アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

Rugby

7人制ラグビーWorld Rugby Sevens Series 米代表準優勝

7人制ラグビーWorld Rugby Sevens Series(全10戦)の今季最終戦がフランス・パリで行われ、フィジーがフランス大会を制覇、年間優勝もフィジーとなっています。年度最終戦であるこの最終日までフィジーと米代表の二カ国に年間優勝のチャンスがあり、パリ大会準決勝で両国は直接対戦。事実上の年間優勝の決定戦が行われたのですが、フィジーが33−14で快勝して文句なしで決着をつけています。フィジーはその余勢をかってパリ大会優勝。

米代表にとっては今年の
World Rugby Sevens Seriesは出世シーズンとなったわけです。過去年間順位で5位が最高だった米代表にとっては今季の2位でのフィニッシュは大きな進歩で、シーズン前の目標だった来年の東京五輪への出場権も確定(4位以上)。より一般スポーツファンの目に留まるであろう五輪の場への登場確定とともに、今季毎大会優勝争いにからむ実力を蓄えての年間2位ということで五輪金メダルが現実的な目標となったと言えましょう。
五輪で金メダルが有望という位置につけたことで来年の五輪前にラグビー競技の前宣伝が米国内で多く展開されるであろう地位も得たと言え、「アメスポの次」を狙う上で今季の好成績はタイミングも上々といえるのだと思います。

フィジーとの直接対決に敗れたのは大きな課題でもあります。今季フィジーとは1勝6敗と完全にしてやられてフィジーに年間優勝争いで逆転されて栄誉を逃しました。これだけ直接対決で差をつけられたのでは年間順位で下になるのも当然。
また米代表は今季10戦で大会優勝は地元Las Vegas大会での1回だけ。フィジーは5大会制覇。年間3位のニュージーランドが2大会、同4位の南アが2大会優勝と。大会制覇回数で上回るニュージーランドや南アを米代表が勝点で大きく上回れ、フィジーとも優勝争いを最後までできたのは年間を通してコンスタントに勝点を積み上げられたからです。全10戦で準決勝進出。その安定度は魅力ですが、さらなる飛躍を目指すには強い相手との大会後半の体力的につらい勝負に勝ちきれるか、という高い課題が残ったことにもなります。

巨視的に言うならばほんの10年前には同シリーズに全戦参加することもできなかったのが、最後まで年間優勝争いをできるようなチームに大きく育ったその長足の進歩を褒めるべきところ。10年前だと米代表も日本代表も実力には大差がなかったはずです。それが米代表は年度準優勝、日本代表は健闘しましたがコアグループから降格という結果になっているわけです。
但し熾烈な露出争いが繰り広げられるアメスポ市場ではそれだけでは十分ではないのも事実。五輪での金メダルを目指してあと1年間でどう強化していくのかが楽しみではあります。


なお日本代表は最終戦に降格争いで奮戦しましたが残念ながら及ばず来季のコアからの陥落が決定しています。降格争いのウェールズとケニアがどちらもパリ大会では奮闘。ケニアは今季初の上位トーナメント進出を決めて第1日に降格争いから脱出成功。日本とウェールズが最終日まで降格の可能性がありましたが、ウェールズが逃げ切ってます。

World Rugby Sevens Seriesの毎大会ごとのグループリーグ分けの仕組みが私はよくわかっていないのですが、このパリ大会では降格争いの日本ケニアウェールズと、優勝争いのアメリカフィジーが別のグループに分けて入れられていたのは各国にとって有利不利がでないという意味でフェアな組分けだなと思いました。

米代表逆転優勝なるか7人制ラグビー

7人制ラグビーWorld Rugby Sevens Series(全10戦)もいよいよフランス・パリでの最終戦を残すだけとなりました。先週末のロンドンでの第9戦で米代表と優勝を争うフィジーが優勝。米代表は準決勝でそのフィジーとの直接対決に敗れて3位。この結果年間の勝点でフィジーが逆転首位、米代表が勝点2差でフィジーを追うことになりました。シーズン半ばから首位を維持していた米代表でしたがここで遂にフィジーに捉えられ、最後のパリ大会へ向かいます。

今季米代表はとにかくフィジーとの対戦成績が悪いです。ロンドンでの敗戦を含めて直接対決で今季1勝5敗。
World Rugby Sevens Seriesの勝点のしくみは各大会の優勝チームが22点、準優勝チームが19点と3勝点差がつくしくみなので米代表がパリ大会で優勝すれば年間優勝が確定しますが、2−3−4−5位はそれぞれ勝点が2点差なので最終戦を終えてフィジーと米代表が勝点で並ぶパターンはかなり多いです。勝点が並んだ場合は年間の得失点差で優勝が決まるようですが、シーズン全試合の得失点差なんですかね?公式サイトの順位表にも得失点差の情報がなく、手計算しないとどちらが上になるのかわからないです。

他の上位常連国は既に年間の順位が事実上確定しており、開催
地元のフランスはいきり立って戦いを挑んでくるでしょうが、それを除くと米・フィジー以外は消化試合のようなものではあります。とは言っても7人制ラグビーは時の運と流れで勝敗がかなり揺れ動くので気は抜けないのですが。
フィジーはA組、米代表はC組。どちらも首位でグループを抜け出すと準決勝での直接対決となります。

また降格争いでは日本代表は2勝点差でケニアを追ってパリ大会へ入ります。少なくとも勝点3獲得が必要ですが、こちらも得失点差の情報がないので勝点3では足りないのかもしれません。下位トーナメントの初戦が必勝(勝点5以上)になるのかも。

ラグビーセブンス シンガポール大会

NBAのプレーオフも始まり、NBA/NHLさらにはゴルフの最大のイベントMastersも開催中の週末だというのにマイナーなラグビーの話題で失礼します。
7人制ラグビーWorld Rugby Sevens Series(全10戦)の今季第8戦シンガポール大会があり、米男子代表が年間首位を維持しています。しかしアジアラウンド2大会の前と比較するとかなり差が詰まって苦しくなってます。

まずシーズンが始まる前の米代表の目標だった年間4位以内=東京五輪への出場権については5位イングランドに勝点38点差をつけており事実上確定させています。

シンガポール大会前の段階で年間優勝の可能性が現実的に残っていたのは首位の米国勝点130、2位フィジー123点、3位ニュージーランド118点の3カ国。
大会内で小波な波乱がいろいろあったのですがその説明は後述するとして、今大会準優勝だったフィジーが、4位フィニッシュとなった米代表に迫り145対142、勝点僅か3点差となって最終の欧州ラウンド2大会へ向かいます。3位のニュージーランドは先週の香港大会に続いてトーナメント一回戦敗退、首位米国まで勝点15差・2位フィジーまで12差。あと2大会で両国をまとめて抜くのはかなり苦しくなってきており、実質フィジーと米国に年間優勝は絞られてきました。

米代表は今季は対フィジーと相性が極悪い。開幕戦の@ドバイのトーナメント初戦で24-12で勝ったっきり、その後対フィジー4連敗中。それも完敗が多い。その相手が年間優勝を争う直接の相手というのは怖いです。残るロンドン、パリでの二大会で年間優勝を賭けてどこかで直接対決となったところで一気に年間優勝争いをひっくり返される可能性があります。できれば欧州ラウンドの前に勝点の差を広げておきたかったんですがそうはならず。5月末〜6月初旬の2大会が待ち遠しいです。




以下シンガポール大会での細かい話。

大会第1日は優勝争いの米国とニュージーランドは順調にGLを勝ち抜いたのですが、2位フィジーは10位スコットランドに敗戦して上位トーナメント進出を逃すかもというピンチにみまわれました。なぜか奮起したカナダがスコットランドをGL最終戦で倒してくれたおかげでフィジーは1勝2敗ながらギリギリ上位トーナメントに勝ち進めました。フィジーが下位トーナメントに回っていたら年間1-2位の差が一気に開いて米代表の年間初優勝が一気に近づく可能性もあったのですが。

フィジーがGL2位通過になったことで、トーナメントの一回戦でフィジーとニュージーランドが対戦することに。これは米国にとってはおいしい。年間優勝で追ってくるどちらかは一回戦敗退となって勝点の積み重ねが最小になるのが確定してるからです。その試合はフィジーが勝ってます。できうれば3位ニュージーランドに勝って欲しかったところでした。

フィジーはGL敗退のピンチから一転トーナメントを勝ち進み決勝戦へ。ここでは復活南アに敗戦して準優勝。もしフィジーが優勝していたら年間の勝点で米国に並んで首位タイになったところでした。
米代表は準優勝で南アに敗戦。3位決定戦ではGLで勝利していたイングランドに完敗して4位。

日本代表はシンガポール大会で最小1勝点の獲得にとどまり15位降格圏へ。降格争いの直接の相手であるケニアに敗戦したのがもったいない。先週の香港大会で勝点7を獲得して降格圏から脱出したのですが、シンガポール大会で再逆転。14位ウェールズまで3点、13位ケニアまで4点。残るロンドン・パリの2大会のどちらかで最小の1勝点にとどまると残留の可能性がとても苦しくなります。
今大会で日本はスペインにGLで勝ったんですけど、GLの勝利ってシリーズの勝点と関係ないんですよね。こういうことを言ってはいけないのかもしれませんがこの期に及んではGLはもう放棄して=上位トーナメント進出は諦めてて、全力を下位トーナメントの試合に集中するというのは戦略としてアリなんでしょうか?そんなことを言ってたらダメなのかな。とにかく石に齧りついても残留したいところです。

ラグビーとラクロスとバレーボールの「次」争い

このテーマは以前にも少し触れたことがあります。アメリカ視点で見た場合、既存のマイナーチームスポーツのうちでラグビー・ラクロス・バレーボールがアメスポの「次のメジャープロスポーツ候補」であろうと推測されているわけです。それぞれに得意エリアがあり、ラグビーはなぜか西で強く、ラクロスは東で強い。バレーボールは女子に強い。裏を返せばそれはそれぞれに弱点でもあります。

アメリカでは1960年代からサッカーが次のメジャースポーツになるのだと喧伝されながらなかなか浮上できずプロ組織も解体再生を経て結局半世紀を経てやっと現在の地位にたどり着いたところ。サッカーは多くの国でほぼ一強のプロスポーツとして米国外で大きな人気もあり、それらの国からの移民流入も多い米国なのにそれでもこれだけの時間がかかりました。
そういうアメスポ市場で、次の種目があるとしたらなにか、というのはおもしろいテーマであろうと思います。アメスポ観戦市場のパイが大きいだけにアメスポ内の比較だとマイナー扱いとしても継続的に存続できる存在になれば利益もかなり期待できます。

先に身も蓋もないことを言うと、それら既存のスポーツよりも21世紀的なテクノロジーと結ばれてこれから新規開発されるスポーツ(疑似スポーツも含む)の方が「次」争いでは期待が持てるような気もしますが、その可能性はこっちへ置いておいて今回は既存の伝統的にスポーツと考えられるジャンルの内での比較ということで。

ラグビー・ラクロス・バレーボールの比較では既にプロ活動が継続的に存在するのがラクロスです。室内ラクロスのNLLが30年、野外フィールドラクロスのMLLが20年ほどの歴史を持ちます。今回のテーマの3種目の中ではもっともプロリーグ化に成功していると言えます。室内NLL(ボックスラクロスとも言います)はインドアプロスポーツでは世界で第3位の動員力を持つ(NHL、NBAに次ぐ)組織であるとNLLの宣伝ではよく主張しています。欧州バスケやホッケーKHLその他よりも多いのだと。

バレーボールはビーチバレーという派生形ではありますがツアー型のプロが存在してきました。他方6人制のプロ化は失敗の連続の歴史です。ラグビーは3つのうちではこの面では最後発。近年になって何度か15人制のプロリーグの立ち上げが早急に試みられていますが、まだ形は整っていません。後述する五輪採用後のラグビーへの注目の受け皿をなんとか早くプロリーグを作りたいということなんでしょうが、なにせ抱える選手数が多くなるのと試合数が少ないのがプロとして採算をあわせる際の大きなネックになります。また別途書いてみたいですがラグビー15人制はEngland PremiershipもSANZAR各国の国内リーグもSuper Rugbyも経済的には潤っているとは言えません。

別の面の比較してみると、この3種目のうちラクロスとバレーボールは男女ともにNCAAの正式種目で、よって多くのメジャー校で奨学金が支給されます。奨学金が出るゆえに高校でもそれらの部活動を持つ学校が多い。この面でもラグビーは選手の取り合い・開発で不利です。
ただNCAAの正式種目でもないのに15人制・7人制ともにカレッジラグビーの全米トーナメントは継続的にTVで放映されて独自にその存在感は増しているという特異な存在感もあります。小規模校で独自にラグビーでスポーツ奨学金を出してカレッジラグビーの盛り上げの一端を担っている学校も存在します。この辺がアメリカっぽいとも言えます。中央組織であるNCAAから正式種目でないと言われても勝手に好きな人達が集まってNCAAの外でちゃんと歴史を刻んでいるわけです。

目を転じて五輪種目かどうかという点だとバレーボールは数少ない五輪で儲けの出るスポーツのひとつとされていて安泰。ラグビーは7人制を前回2016年リオ五輪になって五輪種目化することに成功してこれが良い刺激となってアメリカ国内でのラグビー市場開発を助けています。いつも指摘する通りアメスポファン全般はさほど五輪好きとは言えないと思いますが、それでも五輪に影響力がないわけではない。五輪でもないと届かない層への宣伝にはなるわけです。
この点ではラクロスが最も弱い立場です。2028年のLos Angeles五輪で北米原産スポーツのラクロスが五輪スポーツ化を目指す動きがあるとされますが、その弱点を意識してのことでしょう。100年以上前にラクロスは五輪種目だった歴史があります。アメリカ・カナダの二国が競技実力で圧倒的に突出している状態で五輪スポーツ化したとしてその地位をロス五輪以降も維持できるのか疑問があります。さらにはラクロスの世界で第3勢力の地位にあるイロコイ族のチームは国家単位での出場資格制度をとる五輪への参加は認められない可能性が高く、その面でモメそうです。もしなんらかの特別待遇でイロコイ族の独自チームの出場を許すと他の競技でモメるところが出てくるはずなのでIOCはそういう措置は嫌がることでしょう。イロコイ族が出場できない形でも良いからと五輪採用を推進するとイロコイ族から大きな反発が出そうですが、それは今回のテーマから遠くなるので以上。

こう見てくるとバレーボールが一番その地位が盤石とも言えるのです。米国内で(ビーチですが)プロも存在したし、高校レベルでの参加人口も大きい。五輪スポーツでもありNCAAスポーツでもある。ビーチバレー(サンドバレーという名称になってますが)もNCAA種目化。海外にはプロリーグも存在する。でもそれだけ揃っていてもなぜか米国内でのプロリーグが成功しそうにないのが大いに問題です。全部揃っているだけに今より上へ行く浮上のきっかけがどこにあるのか見えにくいとも言えるのです。上でも触れた通り女子に参加人口が偏っているのも投資家に二の足を踏ませているような。NCAAの女子トーナメントはそうとうに盛り上がるのでそちらで力を蓄えていくしかないのか。

ラグビーは7人制ではありますが五輪種目化で米国内での認知が大きく上昇しました。先日記事を書いた米代表がトップに浮上したWorld Rugby Sevens Series、そこでもし年度優勝したらそれはまた一つ大きな宣伝となるし、2020年の五輪でも米ラグビー代表は優勝候補として大きく取り上げられることになるでしょう。その目新しさゆえに既存のバレーボールやラクロスよりも注目を集める可能性はあるように思えます。
またイメージ的な話ですが、ラグビーセブンス代表の面々のマッチョかつ精悍なイメージはアメスポの一般ファンにアピールしやすいビジュアルと言えます。これはサッカーが長年アメスポ市場開発で苦労した負のイメージ部分である軽く弱そうな身体つきの真逆と言えます。このイメージというのはバカになりません。

ラクロスのロス五輪をテコにした巻き返しはあるのか。上述した通りラクロスはアメリカ東部にその普及が大きく偏っているのが西海岸のLos Angelesでの開催とどうマッチするか。もし競技採用された場合に米国内での西への普及の大きな助けになるのか。観客動員見通しという意味だと苦戦しそうでもありそういう面では不利となりますが、競技採用される可能性があるのかないのか。

表題では単純にラグビー・ラクロス・バレーボールとしましたが、ラグビーには15人制と7人制が、ラクロスには室内ラクロスと野外ラクロスが、バレーボールには6人制とビーチバレーがそれぞれあって、さらに女子もある。それぞれのジャンル内ですら本命の形態が見えにくいのも事態を複雑にしているかと思えます。ラグビー7人制で米代表の躍進が今の今だと目立つわけですけれど、7人制では北米内で完結するプロ興行化の姿はものすごく想像しにくい。その上7人制での躍進はたぶん15人制での地位向上に直結しない。素人目にも同じ名前の別のスポーツに見えるからですし、15人制で強国と勝負になるレベルに上がっていくにはさらに長いプロセスが必要になるであろうからです。

と見ていくと3種目ともアメスポ界の「次」を担うにはまだまだ先は長そうに見えます。そんなこんなをやっている間に後発で開発されたスポーツ・エンタメに抜かれて行く可能性の方が高いかも、という先の懸念の方に戻ってしまいます。

バンクーバーでのラグビーセブンス、販売好調

World Rugby Sevens Series Vancouver
ラグビー7人制ツアーWorld Rugby Sevens Seriesの次戦はカナダで開催予定。次週末にカナダ西部バンクーバーで開催なのですが、カナダラグビー協会の公式ページによれば通し券および二日目土曜日のチケットを既に90%売り切ったと大きくトップにうたっています。リンクをつけておきましたがそれはじきに更新されてしまうと思うのでスクリーンショットもつけておきます。カナダ代表がまるで冴えない中でのその好調な売れ行きということはアメリカ側から国境を超えて遠征応援に行く米代表のファンが多数いるということなんでしょうか。
バンクーバー大会のグループ戦のスケジュールを見るとすべて米代表戦が最後の試合になっているのを見ても米代表戦を興行のトリとして扱ってるってことのように見えます。

会場となるBC Placeはバンクーバー冬季五輪のときのメイン会場でもあり全席開放すると5万席超の大会場。まさかそこがそのままで9割方売り切れということはないのではないかと思われます。
同会場はサッカーMLSのVancouver White Capsもホームとして使用していて、MLSの試合の場合基本的には上部席は使用せず客を入れないゾーンの席にはカバーをかけて、一階席のみの約22,000人のキャパとして満員だ満員じゃないというようなことをやります。ラグビーセブンスの9割売ったというのもたぶんその22,000席の9割だろうなーと想像しますが、いずれにせよ、この公式サイトの様子からすると元々の予想よりチケット販売が好調なのは確かのようです。
昨日日曜日午後に優勝をしてその事実がまだ浸透していないであろうタイミングの月曜日の段階で9割方売れているとなると当日は遠征の米側のスポーツファンが上部席まで入るぐらいの勢いになるんでしょうか。

本来のホスト国のカナダ代表は現在コア国15カ国中11位。コア国からの降格(最下位のみ)の可能性は薄いですが好調とは言い難い。一方隣国アメリカは史上初めて首位に立つというブレイクアウトシーズンの真っ最中。元々カナダとアメリカはラグビーでは15人制でもほぼ同じレベルで勝ったり負けたりだったのですが、米国内でのラグビーの認知が進んで人材が流入・強化にカネが使えるようになってきてから徐々に差が付き始めています。
もしバンクーバー大会も米代表にとって準ホームトーナメントとなると年間全10戦のうち2戦をホームのムードの中で戦う有利な日程になっていきます。西海岸はアメリカ国内の比較で言うとスポーツ熱は薄い地方ですが、それでもその動員力はパワーがあるということになります。

ラグビーセブンス 米代表がLas Vegasで優勝 単独トップに

勝ちましたね。グループリーグでは苦戦が続いてどうなることかと思いましたが、最後決勝戦は最終スコア27−0の完勝でサモアを下して米セブンス代表がWorld Rugby Sevens Series第5戦Las Vegas大会を制しています。ホーム大会であるLas Vegasではこれで昨年に続いて2連覇。今季5大会連続での決勝進出で、ついに今季初優勝。全10戦のWorld Rugby Sevens Seriesの折り返し点の現時点でシリーズの単独トップに立ちました。
今大会は米代表はウィングのPerry Bakerを顎骨折で欠くなどメンバー的には万全とは言えなかった大会。その上上述の通り大会序盤のリーグ戦では苦戦が続いて、アルゼンチン戦ではラストプレーで逆転負けを喰ったりもしました。土曜日の二日目からエンジンがかかってきて、最終日の実質決勝戦と言えた準決勝=シリーズ首位だったニュージーランドを24−19で退けて決勝へ。決勝戦はサモアを圧倒して完封勝ちで地元開催トーナメントを制しました。放送はESPN2で。
これで米代表は勝点5差をつけての単独首位となってます。シリーズ次戦は来週末にカナダ・バンクーバー大会。

たかがセブンスというのはもともとのラグビーファンの中にある感情だろうと思います。15人制のあのコクのあるラグビーとは7人制はまるで違う。それはまったくその通りなのですが、ラグビー後進国のアメリカという国にとってはこれは大きな一歩でしょう。シーズン半ばで単独首位。準ホームの試合となるカナダ国境の街バンクーバーでの次週の大会でもポイントを積み重ねて初の年間優勝へ前進したいところ。
シーズン前の米代表の目標は2020年の東京五輪への出場権獲得となる4位以内だったのですが、現時点で首位となったことで目標がレベルアップ。どんなシーズン後半戦になっていくのか期待が高まります。

人種的なことを表立って言うのは憚られる面のあることですが、今の米代表は白人黒人南洋系の選手たちが一丸・有機的なチームプレーを展開して勝利を掴んでおりそういう面でも気持ちいいなあという感想もあります。以前からいるメンバーたちの対人・プレー選択で個々のレベルアップもはっきり見える。全選手が先を読んだ先回りしたプレーが増えてプレーの引き出しが格段に増えてます。キッキングゲームはまだまだ向上の余地ありでしょうが、まだ足りないところがはっきりあっても首位なんですから大変な進歩です。

ラグビーセブンス in Las Vegas

毎年恒例のWorld Rugby Sevens SeriesのLas Vegas大会が今週末開かれています。米代表は初日ケニアを相手に快勝。ケニアの走りはなかなかに良く、どっちに転んでもというふうにも見えた序盤でしたがそこからホスト国米代表が力強く突き放して勝利。第2戦はアルゼンチンと熱戦、24−26で惜敗で1勝1敗で初日を終えています。明日のフランス戦で勝てないと今大会での優勝の可能性が消えます。
試合内容は以前からは格段の進歩が随所に見られて、ああなるほど勝てるようになってきたのはこういう細かいところでの違いの積み重ねなんだなと感心させられました。接触プレーで相手をふっとばしたりなどメリハリが効いていたり、相手の意表を突くプレーが増えて引き出しが増えたんだなあとか、以前は軽量を突かれて苦しんでいたスピードスターのCarlin Islesの密集での果敢な貢献ぶりとか。Islesは今大会前の時点で個人トライ数トップで、ケニア戦アルゼンチン戦でもそれぞれ2トライ。

このLas Vegas大会はWorld Rugby Sevens Series2018-19シーズンの年間10戦の第5戦目。ここまでの今季4大会のすべてで米代表は準優勝という結果となってます。優勝はニュージーランドとフィジーがそれぞれ2度づつ。シーズンランキングでは米代表は首位ニュージーランドと勝点で並んでの2位につけています。ホーム開催である今大会は昨年に続いてぜひ優勝してシーズンランクの単独首位への浮上を狙い、今季ここまでの決勝戦で跳ね返されてきた壁を突破したいところなわけです。

また今季のセブンスシリーズは2020年の東京五輪の予選も兼ねており、上位4チームは五輪出場権獲得=予選免除という特典付き。現在好位置につけている米代表としてはホーム開催でさらにポイントを重ねて五輪出場権獲得に向けて前進したいところというわけでもあります。


15人制ラグビーでは今年日本で開催されるW杯でも苦戦が予想される米代表ですが、7人制の方ではいよいよ強豪国の仲間入りと言えるところまで上がってきたのかという今季なんですね。
World Rugby Sevens Seriesでの過去4年間の米代表の順位は2014-15シーズンから順に6位6位5位6位。まだシーズン半ばですから尚早ではありますがコンスタントに優勝戦線に絡める位置に上がってきた今季はついに定位置の5−6位から抜け出して、各大会の準決勝に出てくるチームになりかかっているというわけです。

2027年のラグビーW杯

日本のスポーツファンにどれほどウケているのかつかみづらいのですが、今年2019年は日本でラグビーのW杯が開催されますね。その次の大会はフランスで2023年に開催されることが決まっています。決まっているのはそこまでで、その次の2027年大会招致に米ラグビー協会が興味を示しているとされます。その勝算はどんなもんでしょうか。

ラグビーはプロ化が遅かった歴史的経緯などもあり今年の日本開催が通算で9度目のW杯と比較的歴史が浅いです。そのため例えば五輪の開催地の持ち回りのルールのようなものが確立しているとは言いきれません。前回開催までは南半球開催の翌大会は北半球開催、と入れ替わりで進んできたわけですが、第8回大会のイングランド大会の次に日本大会、そしてフランス大会と北半球が3度続いたことでパターンが崩れています(南半球というところを非欧州と書き換えればまだパターン継続中とも言えますが)。そのため2027年大会は南半球SANZAARの各国が開催に意欲を示しているとされます。特に開催経験のないアルゼンチンが招致に意欲を出しているとか。アルゼンチンという国はラグビーの世界普及という観点では大事な役割を果たしている国なのでそういう意味では他国にもアルゼンチンでの開催の支持者はいそうです。

しかしながら日本でも話題になったことがあるかと思いますが、ラグビーユニオンの統括団体であるWorld RugbyがW杯開催国に課す上納金が巨額で、経済規模の小さい南半球SANZAARの各国が本当にその巨額を負担できるのかが危惧されるところでもあります。根本的にはWorld Rugbyがボリ過ぎなのですが。
その巨額な負担を背負いきれる経済的な力ということを考えるとまたも北半球国開催になりますがアメリカが開催に手を挙げたらWorld Rugbyは喜んで米国開催を受け入れそうな気がします。北半球か南半球かなどというのはWorld Rugbyの中のカネの亡者たちにとってはどうでも良いことでしょうから。

米国は昨年2018年にセブンスのW杯をSan Franciscoで開催。米国内のラグビー人気の一般の不在ぶりからすれば大成功といえる大会になっており、観戦スポーツとしてのラグビーユニオンの将来の普及の可能性を考えるとアリということなのでしょう。

今年のW杯日本大会はその翌年に東京夏季五輪が控えています。2023年のフランス大会もその翌年にパリでの五輪がある。2027年にもしラグビーW杯がアメリカで行われるとしたらその翌年2028年のロスアンゼルスでの五輪、と3サイクルもラグビーW杯と五輪がセットで同国内で開催されることになるわけですね。
事情が違うとすれば米国の場合はラグビーW杯年の前年となる2026年にサッカーFIFA W杯も開催予定であることでしょう。カナダ・メキシコとともに北米三国での共催ですが出場国も増えるので現行の単独開催と変わらない試合数が米国内だけでも行われるはずです。サッカーW杯と五輪の国内開催に挟まれた2027年にそのインパクトが大きく劣るラグビーW杯開催というのは可能なのか、というのは真っ当な疑問と言えましょう。

他国と違って米国内には大小様々な新型スタジアムは揃っており五輪やW杯用にスタジアムを大挙新設するような必要はないし、イベント後に会場が廃墟になる可能性もまずありません。幅の広いラグビーの公式サイズのピッチが入らないフットボールスタジアム(ここではアメフトの意味です)もあちこちありそうですが。アメリカのフットボールのフィールドはサッカーのピッチよりも縦長、ラグビーは横に広いです。米国内の新し目のスタジアムはほぼ全部サッカーの公式サイズのピッチがとれる設計にはなってますが、ラグビーは考慮されてません。

もし2027年大会をアルゼンチンが開催したとすると、その次の2031年は欧州回帰が既定路線でしょうし、南米の直後に北米というのはTier 1の古参国が抵抗しそうな気もします。そうなると早くても2035年まで米国開催はたぶんなくなるのでしょう。15人制ラグビーがアメリカスポーツ観戦市場で浸透するのはそもそもが難しい可能性もあるので、ムリをして開催コストのバカ高いW杯を早期誘致すべきなのかどうかのそもそも論から議論しなくてはいけないかもしれません。

アメスポの隙間週

NFLシーズンが先週末に終了。アメスポカレンダー的には空きの週末といえるのが今週末。NASCARシーズンの最大のイベントDaytona 500が次週開催(ポールポジションは今週末決めましたが)、MLBのキャンプのスタートもまだ数日後。シーズンが進行中のNBA/NHL/カレッジバスケもシーズンの節目はもう少し先。NBAのオールスター戦も次週末。
なぜこれほど揃って今週末を避けているのかというのはちょっとした謎です。一応仮説としては非スポーツ・エンタメの最大のTVイベントとされるグラミー賞の放送日が今週末だから、ということになってます。または秋冬の毎週末フットボール三昧で家庭生活を顧みなかった全米の男性が家庭サービスをしなくてはいけない週末だからという仮説もあります。

理由はともかくもアメスポイベントが薄い週であるのは事実。そんな中、それをまったく無視して充実した番組編成になっていたのがNBC系列のNBCSN。いつも通りのサッカーEnglish Premier Leagueの放送、さらには土日にラグビーユニオンの6 Nationsの3試合を全試合放映。これをもって充実と呼ぶのは私がラグビー好きだからそう見えるだけで、一般のアメリカ人にどうアピールするのかというとたぶんそうではない。他にも同系列ではアメリカアルペンスキーのスターだったLindsey Vonnの現役最終レースの模様を放映していたり、フィギュアスケートの4大陸選手権を3時間の枠という長尺で放映していたりと、非アメスポなメニューながらも、いろいろあって贅沢だなと思えました。

欧州スポーツは基本的にはアメスポの範囲外ということで基本当ブログでは触れないようにしてますが、Chelseaの0-6惨敗はちょっと気になりました。試合終了時にサッリがペップを無視して引き上げていった場面は気持ちはわかりますが、ちと大人げないような。Chelseaは米代表の期待の星弱冠20歳Christian Pulisicが来季から加入予定ですが、こんなだとPulisecが加入するころには監督が代わっているかも。ただでさえ加入後の使われ方が見えなかったところに監督も代わると何を期待すべきなのか、予想もできません。基本的に米男子代表は人材は豊富とは言えず、Pulisecが育ってくれないと他の代わりが次々と出てくるような環境ではない。Pulisecの育成環境は気になるところです。

ラグビーの6 Nationsは総当たりで5試合の短期決戦の濃さが魅力とも言えますが、優勝争いは今週末の第2節を終えてEnglandが頭抜けているということになってしまい優勝の行方の興味は早くも減退か。先週のイングランド@アイルランド戦は熱戦の末イングランドだったのが、今週はイングランドがフランスに圧勝、44-8。先週の開幕戦の段階で既にイングランドとアイルランドの試合が今季の事実上の決勝戦とも言われていたのがその通りになったのかも。
優勝争いとは関係なく試合としておもしろかったのがウェールズ@イタリア戦。6 Nationsのドアマット新参(と言っても2000年から参加してるので20年目ですか)のイタリアですが、内容はなかなか光るものがあって良かったです。

イタリアは6 Nationsでは末席、Tier 1の最下位国ですが、米ラグビー代表にとってはラグビーの世界での地位向上を目指す上では格好の標的の国でもあります。米男子代表は昨今はTier 2国にはほぼ負けない。長年勝ったり負けたりだったライバルの隣国カナダに負けなくなった、昨年6月にTier 1国のスコットランドにも勝ってます。
今年はいよいよ日本でラグビーユニオンW杯が開催予定。日本国内の盛り上がりの具合はわかりませんが、ラグビーというスポーツ自体はやはりおもしろいなと感じさせてくれる6 Nationsの試合です。昔はラグビーの試合はアメリカではめったに見られなかったのが気楽に見られる環境になったのはありがたいことです。
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