アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NBA/Basketball

Jr. NBA、選抜チームの功罪

第1回Jr. NBA World Championshipの男子国際決勝、アフリカ中東チームがカナダを下しています。今日日曜日に全米優勝チームのカンザス州のチームと対戦予定。地上波FOXで放送していました。これ以前の試合はウエブキャストでBleacher Report Liveが担当していたようです。あまり大々的に宣伝していたとは思えないのでそちらまでチェックして見た方は少ないことでしょう。

なかなか難しいトーナメントであります。米国内のチームは実際の地方クラブ同士で戦っているのですが、国際の方は選抜チームが多い。アフリカ中東はブラックアフリカ国の長身選手に小柄な中東の子が混じる構成。14歳にしてやたら背が高い。バスケのゲーム性から言って身長という要素は大変に大きいのでこういうふうに選抜チームで高い子を揃えられてしまうと見栄えは良いんですけど、草の根感はかなり低い。対戦していたカナダの方もコンゴ移民の長身の子などを揃えてかなり背が高く、スキルもまずまずで試合は好試合になりました。前項で書いた女子決勝のような観戦に耐えないレベルではない。これはこれでおもしろいのでしょう。日曜日の米国チャンピオンとの試合がどうなるかは若干危惧していますが。

問題はどこにあるのかというと、野球のLLWSの向こうを張ってJr. NBAという大会を育てる(試合中にNBA副コミッショナーも喋ってましたがはっきりLLWSの名前が出てきました)のにこの選抜チームというやり方が良いのかどうかというところです。
野球のLLWSは米国内・海外組ともクラブチーム。そして優勝戦での海外国内の対戦も多くは力量も拮抗してます。米国の選手たちには早熟な大型選手が海外チームと比較して多いのですが、海外組も体格で負けても決して野球の質では負けていないので好試合・熱戦も多い。さすがに歴史も長いのでうまく均衡が取れている。
それがJr. NBAではアフリカ中東選抜チームのように早熟才能の高身長選手を揃えられてしまうとどうなのか、という疑問が。米国内の方がバスケのレベルは高いのは確実ですが、あんなふうに全ポジションに背の高い子を揃えられる地方クラブはあるのかなという疑問があります。もし揃えられる地方チームがこれをきっかけに増えたとしたら、大半の普通の背の子たちのクラブは最初からノーチャンスになってしまう。これでLLWSが全米の少年野球全体を引っ張っているような効果がバスケで出るのか?という意味で疑問が湧いています。
今日の決勝の内容次第で次回大会からは海外の選抜チームの構成を手抜きにしてバランスを取るのかもしれませんが、それだとかなり人為的で変な話にもなりそうです。初の大会、今後の展開に期待する方がポジティブなのでしばらくは見守る感じでしょうか。

Jr. NBA さすがにまだまだ

バスケットボールがアメスポ内でその存在感を増して、夏侵攻でMLBのシーズンを侵食しようとしているということを昨年来当ブログではなんどか書いています。その文脈で野球の夏の一大人気コンテンツであるLittle League World Series(LLWS)に対抗しようというのでしょう、NBAが少年少女バスケの世界大会を企画。Jr. NBA World Championshipとして今週末に決勝戦が行われます。今日土曜日は全米優勝チームと国際優勝チームが決まり、翌日曜日にその優勝チーム同士が戦い世界チャンピオンを決めるという段取り。男子・女子同時進行です。

過去当ブログでは何度もLLWSが野球の露出にとって大きな役割を担ってきていることを書いてきています。アメリカの野球人口・人気の根っこの部分を支える大事なイベント、人気イベントです。米国内から8チーム、国外から8チームが集い毎年熱戦を繰り広げます。全試合がESPN系で生中継。動員良好、視聴率も立派な夏のアメスポの定番イベントです。現在は米国内の出場チームを決定する地区決勝戦が各地で行われているところ。既に出場の決まっている国外の代表チームも続々と会場であるWilliamsport PAに到着してくるところ。

その野球人気の根っこに挑戦しようという今回のJr. NBA World Championship。初の試みでどうなることかというものなのですが、様々課題がありそうです。いま女子の方の国際優勝戦としてEurope対Asia-Pacificの試合が行われてますが、率直に言えばこれは観戦に耐えないです。LLWSなら技術体力は子供ながら試合は試合として拮抗して楽しめる攻防になるのですが、Jr. NBAの方はつらい。第1Q(各Q8分)のスコアが9−2。シュートがまるで入らない。昨夜男子のアメリカ側の試合もちらっと見ました。そちらはさすがにこれよりはシュートは入ってましたし、動きの良い子もいたんですが、男子の方の国際の試合のレベルはどうなっていることか。女子のアメリカ側の試合も見ていないので想像ですが、男女ともアメリカ側のチャンピオンが国際側のチャンピオンに圧勝してしまったら締まらない。
また現在プレーしているEuropeチームは欧州各国からのオーディションを経た各国からの選抜チーム。Asia-Pacificはオーストラリアのクラブチーム。両チーム全員白人の子のように見えます。アジアと言ってもオーストラリアか‥ 14歳ぐらいだとオーストラリア以外のアジア人のチームだと高さで全然話にならないのかも。

まだ試合は残っていますのでなにか面白いことが起こるのかもしれませんし、二回目以降回を重ねることで大会形式などが練られていって良いものになる可能性もあり、まずは一回目やってみたというところでしょう。近い将来にLLWSを脅かす可能性は薄いとも思えました。

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追記・男子の国際決勝を見て意見が変わりました。今時間がないのでまた別途書きます。LLWSとは意味合いは違ってしまう面はありますが、有能な選手が多くて、というか有能過ぎるというか。

TBTの連中もNBA復帰を狙っている

The Basketball Tournament (TBT)の16強戦が行われています。これはカレッジバスケの元スターを集めて出身校を思わせる名前をチーム名として、カレッジバスケのシニアツアー的なものでもあります。出身校の選手だけでは戦力の揃わない小カレッジの寄せ集めチームも多くなり、参加チーム数は昨年の64から72チームへ。優勝賞金は$2 Million。一攫千金狙いの賞金マッチの様相なのは先日ご紹介したフラッグフットボールのNFFLに通ずるものがあるか。
スケジュール的にはバスケの夏侵攻の最後尾に位置すると言えましょう。もう来週にはNFLのプレシーズンゲームも始まりますので、TBTや同じく開催中の3人制バスケBig 3をバスケシーズン内として認識すると、バスケからフットボールへの隙間がまるでないことになります。

シニアツアーのようなものだと言いましたが、参加選手の思惑は賞金だけでもないようです。まだ20代の元NBA選手、G League崩れとなった選手たち、海外リーグでプロ活動を続けている選手も参加している。G Leagueに採用されて捲土重来を期したい選手、Summer Leagueには年齢面で呼ばれなかったがまだできるという選手、海外ではNBA関係者に見てもらえる機会がなく米国内でのアピールの場としても生きている模様。それもカレッジ時代にスター選手として組んだチームメイトとの連携で
馴れ親しんだプレーで活躍、プロでは力を出しきれなかった選手も活躍中。NBAのスカウトも来ています。


別の話題ですが今季からTBTが
Elam Endingを採用したのも注目でしょう。将来NBAやNCAAで採用される可能性を取り沙汰されている決着方式です。
試合時間が4分を切った時点から、次の時計が止まった時点(ファール、タイムアウト、アウトバウンズ、その他)からゲームクロックが消されます。そこからはショットクロックのみ。リードしているチームのその時点のスコアに7点を加えたスコアが勝利ターゲットスコアとなり、そこに先にたどり着いた方が勝ちとなる方式、というのが私の基本理解です。
例えば3分半残りで試合が止まって80-70なら、ターゲットは87点。80-50でも87点です。87点に先にたどり着いた方が勝ち。たまたま終盤に試合が止まらず残り1分でやっと止まって90−89だとターゲットは97点。実質試合時間が伸びることになります。
Elam endingの利点は追う方はファールゲームをする必要がないところ。普通に攻めて守れる、ということらしいです。接戦の試合のエンドゲームをまだTBTで見かけていないのでどうなるのか本当のところは理解がいっていないのですが、まあとにかくそういう実験的なことを今大会ではやってるようです。なおElam Endingを採用すると延長戦がなくなります。

延長戦に関してはNBA Summer Leagueが2分の延長戦を採用していて、NBAの5分延長よりも緊迫感が高くてなかなか良かったというのもありました。アメスポの中で絶好調のバスケですが、まだまだ試合を良いものにしようという努力がなされているのが頼もしい感じです。

LeonardとDeRozanトレード成立

Kawhi Leonardの行き先が決まったようです。Toronto RaptorsのエースDeMar DeRozanとドラフト指名権などをからめていますが、基本的にはDeRozanとKawhiの交換とみなして良いのでしょう。Kawhiは来る2018-19シーズンが契約最終年。DeRozanの方は2019-20まで確定プラスその翌年は選手側のオプション付き。DeRozanがこれから急激に劣化でもしない限りサラリーキャップの上昇などの環境を考えれば選手オプションは行使せずに二年後にFAとなると考えられそう。

Toronto側から見ると残り1年契約のKawhiと2年残りのDeRozanの交換。DeRozanとKyle Lowryの二人がチームの顔として昨季は東カンファレンストップシードまで行ったチームですが、例のCavs相手に惨敗の連続。HCは解雇してオーナーは鬱憤は晴らしはしました。さらにLeBronがCavsを去って怨敵Cavsは弱体化。しかしながら来季の東の本命は完全体となるBoston Celticsというのが一般的な評価。対抗はPhiladelphia 76ersというのも誰もがそう言います。Torontoを評価する向きは少ない。DeRozanとLowryの二枚看板はよくここまで貢献してくれたもののHCの首の挿げ替え以上の変化が欲しいというオーナーの気持ちもわからないではないところに持ちかけられた(のかToronto側から積極的にアプローチしたのかまだ不明ですが)Kawhiとのトレード。1年だけの限定ではありますが刺激にはなりそう。切るのが難しい功労者のDeRozanときれいに別れるにも悪い機会ではなかった、といったところでしょう。

San Antonioから見ると当初から言っていた西のチームにはKawhiは渡さないというのにも合致。噂されていたところによればLos Angeles LakersもBoston CelticsもPhiladelphia 76ersも足下を見てロクな対価をSpursにオファーしてこなかったとされます。Celticsは完全体が見えている中焦る理由はゼロでした。なんとなればトレード期限まで待ってからレンタルのような形でKawhiをゲットしてもまったく遅くない。76ersの場合はサラリーキャップの問題がいろいろあって三角トレードなど画策しないといけなかった可能性もある。Lakersは来オフにタダでKawhiを獲得できる可能性が高いのに、と若手の生きの良いところを放出する気はなかったんでしょう。Dengのサラリーを処分できるという特典が唯一のLakersのメリット。
そんな中、オールスターのDeRozanが獲得できるなら今となってはそれがベストの取引ということかと。

今回のトレードの数日前にKawhiが例の来週のバスケ米代表のミニキャンプに参加すると表明していたのがよくわからなかったですね。LeBronが不参加を表明した翌日でしたか。その後はStephen Curryも不参加を表明する中、なぜかKawhiは参加すると。意味がよくわかりませんでした。San Antonioでは試合はしたくないが、代表のミニキャンプには出ると?
仮病だと言われたり、はたまた実はもう過去のようなプレーはできなくなっているのではと疑われているのを代表ミニキャンプでの活動で払拭するつもりだったのか。ただ噂を払拭するつもりならSpursでワークアウトでもして公開すればそれはそれでよかったのに、そこまでSpursとからむのがもう嫌だという意味なのか。でもそのキャンプに行く米代表の監督はSpursのGregg Popovichその人なんですが。もうさっぱりわからない。Popovichと会ったり一緒に練習するのはOKだが、San Antonio Spursとはからみたくない?そしてその米代表キャンプに行くと表明後にトレードが成立?その前にはチーム内で確執があったとされたTony ParkerはSpursを去っているし、なにやらぐちゃぐちゃな感じです。

どうあれKawhiは新天地を得たことですっきりとして来季プレーできるならそれはバスケファンとしては喜ぶべきことなのでしょう。DeRozanの方は放出のニュースに嬉しくなさそうな初期反応をしているようですが、徐々に落ち着くことでしょう。メンタルの問題を抱えるDeRozanが新しい環境で活躍できると良いですが。

ホームランダービーの真裏でLakers x Cavs

わざとそうしたわけでもないはずですが、今夜のMLB ホームランダービーがESPNで放送されるその裏番組としてESPN2ではNBA Summer Leagueの準決勝Los Angeles Lakers x Cleveland Cavaliersの試合が放送される予定になっています。FAで移籍したNBA最大のスーパースターであるLeBron Jamesの元所属先対新所属先の対戦ですね。正直言ってSummer Leagueの方が見たい。これはかなりMLB的には少々まずい裏番組かもしれません。

LeBronはLakersの前戦を会場で観戦。今夜の準決勝も生観戦することが予想されます。たかがSummer Leagueです。が、GMやHC、さらには現役選手選手も観戦に訪れることの多いSummer League。LeBronとCavs関係者が旧交を温める場面が見られるかもしれず、気になります。
出場選手ではCavsの方は昨季LeBronとチームメイトとして働いたCedi OsmanやAnte ZizicがSummer Leagueに出場中。Osmanなどは昨季試合中などにもLeBronに大いになついていた場面が多く、今夜の試合でなにかからむような気がしないでもないです。HCのTyronn LueはLeBronが実質指名して前任のHCを廃してCavsのHCにしたと当時言われた仲でもありますし、これも何かからみがあったら話題になりそうです。

ホームランダービーの方がスター選手が大量に出場辞退で地味なメンバーとなっているのもありますから、Summer Leagueが視聴者を惹く面もあるのではないかなと思ったりもします。

Summer League それ以外の部分

当ブログで過去書いている通り私は過去何年もSummer Leagueは見続けているわけです。ここ数年急に一般の露出も増えたSummer League。以前はNBA TVでこっそりやっていて、やっている場所も観客席のない練習ジムでやっていたのが、いまはNBAの夏侵攻の大事なイベントになりつつあります。ドラフト指名選手を含む若手選手の品評会でもありますし、各チームのコーチや背広組はもとより現役の選手たちも自軍が囲おうとしている若手たちを見にLas Vegasへ集結していたり。また放映中はFAその他のチーム編成の話題を試合中に大いに語り、スター選手への生インタビューも盛り込み、オフシーズン番組としては秀逸なものに進化しています。

今日のLos Angeles Lakers x Detroit Pistons戦(準々決勝)にはLakersにFA移籍したばかりのLeBron Jamesが来場、観客席で試合観戦。リラックスムードでした。
昨年Summer Leagueで優勝したLos Angeles Lakesは、当時は2017年ドラフト全体2位指名だったLonzo Ballが注目の的でしたが、実際は下位指名だったKyle Kuzmaの方が頭角を現し、KuzmaはそのままNBAの本シーズンでも活躍して若いLakersに期待を与え、先日のLeBron JamesのFA移籍の決断にもなんらかの影響を与えたことでしょう。また昨年はLakersのGMに就任したMagic Johnsonが様々なリップサービスを大会中に提供し、LakersもSummer Leagueで勝ち続けて優勝。NBAの方では冴えなかったLakersファンを大いに期待させたものでした。Summer Leagueはそんな具合に次のシーズンへの期待を膨らます機会ともなってます。

あれから1年。今年のLakersもSummer Leagueで好調に勝ち続けてます。この日の試合を含め5戦全勝。試合開始の出だしから飛ばして圧勝で準決勝進出を決めています。
個別の選手としては元VillanovaのJosh Hartが試合平均22.5得点と今大会活躍中でSummer Leagueの得点王もまだ狙える位置。Lakersが優勝すればトーナメントMVPになりそう。
わざわざLeBronが観戦に来てましたがHart以外には今日出場していたメンバーでLakersの開幕ロースターに残る可能性のある選手はいなさそうです。先月のドラフトで1巡目で獲得したMoritz Wagner(Michigan,ドイツ出身)は膝の打撲で出場していません(コートサイドにはいる)。他に目立ったところでは昨季までGonzagaの主力として働いたJohnathan Williams IIIが2 way契約を得られるかどうかというところとか。Gonzagaは日本期待のRui Hachimuraの在籍校で、Williamsとはチームメイトでした。

他チームでも今年も既にいろいろありました。ドラフトの当夜、指名されたNew York Knicksのファンからいきなりブーイングを食った全体9位指名Kevin Knox(元Kentucky)がそれに発奮したのかSummer Leagueで大活躍中。ドラフト会場がBrooklyn NetsのBarclays Center、つまりはKnicksファンにとっても市内の会場でKnicksファンがかなり詰めかけていて、どういう事情だったのかKnicksファンはKnoxが気に入らなかった。その順で残っている選手でKnoxより明らかに優れた選手というのはなかったように思いましたが、まあとにかくそういう反応。そしてそれにLas Vegasの地での活躍で返答しているということに。Knoxの活躍に触発されたのかKentucky当時のチームメイトである45番目指名のHamidou Dialloもガンガン攻めまくって活躍中。若い選手がほんの数ヶ月後にカレッジ時代以上に躍動するのを見るのはとても楽しいです。

また注目新人同士の対決として注目されたPhoenix Sunsの全体1位指名Deandre Aytonと、Orlando Magicの全体6位指名のMohamed Bambaのブルーチップ新人センターの対決は注目を集めました。結果はAytonが攻守に圧倒。この2人にここまで差があったかというか、Aytonのお披露目試合のようになりました。圧倒した側のPhoenix Sunsはホクホクでしょう。AytonのフロントコートのパートナーにTrevor Arizaも獲得し、NBA屈指の若手シューターに育ったDevin Bookerとの契約延長も完了して数年後にNBA制覇も狙おうかという状況になってきてます。この日は4得点に終わったBambaの方は現時点ではまだまだ身体ができてないが、この日片鱗を見せたようにOlajuwanのドリームシェイクを再現できるようになっていつの日にかAytonを超えることもあるのではと評判は落ちてません。
Ayton-Bambaのルーキー直接対決を見ていると、その前日だったか前々日だったかにWatanabeが僅かな機会でBambaにブロックをしたのしないのということを気にするファンがいらっしゃいましたが、いやホント、Watanabe選手のファン以外は誰も覚えていないことでマウント取ってる場合じゃないと思います。他の若い有望選手たちはどんどん先に行ってしまっているのですから。他にもYouTubeのコメントでWatanabeのエアボールの場面について来たパスが悪かったと他を批判するというびっくり擁護が登場してました。試合を見ればわかりますが特段変なボールが来たわけでもなかったし、個別には試合評を書かなかった最終第5戦でも再びエアボールがありましたね(ネットの下端にかすってましたからそういう人にかかると「あれは厳密にはエアボールじゃない!」という擁護が出そうですが)。無茶な擁護をしてもWatanabeの能力が上がるわけでもドラフト組に追いつくわけでもないですからね。Watanabe選手は最終戦でブロックされて腰から落下していたのが大事にならないことを祈ります。

ドラフト組で思い出しましたが、今年のSummer Leagueでも2年目の選手たちが余裕をもって起用され、余裕を持って好成績を残しているのが目立ちました。これがドラフト組の特典ですね。1シーズン一軍に帯同してトレーニングすることで大きく伸びる選手もいる(伸びない選手もいるのでしょうが)。そういう選手たちのSummer Leagueでの余裕の好プレーぶりは、やはりカレッジで短いシーズンだけを戦っているのとはわけが違うんだなあと思わされます。
また若い選手ばかりがいるわけでもなく、今日見ていたLakersにはなんと31歳の選手が出場していました。なにかよほど見どころがあるのか、これは珍しいと思います。ひょっとすると見どころがあるとかではなく、単にLakersのSummer League用ロースターにセンターの選手の数が足りない(彼の他には1名だけがセンター登録)ので練習相手として呼ばれているのかもしれませんが。

Watanabe Summer League第4戦 これが現実的な役目か

NBA Summer Leagueも終盤戦へ。今日からはトーナメント形式での試合がスタート。全30チームのうち前日までに各3試合を消化してトップ扱いとなった2チームを除いた28チームが一回戦を消化中。Yuta Watanabeの所属するBrooklyn Netsは3戦全敗でトーナメントに28位扱いとして進出、3戦全勝で5位扱いのHouston Rocketsと対戦してます。
トーナメントに入ったせいもあるのでしょう、両チームともこれまでの選手のテストという感じよりも勝ちたい意欲が目立ち、オフェンスの得意な選手たちがガンガン攻める展開。NBAの本契約を持っている選手や2年目の選手たちが躍動することに。
Watanabeは4戦目にして初の先発となったんですが、ボールはあまり廻ってこない。前半戦は4の2で4得点とまだシュート機会がありましたが、後半に入ってからはシュート1本無得点。第3Qはボールに触る機会がほとんどなし。第4Qにはボールが意外に廻ってきんですが、すぐにパスで廻してしまってます。ファンの人たちにとっては残念ではあるのでしょうが、現実的にはオフェンスではSummer Leagueでもチーム内での序列は低いということでしょう。勝とうという試合ではよりオフェンスの能力の高い選手が打ち、Watanabeの役割はこうなっちゃうのであろうという感じです。
良いところを探すと前半に90度の3ポイントライン外でボールを貰い、相手ディフェンダーをかわしてステップアップしてジャンパーをきれいに決めたところ。昨日も書きましたが相手ディフェンダーを引きつけて味方の攻めのスペースを広げる役目を果たすためには3ポインターとともにこういうミドルジャンパーが必要で、それを少ない機会にきっちり決めたのは地味ですが評価に値すると思います。前日までのように全部3で打とうとしなかったのが実は良い判断ではないかと。

ディフェンスの方ではあまり見るべきものがない試合。Watanabeが着いた相手がHoustonのオフェンスの要の選手ではなかったこともあってハイライト的な場面は僅か。リバウンド7本とうまく拾えましたがあまり個人の能力として評価されるような(ポジション取りで勝ったとか)取り方でもなかったか。

これでNetsは残り1試合でSummer Leagueを終了する予定のはずです(私の理解が正しければ)。Nets内の2Way契約獲得の競争相手であろう選手たちがかなり得点を重ねたのがどういう評価になるか。

他の話ですがHoustonのSummer Leagueチームはなかなか良い選手がいますね。一軍の方はFAでフロントコートの選手を Trevor ArizaにLuc Mbah a Mouteと失ってチーム編成に苦しんでいるところですが、今日出ていたセンターのIsaiah Hartensteinとか上で使えないんですかね?大型なのにすごくいい動きしてました。元々ドラフト1巡目クラスの選手だったのがケガが懸念されてドラフト位置が下がった選手。また中国人選手であるZhou Qiも良いところを見せていた。バックコートの選手もこのレベルでは爆発力がある。まあバックコートはHoustonはNBAでも屈指のスターターコンビなので需要出番はあまりないでしょうが。

Watanabe Summer League第3戦

Yuta WatanabeのSummer League第3戦、遅れましたが駆け足で見ました。コメントで短く教えていただいたように3ポインターはきれいに入って好調。前の試合のエアボールは本人も悔しかったかと思いますし、それを次の試合で取り返せたのは良かった。特に4本中あとの2本はNBAの遠いライン位置からのものでリムにもほとんど触っていない良いシュートだったかと。インサイドへのドライブは今日の課題としてチームから与えられていたのかと想像しますがこれは明確に落第点。後半にはファストブレイクからのチャンスがありましたが小柄な相手ディフェンダーにブロックを食いました。フローターを打つべきだったとか批判されたらきりがないですが、下でも書きますがこの期に及んではできないことを要求しても仕方ないでしょう。
ディフェンスの方は好調継続。序盤から相手スクリーンを回り込んでブロックに成功など良いところが見えました。相手の2番(だと思います)を相手に奮戦の時間帯が多し。但し後半だったか相手のドライブ中にバランスが悪くなったところでまた倒されてました。これはこれからも弱点として残るのでしょう。通常のディフェンス中に腕がよく上がっていたのも今日の試合での収穫。あとインバウンドのガード役も良かったかと。Summer Leagueは相手もチームオフェンスが整っておらずショットクロック後半にペリメタのボール廻しをすることは少なく、それに合わせて今日は外の敵を早めに捨ててインサイドでの守備に積極的にかかわった場面も多かったですね。見切りのタイミングも良かったと好印象です。
ここからSummer Leagueはトーナメント戦に入って終盤へ。Summer Leagueが終われば次はキャンプ開始時のロースター入りが目標になります。


ここまでの3戦を見てのNets首脳陣の評価はどうなっているのか気になりませすね。オールラウンダーではNBAでの生き残りを目指せないという点についてはほぼコンセンサスができつつあるのではないか、というところから論を進めてみたいと思います。
オフェンス能力でNBAでチームの主力を担う選手をこれから目指すのは非現実的でしょう。だからオフェンス面では相手がWatanabeを残してワイドオープンにしてきたときにそれを咎められる程度のアウトサイドからのシュート能力は必要ですが、あまり多くの「できないこと」を悩むのはやめた方がいいかなと感じます。例えば先日私も指摘したちょっと圧力がかかったときのドリブルの不安定さや、ゴール下へのドライブでの接触の弱さ、個人での打開力のようなものは求めなくて良いのではと思い直しています。あればあるにこしたことはないですが、今季開幕時に24歳になってしまう選手にそういう能力でこれから飛躍的な向上を望むのは違うかなと。強みになりうるのはジャンパーとフリースロー。そこを活かせる方向に注力すべきでは。

それよりもディフェンスで相手の2番3番の守りを5分間任せられる選手を目指すべきではないかと思うんですがどうでしょうか。そういう選手としてNBA昇格を目指すのが現実的な道のように感じます。ご本人の売り込みだと1番から4番まで守れるということですが、常時NBAの先発4番相手は無理でしょう。いまはSummer Leagueなのでスカウティングの対象にはなってないでしょうが、本番となれば弱点を狙われることが増えるのでフィジカルに攻められて苦戦することが容易に想像できます。
1番相手は短時間なら長さで相手に嫌がられるでしょうからアリ(わかりやすいイメージだとKevin LoveがStephen Curryを追い回したような)ですが、それはスイッチで担当になったときぐらいに考えて、現実的な運用は相手の2番3番の得点源を限られた出場時間の間(自軍のスターターを休ませる間)におとなしくさせる役目ができたらどこかのNBAチームに需要があるのかなという気がしてきてます。Nets個別のチーム構成・事情は存じません。

NBAで先発主力選手になるというのは現実的にないと断じて良いと思うので、オールラウンドな能力はいまとなっては目指す理由がない。日本代表での活動とか日本のプロリーグに参加するときには求められるのかもしれませんが、ことNBA昇格を考えたら要らない。最初にも書いた通り、相手ディフェンスを1人引きつけておくだけの能力がないと舐められてしまうので、そういう意味でのアウトサイドショット(3ポインターまたは、かわしてミドルジャンパーでも良い)は必要ですが自身が得点源になる必要はないという感じ。これがWatanabeが目指すべき方向性ではないかと。

この前からNBAでいうと誰が似てるとか目指すのかなと考えていたんですが、このイメージだとIman Shumpertなんかがこれに近いでしょうか。Shumpertほどディフェンスで定評がある選手になれたら大成功となるのだと思います。Shumpertよりはリーチも長そうですし。他に似てる選手、目標にすべき選手がいたら教えていただけたら。

Watanabeの評価問題

問題というほどでもないんですが、日本のYuta Watanabeファンの意見を昨日ご紹介いただいたYouTubeのハイライトビデオ(たぶん著作権侵害なのでそのうち消えるかと思いますが)で見て少々思ったことを。私がWatanabeの話を書くとだいたい辛いです。そういう自分の感想と、YouTubeで見かけた日本語のファンの意見が大きくズレているなあと感心してしまった次第です。

先程Summer Leagueでの所属先のBrooklyn Netsの2試合目が終わったところ。今日のWatanabeのディフェンスはいい感じで相手を抑え込めていた場面が多かったと思います。出場時間も長かった。昨日はディフェンスについた相手がNBA一軍・ドラフト上位の選手でそういう相手だとベタ付きも大変でしたが、そうでない今日のG-League行き乃至はそれ以下の力量の相手なら守備ではスムーズに合格点の評価を受けるレベルというところを見せられたのでは。唯一ディフェンスで難ありと思われたのは相手チームの2番の選手に押し負けてフロアに転がされた場面でしょうか。大型4番相手ならともかく2番に押し負けるのはよろしくないです。それ以外の場面でも倒された場面がいくつか。

オフェンスの方は‥ スタッツ的には前日より良かったんで試合を見ていないと誤解されると思います。また辛いことを言ってファンの方には申し訳ないんですが、スリーの外し方がなんともちょっと。前半に90度からの完全余裕なワイドオープンの3ポインターをとんでもないエアボール。実況アナに「リムから2フィートは外れてます」と言われる始末。90度からっていうのは一番距離も短いし、カレッジと同じ距離ですからね、言い訳が効かない。その後もう一回めげずに反対90度からのスリーを打つも大きくハズれ(実況アナ「今度は一応リムの根本には当たりました」)、その後はベンチの指示か本人の判断かはわからないですが3ポインターを打たなかったと思います(全編かぶりついていたわけではないので見落としあったら失礼)。その判断はゲーム的には正しく、ドライブから得点機を得、ファールをもらってフリースローで得点は重ねられました。昨日の8得点が13得点に伸びただけに数字を見たファンがはやるのはわかりますが、Summer Leagueは勝つための場ではないのであれで良いのかどうか。前日の8点は3ポインターx2と2点シュートx1。今日の13得点は3ポインターx1+2点シュートx2、フリースローが6本加わってます。見かけ上は得点伸びてますけど、オフェンス能力の評価として前日比で好転したと言えるのかどうか大いに疑問があります。
あとは前日から気になっていたんですが、ドリブルに自信がなさげで相手ディフェンスに追われると居心地悪そうにさっさとパスしてボールを手放してしまいます。そのパスがなんら攻め手になっていない。言葉が強くなっちゃいますが逃げでパスしている場面が多いように見えます。得手不得手はあるものですが自分でドリブル打開でシュート機会を作れない、でもキャッチ&シュートは3がまるで入らない。これでは上を望むのはキツいと思います。あとファールをもらったときにand 1になりそうなプレーがまったくなく、接触に弱い感じがします。
今日の3ポインターを諦めたのがベンチの指示だとして、どうするんですかね。ミドルジャンパーに活路を見出した方が適性があるんじゃないかとも思いますがどうでしょうか。Shaun Livingstonのように3ポインターを完全に捨てた一流選手というのも存在しますから。試合終盤にはまた3ポイントライン外に張って待ってましたがもうボールが廻ってきませんでした。

また今日の試合のWatanabe専用ハイライトもYouTubeに上がるのでしょう。そしてまた全然私と違う意見が積み重なるんでしょうね。期待はわかりますが、あまりにも実態と違うコメントを見るとびっくりします。
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