム中5位で3.5枠の大陸間プレーオフにすら出場できない完敗となってます。

さあこんな履歴の前米代表監督をなぜ日本が欲しいのですか?と問い詰めたくなります。ほんとにこんな人で良いんですか?と。

W杯における成績を見ると日本とアメリカはほぼ同じ。GL突破と敗退を繰り返してます。日本が2大会連続のGL突破ができない中、米代表は2010年2014年と連続GL突破して若干日本より好成績に見えたのですが、2018年に本戦出場失敗。その大会で日本がGLを突破したのでまた日米はほぼ五分に戻ったところです。
で、なぜ2018年に出場失敗した米代表監督を、勇敢な試合でW杯を終えたばかりの日本が欲しがるのか。まあ名前が出てきたタイミングからして大会前に既に内定に近い状態だったのは想像がつきますが。たぶん英語でコミュニケーションができるから日本人にとっても楽ってところもポイントなのかなと想像します。

「サッカーは金持ちの白人の子のスポーツになってしまった」

サッカーW杯の試合のない日に妙な変化球があらぬ方向から飛んできました。元女子サッカー米代表GKだったHope Soloが(たぶん狙って)議論を呼びそうな発言をして(企みどおり)各所でその発言が取り上げられています。”Soccer, right now, has become a rich, white kid sport.” 
Soloは今年2月の米サッカー協会の会長選に立候補。全候補中知名度では抜群のナンバーワンだったのですが票を集めることはできずに落選しています。この時期にこんな発言をしてきたということはきっと次回の会長の改選に向けてのキャンペーンを始めたということなのでしょう。現在36歳。NWSLのSeattle Reignからも2016年シーズン途中で離脱してその後はプレーしていない。一時点では女子米代表の中心メンバーで人気選手だったSoloですが選手としてはフェードアウトで終了。人望もないため女子サッカー界での生き残りも難しく、今となっては次の道が見えない状態でもあり、炎上狙いで一発発言してみた感じは否めません。

ただ発言の中身はそれなりに意味のある部分もあるんでしょう。ニュースなど短信で取り上げられてしまうのは表題にした部分だけになってしまうんですが、その前段でSoloが主張しているのは、サッカー強化が先鋭化して自分の子供に投資できる経済力を持った親の子だけが生き残り、いまのままでは幅広い人口各層を吸い上げられなくなってきている、という問題を取り上げています。
Soloが念頭に置いているのは女子米代表チームの構成のことでしょう。ほとんどが白人選手で占められている。アメリカの総人口に18%程度を占めるヒスパニックや、13%とされる黒人、アジア系6%、この比率よりはるかに米女子代表におけるマイノリティの割合は低い。24人のロースターだとすればヒスパニックは3-4人含まれてよいし黒人選手も3人ほどいてざっと総人口比と同じ割合となります。でも実際は女子米代表は大半が白人選手。女子代表を例にしてみましたが、男子では女子ほど顕著ではないものの白人比率は他のメジャースポーツと比較して高めと言えそうです。
またSoloの出身経歴がそう言わせるのでしょうが、経済力がない家庭の子はいまのサッカー界では力を伸ばせないという点も同時に指摘してます。Soloの家庭はほかの代表の選手と比較して恵まれていなかったとされます。その辺りの屈折した心理もあって表題のような発言になってしまったようです。

で、これを言ってどうなるのか。Solo側の思惑を想像すればそういったマイノリティの会員票をまとめる発言を積極的にして次期会長選を目指すつもりかなという感じでしょうか。

サッカーの人気調査において女子米代表の人気の比率は相当に大きい。多くの調査が示す通りアメリカでのサッカー支持者の過半数が女性からという事実からもそれは強く示唆されています。若い白人女性が自分を重ねて応援できる対象としてのサッカー女子米代表は他にライバルがいません。他に女子のプロスポーツというとバスケ、テニス、ゴルフといったところでしょうが、バスケやテニスには白人スターが欠けている。唯一可能性があるとすれば白人比率が高めのバレーボール辺りでしょうがアメリカでのバレーボールの観戦スポーツとしての人気は極限定的。
で、現在女子スポーツ観戦需要の取り込みに唯一成功しているサッカー女子米代表が有色人種化して人気を保てるのかというのは問題がセンシティブで議論しにくい問題です。女子米代表はピッチ上でかつての圧倒的な地位から滑り落ちつつあり、ただでさえ以前のように圧勝して喝采を浴びるような活動はできない可能性があり、それだけでも近い将来の人気低下が懸念される中、コアのファン層が自己を重ね合わせている代表の有色人種の比率が高くなったときに彼女たちファンはファンとして残ってくれるのかどうか。昔みたいに強くもなければ自分を重ね合わせられる年格好の選手も減るとなったらどうなるのか、ということです。

繰り返しますがアメリカで「サッカー人気」と言った場合に占める女性の支持は過半数であり、ここが崩れるとサッカー人気と呼ばれるものの全体の数字が目に見えてダメージを受ける可能性もあるので、けっこうな問題なのです。

アメリカはW杯でどこを応援しているのか

さてサッカーW杯はGLを終えてノックアウトラウンドへ進むところです。ところで米代表が出場していないこのロシア大会、アメリカ市場のサッカーファンはいったいどの国を応援しているんでしょうか、という疑問に答える資料がありましたのがご紹介してみたいと思います。
今大会の開幕日にリリースされたこの記事によれば支持されている順にブラジル29%、メキシコ28%、イングランド25%、アルゼンチン20%となってます。この上位4カ国を足しただけで既に100を超えてしまうところからわかるとおり一択ではない調査結果ということでしょう。ブラジルはちょっと意外かと思いましたがあとはまあまあわかるかなという感じ。ルーツ的にはメキシコとイングランドはアメリカ国内でやはり存在感が高いというのは住んでいての実感に合います。それぞれGLで苦労しましたが人気上位4カ国ともノックアウトラウンドに生き残りましたのでTVマーケティング側からするとホッと一息という感じか。

また同ページではなぜW杯を見ると答えた回答者にその理由を問うていますが、W杯だから見るんだよ!という回答が一番多い。正直だなあという感じでしょうか。
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