アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

MLB/Baseball

0-0の投手戦のプレーオフ

San Francisco Giants@Chicago CubsのNational League Division Series(NLDS)がスタート。GiantsはWildcardに続いて終盤まで0-0の投手戦を演じて、個人的には満喫。エース同士の投手戦は見応えがあります。前戦はMadison Bumgarner対Noah Syndergaard (New York Mets)、昨夜はJon Lester (Cubs)対 Johnny Cueto (Giants)。Cuetoは昨年はKansas City Royalsの一員としてポストシーズンで活躍。今年は偶数年に強いGiantsに乗り換えて二年連続の栄冠に臨もうというところ。8回裏にソロホームランを被弾して0-1での完投敗戦。あのホームランは打った瞬間はうわ、行った、という感じのフルスイングと打球速度だったのですが、結果は意外にもぎりぎりホームランゾーンに届いての決勝打。Cuetoは責められない。ハイレベルな戦いでした。好シリーズが期待できそうです。

日本から見るとたぶんYu Darvishが4ホームランを浴びてTexas Rangersが2連敗となった試合の方が重要でしょうか。昼の試合だったのでちょっとだけしか見られませんでしたが序盤はカーブ(?)とボールになるハイヒートで相手打線を翻弄していたように見えたのですが、二連発を浴びた(同イニングの三本目は見られず)あたりでは打たれる前からボールが捕手の要求のところに行っていない風でしたし、いずれも直球系を打たれたのですからあの時点でボールの速度で押しきれない状態になっていたということでしょうか。

またもMadison Bumgarner完封でGiants、NLDSへ

いよいよ伝説の域に入ってきた感じです。10月のMLBはこの男がいないと締まらない。San Francisco Giants先発投手Madison BumgarnerがNational League Wildcard Gameで再び完封勝利。New York Metsを3-0で下して、Cubsの待つNLDSに進出決定。4安打完封。二年前の対Pittsburgh Pirates相手のWildcard Gameに完封勝利したのに続いて一発勝負のWildcardで二連続完封勝利。これに2014年のWorld Series第7戦での5イニングのロングリリーフでのゼロ封を含め、Do or Dieの試合で24イニング無失点とか。面構え、試合後のインタビューも含めて風格というか怖いぐらいの落ち着き払いぶり。

この完封劇、紙一重で不安定なGiantsのリリーフに頼らなくてはいけない可能性があったわけです。9回表、8番打者Conor Gillaspieのところで1アウト一二塁の得点機。見ていて、あーこれホームランかダブルプレー以外は(代打を出されて次打者の)Bumgarner降板だなあ…と思っていたら、なんとホームランですよ。この巡り合わせがすごい。3ランホームランで一気に3−0となって、ネクストバッターズサークルに出ていた代打を引き上げてBumgarner続投へ。そして最終回のMetsの中軸の攻撃も三者凡退で完封達成。Giantsのリリーフ陣は不安定でBungarnerが同点のまま降りたら先行きはMetsに有利に流れそうだったのにそこへ至らず。

勝利後のGiantsの喜びぶりがまた良かったです。勝ち抜くことに馴れたチームの佇まいではしゃぎ廻る選手は少数。最多勝Chicago Cubsとのシリーズが楽しみです。

9回表のGiantsの攻撃は無死二塁で、送りバントのケースにバカバッター(Angel Pagan)が走りながらバントを二度まで失敗。日本でなら中学生でもやらないようなバカげた失敗です。0-0の9回表、無死二塁でなぜお前は走ろうとする?いいからそこで腰を落としてしっかりバントせんか、と(別にどっちを応援していたわけでもないですが)ちょっといらついてしまったんですが、そんな細かいことは帳消しにする3ランホームラン、そしてBumgarnerの完封フィニッシュ。

Metsの先発Noah Syndergaardも7回を二安打無失点10三振で期待に違わない投手戦、0-0。こういうエース同士の緊迫した試合はいいっすね。久々に堪能。ただSyndergaardを下げてしまった後のリリース陣が締まらず。120球でもびくともしない自信と監督からの信頼を持つBumgarnerの実績も込みの勝ちと言えましょう。対Cubsの第3戦(@San Francisco)でもBumgarnerが投げるはずです。楽しみですね−。

事前の戦術シミュレーションが必要ではないのか

今夜はMLB National League Wildcard Game。New York MetsはNoah Syndergaard、San Francisco Giantsはプレーオフで最も頼りになる男Madison Bumgarnerの両エースの先発の好カードで期待してます。そちらはまた試合後にでも。

昨日のBaltimore Oriolesが絶対クローザーZach Brittonを投入し損ねた件です。MLB Networkではこの件を各解説者が熱を込めていろいろ語っているのですが、どうも今ひとつ我が意を得たりという意見が出てこないのでちょっと勝手に感想を。全体的によく指摘されているのはアウェイのチームのクローザーの投入をレギュラーシーズンと同じやり方でやるのは違うだろ、という点。それはごもっともな話です。セーブの場面でないと使えないという契約での縛りすらある場合もあるという話は以前にも聞いたことがあるので、通常の試合であればBuck Showalter監督が延長戦の表に得点して勝ちにいくときまでBrittonを温存するというのはアリなのかもしれません。ただ昨日に関しては試合後にBritton本人がメディアに発言しているところによれば「セーブ場面でなくても行くから」という自らの意志を監督コーチに伝えていたということで、契約や人間関係は問題ではなかった。使えなかったのではなく、単に監督の意志として使わなかったという問題です。

そこで気になったのは一体MLBのチームの首脳は事前に試合のシミュレーションをしているのだろうか?ということです。ALDS第1戦の先発予定の投手を除いた全員が出場可なのか、それともALDS第2戦、第3戦の先発投手まで使えないとするのか。先発投手の不調の場合の早い回でのリリーフは誰を想定するのか。明日のない戦いなのですから通常の試合とは違う2番手投入のタイミングと人選が必要なはず。延長戦になった場合の継投の順番は。そして今回問題となった絶対クローザーの投入タイミングについての想定はどうなっていたのか。

Torontoの方は実際に先発ローテのFrancisco Lirianoを投入したことから判る通りはっきりLirianoは投げると事前に決まっていたのであろうと思われますが、Baltimoreの方はよくわからない。通常の試合なら8回裏の試合を決まってしまいかねないピンチのときに先攻チームはクローザーを投入するかというと、MLBの場合、まずしない。でもこの日のような勝たなくては終わる試合なら投入すべきでしょう。少なくともその場合を想定して事前に検討・関係者に告知しておくべきで、戦術は当然変わっていいはず。これが7回裏だと2アウトだとしてもかなり判断に苦しむところですが、とにかくそれぞれの事態の前に事前に検討はすべきであると思うのです。それと同じように延長戦での投手のやりくりも。野球は比較的こういう場面場面を想定してシミュレーションをしておくことがしやすいスポーツのはずです。


こういう発想をしてしまうのは私がフットボールファンだからかもしれません。フットボールでは「8点差以下4点差以上、残り1分半で相手のタイムアウト2つ残りの場合」といったシチュエーションごとの攻め方というを想定して事前にまとめてあるのが普通です。そういう戦い方を常にするのがフットボールで、事前のシミュレーションは当然の準備です。野球はその点どうなのかな、ということを昨日の試合や、その後のMLB Networkその他のメディアの議論を聞いていて疑問を感じました。いつもと違う戦い方をするのがわかっているべきですから、各場面の準備も当然してあるべきかと思いますが、Buttonの投入機会を失ったBaltimoreの側に準備面の手落ちはなかったのか。その辺りが気になるところです。

例えば一昔前のYankeesの黄金時代のJoe Torre監督の時代ははっきりこういうのを周到に準備しているのが見て取れて、ああいいな、すごいな、と感心できたものですが、それからさらに時代が進んだのにクローザーの出し損ねで別の救援投手が三連続クリーンヒットを喰って終戦。なんか21世紀になったのに全然進化していないような匂いが気になりました。ちなみにShowalterはYankeesではTorreの前任の監督でもありました。

今年もカナダで祝砲 Blue Jays

いやー。振った瞬間に行った、と。またやった。MLB American League Wildcard Game Baltimore Orioles@Toronto Blue Jays、11回裏にEdwin Encarnacionのエクスタシーに達するような凄い打球が二階席に突き刺さったサヨナラ3ランホームランで決着。すごいスイングでしたね。思わず声が出る。これで勝ったBlue JaysはAL最高勝率のTexas Rangersとのシリーズへ進みます。カナダの地に唯一残ったMLBフランチャイズであるBlue Jays。ただプレーオフに出てくるだけでなく今年もファンを興奮させる大変な勝ち方で北の地でまたベースボールの人気を高めてくれたんじゃないでしょうか。バスケNBAの今春のプレーオフでToronto Raptorsの応援で使われた「We The North」のサインを掲げたファンがいましたけれど、いいなと思いました。この「俺達のチーム」という感じが大事なんですよね。

勝ったBlue Jaysにはまだオフシーズンの話は早いですが今日のヒーローEdwin Encarnacionも、昨年のバットフリップ王Jose BautistaもこのオフにFAになっちゃうんですよね。物事は順番というのがあってその問題は後で考えることですが、可能性としては昨年今年のスーパーホームランのヒーローが来年のリングセレモニーのときには二人ともいない、なんてこともありうるわけです。

敗れたOriolesは悔いの残る敗戦。サヨナラホームランを献上したUbaldo Jimenezはその前二人続けてレフト前にクリーンヒットを喰っている。1試合に全てが懸かるWildcardの、延長戦の裏の攻撃の、ぎりぎりの戦いでなぜそこで続投だったのか、という監督批判がBaltimore界隈では渦巻いていそうです。Oriolesの絶対クローザーZach Brittonを遅まきながら投入の一手かという場面でなぜかBrittonを温存。後がないのになぜ温存するのか。Brittonは元先発投手ですから必要なら回またぎでも行くでしょうし、そもそも負ければ後がなく、勝っても次戦は木曜日で連投はない。先攻ゆえリードしてBrittonを投入したいというBuck Showalter監督の考え(であろうと思いますが)もわからないでもないですが、1アウト1塁3塁、硬直した考え方とも言えます。もったいない話ですね。この負け方は来季以降に監督批判という尾を引く残念な負け方と言えそうです。


友に捧げるアッパーデッキ弾

MLBの試合を丸ごと見たのは今季初めてです。New York Mets@Miami Marlinsの試合がMLB Networkで緊急差し替え放送。同局はMLBの直属なので急な差し替えは割とよくあります。24歳エースJose Fernandezの急死の追悼試合となりました。試合前、試合後の様子もほぼノーカットで放送。この辺は手持ちのTV局がある強みでしょう。

一回裏、Marlinsの攻撃。1番Dee Gordonは左打ちですが、一球目を右打席に立って見逃し。死んだ友Fernandezの番号の入ったヘルメットで一球目を友に捧げたということでしょう。すぐにヘルメットを本来の左打ち用に換えて二球目から本番。そして三球目。Gordonの当たりは右翼席アッパーデッキに直撃の先制ホームランとなりました。これがGordonの今季1号ホームラン。試合終了直後のインタビューでの本人の弁によると打撃練習でもあんなに飛んだことない、とのこと。インタビュワーが「誰かが(Fernandezが、または神が、というニュアンス)打たしてくれたと思いますか?」と問うと「神様がいるって信じられるよね」とぽつり。元々Gordonはおとなしいタイプで、語り口も朴訥。今季はPED違反で長期出場停止を喰って選手としての評価を微妙にしてしまった失敗シーズンとも言えますが、シーズン最終週に男は上げたか。第四打席まで四安打とGordon本人は一生忘れられない活躍となりました。

尚、これもGordon本人によれば右打席で着用したヘルメットはFernandez使用のものではなく、Gordonのサイズの右打者用にFernandezの背番号を入れたものを使用したとのことです。

Gordonの神がかり先頭打者ホームランで勢いづいたMarlinsが7-3で快勝。ホームランを打ったときは涙が止まらなかったGordonも快勝の試合終盤にはGiancarlo Stantonと顔を見合わせて笑顔を見せるまでに。野球をやることが彼らを癒したか、勝ちを亡き友に捧げられることでホッとしたか。試合後はマウンドを囲んでMarlins全選手で肩を組んで円陣。最後は全員が帽子をマウンドに残してこれもFernandezに捧げたことに。


イスラエルがWBC本戦へ

ついさきほど終わったのですが来春の第4回World Baseball Classicの本戦出場の最後の一枠をイスラエルが英国に快勝して得ています。MLB Networkでやっていたので横目で見ていたのですがなかなか良かったです。この最終予選では前回大会で良いプレーで楽しませてくれたブラジルも出場していましたがそれも破ってのイスラエルの初出場です。B組で韓国ソウル大会へ出場予定。

本戦のB組はホスト国の韓国、台湾、オランダ、イスラエルの四カ国。第3回大会でのオランダの躍進の記憶はまだ新しく、さらに初登場となるイスラエル。これ、今日のメンバーは若い選手たちだけですが、例えば2011年National League MVP Ryan BraunだとかIan Kinslerなどといったビッグネームもご本人さえ乗り気になればイスラエル代表として出場可能なはずで、私も意識していないイスラエルの血を引く現役のMLB選手が大量に出場すればこのB組は死の組になる可能性なしとしません。アメリカの出場するC組が一番楽かな。

WBCも第4回になってかなり良い感じになってきましたね。

Jose Fernandez事故死

びっくりしました。地元紙のサイトMiami Heraldで場所を確認、地図を見ましたがMiami Beachの南端を回り込んで湾内に入る狭くなった入り口部分での座礁。写真も見ましたがあそこまで派手にひっくり返るんですからとんでもないスピードで水路に突入したのでしょう。事故の詳細は追々でるでしょうが、アルコールがからんでいる可能性はありそうです。

今季最後の先発の前夜の事故。試合はキャンセル。Miami Marlinsは翌月曜日にもホームゲームがあります。急遽追悼試合になるのでしょう。若い選手の多いMarlins、同僚たちもショックでしょうね。


訂正

Fernandezの登板予定は事故以前にローテがずらされて月曜日に変更になっていたようです。登板の当日未明の事故、ではないと。月曜日のホームでのMets戦の予定される対戦相手はMLB 最年長Bartolo Colon 43歳。亡くなったFarnandez、24歳。

World Cup of Hockey前のエキシビションを見て

フットボールシーズン幕開けのこの時期ですが、どうしても気になったことがあったので。アイスホッケーの国別対抗戦World Cup of Hockey(以下WCoH)が来週開幕予定。場所はカナダ・トロントで。その前段として数日前から参加各国によるエキシビションゲームが北米各地で行われています。ESPNやNHL Networkなどで放送されています。同大会が開かれるのはこれが三回目。その内容が皆元気そうにガンガンプレーしていて良いなあと思ったのです。

このWCoHにはNHL所属の選手達が大挙参加しており、イベントの主催者はNHLとNHLPA(選手会)。開催時期はNHLのシーズンが10月に始まる直前の時期。おわかりでしょうか。MLBとMLBPAが主催する野球のWorld Baseball Classicとほぼ同じスタイルのイベントなのです。

なにが気になったかというとWCoHでは地元カナダ・アメリカを含め参加国はほぼベストメンバーを揃えており、プレーぶりもあまり露骨なボディチェックはまだ見かけませんが(まだ大会前ですし)スター連中も溌剌とプレーしている。これがWBCだとMLBのベストメンバーにならないのが寂しいかなあ、と。野球の場合、投手への負担が他のポジションと比較して著しく大きいこと、そしてMLBのシーズンが休みもろくになく長期にわたることから、春先3月にコンディションを仕上げるのに適さないということがあるわけです。その辺の事情は野球ファンの方々は既にご存じのことかと思います。それに比較するとほとんど同じ開催条件なのにホッケーはこれだけ各国が準備できてしまうのだなあと。いつか野球でそれができるようになることはあるんだろうか、というのが私の思ったことなのです。

日本の野球では既に先発投手の中五日制が確立している。MLBでは中四日のまま。そして毎年大量の故障投手が出る。MLBコミッショナーが試合数の削減に言及したことがありましたが、あれはたぶんプレーオフの日程を増やしたいという辺りが本音かと思いますからMLBのシーズンが楽になることはなさそう。そうなってしまうと他のスポーツのように国別対抗戦をジャンルの人気の刺激剤にすることは難しそうです。なんかもったいない気がしますね。WBC、あんなにおもしろいのに。

LLWSで日本代表が1勝もできず敗退

ちょっとびっくりしました。少年野球のLittle League World Seriesで強豪日本代表が開幕から二連敗でトーナメントから消えています(ダブルエリミネーション方式)。なんでも1962年の日本代表の初参加時以来の無勝利での敗退とか。数日前に日本が初戦を落としたときも日本代表の初戦敗戦は30年ぶりだかなんだかとニュースになっていました。LLWSでの日本代表は攻守に鍛え込まれたチームがやってきて毎年毎年この時期に楽しませてくれます。初戦に日本に勝ったカナダ代表は勝った子たち自身が「日本に勝てるなんてすごい!」と大喜びするぐらいLLWSに於ける日本代表のステータス・評判は長年高い。日本の野球を見る機会の乏しい在米の私にとっては遠い日本での野球の息吹を身近に感じられる機会で毎夏の楽しみでもあったのに今年は早々での敗退となりました。まさか、という感じで、ESPNでも画面下の各種スポーツの試合結果を流すテロップで日本の無勝利敗戦を知らせるなどアメリカ人もびっくりという結果となりました。おお、わざわざテロップで1962年以来なんて報ずるぐらいニュースなんだな、と。

LLWSでは米国側・国際側で無勝利で敗退したチームには3戦目として交流試合が組まれる(優勝争いには関係しない親善試合)のでもう一試合を行った後、日本チームは帰国することになります。残念でしょうがこれもまた勝負。

ひとつ指摘すると昨年もそう、今年もですが打撃のスケールが小さいのが気になります。小学生の頃から小さくまとまるのは指導としてどうなんですかね。

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