アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

MLB/Baseball

MLBのオールスター投票

MLB Seattle Mariners@Boston Red Sox戦が地上波FOXで放送されていたのを見ていて、バックネット下の宣伝でMLB AllStarの投票を呼びかけていたので、気まぐれでMLBの当該ページを訪れてみました。実際に投票してみようとしたところ、とても投票しにくいというのが感想です。
投票の基本ルールは昔と変わりません。外野手3名以外は各ポジション1名選択。全ポジションを選ばないと投票自体ができません。ALのみDHも選択。欠場中のAngels Shohei Ohtaniも選べるようになっていました。名前のない選手にも記名式で投票できるのも昔から同じです。
なにが投票しにくいかと言って選択肢が多すぎるのです。私はラップトップコンピュータからログインしましたけど、それでも一覧できない。外野手なんてものすごくリストが長くて二度三度スクロールしないと下までたどり着かない。これ、いまの時代スマホからアクセスするひとも多いはずですが見にくくないですか。

ちょっと古くさいことを言ってみたいと思います。その昔、紙の投票用紙が各球場に用意されていた時代がありました。マークシート式やパンチホール式だった時代がどれぐらい長かったか定かではないですが、かなりの年数そういう仕組だったはず。確か紙の投票はもう全廃されていますよね。球場の自分のシートでシコシコ記入して、次の買い食いに行くついでに投票して、というのが懐かしい。懐古趣味でスミマセン。

確かに今の投票方式の方が良いところもあります。候補選手全員の現在のスタッツが投票スクリーンに表示されているので、以前はいい選手だったけど今年は全然とかイマイチっていう選手を投票直前に投票者=私に気づかせることができます。よほど熱心なMLBファンならともかく全球団の選手の今年の調子を知っているということはないのでこの仕組は良いのです。良いんですけど冗長。さらに示されるスタッツは打率・ホームラン・打点・盗塁・打席数。この辺は古いなあという。伝統を誇り大事にするFenway Parkでも場内に示されるスタッツにはセイバー由来の数字が並ぶということに先日触れたんですが、MLB公式だと公式で表彰するような数字だけか、と。最後の打席数というのはフル出場している選手とほとんど出場できていない選手を峻別するためにわざと採用しているのでしょうね。それ以外は古典的なスタッツのみ。あと名前がファーストネームがイニシャルだけになっているんですけど、これ、なぜイニシャルだけなのかなと疑問が。Martinezとかよくある名前の選手とか不利では?

話は少し変わります。Washington NationalsのBryce Harperがホームランダービーへの出場について条件付きで同意したという話が出てますね。現在National Leagueトップの19本塁打。ダービーへの出場の権利は十分。ただ付けた条件というのが自身がAll Starに選出されること。MLB屈指の知名度のHarperがわざわざこんな条件を付けてきたんですね。
というのはHarperの今季の成績がふるわないからです。ホームランは前述の通りトップですが打率が.213。WARが0.5、つまりほとんど並の選手であるという数字になってしまっている。NLの外野手ではなんと39番目の成績。HarperのキャリアWARが26.6というとてつもない数字なのと比較すると今季の内容の悪さが目立つわけです。うーん今季後にFAになるのにこの成績大丈夫でしょうか。

しかしオールスター投票の中間発表ではHarperは現在楽々当選圏内。知名度の抜群の高さに加えて、投票スクリーンで見る限りはWARの低さなんてわからない。19本塁打だけでも十分に投票者にアピールしてしまうのでしょう。まだ投票期間は残っているので逆転落選の可能性もあり、現在の成績だと選手間での互選での当選はかなり危うい。現実的にはファン投票で当選しないとNLのホームランキングがホームランダービー辞退ということに直結しそうです。
ちなみにオールスターに選ばれずにダービーだけ参加した選手は過去いますし、またダービーで優勝した選手もいます(2016年のGiancarlo Stanton)。

ダービーで思い出しましたが、先週、ESPNのスポーツトーク番組で「Ichiroをホームランダービーに出場させるべきか」というお題が出て短時間ながらパネルのメンバーが議論していたのにちょっと驚きました。そんなお題が出るような観測気球的情報がどこからか出ていたのですね。日本ならともかく、こちらでそんな話題が出るとは意外でした。基本的に全員にさすがにそれはやめとけという結論にされていましたが。

アメスポの初夏雑談

NBAとNHLのシーズンが終わってアメスポメニュー的にはやっと野球単独の季節となります。今年はサッカーのW杯年ということもあり、野球一色にはならないでしょうが。
サッカー米代表がW杯出場に失敗したことがどれほどW杯放送視聴者獲得の足かせになるかというと、移民の国アメリカで多様に根を張るW杯出場国出身者たちが熱心に見るでしょうから視聴者数などの数字はそれほど落ちないのではないかと思っているんですがどうなることか。W杯放送がスポーツメディア最大手のESPN系列から今回はFOX系列に変わることでの影響もあるので、米代表が参加しないことの視聴者数動向への影響が純粋に測りにくいという面がありますから評価が難しくなる可能性もあります。

それはともかく野球の季節だというのにMLB Los Angeles AngelsのルーキーセンセーションShohei OhtaniがDL入り、前半戦絶望とか。これでMLBオールスター出場での二刀流だとか、投手のホームランダービー出場とかといった熱心な野球ファンではない一般スポーツファンを釣れる話題性のあるイベントの可能性が全部吹っ飛んでしまったことに。なんともタイミング悪いです。もったいないですね。私はOhtani選手の日本でのプレーを知りません。評判を読むだけだですがケガが多いのは困りものですね。
同日に本塁へのタッチアップ激走で腿を痛めたというYankees Masahiro TanakaもDL入り。普段やっていないことをやるとこうなってしまうのでしょうが、アスリートとしてはちと情けない感じは否めません。他のジャンルでもNFLのキッカーが喜んで飛び上がったらケガしたとか変な話はときどきあるものですが。あまり職業的に特化した鍛え方をしているとこういうこともあるのか。

カレッジベースボールの方では16強戦に当たるSuper Regionalが開催中です。Texas Longhornsの試合を見ました。Texasの現在の中心打者はKody Clemens。MLBの名投手だったRoger Clemensの四男です。奪三振王だったClemensは自分の息子たちの名前をすべて三振の記号である「K」で始まる名前にしていて、Koby, Kory, Kacyときて四人目がいまカレッジ現役のKodyです。息子を3人で打ち止めにしてしまうと「KKK」(=白人至上主義者団体名)になってしまうので四人目まで頑張って作ったという邪説もあります。今日の試合にRoger Clemensは観戦にきてました。みんな好きですね。真剣な顔をして観戦してました。KodyはLonghornsの中心打者で今季22本塁打。僅差の試合の終盤に出てきて一打同点が期待されたんですが不発で敗戦してます。先日のMLBドラフトで3巡目でDetroit Tigersに指名されてます。Rogerの息子たちの中では最も高い指名順位なのでRogerも力が入っているんじゃないでしょうか。Roger Clemens自身は1巡目全体19位指名でRed Sox入りしてます。

他だと競馬でまた三冠馬が出てますね。無敗のままの三冠馬は45年ぶり二例目とか。私は競馬はまったくわかりませんので、5月のケンタッキーダービーや三冠が話題になる頃だけ見かけることになります。我が家の視聴環境だと24時間競馬をやっているチャンネルが2チャンネルあってきっと熱心なファンもアメリカにもいるのだろうなとはわかるのですが。

あと雑談ついでに。LeBron Jamesが現行契約をオプトアウトする場合は6月29日が最終通告日です。ここ二週間強で決まることに。

deGrom苦戦中

MLB New York Mesの先発投手Jacob deGromがまたも見殺しに遭ってます。昨日のChicago Cubs戦で先発7イニングを自責点1、13奪三振の快投をしながら味方打線が打てず勝ち星つかず。試合は延長14回で1-7でMetsが敗戦してます。ゼロ封しないと勝てない状態が常態になりつつあります。チームの成績も3連敗で5割を割って脱落の危機です。

deGromはこれで4試合連続で「7イニング投球、自責点1または0」としながらその登板した4試合のMetsの戦績は1勝3敗。投手成績としては防御率1.49でNational Leagueトップ。ファンタジーベースボールなら堂々の成績でしょうが、deGrom自身についた戦績は4勝0敗。リーグトップの勝ち頭は9勝1敗(Max Scherzer=Nationals、防御率リーグ2位)ですからdeGromの今季の快投の連続が勝ちにつながっていないかが知れます。直近の4試合以外にも7イニング以上投げて自責点0の試合が2試合あるので計6試合で素晴らしい投球をしたことに。これぐらいやらないと防御率1.49なんていう数字は出ないです。

deGromは大学野球出身者。フロリダ州にあるStetson大出身。金曜日からカレッジの方では野球のNCAAトーナメントが始まっていて、Stetson Hattersは今年もNCAAトーナメントに進出して連勝スタートしてます。全国的には無名校でしょうがNCAAトーナメントでは出場常連です。今年は全米11位としてトーナメントに進出・現在進行中の地区大会(各地区4校、ダブルエリミネーション)のホスト校もつとめています。フロリダ州にはカレッジベースボールの強い学校が多く、過去はホスト校にはなれずアウェイでNCAAトーナメントを戦い敗退を繰り返していたんですが今年はちょっと違うようです。熱いプレーのビデオクリップがTwitterなどで流されてます。

deGromはStetson時代は1-2年次は野手ショートとしてプレーしていたんだというのだから人生はわからないもんです。2年次後半から投手起用が始まり3年次に当初はクローザー、そして先発へとスライド(但し本人は野手志望でその年も野手としても起用)。その3年次にMetsから9巡目ドラフト指名されプロへ。そんなところからMLBを代表するような投手が育ってくるんですね。
なんでもカレッジ時代に現Boston Red SoxのChris Saleと投げ合った試合があって、Saleの方をドラフト有望株として注目して見に来ていたプロのスカウトが無名の野手からコンバートされた初年度のdeGromを見つけたのだとか。それってドラマだよなあと感心してしまいます。Chris Saleの今季ここまでの成績は5勝3敗防御率3.00と好調Red Soxのローテを守っています。我々は知る由もないですが、たぶんこの二人、今も相手の成績を気にしていたりするんじゃないでしょうか。Stetson対Florida Gulf Coastの野球の試合なんて地元以外は誰も気にしていないはずの試合が、実は将来のMLBのオールスター投手同士の投げ合いだったなんて。

Stetson出身者としてはAmerican League Cy Young賞受賞者Corey Kluberもいます。Kluberについては野球ファンには説明するべきことはなにもないでしょう。今季序盤にLos Angeles AngelsのルーキーShohei Ohtaniがキャリア2本目のホームランを打った相手というとよりわかっていただけるでしょうか。ホームで3試合連続ホームランデビューしたOhtaniが2本目を打った相手。現役バリバリのCy Young投手から打ったことでOhtaniは本物だという評価が高まったその相手投手です。
今季のKluberは8勝2敗でAmerican Leagueの最多勝、防御率も2.02と今年もすごいです。あの2ランホームランを打たれていなければKluberの成績は9勝で防御率が2点以下だったかも。KluberとdeGromは年次が3年違うので同時にプレーしたことはないです。
小規模校(学生数2500人)から2人もMLBのエースが育つというのは大変なことで、それも現在のStetson野球部が地区大会をホストできるほどの実力を持つようになった原動力なんでしょうね。高校卒業時には芽が出ていないけどまだプロを目指したいなんていう意欲ある選手ならStetsonで頑張ってみようと思うんでしょう。

野球の日

今日火曜日は2018年で初めてメジャースポーツでMLBだけが開催される日になります。NBAプレーオフはFinalsが木曜日から開始。NHL Stanley Cup Finalは月曜日=祝日の第1戦と水曜日の第2戦の中日でお休み。カレッジスポーツではベースボールがシーズンですが先週末にカンファレンストーナメントが終了、今週後半から全米トーナメントが始まるところでこちらも試合はありません。またメジャーにはカテゴライズされないですがサッカーMLSも試合は水曜日にはありますが今日はない。
というわけで野球の話をしてみたいと思います。

MLBの序盤の話題は日本では圧倒的にLos Angeles Angels Shohei Ohtani選手の活躍だったでしょう。そろそろMLBオールスターのファン投票も始まる中、規定打席に大きく及ばないOhtaniのDHでの得票ぶりが注目されるところでしょう。

今日はMetsのエースNoah SyndergaadのDL入りが発表されてます。NL東の4位のMets。NL東の上の3チームが現時点ではポストシーズンに行ける位置で、Metsは勝率5割を超えていての地区4位と微妙な立ち位置のところでのエースの離脱。
Metsはオフシーズンに先発投手を相手打線の3巡目以降は投げさせないとか言っていたんですが、どうも実現はできなかったようですね。当たり前と言えばそのとおりですが、だったらなんであんなことを言い出したんですかね?開幕当初は先発投手を6回以上引っ張らないようにしていたようなのですが、その後Syndergaadが一度、もうひとりのエース格Jacob deGromが3度かな、6イニングを超えて投げて他にも投げる先発が出て、徐々に先発投手を引っ張る傾向に。その意味するところは救援陣の負担が大きくとてもシーズン通して先発投手を6イニング以下で回すことはできないってことか。6イニングで無理なら打順3巡目は投げないなんてことはまったく非現実的ってことになったのでしょう。ベンチ入り人数の制度上の制約が緩められないと無理ですか。
それでも先発投手のケガ離脱は各チームで日常茶飯事。長い目で見てこの部分を放置していていいとは思えませんが、MLBの各種改革の中では相当に優先順位が低そうです。


当ブログはあまりシーズン中MLBのことを書きませんが、個人的にはそこそこ楽しんでいます。今季は既に仕事にかこつけてFenway Parkでの試合観戦をしてきました。Bostonという街自体が癖のある街なんですけど、その街の人たちにRed Soxって本当に愛されているなあと感じる試合観戦でした。良い球場です。おもしろいなと思ったのは伝統と歴史を大事にするFenwayでも今は打者スタッツ紹介で旧来の打率ホームランだけでなくOPSなども表示していて、ああそうなんだーなんて思いました。

Harper ブレずにGolden Knights支持

今夜からNHL Stanley Cup Finalが始まります。第1戦は西のVegas Golden Knightsが東のWashington Capitalsを迎え撃って開幕します。

この両軍はGMつながりがあります。VegasのGMのGeorge McPheeは1997年から2014年までをCapitalsで過ごし、現在のCapitalsの主力のスターたちの多くはMcPheeが指名してきた選手たちで占められています。Capitalsの大エースであるAlexander Ovechkinもその一人。そしてMcPheeがGMになった初年度にCapitalsはStanley Cup Finalに進出しています。そして現職のVegasはリーグ参戦初年度にこれまたFinal進出に成功と、McPheeはGMとしてのキャリアで二度までのスタートアップの大成功を遂げたことになってます。
GMはあくまで背広組なのでCapitalsの多くの選手の特徴を事細かく知っているGMがいてもVGKが有利につながるとは言えませんが、どこかで微妙にシリーズの帰趨にこのことが影響してきたらおもしろいかもしれません。

表題の件。MLBのスーパースターWashington Nationalsの主砲Bryce HarperがStanley Cup FinalでVegas Golden Knightsを応援すると公言しました。Harperは生まれ育ちがLas Vegasなんですね。それでメジャースポーツ初のVegasのチームであるVGKのファンになるとシーズン前から言っていたわけです。HarperはWashingtonでMLBの若手スターになって7年目。Harperの出身地を知らないと当然WashingtonつながりでCapitalsの応援にまわることになるわけですが、リーグ参戦初年度のVGKと、レギュラーシーズン番長のCapitalsが勝ち進んでHarperにはつながりの深い二都市のFinalのカードになっちゃったわけですね。それでHarperがどちらを応援すると言い出すのか、それとも日和見でどっちも応援したいとか言い出すのか注目されていたんですが、その結論としてVegas推しするということを公言したわけです。
出身地とは言え新設チームで日本語風に言えばニワカファンです。WashingtonではCapitalsと同居して7年お世話になっているわけでVGKよりも所属選手同士で触れあう機会などは多かったんですが、Vegasと。

これうがった見方をすると今季終了後にFAとなるHarper。どうせFAでWashingtonからは出ていって縁が切れる可能性もあるので今Capitalsの応援なんてしても先がない。Vegasなら初年度から応援していたとずっと言える。だからVegasにしておこうという感じではないのか、もうNationalsから出ていくのはHarperの頭の中では既定路線なのでは、という話にもなるわけです。

Roundersの国 英国

MLBの来季2019年および2020年の英国での公式戦開催が発表になっています。2020年分については時期・参加チームは未発表。アメスポメジャー4種目のうちMLBが最も遅れて欧州進出を果たすことになります。その勝算はどうなっているのか。

まずそもそも英国人が野球を知っているのかというのが最初の疑問ですが、意外にも基本はわかっていそうです。
MLBの英国での深夜の放送が始まったのは1990年代のこと。英国とアメリカ東部の時差が5時間なのでアメリカ東部午後7時の試合開始の試合は英国で深夜24時に試合開始ということになります。夜中のニッチ番組として長年放送されいるということですね。その結果東部時間帯のチームの方が英国にいるMLBファンには馴染みが深いのでしょう。デーゲームならもう少し人が起きている時間帯に放映可能です。
最近では視聴事情が変わり有料でのMLB全試合放送が見られるMLB.tvを英国内で視聴している人の数をMLBが確実な数字として把握しているのも英国進出を決める上で大きかったであろうと考えられます。

表題の件。Roundersという簡易野球のような競技が広範に子供の遊びとしてイングランドで遊ばれているという調査結果が2017年にありました。(調査レポートのpdfファイルはこちら)この調査結果は読み込むとなかなかおもしろいことがいろいろ書いてあるのですが、今回は野球およびRoundersに絞って話します。
Roundersとは野球と同じくボールをバットで打ち、4つのベースを回ったら得点という仕組み。ストライクという概念はなくよって三振もない。野球やクリケットのように剛球を投げて打たせないのではなく山なりの投球を打たせるもの。バットは野球のものよりずっと小さく片手で打つような競技です。野手はグローブは使わない。素手っていうのは野球と同系統のクリケットが野手が素手でプレーするのと同じ感覚でしょうか。4つのベースというところはクリケットにはない道具立てなのでその点では野球に近い。
このRounders、イングランドの11-15歳のうち20%以上が調査時点から過去4週間以内にプレーしたと回答。5〜10歳児でも4.3%が同じ質問でプレーしているとか。20%というのは相当に多いと考えて良いと思います。同じ調査でのラグビー、クリケット、テニスよりもはっきり多いのです。また11〜15歳での野球をプレーした子も4.7%もあるという意外な結果。この意味するところは多くのイングランドの子供にとっては野球型のスポーツが身近な遊びとして根付いているということです。野球型のスポーツとしてはクリケットも存在するのでそちらとの折衷簡易版の遊びというイメージかもしれませんが、野球そのものも中学生程度の年齢の20人に1人程度が参加を経験しているというのはかなり多いように思います。
Roundersにストライクの概念がないということは野球観戦の大半の時間を占める投手と打者の対決部分を知らないわけですからRoundersが身近だからと言ってそれがそのまま野球観戦を楽しめるとは言えないですが、少なくとも打者がボールを遠くへ打とうとしていることや守備が何をしようとしているのか、ランナーやベースの概念を理解するのには支障がないレベルの知識はありそうだと言えそうです。こういう下地があるのは大きい。私は野球もクリケットもRoundersもない国から来た人に野球の質問をされて説明しようとしてとてもとても大変だった経験があります。野球のある国の我々からは当然でもそうでない国の人にとっては各塁がどこにあるのかすらTV画面からはよくわからないのです。英国でのRoundersをプレーしたり見かけたことから一般市民が類推できる競技知識のアドバンテージはかなり大きいと思います。

ロンドンにはアメリカ人や在米経験のある人口も多い。NFLのLondon Gamesでも分かる通り不人気チームが来てもスタジアムは埋まりチケットはよく売れる。(今年はSuper Bowlチャンプがロンドン遠征予定ですね!)それからすればMLBでも2試合ぐらいなら埋められる、という皮算用をMLBがするのもわからなくもないです。
ただそこから何をMLBが目指しているのかはちょっとわからない。2020年にも行く予定なのですから継続的にやる気があるとしても毎年たった2試合 x 5万人満員(最大55,000人まで増やせるという話もありますが)を動員したところで10万人分のチケット販売だけではさほど魅力のあるビジネスとは言い難い(特にFenway Parkでの動員や物販を削ってまでだと)。将来のTV放映権料収入増、MLB.tvの販売増加で儲けられる可能性を見ているんでしょうか。

Yankees x Red Sox、ロンドンへ行く

来季6月にMLBが英国ロンドンで公式戦を開催すると発表しています。カードはBoston Red Sox対New York Yankees戦。欧州でのMLBで公式戦開催は初。2試合を行いますが2試合ともにRed Soxがホームチーム扱いとなる予定です。
以前にもMLBの英国開催・欧州開催の話題は何度か当ブログでもとりあげました。当初はオランダでの欧州初開催が決定かと思われたのが、途中から英国開催という話が出てきた。場所も当時から想定されていたWest Ham Unitedのホームでもあるロンドン五輪のメインスタジアムと決定。
まあ確かに参加2チームのホームからロンドンへは大西洋を超えてざっと8時間のフライトとか(コンコルドがあったら3時間半ですが)。東部からLAまで5時間半とされますから差は比較的軽微だという理屈なんでしょうか。人気チームのオーナーがうんと言ったからにはロンドン遠征の前後の数日は休みが与えられているのでしょう。遠征が2試合ということは先発投手の何人かは米国内に残って調整か。
ただ過去のMLBの海外公式戦(時差のないメキシコ・プエルトリコは除く)はシーズン冒頭3月に行われてきており、3月の英国は寒すぎて野球には向かないので無理なのではないかということを過去書いてきました。今回の発表で6月の開催としてきたのはちょっとおどろきました。そこまでしてロンドンでの開催にMLBが熱を入れているというのは意外です。ビジネスとして勝算はあるのか、というのが気になりますがそれについては英国ガーディアン紙が分析記事を出していたのでその話はまた別途。

ロンドンの試合がRed Soxのホームゲーム扱いになるというのは納得。Fenway Parkは満員が常態ですがいかんせん収容人員が小さい。37,000人強でMLB30球団のホームで27番目のサイズ。人気球団としてはかなり小さいわけです。いまのMLBの新しい球場はダウンサイジングをする傾向なのでそのトレンドには合っているとは言えますが。ロンドンでの試合の収容は50,000人規模となる予定で満員にできるとすれば2試合合計で25,000人多く観客動員できるとそろばんを弾けるのでRed Soxの地元Boston開催を減らすのをカバーできると読むのでしょう。Yankee Stadiumは現在47,000席強なのでこれを満員が見込めるRed Sox戦で潰してロンドンで55,000人入れても赤字必至なので、Fenwayの方を取りやめと。
ちなみに日本で来春開催されるSeattle MarinersとOakland Athleticsの公式戦は2試合ともAthleticsのホームゲーム扱い。これも納得でAthleticsは動員力がMLB最悪クラス常連(特にバスケがシーズン中の春の試合はひどい場合多し)なので東京開催でTokyo Domeを埋められればOaklandでの試合数減少はまったく問題になりません。Oaklandと比較するとFenway Parkでの試合減少はMLBにとっては損失のはずですが、それでもやるというのですからMLB側の強い意思が感じられます。

月間の三振数が安打数を上回る

先日「MLBの最適ゲームバランスはどこにあるのか」というタイトルでMLBの三振の増加インプレー減少の問題を論じてみました。それと現象を同じくする記録がまた出たようです。4月が終わったわけですが、月間でMLB全体の三振の数が安打の数を上回ったそうです。MLB史上初の事態とか。
これをどう感じるべきなのか、どう考えるべきなのか、まだ判断がつきかねるのですがひょっとしたらまずい領域に入ってきたのかもしれません。個人的な好みを言うとズバッと切ってとる三振シーンは野球の華の場面の一つであり好きですが度が過ぎるということなのか。

今回はヒットより三振が多いという切り口でニュースになっていたのですが、実態は前回の記事でも書いた通りインプレーの打席が減り続けているという方が問題であるはずです。
時短策の一つの案として5本目(でも何本目でも良いですが)のファールは三振にするという案も耳にしましたが、それだとインプレーがさらに減っちゃうんですよね。ゲームバランスの調整で打者有利にするためにストライクゾーンを狭めるというのも四球が増える可能性がありこれもまたインプレーが減る可能性がある。

どうしましょうか。

Yankees@Angelsの番宣

FOXでの明日のMLB New York Yankees@Los Angeles AngelsのFS1での全国放送の30秒番宣をしてました。Yankeesの「二人のNew Yorkの摩天楼」としてAaron JudgeとGiancarlos Stantonをまず紹介し、次いでMLBの5 tools ベストプレーヤーとしてMike Troutを紹介し、最後の締めに「Babeしかできなかったはずのことをやってのける男」としてShohei OhtaniをフィーチャーというスターだらけのCMです。この3人と並列で並べられるっていうのはものすごいことです。さあこの土曜日、この4人のうち誰が一番打つでしょうか。無責任に見る側からすれば4人とも打って欲しいですが。

日本目線だと土曜日はMasahiro Tanakaの登板予定日なので日本人対決の方が気になることかと思いますがアメリカ目線ではそれは主たるストーリーではないということでもあります。
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