アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

MLS/Soccer

AppleTV+って儲かってるの?

表題はそのまま私が最近感じたことです。
私はこんなブログを長年やってますから基本的にはスポーツファンなわけです。各陣営のストリーミングサービスもなんのかんのと言って見る。その過程でしばしば大昔に見て以来忘れていたような映画がストリーミングにあるとああじゃあ見てみようかともなる。日本語で昔見て、今初めて英語で見るとそれはそれなりにまた味わいも違う。新しい映画でもちょっと気になっていたけど映画館に足を運ばなかったものがあったり。

でAppleTV+なんですけどスポーツコンテンツは弱い。昨年何度か紹介したサッカー国内リーグMLSのほぼ全戦視聴のMLS Season PassであるとかMLBのFriday Night Baseballが見られるのですが正直コンテンツとして強いとは思えない。どちらも冬がオフシーズンで補完関係になっていないため冬はスポーツコンテンツはゼロに近い。MLSは2月開幕12月終了なのでぼちぼちMLS放送が始まる時期ではあります。今週末はInter Miamiが香港で行った親善試合が見られました。

Messiはケガだとかで出場せず。会場は満員に見えましたが試合終了後には大きなブーイング。Messi見たさでチケットを購入した人が大半なんでしょうしブーイングは理解できる。その辺は日本でも報道になっているかと思います。試合の元の出場契約がどうでもケガなら出場は強制できないというのはスポーツですから当たり前ですがとはいえ出る気がなかったんだろバカにされたボッタクリだというのも真実の一部でしょう。Inter Miamiは国内での売上だけではMessiその他の投資の回収がおぼつかないですからこういうプレシーズンの集金も大事。特にInter Miamiはホームスタジアムが狭いし値上げするにも以前からのチケット購入者からの反発も怖くて新シーズンのチケットの値上げ幅も腰が引けていたし。

次週ももう1試合Inter Miamiのプレシーズンマッチが放送予定(相手が「VIS」と書いてあったので気づきませんでしたがこれ、日本の神戸相手なんですね)でそれを過ぎるとやっと開幕となります。香港では出場しなくても日本では出るんでしょうか。

2月というと北米大陸はまだ多くの都市が寒い時期です。昨季はMessi騒ぎで盛り上がり、今季は昨年は行かなかったMLS都市にもInter Miamiが行く試合が多数予定されています。長いシーズンですから一発だけの売興行であろう香港辺りに義理立てしてMessiを疲弊させるのは得策ではないのはわかりますが、ヤクザな商売ではあります。

ともかくロクに見るものがない。これがスポーツだけでなく映画も弱い。AppleTV+は自前作にこだわっていてオススメに出てくるのが大半AppleTV制作のオリジナル映画。オリジナルだから悪いということもないでしょうが見たいと思わせるだけの引きのあるタイトルは少ない。見ていくと意外にも大物俳優の出演している自前作も多数あるんですけど、ああそんな映画があるのねというぐらいタイトルを見たこともないとどうなのよと。

AppleTV制作の番組は囲い込みが激しく制作者側から見ると作品は完全に売り切りと承知しています。それ故に作家側からすると能力とアイデアを全力投入しづらい環境らしいですね。もともと売り切りのような形である出演俳優はこだわらないでしょうが。スポーツコンテンツは後日見るだけの価値のある試合ってそうそうあるものではなくAppleTV+の邪悪な囲い込みにもさほど影響を受けなさそうです。放映権であって試合ビデオをMLBなりMLSが放送する権利を失うわけではないでしょうし。

老舗Columbusが3度目の優勝 MLS Cup決勝

カレッジフットボールシーズンが終わって空き日となる最初の土曜日に照準を定めているのはNBAのin-seasonトーナメント決勝だけではないです。サッカーMLSのプレーオフ決勝戦であるMLS Cup決勝もこの日に開催。ほぼ毎年MLS Cup決勝はこの空きの土曜日を目指して開催。近年だとW杯の都合やFIFAの国際マッチデーの都合などでここで開催できなかったりもするのですがほぼ狙ってここになってます。

今季のカードは連覇を狙うLos Angeles FC@老舗Columbus Crew SC。Crewも2020年パンデミックシーズンの優勝チームなので近年の好成績チーム同士の決勝戦と言えますが、Crewの方は2020年の優勝チームのメンバーはたった3人しか残っていないです。アメスポではよくあることとは言え。

MLS Cup決勝はMLS創生期から長く中立地での開催だったのがほぼ10年前からシード上位チームのホームでの開催になってます。あの中立地開催は動員が怪しく危うい企画だったので今の方式になってよかったと思ってます。
MLSが中立地でやりたがっていたのはMLSのコミッショナーがNFL出身で、NFLのSuper Bowlが中立地で開催していてそのメリットをMLSでも発生させようとしてのこと。中立地の都市から招致で懐になにがしかが入ったのでしょうが人気でNFLに遠く及ばないサッカーリーグの決勝を中立地でやるというのは毎年毎年ちゃんとスタジアムは埋まるのかよとハラハラして見なくてはいけなかった。実際ガラガラのスタジアムや熱量や声援の足りない観客の前での試合が何度もありました。
身の程を知ってNFL以外のメジャースポーツがやっているようにシード上位チームの本拠地で開催するようになったのは良かったとは思います。
但しホームでの開催とすると12月の極寒の時期にカナダや米国内の寒冷地で野外のサッカーという罰ゲーム状態・悪コンディションの試合も起こりうるわけで、なにごともそうそううまくはいかないんですけど。

今年の決勝は途中からは雨が激しい悪コンディション。それもあったか正直中身は凡戦。ポゼション重視のColumbusとカウンターの切れ味で勝負したいLAFCとスタイルの差もはっきりあることもあって見た目Columbus有利でほぼすべての時間帯が進みました。終盤にやっとLAFCにゴールが入って2−1と追撃した辺りが試合の山でしたが、根本的に両軍とも決定機をまともに作れないし決勝戦として普段見ないスポーツファンにも見せる試合としては残念な試合だったと思います。

Columbus Crewは3度目の優勝。これより多いのはLos Angeles Galaxyの5度とMLS初期に優勝を重ねたDC Unitedの4度に次ぐ回数です。Columbus CrewはMLSで一番最初にサッカー専用スタジアムを建ててMLS全体の経営安定への道筋を拓いたフランチャイズ。その後MLSからゴリ押しされて2度目の専用スタジアム建設を強いられたりと苦労をしたのですが、結果的には2度目の新スタジアムに投資することで腹をくくって強化したのが今回の優勝につながったとも言えます。

NSWL決勝がCBSで放送

女子サッカーのNWSLの今季の決勝戦がありました。地上波CBSで放送。好試合となってたのしめました。OL ReignとNJ/NY Gotham FCが中立地のSan Diegoで対戦。観客動員は25,000人。中立地での試合で場合によっては動員がさびれることも有り得た中、恥ずかしくない観客が入っていたように見えました。

この試合はNWSLの決勝戦であるとともにOL Reign所属の米代表ベテランのMegan Rapinoeの現役最終戦。今季での引退はWorld Cupの頃から言っていたのですがOL Reignが勝ち進んだためこの舞台がRapinoeの引退試合にもなりました。同じく元米女子代表で人気の高かったAli Kriegerも今季前に今季を最後に引退するとしていたのですがこちらも所属のGotham FCが勝ち進んだためKriegerにとってもこの決勝戦が引退試合となってます。
NWSL側から見れば2人の元米女子代表の人気選手の引退試合がはからずもNWSLの決勝戦に重なるという幸運となってます。この2人の引退興行ならそれだけでも観客はそれなりに呼べるはず。

しかし試合開始早々にRapinoeが非接触負傷で退場。その後メディカルブーツを着用してベンチには戻ってきましたが不測のキャリア終了場面となってしまってます。
RapinoeはWorld CupでもPK戦でPKを外して天を仰いだのが(その後の引退興行を除けば)代表での最後のシーンとなってしまってますし2度目のつらいラストシーンってことになりました。

試合の方はGotham FCが2−1で逃げ切って勝利していますが、試合終了間際に混乱。OL Reignがゴールに迫るボールにGotham GKがボックス外でハンド一発レッドで退場。交代枠も使い切っていたためフィールド選手が急遽GKユニフォームを着込んで最後の一連のOL Reignの攻撃をさばくことに。
緊迫と混乱のフィニッシュでしたがスコアはそのまま。なかなかエンタメ度も高くて良かったのではないでしょうか。
スコアをしたのもこれからの米女子代表の中心選手となるはずのRose LavelleとLynn Williams、それにWorld Cup優勝国スペインのストライカーEsther Gonzálezと役者も揃っている。優勝戦のMVPに選ばれたのは2アシストを記録したMidge Purce。
表彰式ではこの試合に出られなかった元&現米女子代表のKristie MewisやKelley O'Hara、またWPS時代からおなじみのベテランMcCall Zerboniなんかも今季はGotham FCのメンバーだったんだなと今になって知ることに。この辺の実力派ベテランを押しのけて若い選手で固めていい内容で勝つというのはアメリカ女子サッカーの選手層の充実を示しているってことなんでしょうね。
同時にそういう中、最後の決勝戦まで出突っ張りで引退を飾ったAli Kriegerは幸運な選手だったことになりそうです。代表で良く呼ばれていた当時から彼女はその筋で人気がとっても高かったです。この手の顔はウケるんですよね。

私個人的にはちょうど同時刻に行われていたカレッジフットボールの注目の試合がことごとく大差で見るに耐えないのもあって落ち着いてNWSL決勝を見られて良かったです。
なおEli Manningが現地観戦。EliはGotham FCの部分オーナーになっているんですね。

米代表がガーナに圧勝

サッカー男子米代表が親善試合でガーナ代表に4−0の圧勝。それも4ゴールとも前半に決めたもので中身も意図の見えるゴール。それ以外にも攻めまくり、GKのファインセーブあり、米代表のディフェンス後方からの4人抜きでの突破ありと、どこの強豪国かと見まがうばかりのできの試合となってます。

後半は流したわけでもないんですがメンバーを入れ替えたのとガーナも意地で気合を入れ直してきていて膠着のなんということもない流れとなりました。

前半は素晴らしかったです。序盤に米代表の選手たちが相手選手の間の狭いところに立っているのが目立ち、そんなところにいたらパスが入れられないんじゃないのかと思ってみていたらその狭いところを縫うようにパスと選手の動きがハマって先制点。米代表の試合でこんな華麗な攻撃を見たことがない。続いて同じく狭いところを縫って抜け出そうというところを倒されてPK、2-0。20分過ぎには3点目も加点しました。これはTim WeahからのセンタリングをFolarin Balogunがピボットしてそのまま振り抜いてのシュートがゴールに突き刺さる見栄えの良いゴール。4点目はボックス内の間接FKをGio Reynaが決めて圧勝へ。

決まったゴール以外でもいい感じのつなぎからのシュート多数でもっと入りかねなかった。ガーナは現在FIFAランク49位。先週末にはメキシコ代表に2-0で敗戦してますがゴールを食ったのは後半。その試合は見てないし現在のガーナがフルメンバーなのかも知らないですが、それでもこれだけ形良く意図の見える攻めが続くのは米代表の試合としては極珍しい。感心してしまいました。

Gio Reynaは最前線まで行って相手に圧力をかけていたかと思うと中盤でプレーメイキングを志す時間帯もあったり。他もポジションを流動して見ていてエキサイティングな試合になってます。こんな試合ができるのかと。
少ない問題点を挙げればハーフタイムで交代して入ったRicardo Pepiがほとんど得点の匂いがしなかったことでしょうか。今年に入ってPepiはスーパーサブ的な活躍をしていたのですが早い時間帯の投入でペースでも考えたかたたみかけられませんでした。
ハーフタイムでChiristian Pulisic、Gio Reyna、Folarin Balogunを一度に変えて、代わって入った1人のWeston McKennieですが昨年のW杯までは代表の中盤の中心選手として認識されていたのがここのところ冴えない。この日も特筆すべき点がない。徐々に立場を失ってきてます。

来年夏の拡大Copa America北米大会への出場権を賭けたCONCACAF Nations Leagueの準々決勝が11月にあります。トリニダード・トバゴとのH&A。トリニダード・トバゴはW杯ロシア大会に米代表が出場失敗したときにアウェイで逆転負けを喫した遺恨の相手。あのときは敗退後はアメリカサッカー界が大糾弾大会になってしまいしばらくは立ち直れなかった。そのトリニダード・トバゴとここで対戦、アレを思い出さないではいられない。
この準々決勝4試合の勝者はそのままCopa America 2024に出場決定。敗戦した場合は敗者4カ国から出場国決定戦が行われて2カ国が出場可。さすがに今度は負けないと思いたいですが一応トリニダード・トバゴにまた負けてもそれで終わりではなくもう一回チャンスがあります。

サッカー男子米代表 Reyna復帰

サッカーの男子米代表の親善試合がありドイツを相手に1-3で敗戦。次戦は対ガーナ戦。
男子代表が2点差以上で敗戦したのは2011年以来とか。親善試合の得点差を云々する意味は薄いともいえますが後半の戦いで守備陣が崩壊したという評価も当然出てくる内容ではありました。場所はUConnのホームで動員ほぼ満員の37,743人。アメスポが大混雑する10月の動員としては健闘したと評価して良いのでしょう。ビジターのドイツ代表の応援団が多かったのは見るからに確かですが。
私の記憶している範囲でサッカー米代表(女子も含め)が米国内で試合をしたスタジアムとしては最悪の施設ではあります。

米代表の方の新味としては代表監督にGregg Berhalterが復帰以来初めてGio Reynaを招集。前半のみの出場ですが先発出場を果たしています。ReynaとBerhalterは例のW杯でウチの子をなぜ使わない騒動以来関係が微妙なまま。1年を経て関係修復中というところでしょう。

アメリカではサッカーはマイナーな扱いなのでスポーツマスコミや野次馬ファンの好奇の目にさらされる面は弱いのは不幸中の幸い。これがサッカーがメジャースポーツの国だったら逐一動静が報じられたり憶測記事が大量に書かれたり大変なネタになったでしょうが、そういう面では関係修復を静かに時間をかけてできて良いのでしょう。

事前に前半のみ出場を言われていたのか出場時間中はよく動いていたとは思います。チャンスメイクで良いタッチがあったかというとそうでもないものの絡もうという意思は感じられる動きだったので好奇の目で見なければ及第点か。20歳でBorussia Dortmund所属。今季はケガでDortmundでは出場機会がほぼないままここまで来てる。2026年の北米大会を考えると監督との関係よりもReynaの成長貢献への期待の方が大きいという考え方もできます。Berhalterが2026年に指揮をとってるかどうかはわからない。Reynaは確実に選手プールの中にいるでしょう。

ドイツ代表の方の事情は良く知りませんが新代表監督の下で粘り強かったように感じました。その粘りに米代表全体の位置が押し下げられてしまい劣勢のままの場面が続いた。特に後半。きっちりメスで切られてしまうような強かった当時のドイツ代表とは手応えは違ってやられた感は薄いものの終わってみれば1-3。

米代表の方に勢いのあった前半に追加点の好機をあまりつくれませんでした。
結局いまになっても個人で好機を作れるのはChristian Pulisic(AC Millan)のみのまま。一つ前の代表期間に活躍したFolarin Balogun(Monaco)にうまくフィードできていなかったという言い方もできますがBalogunは個人では打開できないとも言える。
前半はSergiño Dest(BarcelonaからローンでPSV Eindhoven)の前線参加で攻めが厚めに機能してましたけど一旦劣勢に回るとディフェンダーとしてのDestの足りない部分が目立つことに。以前は代表でSBだったのがクラブでフルバック役を修行中。以前はBarcaで主力を張ってる若きアメリカ人選手という触れ込みもあったのがそれも剥がれてここからが正念場でしょうか。

その後のMessiとInter Miami

センセーショナルなデビューを飾ったLionel Messi。その後はフットボールシーズンも開幕して週末興行で試合日が重なるMLSの報道は激減してます。あとから見れば絶好のタイミングでのデビューであったことになります。

さらにMessiは先週のFIFA国際マッチデーにアルゼンチン代表に合流参加したためInter Miamiから一時離脱。代表活動から戻ってきた初戦となった一昨日の対Toronto FC戦では先発するも前半35分過ぎに交代とInter Miami移籍以来初の顔見せ風の半端な出場となってます。代表活動でまだお疲れってことなんでしょう。
試合の方は試合の大半をMessi抜きでもInter Miamiが4-0で圧勝。代表でMessiがいなかった試合もこの日の半端な出場となった試合もInter Miamiは好調を持続。先日@Atlanta United戦(Messiは出場していない)でMessi加入後カップ戦リーグ戦を通じて初の黒星を喫したものの果敢な試合(5-2)ぶりでした。

Messi加入前までは東カンファレンス最下位だったInter Miamiは現在東13位に浮上。プレーオフ圏内までは勝点5差で4チームを抜く必要があります。残るリーグ戦の試合数は7試合。MLSからすればぜひぜひInter Miamiにプレーオフに届いて欲しいところのはずです。

先日来説明していますがInter Miamiの試合はほぼAppleTV+加入者しか見られない。以前から毎週の定時放送をしてくれているESPNやFOXはMessi加入の恩恵を受けられていない。これでInter Miamiがプレーオフに到達すればやっとESPN/FOXにMessi出場試合の放送をする機会が巡ってくるってことになります。

サッカー米女子代表 再発進

サッカー女子代表の親善試合対南アフリカ戦2連戦の第1戦が行われてます。場所はFC Cincinnatiの本拠TQL Stadiumで22,016人。まずまずの盛況と言って良いのでしょう。先週行われた男子代表の親善試合の2連戦が15,569人、13,665人と低調だったことは書きました。男子の相手はウズベキスタンとオマーン。女子の方は南アと二度対戦予定。どちらも相手国のファンで動員が増えるような対戦相手ではなく男女代表の現在の素の動員力かなというところ。いつも通りアメリカにおいては女子代表の人気は男子代表に劣ると考えるべき理由はないという再証明になっているのでしょう。

この夏の女子代表のW杯でのノックアウトラウンド初戦敗退という失敗大会を経ていたので人気低下の表面化が懸念された試合でしたが22,000人の動員、そして会場の熱い盛り上がりぶりからしてW杯失敗の影響は大きくないと考えて良さそうです。しぶとい人気ぶり。

過去のW杯では優勝した余勢をかってVictory Tourなどと銘打って大々的に全米を10試合近く巡業をして大盛況なんてことをやっていたものです。それとは比べられない静かな前宣伝ぶりでしたがそれでもこれだけ観客が集まるというのだから人気は相当に安定しているのは疑いがない。

この日はW杯敗退直後に引退を発表していたJulie Ertzの引退試合。前半途中で退く直前にErtzからの好パスを経由しての鮮やかなゴールが決まってタイミング良いきれいな去り際になってます。Julie Ertzって顔立ちも含めて長身っぽいイメージでしたが公称での身長は5 feet 7 ざっと170cm程度だったんですね。アメリカ人女性アスリートとしては低くはないけどそれほど長身の部類とは言えない。
Julie Ertzが引退して中盤底から前に後ろに意欲的に動き回れる選手の代わりは来年のパリ五輪までに出てくるのか。

サッカー男子代表がBerhalter監督の下再始動 しかし動員が低調

例の大モメ紛糾した米サッカー男子代表の監督にGregg Berhalterが再契約復帰して初の代表戦が先週土曜日にありました。ウズベキスタンを迎えて@St. Louisで。結果は3-0。但し90分を経過時点では1-0。ロスタイムにPKなどで最終スコアに。ウズベキスタン側に枠を強く叩くシュートも2本あったりで米代表の完勝という感じではなかったです。
動員は15,569人となっていてかなり空席が目立ちました。アメスポシーンがフットボールシーズンの開幕ムードたっぷりのこの週末に代表サッカーというのはアメスポの都合を無視しているし(FIFAの国際マッチデーの都合です)そもそも男子代表の動員力は知れてるので仕方がないのですが22,000席程度の小スタジアムでこれだけ空き席があるとサッカー代表の人気はニッチかつマイナーなんだなと改めて確認させられます。

なぜ@St. LouisだったかというとMLS新参チームのSt. Louis City SCのホームのサッカー専用スタジアムが今年開場、全国お披露目会的な意味がありました。St. Louis City SCは現在MLS西カンファレンスのトップと好調。新しいスタジアムも建てた。地元チームは成績も良い。St. Louis City SCのシーズン中の動員は良い。そんな都市でも代表が試合をしたら自動的に客が来るというそんな簡単なものではないというのが現実です。

サッカー協会の思惑を想像してみるとSt. Louisには現在NFLフランチャイズがない数少ない大都市なので、それもNFLの開催日の日曜ではなく土曜日の開催ならNFL開幕週の影響が少ないと読んだのでしょう。でもそうはうまくいかなかった。スポーツニュース番組でも当日は大量に試合のあったカレッジフットボールの試合やテニスの全米オープンでのアメリカ人のCoco Gauffの女子単初優勝もあって代表サッカーは話題にもならず。

他のジャンルに重なっている時期の悪さというのもそうだし、St. Louisは全米有数の野球の街。今年のMLB St. Louis Cardinalsは地区最下位に沈みっぱなしでプレーオフの望みはとうに消えていますがこと動員だと今月になっても3万5000人以上連日入れているようです。先日中継をちらっと見たときも応援も熱い。なんで最下位なのにそんなに来てくれるのかわからないけど来てくれて熱い。ありがたいことです。

この野球の街にサッカーMLSが臨むことにして進出したわけですよね。そしてその援護でもあるのか男子代表戦も企画したけれど客入りは悪かったと。中央アジアのウズベキスタンが相手では相手国の応援団の大量動員にもならずというところ。素の米男子代表の動員力だけでは22,000人も埋められない。

ちなみにメキシコ代表がウズベキスタンと戦った@Atlantaの親善試合は33,817人の動員と発表になってます。相手国の応援団がほとんど期待できなくてもメキシコ代表はちゃんと動員してくるわけです。米男子代表との人気の差は明らか。


さて今夜のBerhalter2.0時代の第2戦が今夜のオマーン戦@Minneapolis。動員は13,665人と発表になってます。会場のAllianz Fieldは公称19,400人となっていますから7割の入りということになります。毎試合こんなでは選手たちの士気にもさわるのでは。

試合の方は楽勝4-0。前戦のウズベキスタンと異なりオマーンは相手にならなかった感じです。グラウンドでボールを強く横から入れるセンタリングに合わせられる場面も多かった。米代表選手たちのコンディションは良好。この2試合で前線を組んだChristian Pulisic - Folarin Balogun - Tim Weahはこのレベルが相手なら十分にチャンスを多数作れそうです。スーパーサブ役になったRicardo Pepiは今年になってサブで入った試合で4ゴール目。米代表にスーパーサブと言える選手というのは過去一度もいたことがないように思いますからこれは進歩と評価したいです。

男子代表は当初(2022年末や昨秋カタールW杯終了時)のサッカー協会の思惑通りのGregg Berhalterの続投路線に回帰、言ってみれば正常化後初の試合でした。Berhalterは当時モメた当事者であるGiovanni Reyna(Borussia Dortmund)を招集せず。あとはキャプテンのTyler Adams(EPL Bournemouth)がケガで呼べずと一部欠けた選手はいるものの中心選手たちの多くが出場しての二連戦。動員は冴えなかったけれど試合の方は合格点の出せる試合だったように見受けました。

Inter Miami止まらず

サッカーLamar Hunt US Open Cupの準決勝が行われアウェイのInter MiamiがPK戦でFC Cinicinnatiを下して決勝に進んでます。Lionel Messiが加入以来Inter Miamiは無敗のまま。先日のLeagues Cup優勝に続いて2つ目のカップ戦の決勝に進んだことに。US Open Cup決勝戦は9月27日にInter Miamiのホームで。

Messi個人のLeagues Cup全7戦連続でのゴールはこの試合で途切れましたが0-2から追い上げたMiamiの2ゴールをいずれもアシスト。逆転勝ちの動力としてスーパースターの活躍を続けているようです。

この試合はCBS系列の有料ストリーミングサービスのParamount+で放映。我が家は加入していないのでYouTubeに上がっている長編のハイライトを見ただけです。先日までのLeagues Cupの試合はAppleTV+での独占放送で我が家は見られましたがあまり多くの家庭では見られていないはずで大半のサッカーファンやスポーツファンはYouTubeやXでのハイライトしか見てないままでいろいろ語られていました。
で今回の試合は私もライブで見られない側に回ってしまったわけですが、この試合の無料ハイライトはかなり丁寧な内容の長尺のものとなっておりありがたいとはいえます。ここまで良心的な長尺ハイライトが試合当日の夜のうちにこれからも提供されるとしたらこれまで未加入のサッカーファンはParamount+に加入してみたいと思うものなんですかね。

このビデオを提供しているのはCBS Sports GolasoというアカウントでParamount+と同腹なのだと思います。US Open CupはCBS系列で2030年までの放映権を獲得しています。つまり放映のParamount+とハイライトをアップしているのが同系列。イマイチピンときません。
AppleTV+の放映だったLeagues Cupの試合をSNSにアップしていたのはMLSだったのとはちょっと事情が異なります。

結果としてはMessi加入以来8戦で5勝3分3PK勝利。まだMLSのレギュラーシーズンの試合にはデビューしていない段階なのですがデビュー以前にプレーしまくり勝ちまくり。

なおこのハイライトビデオ、FC Cinicinnati所属の日本人選手Yuya Kuboの登場シーンがたっぷりあります。
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