アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Football

Texas 復活の狼煙

いやーすごい試合が開幕週から来ました。No. 10 Notre Dame@Texasの一戦は大激戦、どんでん返しアリのもつれた試合、延長戦二度での決着。カレッジフットボールでなくてはこの盛り上がりは出せない。シーズンが帰ってきた、この感じが帰ってきた、と心底楽しめました。

カレッジフットボールキックオフ!

所用でブログを放置してご迷惑をおかけしております。既に数試合が行われ、今日もうじきシーズンが本格スタートとなります。もうじき戻りますので今季もお付き合いよろしくおねがいします。シーズン予想などできず申し訳ありません。

Florida Stateがシーズンの行方の鍵になりそうなシーズンか。ESPNなどは今季はカレッジフットボール史上最高の開幕戦カードだと煽っています。ここまで好カードが並ぶのはプレーオフ制になって1敗するのが怖くなくなったせいでもあるでしょうね。

安全なフットボール論議 再び ロボット編

まずはこちらをご覧ください。笑わないではいられませんがまあそういうものです。フットボールのタックル部分の練習で受ける側の負担を減らすべくIvy League所属Dartmouth大が開発した動くタックルダミーロボットであります。

少し前にOklahoma Drillと言われるハードな当たり合いを含めたフットボールのトレーニングが選手達の健康を害するのではないかなどと言われて問題視されたことがありました。但しその話題の寿命は短く、早々に「これぐらいはしょうがない、フットボールなんだから」ということで鎮火したと記憶します。そこにはフットボールは男の中の男がやるもんなんだからケガぐらい当たり前だろ(内心はもっと激しい言葉で)という矜持が強く感じられるものがありました。脳震盪問題を映画化して一般大衆を啓蒙し、それ以前からの脳震盪関連訴訟などもあってフットボールの年少者の参加が大幅に低下しても、なかなか頑固でフットボールの中の人の考え方や感覚は変わらない。

そういうタイミングでこういうものを実際に採用しようという動きがまたぞろ出てきたようです。おもしろいのはそれを紹介しているNFL関連番組での元選手の解説者達の反応。判で押したように拒絶します。TVコメンテーターになるぐらいですから言葉は抑え目ですが、そういうのもアリかなとすら言わないんですね。フットボールの安全性を内部の人に任せておいたら高まる可能性は低いんだろうなあとまた思わされます。そもそも安全なフットボールなんて意味があるのか?という話でもありますが。

ACC NetworkがACCの崩壊を防ぐ

ACCとESPNが2019年から同カンファレンスの専門チャンネルであるACC Networkを立ち上げることに同意したと発表になっています。実際の放送は遙か先の3年後でその意味ではなんとも出遅れが激しいとは言えるものの、それ以上の大きな意味をもった契約発表です。

カレッジスポーツのカンファレンス専門局としては既にSEC Network、Big Ten Network、Longhorn Network、Pac-12 Networkが既に出揃っており順調に運営中。それと比較すると同じメジャーカンファレンス・5大カンファレンスと称される中唯一露出で劣っていたACCがやっと自前の局を確保したことに。とは言え3年後まで放送の準備は整わない見込みでその点ではまだまだですが、より大事なのは今回の契約で2035–36年シーズンまでACCはメンバー校を契約上縛ることができるようになったことです。5大カンファレンスのうちACCとBig XIIのいずれかが崩壊して4つのSuper Conferenceになるのではという観測はずっと存在していました。一昨年から導入されたフットボールのプレーオフの出場枠が4つなのは、Super Conferenceの勝者がそのまま準決勝に進むための構造だ、という風に読む人たちもいました。当ブログはSuper Conference制には反対でした。その件については過去に何度も語っているので今回は深入りしません。

SEC, Big Tenはカレッジ界ではファンベースの強さが圧倒的で揺るぎがない。西海岸を中心とするPac-12は地理的に遠く他のメジャーカンファレンスに飲み込まれる可能性が元々薄くこちらも拡張はあっても喰われる可能性はありませんでした。これら3カンファレンスは既に自前のTV局も確保して契約的にも安定していた。

残るBig XIIは数年前に崩壊の瀬戸際まで追い込まれたのですが現在はWest Virginiaという地理的な飛び地校も含めてなんとか10校で生きながらえているところ。今後2校または4校を加えて拡張を目指すと最近発表したばかり。ただしBig XIIは自前のTVはない。所属校のTexas Longhornsが独自にLonghorn Networkを持ち、そことの権利関係からBIg XII独自の局を持ってもTexasの試合は放送できないという足枷もある。つまりいますぐ崩壊の危機ではなくてもまだ地盤は脆弱。

もうひとつの解体候補だったACCはフットボールが弱い。TVがない。地理的にSECやBig Tenに隣接するため解体となったら即座にオイシイ学校から順にSECやBig Tenに食い荒らされそうだ。事実長年のACC校だったMarylandはBig Tenに移籍してしまいました。ACCの象徴校のひとつNorth CarolinaもBig Tenの引き抜きのターゲットだったと考えられます。Big East(元6大カンファレンスのひとつ)が崩壊した際に有力校を取り込んでメンバー数と地盤ではかなりBig XIIを上回りますが、それでもまだまだ安心できる安定性はなかった。つまりACCかBig XIIのどちらかが次の崩壊候補という状況は変わっていなかったわけです。

それが今回のACC Networkの成立でスポーツメディア最大手ESPNの手厚い資金・サポートを長期間に渡って得ることが確定。これでやっと崩壊候補から脱出となる見込みです。

そうなると今後はBig XIIが崩壊してSuper Conferenceになるのか、いまの5大カンファレンス体制が続くのかの二択になりそうです。





五輪代表WR

各種スポーツで五輪代表最終選考が進んでいるようです。ひとつおもしろいニュースが入っています。Oregon DucksのWRであるDevon Allenが110mハードルの五輪選考レースで優勝、リオ五輪行きの切符を手にしています。

Pac-12所属で西のフットボール有力校OregonのWRとして昨季は12試合に出場、9捕球94ヤードという記録になってます。五輪短距離ランナーを相手に守る相手ディフェンシブバックというのも大変そうです。

Notre Dame x Michiganが帰ってくる

随分と早かったなあという感じです。カレッジフットボールの代表的なnon-conference定期戦の一つであったNotre DameとMichiganの試合が戻ってきます。2014年シーズンの対戦を最後にこの両校による定期戦が終了。その時点では将来の再開の予定なしとされたんですが、昨日になって2018年2019年シーズンに両校の対戦が行われることが発表。2014年(@Notre Dame)、及び前年の2013年(@Michigan)の最終対決をかなり煽ったのにほんの二年後の今ライバル対決再開と発表。ちょっとちゃっかりし過ぎな気がします。

定期戦が廃止された最大の理由はNotre DameがACCに半加入状態となって毎年ACCのチームと5試合を行う取り決めとなり、他の定期戦も含めるとNotre Dameの毎年のスケジュールが硬直化する可能性が高まったことでした。ACCと5試合、Navy, Stanford, USC, Michigan Stateとの定期戦もあるのでMichigan定期戦も含めるとシーズンの12試合のうち9試合が毎年同じ相手との試合になる。他にもPurdue戦のような準定期戦もある。あまりにも同じ相手(ACC内の相手は年々変わりますが)ばかりではスケジュールの魅力が低下する。であれば定期戦のうちのどれかを削らねばならない、という中で削られたのが対Michigan戦でした。

Michigan戦を削る一方、Notre Dameは2022と2023年シーズンにMichiganの最大のライバル校であるOhio Stateとの対戦を加えるという若干怪しい動きもあった。それに刺激されたのか今回のMichiganとのライバル対決復活となってます。

うがったことを言わせていただくとこれはNotre Dameの将来のBig Ten入り(ACC離脱またはACC崩壊消滅の可能性を見込み)を含んだ長期的な動きかなという感じもします。前述の通りBig Ten所属校ではMichigan Stateとは定期戦を維持。今回Michiganをたぶん将来の準レギュラー化も見てスケジュール。珍しいOhio Stateとの対戦予定を組み、また長く準レギュラーであるPurdueとも将来の予定がある(2020,2021,2024,2025,2026)などBig Ten校との対戦に回帰している感じもありますから。

Braxton Miller QB/WR

NFLドラフトが週末までに終わったわけです。それぞれのチームのファンの皆さんは改めて下位指名の選手たちの情報をチェックしたり、ドラフト後のデプスチャートを眺めていろいろ感想もおありの時期でしょう。

当ブログで高校時代からその名を追ってきたBraxton MillerがHouston Texansに3巡目で指名されています。ポジションはWRとして。ケガやチーム事情で紆余曲折のあったカレッジ時代でしたがその飛び抜けた運動能力は昨季も十分に発揮されており、かつ強豪Ohio StateのQBとして全勝を遂げた実績からすると実に静かな指名となりました。全国レベルの報道だとほとんど期待されていないような扱いです。すごく良い選手なんですがプロでどうなることか。

高校時代からモバイルQBとして名を馳せAlabama、Notre Dame始め多数の強豪校からも声がかかりましたが地元のOhio Stateを選択。新一年生時から先発QBとしてデビュー、いきなりパスで13TD、ランで7TD。二年生だった2012年には12戦全勝でシーズンを終了。同年はOhio StateはNCAAからの処罰でポストシーズンに参加できなかったので全勝ながら全米優勝戦に絡めなかった(例のTerrelle Pryorのスキャンダルで)のですがこの年にMillerはカレッジのプレミアQBとして認知されることに。サイズが若干小さいのですがランの変幻自在ぶりは特筆もの。チーム首脳陣からはランは抑え目に指示されてのプレーぶりながらランでも特殊な才能を持っていたのは明らか。2013年にはQBレイティングが158.1までアップ、パス24TDラン12TD。文句なしのカレッジのトップQBだったわけです。

そこからケガで2014年は全休。その全休の間にOhio Stateが全米制覇を遂げるという巡り合わせとなって、2015年はQBとしての先発を断念、WR/RBとして再出発となりました。出場機会は限られたもののオープンフィールドでの走りの非凡さは衰えず印象に残るロングゲインを連発。たぶんQB議論が沸騰するのを嫌がった首脳陣がMillerに投げさせる変則攻撃を採用しなかったことからカレッジの最後の二年間はMillerがQBとして実戦で投げることはなかった(2015年に1パスのみ)ですが、過去の実績からパッサーとしても非凡なのは明らかと思われます。ただの3巡目WRではない。

とまあ熱く語ってしまいたくなるBraxton Millerなんですけれど、忘れ去られた人のようにきれいさっぱりスルーされ、スラッシュ選手としてドラフトで話題になることもなく、WRとしても数字では目立たなかったこともあってNFLファンからはその存在すら認められていなかったんじゃないでしょうか。最終年の走りっぷりからしたらすごいことをやってのけられそうなんですけれど。なんでもTexansではパントリターナーにという構想もあるとか。確かにパントリターナーというのもやれるでしょうが、それよりもQB Brock Osweilerに次ぐバックアップQBだって可能な選手かと思いますが。第一バックアップのBrandon Weedenがプロになってからの過去数年の伸び悩みを考えたら、Millerの強豪Ohio Stateでの実績は十分に期待できるものでしょうし、デュアルスレットのMillerのスタイルはTexansのオフェンスにアクセントを付けるには格好のものであるとも思います。リターナーなんかで使い捨てにするにはもったいないような。それこそかのTim TebowがDenver Broncosで狂い咲きしたあの一年に類することだって起こせるような選手としてHoustonには上手く使ってもらいたいような気もします。

激戦制してAlabama!

いま試合が終わったところです。唸らさせてくれる好試合で堪能しました。良かったです。このAlabamaの勝ち方は味があって過去数年のどのAlabamaの勝利よりも好みでした。Clemsonも最後まで粘って(最終スコアを5点差としてたぶんClemsonにスポーツ賭博で賭けた人たちへ勝ちをプレゼントして)健闘してくれました。

同点に追いついたところでのサプライズオンサイドとリターンTDと、Alabamaのスペシャルチームがこれほど試合に影響を与えた試合は記憶にないです。オンサイドキックはものの見事に決まりました。Clemsonはこの場面は脇が甘かったですね。サイドライン際がガラ空き。そこを狙われたんでしょうし、それをずっと観察してきていたAlabamaのスペシャルチームコーチのお手柄なのでしょう。

そして第4Q勝負所でのAlabama OC Lane Kiffinのコールが冴えました。試合中に何度か効果的に決まっていたライン際への展開。そして最後の勝負を決める1stダウン狙い3rdダウンでネイキッドブートレッグ。過去の経歴からKiffinは人間的に最悪なので嫌いなんですが、このコールの鮮やかさには脱帽せざるを得ない。見事な勝利と言いたいです。

試合が佳境に入る前のAlabamaのスコアのうち、2TDはClemsonのセカンダリのカバーの意思疎通ミスからレシーバーをワイドオープンにしてしまってのもの。その分はClemsonのシーズン中通りの鋭い攻めで取り戻したのですが。Clemsonの方の最初の2TDを受けたのは元Walk-onの選手とか。すごいですね。つまりあの手の選手がスポーツ奨学金受け取れないで存在するのがアメリカのフットボールの人材の厚みということになります。

ClemsonはQB Deshaun Watsonはほぼ前評判通りの活躍はできたと思いますが、序盤から派手なアウトサイドへ展開するオフェンスをやり続けたせいか、終盤にはレシーバー陣が疲れてAlabamaのセカンダリを振り切れなくなってきたようにも見えました。Clemson側ではディフェンス陣、特にフロント7は大健闘だったと思います。それだけにセカンダリのいくつかの大きなミスがもったいなかったです。

激戦で試合の中身が良かったので素直に言えます。Alabama、おめでとう、と。


Ohio StateがFiesta Bowl快勝、やっぱりプレーオフにはOhio Stateの方が

カレッジフットボールのプレーオフ制のせいで元旦のボウル戦のムードが削がれた今年ですが、それでもやはりTVでやっていると見てしまいます。Fiesta BowlでのOhio State x Notre Dame戦、Ohio Stateの良いところが前面に出た試合となりました。シーズン中もたもたしていたのがハリーアップオフェンスなどもまじえてNotre Dameを攻め立てて44-28。Notre Dameも粘りましたがOhio Stateの強さが目立った試合。今年のNFLドラフト全体1位候補のDE Joey Bosaを退場で失ってディフェンスの方では見所が減りましたがそれでも堂々の勝利で12勝1敗。この日でカレッジキャリアを終えるOhio Stateの最上級生たちは過去4シーズンで50勝4敗。これは2007~2011シーズンにBoise Stateが記録したのに並ぶ最多勝記録だそうです。Boise Stateの当時の強さは特筆ものでしたが、それと並ぶ数字をメジャーカンファレンス所属で記録したのはこれまた特筆ものの4年間と言えるでしょう。

終わってみればOhio Stateが12勝1敗でボウル完勝。同じBig Ten所属でプレーオフに行ったMichigan Stateも、Rose Bowlに行ったIowaもボウルで大敗惨敗で最終成績12勝2敗。Ohio Stateがプレーオフに行った方が強かったかもなあと思わせる快勝でした。J.T. Barrettが来季帰ってくるのかどうかわかりませんが、今日のハリーアップの様子はRB Ezekiel Elliottがいてのこと(Elliottは今季NFL行き)とは言え迫力とスピード感がたっぷり、もし来季Ohio Stateがあれを常時採用するようであれば大変な脅威になりそうです。

ボウルというのはレギュラーシーズン終了から1ヶ月をおいて行われるためこの日のOhio Stateのようにシーズン中にやっていなかった事を準備できる面があります。それゆえコーチ陣の準備能力が高い学校が強い。名将が目立てるステージと言えるように思います。

で、またプレーオフへの愚痴につながりますが、準決勝を経て行われる決勝戦には準備期間がたっぷりかけられない。頭脳・対策・準備の競い合いにならないような気がしちゃうんですけどね。


記事検索
最新コメント
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード
メッセージ

名前
メール
本文