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NBA/Basketball

LeBronのCleveland帰還

前項のDuke x Gonzagaのカレッジバスケットボールの現在のベスト対決が見られたその続きでNBAのLos Angeles Lakers@Cleveland Cavaliers戦がESPNで放送。西カンファレンスに移籍したのでLeBron Jamesが今季Clevelandに登場するのはこれが最初で最後。

以前LeBronがMiami HeatにFA移籍したときはClevelandのファンはLeBronを裏切り者扱い。HeatがClevelandにやってくる度にLeBronはブーイングを浴びていたものでした。それが今回は打って変わってヒーローの帰還のような歓迎ぶりで迎えられ、LeBronも幸せだったんじゃないでしょうか。1度きりとはなりましたがCavsに優勝をもたらしてくれたLeBron。Clevelandは他のスポーツチームも勝ってない(MLB Indiansはまあまあ良いところまで行ってるんですけど)のと比較すれば4年連続Finals出場、最強王朝のGolden State Warriorsを相手に一矢報いて優勝をClevelandにもたらしてくれたのはありがたいことということになるんでしょう。
Clevelandもチームとして敬意を表してLeBronのClevelandでの活躍のハイライトビデオを作成、試合の最初のタイムアウト時に場内に流してました。

試合は終盤にLakersがまくって逆転勝ち。NBA最悪の成績で突っ走るClevelandも最後まで粘って健闘。粘る最終場面で3ポインターを決めたCavs時代のチームメイトのCedi OsmanにLeBronが試合が終わる前から声をかけてOsmanは満面にっこり。試合終了後はLeBronは元のチームメイトたちと昨季までやっていたキメの挨拶ルーティンを披露したりして旧交を温めてました。逆向きのトレードでLakersからCavsへ昨季途中で移動したLarry Nance JrがLakers HC Luke Waltonとこれも旧交を温めていたのもほっこり。
来年のドラフトでZion Williamson獲得を狙うClevelandにとっては敗戦もしてまた一歩ドラ1指名権に近づけたし(くじ引きですからどれだけ負けまくっても確定はしませんが)、試合も楽しく、皆幸せそうで、ああ良かったね、という。
こういうのと比較するとLeBron移籍やKevin Durant移籍のときに敵対心や憎しみみたいなものはエネルギーのムダ使いだなあという気がしてしまいます。まあいろいろな見方はあって良いんですが。

Warriorsの三連覇唯一の障壁

Darymond Greenがチームから1試合の出場停止を言い渡されています。理由はKevin Durantとの口論の中で余計なことを言ったとか。
試合の最後のレギュレーション最後の場面でDarymondがボールをキープしたままで、滑って、パスも出さずにそのまま延長戦になった場面のあとで、Durantがパス出せよということを言ったところDraymondがキレて、Durantの契約形態を持ち出してDurantがWarriorsにコミットしていない、そんなやつに言われたくない、という意味のことをかなり悪い語彙を使って言った、という話です。記者にその件を問われたDurantは無表情で具体的にはコメントせず、それは内部だけでする話だ、とだけ。出場停止処分を課されたGreenからは現時点でコメントなし。

第三者であるチームメイトからは、例えばKlay Thompsonからは「今季に集中。三連覇だけが目標。それを遮る敵は自分たち自身だけ」とチームの内部崩壊を懸念警戒、暗にGreen批判コメントが。

この日の言動だけで言えば問題なくDraymondが悪い。プレー自体、Darymondのプレーが悪かった。それでキレていては話にならない。そこまでならただのイライラという話ですが、Durantが今季後に選手側のプションでWarriorsから出ていけることをその場面で持ち出すのはそれはまずい。急に思いついたのではなく普段から思っていたことが口を出たというふうに取られてもしかないでしょう。
Durantの契約は今季を含め残り2年で、今季後の選手側オプションあり。Draymondの方は残り2年でオプションはないので2019-20シーズン末までWarriorsに残留予定。

DraymondにWarriorsの現在の栄光の数年間をずっと戦ってきた挟持はもちろんあってよく、後から加わったDurantよりもWarriorsに愛着を持っているとしてもそれは当然。これは自分のチームだ、お前は新参だろ、という気持ちがあるのもまあ良いでしょう。

でもこれプロですからね。より能力の高い選手がより良い契約を得て強い立場になるのは健全な話です。またそれとは別にここ数年NBAは好景気で毎年のようにサラリーキャップが上昇。長期の最高限度額での契約をするよりも短期でその都度最高限度額の契約をした方が得な状況なのです。Durantも、Cavaliers時代のLeBron Jamesも実質単年契約的なオプションで交渉上のアドバンテージを確保していますが、そんなことが許されるのはリーグ最高の選手たちだけですが、とにかく契約上うまく立ち回っている。
一方Draymondはそのサラリーキャップの高騰が始まる前に喜んで長期契約を結んでいる。そのためいまとなってはDraymondのサラリーはリーグ内でさほど高いものではない。Draymond以下の貢献度でもっと貰っている選手はたくさんいます。その金額の差や、新参のDurantが気に入らないとしても、たかだかパスよこせと言われたぐらいで、そんな話を持ち出して喧嘩腰では、チームから罰されるのは仕方なさそうです。

それでなくてもDraymondのキレやすさが端緒で2016年のFinalsで3勝1敗から大逆転負けしたという過去があります。Warriorsは温厚な大人のメンバーが多いのであのオフもDraymondを責めたという話は聞かなかったし、Draymond自身が昨オフに日本に行っていたときの取材で「あれで負けてなかったらKevinはWarriorsに来てなかったかもしれないだろ?そしたらあの後もっと優勝できたかどうかわからないしさ。たらればはわからない」と語ってました。まあそれはその通りです。またあのときはチーム内がモメるよりもKDのFA移籍の話へすぐに移行したのでモメる暇もなかったって感じでした。
ですが、責められなくても反省はすべきことだったではあるでしょうね。

さて戻って今年。対抗と思われたHouston Rocketsが序盤からがたがた。東の本命と目されたBoston CelticsもうまくまわらずKyrie Irvingが不満コメントを出したばかり。その前にはLos Angeles LakersでもLeBronがチームへの不満を漏らしている。Warriorsを追うはずのコンテンダーがなんとも冴えず、Warriorsの方の戦績は今年も好調で独走かなあ。東のプレーオフ経験の薄いTorontoやMilwaukeeではFinalsに届いてもWarriorsに良いようにやられるんじゃないかなあ‥と思っていたところでのコレです。Warriorsの敵は外にあらず、内にあり、というわけですね。
この出場停止で頭を冷やしてくれれば良いですが、Draymondは予測不能な部分がありますから。あと1-2ヶ月でDeMarcus Cousinsも戦列に加わってきます。Cousinsが来る前からDraymondはCousinsと性格的に衝突するだろうと予言しており、さらなる新参が活躍してしまうとDraymondがすねてしまう可能性があるのかないのか。
Durantの方は大人なのでどうであろうと淡々とプレーし続けるでしょうが、どうなることか。

LeBronのフリースロー

今日のスポーツトーク番組でのNBAの一番の話題ではCarmelo Anthonyの失踪ではないんですね。Los Angeles Lakersが1点を追う接戦の最終盤残り20秒でLeBron Jamesがフリースローを2本立て続けにはずしてAtlanta Hawksに負けかかった(外れたボールが数名のタッチを経た後LeBronがダンクで逆転勝ち)試合の方が問題らしいです。

過去にはHack-a-Shaqという名詞までできた特定選手への故意のファール行為が、LeBron James相手に炸裂しているところがポイントです。そしてそれがこのHawks戦ではまんまと成功しかかったわけです。
現在NBAでHawksは30チーム中下から3番目の成績。その相手に苦戦を強いられたのも問題でしょうが、最高の選手と考えられているLeBronがHackの対象になったかというのも問題。Hack-a-Shaqの語源となったShaquille O'Nealはビッグマンだったのでその面でフリースローがダメだったのが許される面がありましたが、LeBronの立ち位置でクラッチフリースローが入らないというのが標的になるのは痛い、というわけです。
LeBronが勝負どころのフリースローにあまり強くないのは今に始まったことではない問題ですが、Lakersの成績が冴えず、LeBronの得点もFA移籍以来伸びないのもあってクローズアップされはじめているようです。

この問題がなくてもLeBronのイライラは高まっていたのは既報。そこにさらにhackはされるわ、フリースローは入らないわ、マスコミの質問もこの話だわ、スポーツトークショーもうざいわ。イライラがさらに増しそうです。オフによくつるんでいる同期の盟友Meloの事実上の引退もあるし、自分のキャリアの終焉も考えさせられる面もあるのか。

MeloはもうRocketsに戻ってこない

「病欠」だったはずのCarmelo Anthonyがチームを離れてもう戻ってこないという話になってきてます。現在34歳。NBA選手としては潮時なのでしょうが、寂しい退場になりそうです。

現在所属のHouston Rocketsは今季に賭けていたはず。ところがスタートダッシュに失敗して現在5勝7敗、西の12位に沈んでいます。ドラフト1位指名権を4つも放出してJimmy Butlerを獲得するという噂もありましたが、そのJimmy ButlerはPhiladelphia 76ersへトレードされてその話も消滅。Warriorsを追う対抗一番手と目されていたのが早くもがたがた。
それがMeloのせいかというとそうではないはずですが、先日の@Oklahoma City Thunder戦でFG1/11、2得点に終わったMelo。その試合がショックだったのかなんなのかその後出場なし。そして今日になってMeloはもうRocketsには戻ってこないという話になってます。昨季不発に終わったシーズンを過ごしたOklahoma Cityへのリベンジ戦で燃えていたであろう試合でまったくシュートが入らず。こうなってみるとアレで心が折れたか?という憶測もできそうです。

Meloの2003年ドラフト同期ではLeBron Jamesは別格いまも現役第一線ですが、他のChris Boshは健康上の理由で既に引退。Dwyane Wadeは今オフに引退も考慮したもののもう一年古巣のHeatで現役続行中。他ではDavid WestもGolden State Warriorsで昨季の優勝に貢献したのを最後に引退。高校から直接プロ入りして年齢も若いLeBron以外はもう現役を退くのが当たり前の年齢になってきているわけです。Carmeloもその歳なのですが、ワンモアチャンスに賭けて昨季OKCに行って余り物扱い。さらにワンモアでコンテンダーのRocketsに今季来たら予想を遥かに下回るスタート。

Meloのキャリアが終わるのだなあと思って、キャリア全体を眺めてみると本人の脂の乗っていた時期をKnicksで浪費したのがもったいなかったんだなというように見えます。同期の3人、LeBron/Wade/BoshがHeatで華やかにNBAの話題の中心になっていた時期に、MeloはKnicksで何をしていたんだっけ、という感じです。
例えばWadeはもうNBAの中心になる力はありませんが、Heatという実家があってそこでキャリアの最晩年を幸せに過ごせている面がある。Meloにはそういう場所もない。残念な幕切れになりそうです。
RocketsがMeloの保有権を放棄した場合にどこかが手をあげてくれる可能性、あるんですかね。

Jimmy Butler放出 76ersへ

あっさり決まった感じではないでしょうか。オフシーズンからトレード要求をしていたJimmy ButlerがMinnesota TimberwolvesからPhiladelphia 76ersへトレードが成立。東カンファレンスの優勝候補の一角76ersが大きな補強に成功したことに。
東カンファレンスはシーズン前から完全体Boston Celticsが大本命とされていたんですが、シーズン序盤期待ほどには勝てていない。ここまで7勝5敗。東の5位に沈んでいます。東の現在のトップはToronto Raptorsの11勝1敗、次いでGolden State Warriorsに勝ったばかりで意気上がるMilwaukee Bucksが9勝2敗で2位。76ersは8勝5敗でIndiana Pacersと3位タイ。まだまだシーズン序盤ではありますが、Bostonが絶対本命とされたよりはずっと混戦模様。Torontoはメンバーは変わったものの以前からレギュラーシーズン番長。Bucksもプレーオフでの実績はさほどなく、東の上位は横一線に近いと考えても良い状況。
そういう状況下でJimmy Butlerの加入は76ersにとっては大きいでしょう。この横一線から一つ前に出るための大きな戦力になる好選手の加入です。
どれほど既存の選手たちとうまくケミストリが築けるかはお手並拝見ということになります。

Timberwolvesから見ると、どこかのタイミングで放出しなければならないならこのタイミングでこの対価、良いトレードなんじゃないでしょうか。見返りのRobert CovingtonとDario Saricはサラリーが安く、そのコストパフォマンスはかなり良い選手たち。特にCovington。二人の最高限度額選手を持つサラリーキャップに余裕のないWolvesとしては将来のチーム編成上でも使い良い選手たちです。派手ではないですがかなり良いトレードと言えそう。
このタイミングでこのトレードに踏み切れたのにはDerrick Roseの大復活も影響した可能性があります。例の50点ゲームの後、足を捻って途中退場+1試合欠場したものの、その後21-31-21得点と貢献、50点ゲームがただの狂い咲きではないことを示してます。ButlerがいなくてもRoseがいる、なんてことが起こるとは誰も思ってなかったはずですが、実際そういう具合になってきてます。
HCのTom Thibodeauは昔から中心選手を酷使する傾向が強く、ButlerがいなくなってRoseが好調だとRoseの酷使が始まる可能性は高い。スターターとしての活動から離れているRoseがその酷使に耐えられるのかどうかはわからないですが、でもRoseのような選手にとってはそういう信頼と起用はありがたいところでもあるのでしょう。

LeBronのHC首切り活動再び?

NBA Los Angeles Lakersの社長であるMagic JohnsonがHCのLuke Waltonに対してシーズン序盤の不成績を難詰したという話が出回っています。現在Lakersは3勝5敗。

これ、変な話なんですよね。このオフシーズンにLeBron JamesがFA移籍してきた。元々若い選手の多かったところへLeBronが加入、さらにRajon RondoやLance Stephensといった癖のあるベテランも合流。昨年とはガラッと変わったチームです。LeBronの移籍時というとHeatでBig 3を結成したときも、Clevelandに帰還したときもスタートダッシュできていない。Heatのときは序盤アウェイで負けまくり10月11月合計10勝7敗スタート。Cavs第2期も8勝7敗スタート。大して勝ってないのです。いまの3勝5敗という成績が良いとも思いませんが今のLakersの陣容はHeatやCavs第2期より経験値は遥かに低い若いメンバーなのでそうそう悲観するような成績ではないはず。
シーズン前にはMagic Johnson自身が「1-2ヶ月はチームがこなれるまでチームもファンも我慢しなくてはいけないかもしれない」と予防線を張っていたのです。それが開幕3週間も経たないうちにLukeに難詰をしたというのです。それも内々にではなく、外部に漏れる形でそれをやる。なんか変な話だなと思います。

この話が出てきてから思い出せば、数日前にLeBronがマスコミに対してチームのプレイ内容に不満を持っている、同じ失敗の繰り返しだ、と公に表明していたわけです。あの発言が出た段階ではあのコメントは若いチームメイトに向けてのものだと私の耳には聞こえたのですが、こうなってみると、実はあのLeBronの不満表明はLuke Waltonに向けてのものだった可能性がありそうです。
LeBronがその不満をその後社長のMagicにぶつけて、そのガス抜き策として、MagicがLukeを難詰し、その事実を早急に外部に漏らす(=LeBronに「俺はちゃんと君の要求をWaltonに伝えたからね」)ところまでがセットだったかなと。

LeBronはCavs第2期でも当時HCだったDavid Blattを気に入らず、アシスタントコーチだったTyronn Lueとばかり話す関係となり、結局Blattの首を切ってお気に入りのTyronn LueをHCに据えました。Blatt在任中にBlattが試合終盤の戦術をボードに描いてチームに説明している最中に横から手を出して「いいから俺にボールをまわせ」とやったという話もありましたね。
同じことがまたLakersで繰り返されそうとしている可能性がありそうです。Lukeは38歳、LeBron33歳と歳もさして変わらないし選手としての実績は比較になりません。LeBronがWaltonの指導に不満を持ったとしたら元々リスペクトもないから歯止めが利かない関係かなとも思われます。

そういえばシーズンオフにLukeとTyronn Lueが会食してLeBronを指導する場合のKnow-howを伝授したとかいう変な話もありました。Summer Leagueの頃だったでしょうか。そんな会食、Luke Waltonが求めるとも思えなかったし、まさかTyronn Lueから押しかけて会うとも思えませんでした。そのときはあまり深く考えなかったのですが、いまから考えたらその会食をするようにセットしたのはMagic Johnsonだったかなと。そしてそれを暗に要求したのはLeBronだったのではという疑いを持ちます。そうやって全体を見るとLeBronはTyronn Lueがよほどお気に入りだったのでしょうね。でLuke WaltonにLueのように「指導」させたかったと。しかしうまく行ってないようです。

ではこの問題、一直線でLuke Waltonの首切りまで進むのか。それはちょっとわかりません。CavsのときにBlattをクビにできたのとの違いがいくつかあります。
まずCavsのときはLeBronは短期契約プラス選手オプションを握って、Cavsが自分の意向に従わないなら即出ていけるという状態でオーナーに談判していた。Clevelandに帰還する前からオーナーも下手にでてなんでもかんでもLeBron様状態でした。組織内には上から下までYes Manしかいない状態。
しかし今のLakersはそうではない、という点が違います。LeBronは長期契約を結んでLakersに腰を落ち着けることを既に選択済みです。契約上Cavsのときのように嫌なら出ていくという手は使えない。不満が溜まればゴネてトレード要求をするということは可能ですが、イメージダウン必至でしょう。キャリア晩年にそんなことはLeBronはしたくないでしょうしLeBron陣営のブレーンも止めるでしょう。
またMagic Johnsonがいかに大物でもLakersのオーナーと社長では力関係が違うのもポイント。LeBronはMagicに口説き落とされてLakersに来たとされるわけですけど、いざとなったらMagicは雇われ社長であって、最終決定権者はJeanie Bussです。元のオーナーのJerry Bussの娘です。BussファミリーとLukeの父親であったBill Waltonとは特別に親しい関係であったとされるのもポイントになるのでしょう。あまりLukeを足蹴にするようには逐えないであろうと。

もうひとつ。LeBronがクビ切りにまで邁進したDavid Blattは白人(ユダヤ人だったと思いますが)、Luke Waltonも白人です。Tyronn Lueは黒人、第1期CavsのときのHCだったMike Brownも黒人。HeatのときのHC Erik Spoelstraはフィリピン人ですね。Spoelstraにもかなり不満は持っていたという話が当時ありました。

Timberwolves善戦もWarriorsに逆転負け

NBA金曜夜のレイトゲーム。Minnesota Timberwolves@Golden State Warriorsの一戦。Warriorsが第1Q好スタートを切るもWolvesが善戦追従。第3Q終了時点ではWolvesの4点リード。結局は地力に勝るWarriorsが押し切りましたが、怪我人でメンバーの足りないWolvesの善戦が光った試合になったかと思いました。
水曜日の試合で50点を叩き出した元MVP Derrick Roseは第1Qに少しだけ出場してその後は足首を痛めたとかで出場せず。出場二度目のタッチのときになんかふらついていましたからあそこで痛めたか、その前に痛めていたかなにかだったのでしょう。シュートは3ポインター1本だけの1/1となってます。50点試合の次の試合だったのですがリラックスした感じで短時間の出場の間に2アシストも記録。

TimberwolvesはJeff Teagueが膝打撲で欠場、Roseも試合中の負傷で出場できなくなってPGでTyus Jonesが出突っ張りに近い試合。JonesはDukeの全米制覇時代から良い選手ですけど、NBAではあまりにもサイズが足りない。Klay Thompsonをガードする羽目になるとあっという間に押し込まれてレイアップ。唯一マッチアップ可能なStephen Curry相手でも押されてふらつくという具合で苦しい。Steph相手であんなに背が低いとなると守る相手がないです。そしてオフェンスでも3ポインターが打てないので脅威がない。と書いていくと全然ダメみたいですが、かと言ってJonesがいない時間帯になるとMinnesotaのオフェンスがバラバラになって一気にWarriorsディフェンスに荒らされるという具合。古典的なPGの役割は果たせていたということか。時代に合わないけど、二昔前なら好選手だったのかなあという感じです。

Jonesのドラフト同期のKarl-Anthony Townsも時代のはざまでプレースタイルに悩んでいる感じでしょうか。運動能力の高いセンターとしてスーパースター候補生だったはずですが、アウトサイドショットばかりでインサイドでの脅威がない。時代が時代なので誰もが3ポインターを打てなくてはいけない面があるんでしょう、Townsも外でボールを待ってそのまま打ってしまうことが多い。自分の特性を生かして内でボールを得て相手ディフェンスに対応を迫る場面ももっとあって良いのではないのか。HC Tom Thibodeauはどういう方針で指導をTownsにしているんですかね。もったいない感じが強いです。

この日はオフシーズンから内紛の元だったAndrew Wigginsのショットがよく入り22得点。控えの新人Josh Okogieがまたも好試合。今年のドラフト全体20位指名の選手。20位でこの活躍とエネルギー注入は大きな拾い物でしょう。今年に限りませんがWolvesは選手個々を見ているといい感じの選手が多いのに、あんまり勝てないチームなんですよね。

Warriorsの方はまずまずの巡航運転の試合か。なんのかんのでDurant33点、Steph28点。先発センターとなっているDamian Jones+ベンチからの出場選手のローテが昨季からかなり変わっていますが、与えられたチャンスをきっちりこなしている感じです。昨季のFinalsで貢献した控えセンターのJaVale McGeeがLakersにFA移籍してから先発センターで大活躍中。McGeeを失ったのはもったいなかった気もしますが、オフェンスの面ではWarriorsは一人二人失っても上の4人さえ健在なら普通の試合では問題なしですかね。Jonas Jerebko31歳とかAlfonzo McKinnie26歳とか、うまく安く探してきますね。McKinnieはカレッジを出たあと3-on-3のチームでプレーするなどして月収2万円ぐらいでバスケを続けていた選手だそうです。

Vince Carterの高校

昨日のDerrick Roseの記事のコメントでVince Carterに言及されていて、突然思い出したことがありました。ずいぶん前のことですがフロリダDaytona International Speedwayに行きました。NASCAR Daytona 500の会場です。全米でIndianapolis Motor Speedwayとともにアメリカのレース場としては知名度双璧の場所であると言えましょう。(後からできたCircuit of The Americasも一度行ってみたいものですが)

でそこまでの市内の道が混んでいてのろのろと公道を進んでいるとまだ真新しい感じの建物がありました。明るい亜熱帯の太陽の下、黄土色のコロニアル風な感じもある建物。そこには大きくVince Carterの名が記されていました。あとから調べたところでは実はそこはCarterの出身高校で、Vinceの寄付金で建てられたアスレチックセンターの建物だったようです。道から見えている学校の建物はちょっとしたホテルか医療センターみたいな感じで、なにこれ、高校?高校だよな?Vince CarterってあのVince Carterのことだよねきっと?というしろもの。
プロスポーツで成功して母校や地元に還元するというのはしばしば聞く話ですが、これはまた豪勢な高校だな、一体いくら寄付したんですか?と下世話なことを思ってしまうようなものでした。予備知識なしにたまたま遭遇してしまったので強く印象に残ってます。

Vinceはなかなかお喋りも気が利いていてオフシーズンにThe Jumpに呼ばれてゲスト出演しているのを何度も見かけています。複眼的にものを見て、自分の経験をうまく伝えてくれて、見ていてあーなるほどと思わせるコメントが多い選手です。今年はAtlanta Hawks所属ですか。息の長い現役生活になってます。あれだけ喋れると引退しても解説で飯は喰っていけるタイプでしょう。

これがDerrick Roseになるとバスケ以外の才能はないタイプですからね。大学入学前のSAT(大学入学のための統一テスト)の成績が全然足りず身代わりの人間にSATを受けさせてやっとD-I校に進んだというぐらいですから、有名NBA選手の中ではたぶん抜群に勉強はできない子だったはず。
ケガをした後は少しおっとりした喋り方になってかわいくなったのですが、昔はなんとも街のクズ出身者丸出しな感じでした。あれぐらいゲットーな感じのNBAのMVPというとAllen IversonとDerrick Roseが双璧ですね。で、なぜかどちらも憎めない。喋りも下手だし、不器用な人生だけど、嘘はない、という感じが個人的には好感度高いです。Iversonは語彙はゲットーなりにお喋り好きなタイプでしたが、Derrick Roseは喋るのがいつまで経っても下手なのがまた良いかなと。

Derrick Rose 50得点キャリアハイ!

Derrick Rose。様々な思い出のある選手です。元ドラフト全体1位指名選手。カレッジ時代John Calipari配下で38勝1敗ニア全勝優勝まであと一歩のところでFinal Four決勝戦で延長戦敗退。Chicago Bulls時代の元NBAリーグMVP。そしてその後の度重なる負傷とシーズン全休。とてつもない運動能力でNBAの一時代を席巻したあのDerrick Roseが、なんと2018年になってこんな試合をやってのけることになるとは。
Minnesta Timberwolvesが128-125でUtah Jazzに競り勝ち。Jimmy Butlerを欠いたメンバーのTimberwolvesをRoseのキャリアハイの50得点、勝負どころでの逆転シュートも決めて支えました。

すっかり過去の人扱いだったRose。Chicago退団後はNew York Knicks、そしてベテラン最低給でCleveland Cavaliers。Cavsからシーズン途中に放出された昨季Minnesotaに旧Bullsの面々が次々集まっていたときはおもしろ半分でRoseも呼べばとか言っていて、実際にRoseも来たもののTimberwolvesはシーズン終盤になっても期待ほど伸びず。若手のスターAndrew WigginsやKarl-Anthony Townsが気合の入らない試合をやっていたのがJimmy Butlerの不満となってトレード放出要求。チームが空中分解の危機に。そんな組織内のドタバタがあっても過去の人のRoseはドラマの登場人物ですらありませんでした。
それが突如この50点劇。試合後のRoseの感極まった泣き顔でのヒーローインタビューはこちらももらい泣きしてしまいそうでした。カレッジで、Bullsでのあのすごい輝きをしていたあの選手が、泣いてる。一時点での高みがあまりに高かっただけに、ベテラン最低給でのジャーニーマン生活は心に負担のかかるものであったのでしょう。

Rose、実はまだ30歳なんですよね。Stephen Curryと同じ歳。イメージではRoseはCurryよりずっと前の時代の選手のイメージですが、本当はまだ老け込む歳ではないはず。コートを切り裂くゴール下へのドライブが膝の故障で消えて、普通の選手になり、消えていってもしかたなかったところからの復活でのこの50点試合ですよ。CurryやKlay Thomsonが50点試合をやるその華やかで幸せなムードとは、まるで違う50点試合ですね。
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