アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

MLS/Soccer

週末の朝はサッカーという習慣づけ

第5のプロチームスポーツ産業としてサッカーMLSが長年生きながらえられる体質になってそろそろ10年近くなります。まだまだ規模は上位ジャンルには及びませんがその存在は認知度は確実になってきています。
ただTVでの視聴率がさっぱり上がらない。週末型の興行でこの時期になると週末はNFL・カレッジフットボールというアメスポ二強ジャンルにもろにかぶるので旗色は悪い。MLSがプレーオフを行う時期(10月末〜12月上旬)になるとそれにさらにNBA・NHL・カレッジバスケットボールもシーズン開幕済みとなり上位ジャンルが最も混み合う時期。MLSがスポーツニュースで取り上げられる機会はさらに激減します。
そういう露出では苦戦必至のスケジュールを地道にこなしながら長いシーズンを維持、利益体質になったとされるのですからMLSの経営陣は良くやっているというのが私の評価です。

それとは別にサッカー放送がアメスポシーンで定着しつつあります。土日の朝の欧州サッカーです。English Premier Leagueの放送がその端緒となったわけですが、現在ではEPLはNBC系列、ドイツBundesligaがFOX系列で、そして今季から急遽イタリアSerie AがESPN2で週末の朝に生放送を展開しています。BundesligaやSerie Aは数年前まではマイナー局で細々と放映されていたのをそれぞれFOX/ESPN系が買い取り。Serie Aの方はCristiano RonaldoのJuventus移籍とともに初のメジャー局での放送へと展開してます。完全なRonaldo効果です。欧州メジャーリーグのうちスペインLa Ligaはいまもマイナースポーツ局beIN Sportsが手放さないので、Messiの試合は大半のアメリカの家庭には配信されないままになってます。beINの番組構成の話はまた興味深い点もあるのでまた後日。

そんな具合で土日の朝はサッカーを放送しているというのが常態となりつつあります。長い欧州サッカーシーズン。今の時期はアメリカではフットボールと季節は重なりますが、時差の都合で放映時間帯は重ならない。フットボールシーズンが終わったあとはアメリカはバスケがメインのシーズンとなりますが、それでも欧州サッカーは時期は重なっても時間帯は重ならない。休日の朝はTVをつけるとサッカーを必ずやっている、という習慣的な時間割はなかなか良いと思うのです。TV視聴というのは習慣が大事ですから。

当ブログでしばしば書いていますがスポーツニュース番組がその歴史的な役割を終えつつある今現在、スポーツTV局にとっては週末の朝の欧州サッカー放送というのは扱いやすいコンテンツであり、スポーツニュースなき後の午前中の放送枠、ライブでのアメスポがない時間帯にうまくハマっているんじゃないかとも思います。
まだまだアメリカ国内でメジャースポーツと言い切れるような人気があるわけではないですが、欧州リーグは画像で見るとメジャースポーツイベントらしい雰囲気は楽しめる。特にEPLはプレースタイルも激しく、サッカーは退屈と言う先入観を持つ一般スポーツファンにサッカーの再認識を迫れるコンテンツでもあります。のんびり何もやることのない休日の朝にTVをつけたらサッカーをたまたま見てしまう、というのは静かに一般スポーツファンに浸透していくには良い環境なのかもなあと思う次第です。

UEFA Champions League on TNT

昨日試合が放送されているのを見て初めて知りましたが、今季からTNTがUEFA Champions Leagueの放送をしています。Barcelona@Tottehham Hotspurの一戦をやっていました。4−2でBarcaの貫禄勝ち。二度まで1点差に詰め寄ったTottenhamでしたが、点差が詰まるとギアを上げてくるBarcaに為す術なし。いとも簡単にゴールを決めてくれます。普段MLSのうまいとは言えないサッカーを見ているのと比較すると差異のあまりの大きさに感嘆することになります。

TNTでアメスポといえば長年NBA放送が定番。それ以外だとカレッジバスケのMarch Madnessの怒涛の同時進行の一回戦の放送を引き受けたり、男子ゴルフのPGA Championshipの木金担当になったりしてますが、それぞれその時期だけの短期の放送。NASCARのシーズンも一時期放送していましたが既に放映権を手放して撤退済み。ということでNBA以外ではTNTをスポーツが理由で見ることはあまりない局です。そのTNTがUEFA CLを今季から大々的に放送してるというわけですね。

TNTのNBA放送は1980年代から継続している老舗であり、NBAの人気が今ほど高まっていない頃からの付き合い。TNTのスポーツ放送のアイデンティティといえる番組です。これがメインであることは動かない。しかしながらNBAシーズンがオフになるとスポーツファンはTNTにチャンネルを合わせる動機が乏しい。以前はNASCARがNBAシーズンが終わった時期の補完として夏場のスポーツとしてTNTの番組だったのですがそれはもう以前のこと。そのTNTが狙いを付けたのがUCLだったとは、ちょっと意外でしたが悪くない目の付け所だったかもしれません。UCLは以前はESPN系列FOX系列が放映していました。有名ブランドチームが頻繁に登場するので悪いコンテンツではないとは思いますが、たぶん高いことを言って過去の放映局に避けられたかなと想像します。

MLS対メキシコLiga MX Campeones Cup

今年からの企画であるCampeones Cupが開催になってます。MLSチャンピオンとメキシコLiga MXの優勝チームとが一発勝負で戦う形式で、開催地ホストは常にMLS側が受け持つという仕組みです。その代わりと言ってはなんですが企画の名称はスペイン語になってます。放送はESPN2で。
ちなみにメイン局であるESPNの方は同時間帯にWednesday Night Baseballの放送でAL東優勝に王手をかけているBoston Red Sox@New York Yankeesの試合を放送。そちらは初回にストライクも入らずふらふらしていたSeverinoを取り逃がしたBostonがまた敗戦、二連敗でライバルの敵地でのシャンパンファイトが阻止されました。そちらもなかなかおもしろかったです。

第一回となるCampeones CupはMLS側が2017年優勝Toronto FCが、メキシコで今年2018年7月に年間王者となったばかりのTigres UANLを迎え撃つことに。たまたまMLS王者がカナダのチームなのでアメリカは素通りでカナダ対メキシコっていうところがちょっと締まらないですが、まあ来季以降は米墨対抗になると思います。MLSはカナダに3チームありますが、Toronto FCは今季下位に沈んでいて連覇の可能性は事実上消滅している、と言って良いと思います。リーグ戦6試合を残してプレーオフの最後の枠まで勝点9差、その間に他の2チーム挟まってますので逆転プレーオフ進出の可能性は極々薄いです。

UANLの方は2015年の南米クラブサッカー選手権であるCopa Libertadoresで準優勝もしているメキシコの強豪で、国際サッカーファンには知られた存在。前後期制をとるLiga MXではなぜか前期に強く最近3年連続で前期優勝、そして前後期の優勝チームによる王者決定戦も三連覇中。エンブレムに星が6個も付いているのも誇らしげ。対するToronto FCは星1つ。

サッカーの世界にはえてして意義のよくわからない試合や大会がありがちです。シーズンの最中のこの時期(正直なぜこんな時期にやるのかよくわからないです)にこんな試合を新設して両軍ともにベストメンバーで臨んでくるのか心配もありましたが、それは杞憂でほぼベストメンバー。結果はTigresが完勝3-1でトロフィーをメキシコに持ち帰ることに。
Torontoの1点は86分にPKで得たもの。その前までに3-0で勝負は既に着いていました。Tigresの完勝です。1点目、MLSでは見ることができないサイドライン際から走り出した選手へディフェンスライン裏にボール出し、それをそのままベタ付きのディフェンダーに張り付かれたままそれをものともせず流れるように見事にフィニッシュ。あのスピードあの角度、MLSでは見られないものです。2点目はコーナーキックからペナルティエリアの外にこぼれたボールを間髪入れず地を這うシュートがゴール左隅へ。Torontoの守備の反応が緩慢、あんなに即座に打ってくると思わなかったかのような反応。3点目は記録はTorontoのオウンゴールですが、ゴール前でTigresの攻撃に完全にディフェンス3人がバラバラにされてなんとか足を出したのがゴールに入ったもの。あれで足が届いていなかったら待ち構えていた相手FWが難なく得点を決めていたことでしょう。

Tigresが本気になってくれた要因はリベンジにあったようです。というのはこの両チームは今年3月にCONCACAF Champions League(CCL)の準々決勝で顔を合わせ、Toronto FCがアウェイゴールの差でTigresを下したという結果があったと。サッカーの報道が薄いアメリカではそんなところまで覚えている人は稀でしょうが、Tigresの地元では屈辱(勝敗の決定した2nd Legは@Tigresだったので余計)と報道されていたようで、今回の一発勝負で借りを返すと試合前から監督が気合の入ったコメントを出していました。

根本的な話としてはLiga MXとMLSを比較すると予算が格段に違う。よって実力も違う。Liga MXの方が数倍規模の予算でチームを編成しており、短期決戦の結果ならともかくケガ人が出たり(今季Toronto FCもそれに泣かされた)過密日程になったりしたら選手層の薄いMLS側が勝てる可能性はごく薄いというのが現実です。
実際にCCLではMLSのチームは常に劣勢でメキシコチームが13連覇中。メキシコが勝ってない年もコスタリカのチームが優勝していたりで、MLS創設以来MLSのチームが優勝したのは1998年と2000年の二度のみ。過去10年のCCLだと準決勝進出の4チームが全部Liga MXのチームだった年も二度もあります。決勝がメキシコ同士だったのが7回。
そういう力関係の両リーグが北米でのサッカーの盛り上げのために協力して今回このCampeones Cupというわけです。2026年の北米W杯まで協調してサッカーを盛り上げようということのようです。
どこかの時点でMLSも予算をアップしてLiga MXに勝てるようになっていかなくてはいけないのでしょうが、そのビジネス上の勝負に出ることになるのはいつのことになるんでしょうか。

尚今大会の勝者賞金はUS$340,000とか。うーん。最近お金が唸っているe-Sportsの大会の金額なんかと比べてはいけないのかもしれませんが、まあこんなもんですか?こんな賞金でわざわざ遠いカナダまで飛んできていい試合を見せてくれるのですから、ありがたいと思っておくべきか。

サッカー男子代表監督探しが難航で軌道修正

サッカー男子代表監督がなかなか決まりません。昨年10月にW杯のCONCACAF最終予選最終戦でトリニダード・トバゴに惨敗、W杯出場に失敗して前任Bruce Arenaの辞任から11ヶ月。いまも暫定監督のDave Sarachanの下で活動を続けています。
今週前半に有力候補とされていた前メキシコ代表監督のJuan Carlos Osorioがパラグアイの代表監督就任を発表したため、またも米代表監督探しはふりだしに戻ったことに。その後米サッカー協会からは「年末までに代表監督を決める」などというコメントが出てます。ロシアW杯後に各国の代表監督の移動があることからその時期に決定になるのではという推測があったのが空振り。さらにOsorioにも振られて、いまだ先が見えません。今夜も暫定監督Sarachanの下で代表フレンドリー対ブラジル戦を戦います。

試合前にTV中継(FS1)に米代表サッカーのGMであるEarnie Stewartが出演。気丈に振る舞ってましたが監督探しについて軌道修正を公言していました。その辺りからも監督探しの苦悩がにじみ出てる感じですね。今年6月の段階で当ブログで書いてありますが、当時Ernieはこういうことを言っていました。

「代表のプレーのスタイルはGMである自分が決める。それを人選・戦術に落とし込むのは新監督の仕事」ということを言ってました。なかなか大胆なことを言うなという気もします。つまり新監督には全権はないと公言してしまっている。そんな不自由な職を受けてくれる有力な監督候補がいますかね?どういう人選になるのか楽しみかつ不安です。

当時彼が使っていた言葉は「Style of play」はGMであるErnieが決めるという話だったのを、今日のTV出演時に修正。「誤解があるといけないので言っておきたいのだけれど、Style of playというよりはPriciple of playは自分が決める、という意味だ」「ピッチ上のことはすべて監督が決めること」というのです。「
Pricipleってなに?」とツッコまれて「アメリカ人らしく前向きで攻撃的な態度」とかなんとかわけのわからないことを言ってました。誤解もへったくれも前回は間違いなくプレースタイルは自分が決めると言っていたのを、軌道修正するも軌道修正と認めたくないらしいです。潔くないですね。つまりは私が当時指摘・不安視した通り監督候補にあのStyle of play発言がことごとくスカンを喰って監督選びが難航中ってことなんでしょうね。今日の代表の試合の機会に軌道修正をはっきりさせて今後の候補との交渉に進みたいのでしょう。
2022年カタールW杯の予選が始まるのはまだ先のことで焦るほどの時期でもないですが、いつまで経っても決まらないのもどうなんでしょうね。最悪の場合暫定監督の暫定を取ってそのままSarachanということもあるのか。

Clint Dempsey引退へ

MLS Seattle SoundersのClint Dempseyが現役引退を発表してます。クラブ、代表からともに引退ということのようです。昨年からすっかり元気なかったですからね。まあ仕方ないのでしょう。Soundersの今季の25試合中で出場したのはわずか14試合で1ゴール。

代表では史上最多タイの57ゴールを記録。代表としては功労者でもあるのでたぶん引退試合がセットされるのでもう一度、代表のジャージーを着ての試合出場があろうと思われますのでひょっとしたら引退試合で単独史上最多ゴールゲットとなるかも。
タイで並んでいるのはLandon Donovan。二人は長く代表でともに活躍してアメリカサッカーの地位向上に大きく貢献したのですが、仲が悪いという話が以前からあります。同じ場にいても顔も見ない、話なんてまるでしないという。米代表サッカーをアメスポシーンで一般スポーツファンに見えるところまで引き上げた功労者同士ではありますが険悪なライバルでもあった二人。最後の決着をDempseyが引退試合で決めることができるか。それともDempseyにとっては不本意ながら嫌いな二人がタイで米代表の良き時代が終わるのか。仲良く最多ゴールタイで終わって、次の米サッカーのスターが二人を抜き去ってくれるのを待つ方がなんとなく象徴的で良いかな。

Dempseyなどベテラン組は昨年のCONCACAFからのW杯出場失敗の戦犯でもあり、風当たりは強かった。現在は代表は完全に若返りモードですし、35歳のDempseyではもう声がかかることはなかった。というかちょっと強い国の選手なら出場失敗した時点で代表引退を表明したでしょう。が、ここまで代表引退を言い出さなかったということはDonovanの記録を抜き去りたいという意欲が心の中に残っていたからでしょうか。W杯出場に成功さえしていれば、W杯本戦最低3試合以外にも大会前のフレンドリー壮行試合でも出場して通算ゴール記録は塗り替える機会が何度もあったはずなんですが、そうはならず。

MLSオールスター 対Juventus

サッカーMLSのオールスター戦が開催。今年はイタリアからJuventusがオールスターの対戦相手に選ばれての試合。今オフにJuventusに移籍したCristiano Ronaldoは事前に知らされていた通り出場してません。場所はNFL Atlanta FalconsのホームおよびMLS Atlanta FCのホームでもあるMercedes-Benz Stadiumに公式発表72,317人を集め、MLSオールスター戦の動員新記録となってます。
試合の方は1-1。PK戦で5-3でJuventusが勝利してます。
Juventus側はRonaldoが出てませんが、MLSオールスター側もゴールを量産しているLos Angeles GalaxyのZlatan Ibrahimovicが出場辞退してます。表向きはともかくどうもご本人はアメリカ大陸横断の旅をしてまで余計な試合に出たくないのと、Mercedes-Benz Stadiumの人工芝を嫌がったということらしいです。New York City FCのDavid Villaも出場辞退。オールスター戦辞退者はオールスター明けのMLSの試合一試合を強制欠場させられます。まあ成功者の彼らからしたらちょうど良い骨休めで、ペナルティにもなってないような。Ibrahimovicは先週末の試合でハットトリックを達成、MLSとしては珍しくスポーツニュースで何度もゴールシーンのビデオが流れていただけに、MLSの露出を考えるとこのタイミングでの欠場はもったいないですが。

2005年に始まった欧州クラブを招いて、MLSの選抜チームと対戦する方式のオールスター。今回のJuventusで欧州4大リーグの有名チームはだいたい呼んだ形になりました。イタリアからは2013年にRomaと対戦してますが、あれは当時Romaに米代表のMichael Bradleyが所属していたからという理由。昨年はReal Madrid、2014年にBayern Munichとも対戦済み。EPLからはMan U、Chelsea、Arsenal、Tottenham Hotspurその他対戦多数。ハーフタイムのMLSコミッショナーDon Garberが少し触れていましたが、さすがにこの欧州クラブとの対戦という形式も飽きがきたと判断したか、今後の形式変更の可能性に言及してました。昔ながらのMLS内の対戦、または隣国メキシコリーグのオールスターチームとの対戦、良いアイデアがあればなんでもやるよとのこと。

年々GarberコミッショナーのMLSオールスターやMLS Cup決勝でのインタビューがつまらなくなってきているのはどんなもんでしょうか。その昔、MLSが零細リーグだった頃はこういう機会でもないとコミッショナー自らの言葉で情報発信することができないのもあって、質疑歓迎、時間もとって大いに語ってくれたものですが、最近は喋りたくないかのごとく。昨季末のときは生インタビューすら避けました。今回は一応生ではありましたが、質疑の相手はアナウンサーただ一人で時間も短い。過去は元選手である解説陣からの答えにくそうな質問も受けて丁寧な受け答えをしていたのを知っているだけに、MLSの経営が安泰になったらファンサービスとしての質疑応答への意欲が落ちたのだなという印象です。例えばアメスポ上位カテゴリであるNBAのAdam SilverやNHL Gary Bettmanなどはいまもこういう場で時事問題を含めて時間をとって自分の言葉で語るのに、まだまだの規模であるMLSがこんなで良いのかなとも思います。なにか避けたい話題でもあるんですかね?一般選手の待遇改善問題辺りでしょうか?

女子版International Champions Cup@Hard Rock Stadium

男子の方は既に6年目に入ったサッカーInternational Champions Cupですが、今年からは女子版もできていたんですね。4クラブによる初のWomen's International Champions CupがMiamiで準決勝・決勝とも開催されています。
出場チームはNWSLのNorth Carolina Courageが昨季2017年のレギュラーシーズン王者としての資格で出場。フランスからLyonとParis Saint-Germain、英国からManchester Cityが参加してのトーナメントで、各チームが二試合を戦う形式。決勝はESPN2で放映していました。会場はお馴染みのHard Rock Stadium。ガラガラほぼ空の状態での興行になってます。夏場のマイアミで女子サッカー。ビジターはフランスと英国のチーム。うーん。お客さんが入りそうな気がしません。なぜこの企画で収容約65,000人の大箱のHard Rock Stadiumを2日も使うことにしたんでしょうか。損得無視で男女同待遇アピールでしょうか。あまりにもガラガラ過ぎて選手が気の毒な感じすらします。

実は現在女子サッカーは2018 Tournament of Nationsも米国内で開催中です。こちらは国代表同士の大会。ホスト米代表に加えてオーストラリア、ブラジル、日本の4カ国での総当たりの形式。昨年2017年が初年度で、今年は二回目。
昨年はオーストラリアが対米代表を含め3戦全勝で優勝を遂げてます。米女子代表がオーストラリア代表に敗戦したのは昨年の同大会が初。過去圧倒的な強さで人気を得てきた米女子代表がホームで過去負け無しの相手に負けるほど各国の力が接近してきていることを認識させた昨年でした。

それを受けた今年、今日第2戦で対戦した米 x  オーストラリア戦はまたも米代表大苦戦。90分になんとか同点ゴールを決めて辛くも1-1の引分に持ち込んだものの、昨年の借りを返すことには失敗。昨年の勝利でオーストラリアが自信を持ってしまって引いてくれないし、昔のように米代表が高圧的に主導権を握るような試合はできなくなってます。大会優勝は次週の一戦を残して米代表がタイブレーカーを握っており自力での初優勝が見込めますが、来年の女子W杯を見通すとまだまだ今大会後も苦労しそうであります。
今年のTournament of NationsはMLSの収容20,000人前後のスタジアムを使って開催してます(UConnのフットボールスタジアムは少し大きいですが)。一時期よりは落ちたものの米女子代表人気もあるので概ねスタジアムは埋まってます。昨年はNFLスタジアムを使用して開催してかなり空き席が目立ちました。今年のこれが現在の米女子代表の動員能力に適正の会場規模だと思いますし、これぐらいだと雰囲気も悪くない。この記事の前半の話を蒸し返しますがそれに対して一体女子版ICCの方の65,000人収容の大会場使用はなんだったんでしょうか。二戦ともにマイアミ開催=試合の合間にマイアミビーチでのバカンス込とでも言って参加クラブを勧誘でもしたんでしょうか。

MLB中止の裏でサッカー大量放送

前項で書いたESPNが中継していたMLB Wednesday Night Baseballが雨天で中断になっていたその裏で同系列の他のチャンネルが何を放送していたかというとこれが全部サッカーでした。International Champions Cup(ICC、欧州の有力チームのプレシーズンマッチを5年前から組織化したもの)の試合をESPN2、ESPNEWS、ESPNUで同時刻に放送。計5試合をESPN系列のサブの3チャンネルで放映。1試合だけICCの放送をしたESPNUはICCの試合の次にアメリカ二部であるUSLの試合を放送とサッカー三昧な番組編成になっていました。こんなにサッカーを一気に一夜に詰め込んだ編成は見た記憶がないです。
この水曜夜はアメリカ一部であるMLSも週中の試合を3試合開催していましたがこれは一般のチャンネルでは放送がなく、USLと欧州クラブの試合でESPN系列サブチャンネルを占拠。MLSの試合にはアメリカに来てまだ間もないWayne Rooneyの所属するDC Unitedの試合もありましたが、これはスポーツニュースSports Centerでもスルーされてました。

この推し具合はどうなんですかね。ESPNはこの春に二部USLとの放映権契約を来年2019年まで延長しています。MLSの放映権もESPNは維持(2022年まで)していますが、ESPNがMLSとの次期放映権契約での主導権を確保するためにUSLへの肩入れ養育をし始めたというふうに読むべきでしょうか。アメリカサッカーの二部指定は近年目まぐるしく変わっており、昨年まで二部扱いだったNASLには例のNew York CosmosやMiami FCが所属してますが今年は二部指定を解除されている。CosmosやMiami FCの会長はアンチMLSの急先鋒とも言うべき象徴的存在です。がNASLはメンバーチームの減少などでそれ自身にビジネス上の勢いが落ちている。逆に三部から二部に昇格(入れ替わりでなくNASLと二部が複数であった時期あり)した形のUSLがNASL脱退チームなどの受け皿となっているのですが、そちらはスポーツメディア最大手のESPNからの資金の下支えで当面の経営は大丈夫という形になってます。NASLは潰れる運命なのか。そうなるとアンチMLS陣営のCosmosやMiami FCはアメリカサッカー界からパージされたことになるのか。チームとして存続するためにはUSLに加入して膝を屈するのか。

ESPN系列がMLSを牽制する理由という文脈で考えると、夏のICCや、欧州CLなどの他のサッカー放送にESPN系列が大きく舵を切って、創設以来支えてきたMLS放送を切った後のサッカーの年間放送メニューの準備を進めているようにも見えます。MLSは動員力では立派な人数を出せるようになったのですが、こと視聴率だとどうにも伸びない。しかしながらMLS側の鼻息は荒く、次期放映契約交渉でも強気に臨んでくる可能性が指摘できます。それを見越して迂回ルートを模索中というところでしょうか。

サッカーW杯 視聴率情報などまとめ

W杯ロシア大会の決勝の米国内の視聴者・率情報をまとめておきます。FOXでの英語放送は2014年の決勝と比較して32%ダウンの1180万人が最終確定の数字となったようです。ドイツ対アルゼンチンと比較すると人気の落ちるフランス対クロアチアというカードの弱さもあった中、W杯序盤の衝撃の44%ダウンからは若干持ち直したと評価すべきなのでしょうか。
米国との時差の都合などを考えると2014年のブラジル大会よりも、2010年の南ア大会(決勝=スペイン対オランダ)と今回2018年ロシア大会を比較すべきだという議論もあったのでそちらも比較で出しますと、2010年→2014年の決勝は視聴者数13%アップ。2010→2014→2018で、13%アップの後32%ダウン。視聴者総数分母など8年間で変わっているのを勘案しても今回大会が2010年決勝と比較してもやはり大きく下回ったというのが客観的な事実のようです。
米代表が出場に失敗したという事前の盛り上げ面での大きな痛手もありました。当ブログで再三説明した放映チャンネルの変更での露出低下も予想できました。それに決勝のカードもアメリカ視点では不人気チーム同士の決勝戦ではありました。これで前回並の視聴率を叩き出すのは困難ではあったと思います。

大幅ダウンとは言え1000万人超という数字は立派なもので米国内でのサッカーW杯の人気は定着したという評価も可能です。同時にさすがにもうW杯と言えども右肩上がりは止まったという評価も可能でしょう。
次回2020年大会は開催時期が11月~12月と異なる時期となり、その次の2026年は北米三カ国での共催ということもありイレギュラーな要素が多く数字の単純な比較が困難になることが予想されます。
記事検索
最新コメント
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード
メッセージ

名前
メール
本文