アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

NBA/Basketball

近所で中国語新聞を拾う

ときどき行く中華料理店の入り口に「大紀元時報」という新聞が置いてありました。たぶんいつもそこにあったのだと思うのですが、いままでは気にしたこともありませんでした。店内に入る通りがかりにふと目についたのはJames Hardenの写真が一面カラーで載っていたからです。中国語紙、James Hardenときたらもう例の問題しかありえない。それで初めて手にとってみました。

私は中国語は102クラスぐらいの知識しかないですけど、漢字の意味はとれるし話題も絞られているので読めるかなと思って読んでみました。一面のタイトルは「莫雷挺港 引發中美交鋒」。最初の莫雷というのがMoreyの音写ということがわかればあとは簡単。Moreyの香港支持が中国と米国の葛藤を引き起こしたというところなんでしょう。適当ですがそんなところでしょう。Moreyが消したツイートFight for Freedom Stand with Hong Kongの画像も入ってます。
漢字と中国語文法の基礎に沿って読むとゆっくり読めばだいたいのところは文意がとれることがわかっておもしろかったです。一面および二面がすべてこの話題で占められてました。二面にはAdam Silverの写真も。

この大紀元時報という媒体のスタンスがよくわからないのでネットで検索をしたところ、英語名はEpoch Times、中国系アメリカ人の発行による新聞で、中国共産党には批判的なメディアだということのようです。多言語展開で日本語版もあるんですね。
これが置いてあった中華料理店のオーナーは中国人。個人的な話をしたことはなく、英語はネイティブではないので海外生まれなのは確実。大陸出身者なのかさにあらずかはわからないです。

どうも紙媒体は週刊のようなので次号ではきっとLeBronがらみ中国でのプレシーズンマッチのことが載っていそう。来週も同じ店にランチを食べに行ってしまいそうです。



安全なアメリカに戻ったLeBronの見解

NBAと中国に口をふさがれていたLeBron Jamesがやっと口を開いています。中国でのプレシーズンゲーム2試合をこなしてアメリカに帰国。中国にいる間は中国政府からの要求でマスコミへのコメントは出せませんでした。なにせ中国のことなので「要求」に逆らうと何が起こるかわからない。いくら有名選手でも中国国内で「香港に自由を!」なんて言ってしまったら国から出られるかすらわからない。公には口をつぐんで帰国。帰国前にはNBAコミッショナーAdam Silverと中国滞在中のLakers・Netsの全選手との非公開の懇談会があったそうで、漏れてきた話によればそこでは選手側とSilverの間で緊張感の高い質疑が行われたとされます。

さて人質状態からとかれてアメリカに戻ったLeBron。今日のマスコミ対応では一般論に終始。いわく「世界にはさまざまな問題がある。もしあなたがなにか情熱を持って語りたいことがあるならそれについて語るべきだ。」「だがもしそれほど情熱がないことについてならなら、そしてそれについて十分な知識があると思えないなら語るべきじゃない。変に語ると自分をおかしな場所に追い込んでしまうから。」とのことです。
つまり、香港はオレは知らんからと言い訳してる感じでしょうか?その煮え切らない態度ゆえに香港ではLeBronのジャージが焼かれていたりするんですけど。LeBronにとっては自分にわかるのはアメリカ国内のこと、自分の人種に関わること、だからそっちは語るけど、知らないことは語るべきじゃないというふうに聞こえます。

また取りようによっては今回の問題を引き起こしたHouston Rockets GM Daryl Moreyの発言を非難しているとも聞こえます。香港の件について情熱を持って言い出したのなら語れ、そうじゃなくて情熱もなくすぐ引っ込めてアワアワしてんなら最初から語るなボケ、と言ってるようにも解釈可能かと。

NBAの労使協定ではNBA選手はNBAの収入の50%を得る(サラリーキャップに連動)ことになっているので、もし中国がNBAに支払っている様々なお金が完全に止るとサラリーキャップの縮小となって選手たちにも跳ね返ってくる仕組みでもあります。LeBron個人はLakersとの長期契約がたぶんキャリア最後の契約なのでチャイナ・ショックでサラリーキャップが縮小してもその限りでは実害はないはずですが。

上述の中国国内でのコミッショナーとの懇談では匿名有名選手たちが「NBAに多大な損害を与えたMoreyにはNBAから懲罰はあるのか。選手が余計なことを言うと罰金を散々課すのにGMにはそういうのはないのか」と強い不満を表明したとされます。うーん、やっぱり選手も香港と中国の揉め事には興味なさそうですね。やはりお金の方が気になる模様です。中国政府は選手たちからの香港支持発言などを恐れて選手の口を封じたのですが、当の選手たちの興味はそこにはなかったようです。
なおSilverからの回答としてはMoreyには懲罰はないと即答があったようです。

過酷なロードはテスタストロン減少につながる?

今日ESPNの毎日のNBA情報番組The Jumpでこの情報をやっていました。なんでも20代のNBA選手のテスタストロンの数値がシーズンが始まって3ヶ月ほどすると50代一般男性のレベルまで下がってしまうのだとか。その原因として旅から旅へのシーズンと睡眠の質の低下が関連しているのではないかという話をしてました。

NBAの20代現役選手というのは世界的に見てもこれ以上健康な人はいないという母集団といえるでしょう。栄養管理や疲労回復に最新の科学的な手法が取り入れられているという面でもほぼ世界でベストの環境下にいるであろう人たちです。その人たちのシーズン前には異常のなかったテスタストロン数値が僅か数ヶ月でガタガタに減ってしまっているというのはかなりマズイのではないかという問題提起ということになります。

NBAのレギュラーシーズンは10月開幕4月終了のおよそ6ヶ月間。プレーオフを勝ち抜くとさらに1ヶ月半ですが、ここではレギュラーシーズンに焦点を当てて考えます。6ヶ月間に82試合をこなします。
アメスポで試合数が抜群に多いMLBは6ヶ月間に倍の162試合を消化しますが、こと遠征旅行という意味だと実はNBAの方がしんどいのかもしれません。MLBは年間81試合のアウェイの試合をこなしますが3連戦が基本ですから旅は3日に一度以上にはほとんどなりません。なのでたぶん各チーム27都市前後を毎シーズン訪れているのでしょう。NBAではアウェイの同都市での連戦はほとんどないので試合をしてはそのまま飛行機に乗って次の都市へということになります。それが41試合。MLBよりもかなり多い移動負担といえそう。さすがに移動しながらの連戦はキツイということになって昨年になってアウェイのスケジュールの緩和がなされて4日間に3試合というのはなくなりました。


アメリカのTVコマーシャルでテスタストロン増強サプリの宣伝は多いです。有名なところでは元MLB Chicago White Soxの強打者だったFrank ThomasがCM出演している商品のCMはとてもよく目にするところ。他にも同様の商品は多いです。いわくアメリカの現世代のテスタストロンのレベルはアメリカ史上最低、世代ごとに減少の一途をたどっているんだとかで一世代前の男性と比較して半減、二世代前からは1/4になっていると言います。テスタストロンはやる気・筋肉の維持・精力・性欲に強く関わるとされ、そのレベルが低いと言われては男がすたると思うのかこの手のテスタストロン補強サプリはものすごくよく売れるようです。これとは別に以前にもご紹介したことがありますがED薬のTVCMもスポーツ放送では大量に流されていますから男性としての力の低下に危機感を持ってるひとたちがどちらも買ってるんだろうなあと思われます。

今回問題提起されたNBA選手たちもこういったテスタストロン増強サプリを飲んでるんですかね?それともそれはドーピングにあたるんでしょうか?ちょっとまた調べてみますが、それを飲んでいてもシーズン中にはテスタストロン値がガタ落ちになるのだとしたら、それは「治療」すべきことなんでしょうか。この件は2012年に「
ドーピングの未来 または新人類の開発
」というタイトルでこういう記事も書きました。治療と言えばOK、そうでないとドーピングと言われるというあやふやな基準がそこにはあります。
医学が進歩して、過去だったら自然な老化だとか、疲労は当たり前とされていたものが治療対象になっていくと、ドーピングと治療の境目もますますあやふやになっていくとも言えます。

LLWS優勝チームがホワイトハウスを訪問、大統領専用機に搭乗

NBAが下手を打ってるその裏で、トランプ大統領がスポーツ関連で細かいポイントを稼いでいます。この夏のLittle League World Seriesで優勝した南部ルイジアナ州の少年野球チームがWhite Houseを表敬訪問。その際にトランプ側からの申し出で選手たちを大統領専用機Air Force Oneに同乗させて地元ルイジアナ州まで飛んだのだとか。元々週末にトランプは同州で遊説活動をする予定でAir Force Oneはその方向に飛ぶことになっていたのですが、White House訪問時に選手の親たちに「選手たちをAir Force Oneで送っていいか?」と許可を求め、この飛行となったそうです。おもしろいですね。
Air Force One機内には機密がいっぱい。大人だと突然乗せるわけにはいかないでしょうが子供なのでこれが可だったか。11−13歳の子どもたちはこれがどれほど特別な待遇なのか理解しているかどうかわかりませんが、後年大変な経験をしたと思い起こすことになるんでしょう。

先日来大統領の弾劾へ向けた手続きが始まったりもしてますが、来年の再戦に向け着々と自らの地盤は固めているトランプ。スポーツ界との関係ではNBA始めバスケ界からはトランプ時代になって以来White House訪問をするチームが現れていませんが、野球ではMLBから少年野球のLLWSまでWhite House訪問していることに。フットボールはNFLもカレッジも問題なく訪問を継続中。トランプにとってはうまいことに就任以来カレッジフットボールはトランプの圧倒的な地盤の南部の学校ばかりが優勝、NFLもPatriotsはHCのBill BelichickやオーナーのRobert Kraftがトランプ支持者とあって欠席をする選手はいてもチームとして訪問拒否はない、という具合。NHLの優勝チームも訪問をしているので、ふと気づけば結果的にはNBAが突出してWhite House訪問を拒否してる形になってしまってます。トランプ就任直後はNBAだけではなく他のジャンルでもかなり強い拒否反応を公言する選手がいたもんですが。

その取り残されたバスケ界NBAが先週来の中国絡みでの不始末。今週末のトランプの遊説でNBAへのジャブが飛んでくるのか来ないのか。

二枚舌か時間稼ぎか

NBA日本でのJapan Games 試合後の記者会見で、CNNの米国人記者がHouston Rocketsの二枚エースJames HardenとRussell Westbrookに中国問題に関連した質問をしたところ選手たちが答える前に女性司会者が質問を遮り、職員がCNNの記者からマイクを取り上げるという事件が発生してます。
いったい何をやってるんでしょうか。危機管理がなってないような。

CNNの女性記者がした質問は「過去NBAの選手たちは政治問題や社会問題に自由にメッセージを発してきました。今週起こった事件をうけて、お二人は将来に渡って発言することについていままでと違ってくると感じていますか」というもの。HardenとWestbrookは無言スルー。かなり憮然としてる感じです。

この記者会見の後、NBAは声明を出してます。遮ったのはHouston Rocketsの職員で、質問を遮ったのは不適切であった。記者の方に謝罪する、とのこと。


謝罪はするようですがなされた質問には早急に答えることはないのでしょう。既に日本での試合を終えたRocketsは機上であろうかと思われます。NBAがその質問を遮ったのが不適切だと言明したのですから、Rocketsが次にマスコミ対応をしなくてはいけないタイミングで再び同じ質問がなされることになるのでしょう。それまでの宿題ですね。

Hardenはお気の毒様です。自軍の上司GMのツイートの尻拭いの謝罪コメントをさせられた挙げ句、今度はこんな目にもあう。次回のマスコミ対応は非スポーツファンから大注目になってしまいます。次回この質問に答えるときになんていうべきか模範解答でもチームから提示されるんでしょうか。

NBAの逃げの打ち方もなかなか。Rocketsの職員のやったことだからNBAは悪くないと言いたそうな声明。とにかくあと数日、中国でのプレシーズンマッチを終えるまではこれ以上中国を刺激したくないのでしょうが、じゃあRocketsの職員が制止しなくてHardenなりWestbrookが素直に思っていることを言ったらそれはそれで大変困った可能性は高いようにも思います。とにかく今はRocketsの職員を悪者にしてでもあと数日時間を稼いでおきたいってところですか。

Lakers x Netsの試合の方では中国側からの要請で選手のマスコミ対応は話題の内容にかかわらず一切不可だそうです。中国にいると中国の要請で選手は口を封じられ、日本にいるとチームの職員の不適切な行為で選手は口を封じられ、そのどちらもNBA本体が口を封じたわけではない、悪くない、という理屈になるようです。

さあ盛り上がってまいりました。Adam Silver、就任以来初の大ピンチですね。

NBAの弱腰批判加速

今日のスポーツトークショーを見ていると、今回のNBAと中国の間の問題はかなり尾を引きそうです。可能性としては今回のRocketsのGMの失言からNBAの中国ビジネスのために過去投資してきたことが丸損になる可能性すらあろうかという勢いですね。

おもしろいのはどこの議論を聞いても香港で起こってることにはまるで触れていないことでしょうか。この辺はさすがアメリカだなという感じ。そんな細々した海外動向は意味が薄いのでしょう。問題はそんなところにはないのだという見方ですね。アメリカ人の言論の自由が尊重されなかったことの方が香港よりも遥かに重要な関心事項ということです。
一方、過去連綿とアメリカにある共産主義への敵対心がむき出しになっているのがほぼどこの議論でも共通しているのは興味深いです。結局の所共産主義社会には言論の自由などというものは存在しない、我々とは価値観が異なる世界なのだ、それが今回目に見える形で炸裂しただけなのだという強いコンセンサスがあるようです。日本のように中国が共産化する前にも長い歴史文化を共有した隣国から見るのとは中国についてのイメージは大きく異なるということですね。

変わったところではNFLとNBAの比較という議論もあります。当ブログでもよくNFLのコミッショナーは無能(とまでは言ってませんが)、NBAのコミッショナーの方がはるかに優秀だというような比較を書いたりします。NBAの方が人種差別・性差別により敏感で動きも発言も早くメッセージも明瞭である場合が多かった。それと比較するとNFLの社会問題へのアプローチは煮えきらなかったり曖昧なことが多かったと批判されることは多いです。それぞれのリーグの所属選手たちからのコミッショナーの信任度合いもNBAの方が高い。NBAではLeBron James始めスター選手たちがAdam Silverへの信頼を見える場所でよく公言しますが、NFLではそんな場面は見たこともありません。

それが今回の騒ぎでNBAは中国ビジネス権益のためには自由社会の基本的な権利である表現の自由すら守れない腰抜けなのかとの批判がこれまで参戦していなかったスポーツライター辺りからもされています。これまでアメリカ国内でNBAが自由と平等の権利の擁護者のようにふるまってきていたのは単なる国内向けのポーズか、とまで批判が広がってます。そんなところまで批判が延焼するのか、という感じです。
その点、ファンベースがほぼアメリカ国内に限定されるNFLは今回のように外国に膝を屈する可能性はまずない。アメリカの基本的な価値観を守れるのはNFLの方じゃないのか、NBAのように海外権益に目がくらむと自由という価値も放り捨ててしまうのでは、というところまで議論が熱く展開されています。風が吹けば桶屋が儲かる、NFLおよびRoger Goodellコミッショナーが意外なところでポイントを稼いでいるのがおもしろいです。この理屈でいうと外国市場もあるけれどほぼ自由主義陣営の各国しか参加していない野球もまたポイントを稼ぐことになるのかも。


さてここからどう進むのか。NBAコミッショナーのAdam Silverが今海外にいるのが危機感を高めます。国内にいれば否応無しに気づくであろう今日の米国内の強い反発の急加速が、世界の反対側にいるSilverにちゃんと伝わってるのか。中国へ実際に行って何を言うつもりなのか。さらに油を注ぐ事態を引き起こす可能性はないのか。
ここ5年10年、順風満帆だったNBAに突如襲いかかったピンチといえるのでしょう。

米中緊張がNBAに波及

NBAのプレシーズンゲームが各地で始まっています。明るい話題はドラ1期待のZion Williamsonがダンク3連発の好スタートでプレシーズンデビューを飾ったところでしょう。不人気チームNew Orleans Pelicansの試合を見たいファンが大量発生すること必定。NBAの広いインサイドのおかげかいきなりのハイライトフィルム的スタートになったようです。カレッジで規格外だったZion、プロでも並大抵の選手ではないことは確実のようです。New Orleansは地味ではありましたが他の選手もなかなかであり、Zionばかりに張り付いて守るわけにもいかないはずで、いろいろ楽しませてくれそうです。

日本視点だとジャパンゲームの開催やHachimuraのデビューなんかも話題になってますか?それともラグビーW杯の話題に隠れちゃってるんでしょうか。

しかしながらNBAコミッショナーのAdam Silverにとっての一大事は上記のいずれでもありませんでした。ジャパンゲームに帯同して訪問中の日本での記者会見で注意深く応答していたのは中国で開催されるLos Angeles Lakers 対 Brooklyn Nets の2試合が中国国内での放送がキャンセルされる事態となったこと。理由とされるのはHouston RocketsのGM Daryl Moreyが発したツイート(削除済)で香港の対中国中央政府への抗議行動を支持するとの発言。

Houston Rocketsは中国出身のNBAレジェンドYao Mingのもとの所属先であり中国国内のバスケファンの認知度はとても高いチーム。そのGMの発言、それも中国政府が国内での情報統制に躍起になっている香港情勢について中国批判ととれる発言をしたのがいたく中国側を刺激した模様で、それがChina Gameの放送キャンセルにつながったと。ただし試合の開催は確保される模様です。

Silverは事態を深刻化したくないという意図がよくわかる記者会見での発言。いわく「アメリカ人にとっては表現の自由は絶対の価値でありHouston GMの発言を謝罪する気はない」と静かなトーンですがはっきりと断ったあとで、Yao Mingを含む中国側と善後策を検討したいと述べています。せっかく他のジャンルに先行して開拓成功してきた中国市場を失うのは避けたい中、アメリカの一般市民にNBAが中国に阿っていると見なされたくないというバランスをとった発言です。NBAコミッショナーの立場としてはこれが現時点ではベストの回答なのでしょう。騒動の元となったHouston GMもその後は頭を低くしているよう。
Rocketsについている多くの中国系スポンサーが一気に離れる動きもしておりRocketsは対応に苦慮しているようです。スポンサーはつなぎとめたくても、このツイートを理由にGMを解雇することは無理でしょう。たぶん違法・憲法違反ですらありそうです。(となると契約金額の残り全額を補償、プラスかなりの追加金額を裏で積んでGMに辞任してもらうということはアリかナシか、というぐらいか)


米中の貿易摩擦は政治ニュースを今年大いに賑わしていますが、アメリカの一般市民はそれほど大きな関心を示しているとも思えません。一般市民のふところを直撃するようなインパクトのある値上げの波は来ていないように見えますし、そもそもがアメリカの経済は大変好調で失業率も歴史的なレベルで低い。多少の貿易摩擦由来のインフレが来たとしても問題にされないのではないかと想像できます。

では香港での中国の抑圧政策やデモがアメリカ人一般の関心事項かというと、こちらもそうとは思えません。今回の騒動でやっと意識にのぼったスポーツファンすらかなりいそうです。アメリカでは多チャンネル化のせいで政治ニュースがニュース専門チャンネルにタコ壺化しており、そこへチャンネルを合わせない人々にとってはよほどのインパクトのある政治イベント以外は政治がなにをやってるのか知らないという人が多くなっているのはかなり以前からの傾向でもあります。

なぜにきっかけになったHouston GMがそういうツイートをしたくなったのかは実に疑問でもあります。Houstonはテキサス州の最大都市。テキサス州はトランプの共和党の一大地盤でありますが、こんな話題を今のタイミング(毎年11月は地方選挙、大統領選は4年に1度で同じ11月投票来年です)で打ち上げても政治的に意味があるのかどうか。政治的意図でないとしたら動機はなにか。
アメリカのエグゼクティブや有名人はツイート専門のアシスタントを常に連れていてライブイベントやニュースに接したときに即応をさせることはよくありますけど、そちらの面でもなぜ今回のタイミングだったのか見えにくいです。香港情勢は悪化はしてるんでしょうが夏以前からずっとモメている話でありなぜ今口を出した、という感じもします。

NBA評判の悪いフリースロー改革案 MLBは?

バスケNBAのキャンプインの時期となりました。ここ数日は各チームがメディアデーとしてチームメンバーが全員メディア対応を受ける日として露出。また新しいNBAシーズンが来るのだなあという感じです。

さてその時期に合わせての発表なのだと思いますが先週、NBAがフリースローの改革案を打ち上げ、下部組織のG-Leagueで実験をするとしています。フリースローの機会は今後基本的には1投のみ。これまでのルールで2本投げるべき場合にはその1投が入れば2点、3本投げるべき場合はその1投が入れば3点とする、というものです。かなりの時短効果は図れそうです。
これはBig3という3人制プロ組織が採用している仕組みに似ています。後発のBig 3はかなり自由にバスケのルールをいじって実験的なことをしていますが、フリースローという退屈な時間を削る目的でこれが採用されています(正確には3ポインターへの反則は3ポイントライン正面から投げる)。NBAでもカレッジでも終盤の僅少差の時間帯ならともかく、それ以外ではフリースローに要する時間は全体の試合のフローの中でかなり淀んでいると私も思っていたので改革の標的になるのは理解できるところ。
NBAの手を緩めない試合=商品の質向上の努力は評価されて良いように思います。

ただネット上の意見やスポーツトークショーを見ていると賛意を表している人は少ないです。かなり様相が変わる可能性があるので拒否反応があるのでしょう。Big3を見ている人は少ないでしょうからそちらで実験的に行われている状況もあまり知られていないことでしょうし。個人的にはこの改革はアリだと思います。
なおこの新ルールは最終第4Qの残り2分と延長戦には適用されません。その時間帯は従来どおり。
(そうなると残り2分ちょうどのタイミングで3ポイントラインからのシュートにファールが宣告された場合、1ショットか3ショットかでモメるという未来がどこかで必ず到来するんでしょう)


これと比較するとMLBの時短努力の回避ぶりは目立ちます。現行でもNBAの方がずっとペースが早く、試合時間も短いのに、さらに時短を目指したルール改良試験をやるというのに、MLBの方が最近また言い出した秋季リーグ向けの改革はロボ審判です。時短の可能性はほとんどない改革でしょう。ということはまたNBAとMLBの試合時間の差が広がるのですね。

MLBコミッショナーが時短について何を考えているのかよくわかりません。ピッチクロックは次期労使協定の時期まで延期とか。無制限タイムアウトに数の制限はつけたけれどまったく時短になる効果はない緩い量的制限のみ。前コミッショナーの置き土産の打席外しの禁止は現コミッショナー就任とともになし崩しで霧散。珍しく良い案だと思われたイニング内での投手交代を1人に限る案もそれっきり話が聞こえてこないで代わりにロボ主審。
何を考えているかは存じませんが、MLBがアメスポ3大スポーツの中で試合のエンタメ度を上げる時短改革スピードが抜群に遅いことは間違いありません。既にNBAと張り合うことは諦めてアメスポ第3位に安住するつもりなんでしょうか?安住なんていうことを考えていたらそのうち次の波が来たらまた抜かれる標的になるばかりですが。

Curry 東京五輪代表に意欲表明

先日のバスケットボールW杯で惨敗7位となった男子米代表チーム。来年の東京五輪での代表チームにStephen Curryが参加したいと意思表明をしています。W杯チームのメンバーからはすでにDonovan Mitchellが五輪にも参加したいと強く意思表明していますが、非W杯メンバーからの五輪参戦意思表明はCurryが最初となりました。
Curryは過去代表でプレーしたことはありますが五輪は不参加。2016年のリオ五輪のときは本人が行くつもりなら選出されたのでしょうが、その年は5月にCleveland CavaliersにFinalsで大逆転で優勝を逃したそのオフ。激闘のシーズンの末の傷心、心身消耗もあったでしょうし、公式には膝足首が万全でないことを理由として代表を辞退してます。もし東京五輪に参加するなら自身五輪初参加となります。

そろそろNBAもキャンプインが近づいてきています。CurryのGolden State Warriorsは久しぶりに優勝候補ではないシーズン開幕になります。いまでも経験値の高いチームではありますが、Kevin DurantがFA移籍、連覇をサポートしてきたベテランコンビのAndre Iguodala、Shaun Livingstonもチームを去り、Klay Thompsonも復帰は早くてもシーズン後半。本人たちは諦めた素振りは見せないように発言していますが、期待値は低いシーズンなのは事実。毎年Finalsまで長い長いプレーオフを戦ってきた過去5年とは違う、短めのシーズンになるかもしれない。五輪参加にはちょうど良いとは言えそうです。NBAシーズンでの憤懣を五輪で爆発させてくれれば見る方としては楽しいことになるかもしれません。
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