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College Football

カレッジフットボールプレーオフ拡張議論開始

NFLに次ぐアメスポ全体で第2の人気ジャンルであるカレッジフットボールが現行の4校によるプレーオフから参加校を拡大する検討をしていると表明しています。FBS参加全カンファレンスおよびNotre Dameが将来の拡張について討議中で、枠を6校8校10校12校16校にする可能性を様々検討中としています。

良いのではないでしょうか。今の4校プレーオフ制はその選抜方法の問題とセットで相当に煮詰まっておりこのまま続けても状況が好転することは想像し難い。プレーオフをやめたり、BCS時代の2校制に戻すというのはカネの流れから言って不可能ですから、変えるなら増やす方向しかない。

私のように極熱心な長年のカレッジフットボールファンすら呆れさせるここ数年のCFPの仕組みを続けるよりは、出場校が増えて薄味になろうとも新味を出すしかないかなという気がします。そういう意味で反対する気はないです。2校から4校に増えたときには当ブログでも気合を入れて議論したものですが、いまとなってはもう変えるしかないだろ、という感じですね。

プレーオフ拡張の時期としては2021年や2022年シーズンは現行のまま4校制であることは確定で、どんなに早くても2023年シーズンからという話です。時期も先のことでもあり、議論もまだ広く様々な可能性を討議するブレインストーミングの次ぐらいの段階か。
最大16校ということになると、週一で試合をしたとしても4週間、ほぼ丸一ヶ月のプレーオフということになります。12月を通して開催し続ける感じでしょうか。

ちなみに下位ディビジョンであるFCSのプレーオフは現行(2019年実績)24校制。2020年はコロナでFCSのシーズンは秋シーズンが消滅、春シーズンとなり明日から16校でのプレーオフ開始です。

Baker x Mahomes、Brady x Brees

この日曜日に予定されているNFLのプレーオフ2試合が、Cleveland Browns@Kansas City Chiefs戦と、Tampa Bay Buccaneers@New Orleans Saints戦。前者はこれからのNFLをしょって立とうという若手QB対決。後者はレジェンドQB対決。Tom BradyがBuccaneersに移籍して同地区となったためTom Brady対Drew Breesの直接対決は今季3度目。

BradyとBreesは過去にも対決があり、年齢が近く、カレッジ時代にBradyはMichigan、BreesはPurdueとともにBig Ten校だったのでカレッジの頃に対決があったのは過去にも何度かマスコミで紹介されたことがあります。私個人の記憶ではBreesはカレッジ時代の記憶がありますが、Bradyは名前を意識して試合を見た記憶がないんですよね。
この両者はキャリア通算TD数で抜きつ抜かれつでここ数年競っており、現時点でBradyが581、Breesが571。2019年シーズンのBradyのPatriotsでの最終年のパフォーマンス低下があったので生涯TD数でBreesが史上1位を固めるかにも見えた時点もあったのですが、2020年シーズンにBradyが見事復活。その上Breesが2020年シーズン途中でケガで離脱している間にもBradyが数字を積み上げて10個差まで広げました。
BradyもBreesも契約は2021年まで残ってるし両者ともパフォーマンスは一流なのですが、Breesは今季後の引退が取りざたされています。
なぜBreesばかり引退を言われるのか、細かい事情を最近になって知りました。Saintsの2021年がサラリーキャップを$100 million近く超過の見込みで来季のSaintsのチーム編成の見通しが立たず、よって2021年のSaintsにBreesが残留したとしても優勝を望めるようなチームになりようもなく、そもそもBreesのサラリー自体を払えないかもしれないというんですね。NFLはハードキャップ制なので超過となったら高額選手をカットする以外の回避方法がないです。

僅か10TD差なのでBradyのケガの可能性なども考えたらこのオフでBreesが現役を諦めきれるものかどうかわからない。パフォーマンスが極端に落ちているならともかく、今年のBreesの内容は2019年のBradyよりは良いようにも思えます。とは言えそれはSaintsのレシーバーが2019年のPatriotsの崩壊したレシーバー陣より良いからかもしれない。Saintsが解体的な2021年を迎えるのが目に見えていてBradyとのキャリア勝負で粘れるのか。
SaintsはキャップがパンパンでどうにもならないとしてBreesが移籍して現役を継続することができるチームがNFLに他にあるでしょうか。またその話題はシーズン後にでもやってみたいです。


さてBaker MayfieldとPatrick Mahomesの方は年齢が20歳近くBrady x Breesより若いですが、MayfieldとMahomesもカレッジ時代に対決しています。MayfieldはOklahoma所属、MahomesはTexas Tech所属でともにBig XII所属校。2016年の対戦時に66-59というすごい試合をやってます。Mayfieldが7TDパス、Mahomesがパスで734ヤードを投げまくる試合。
当時のOklahomaってこんな試合をよくやっていて呆れるやらすごいなと思うやらでした。この2016年シーズンだけでも対TCU戦で52−46、対Texas戦で45−40というスコアが見えます。少し前に紹介した現Pittsburgh SteelersのMason RudolphのOklahoma Stateともこの翌年2017年シーズンに65-52という試合がありました。BakerとMason Rudolphの投げあいの試合は当時通しで見ていたのでよく覚えてますが、Oklahomaの試合ってこんなのばっかりだったのです。
そのほとんどの試合でOklahomaは勝ってるのでそれは立派なのですが、Baker MayfieldはすごいのだろうけどOklahomaのディフェンスは全国最低レベルだろと呆れることになったわけです。これは2016年2017年のMayfieldの時代にとどまらず、その翌年の2018年シーズンのOklahomaのQBがKyler Murrayの頃も同じで絶望的なザル。いま確認してみるとMurrayのシーズンのときは敵味方合計で90点以上入った試合が6試合もあったようです。

それはともかくMahomesとMayfieldの猛爆試合は確かに当時見た記憶はあります。ただTexas Techはパス偏重のイマイチ校なので勝った強豪校OklahomaのMayfieldは意識したけれど、負けたPat Mahomes II(当時の登録名)についてはまたパスハッピーなTexas TechのQBか、ぐらいの記憶しかないです。

とにかくそういうすごい試合をやってのけた二人がNFLのプレーオフで激突ということになったわけですね。MayfieldはMahomesに比べるといろいろ苦労した感がありますが最弱チームだったBrownsをここまで引っ張り上げて一発勝負をかけられる立場となっての4年ぶりの再対決ということです。注目度はカレッジ時代から格段にアップ。Mahomesは既にNFLの顔なっていて立場は逆転。まだMahomesのライバルと言える若手QBがまだいないだけに、もしBaker Mayfieldが乾坤一擲の試合をやってのけられればMahomesの同世代ライバル初登場ってことになりますが、どうなるか。

尚、もうひとつの新世代QB対決のBaltimore RavensのLamar Jacksonや、Buffalo BillsのJosh Allenは学校がLouisville(ACC所属)およびWyonming(Mountain West所属)でお互い同士や、MahomesやMayfieldとのカレッジ時代の直接対決の機会はないです。

Alabama完勝でパンデミックシーズン制覇

No. 1 Alabama 52-24 No. 3 Ohio State。内容もほとんど事前に想像したものに近い試合である意味満足のいく試合でした。カレッジフットボール界最強のエリート校であるAlabamaの過去の全米制覇チームと比較しても今年のAlabamaは強かったです。

欠場者、退場者、ケガ人が多かったのは少々残念でした。試合開始1時間前に発表になったところでOhio Stateは13名がコロナ感染で欠場。ハイズマン賞WR Devonta Smithが指を脱臼で後半開始直後に退場。Ohio StateのRB Trey Sermonが試合最初のランでたぶん鎖骨を骨折して退場。追加で事前に語っておいたMac Jonesがほぼ唯一Ohio Stateディフェンスが迫ったプレーでファンブルロストだとか、必要のない場面でランでスライドせず足をケガとか、詰めは甘い部分があって28点差勝利。あの場面でムリに走ったのやボールが無防備になって自軍ゴール前でロストとか今季楽勝し過ぎて経験が足りなかったのが露呈したってことですよね。
Devonta Smithはケガをする前の前半のみで12キャッチ3TD215ヤード。とにかくスピードがすごい。アウトサイドへのスピード勝負でOhio Stateのセカンダリがあんなに何度もしてやられるのは見たことないですね。

準決勝で脇腹をハードヒットされたQB Justin Fieldsを守るためにOhio Stateのオフェンスのバリエーションが限られたのも明らか。最初からラン→スクリーンパス。次のドライブも同じだったはず。意を決してFiledsにデザインランをコールしたのは既に3スコア差をつけられた第3Q途中。もうどうしようもなくなってからでした。Big Tenシーズン中でも明らかでしたがFieldsのモビリティがなければOhio Stateのオフェンス力は相当に落ちる。
また準決勝での対Clemson戦で何度もディフェンスの裏をとってロングパスを決めていたのがこの日はゼロ。TV画面からはずれていたので個々のプレーは見えませんでしたが、間違いなくAlabamaのバックスが学習してそれを未然に防いでいたってことでしょう。ロングパスの芽が未然に摘まれ、Fieldsのランもほとんどなしで24点もとったのですからOhio Stateオフェンスは良くやった方だと思います。


なお試合前の得点予想で他の人たちが無難な予想をする中、Georgia HCを長く務めたのMark Richtが48-31という予想を言っていて微笑ましかったです。ここでも先日も指摘した南部SECのアンチOhio Stateの心象が共有されているなという感じでした。実際の試合結果に一番近かったのがRichtの予想だったことに。
これでOhio Stateは7勝1敗でシーズン終了。フットボールシーズンっていうのはケガ、コンディション調整との戦いという部分もあるわけで、シーズンを半分しか戦っていない全米制覇校が発生しなかったことは結果的に良かったと思います。

CFP決勝当日

当初7.5点差Alabamaリードが賭け屋の予想だったのが、試合当日朝の段階では8.5まで広がってますね。つまり7.5点差でもAlabamaに賭ける人が明確に多かったということです。
試合を放送するESPNは視聴者に興味を持ってもらわないといけない面もあるのでしょうか、あまりAlabama有利とは言わないのですが、Ohio State関係者以外で記名でOhio Stateの勝利を予想している記者は見かけません。

ではOhio Stateに勝利のチャンスはないのか。十分あるとは思います。どこの予想を読んでもOhio Stateオフェンスは少なくとも27点以上の得点をあげると予想をしていますね。Ohio Stateの選手のスピードは完全に抑え込むことはムリだという予想なわけです。ま、プロの記者の方が記名で予想をする場合、どうしてもハズレたときの言い訳のことを考えるのであまり極端な予想はできないものですけど。

Ohio Stateが30点をあげられるなら、Alabamaがなにか一つタガがはずれればひっくり返ることは十分あるのでしょう。
先日の試合展開の予想でAlabamaのQB Mac Jonesについてほとんど触れませんでした。Mac Jonesはボールをレシーバーに届けるだけでなくキャッチ後のヤード数が伸びる場所にパスを投げ込めるのでパスヤードの数字が伸びてる面の強いQBです。ディフェンスの全景がよく見えてる感じでもあります。

但しOhio StateディフェンスがMac Jonesに圧力をコンスタントに加えることができた場合にJonesがどれほど効果的かは本当のところはわからない。今季あまり追い回されたり、圧力がかかったときにムリをしなければならない場面に追い込まれたことがないからです。どれほど好成績でもカレッジの選手はまだ若い選手たち。自分の読みよりOhio Stateのセカンダリが速く、自信を持って投げ込んだパスがインターセプト・Pick 6なんてことが早い段階で起こってしまうとその後のオフェンスのギアが大きく狂うことだって当然あり得るわけで、そういうことが起こりうるのは選手の個々のスピードが高いエリート校相手、Ohio Stateがまさにそれに当たるわけです。というような具合で結果が読みづらいという意味では好試合が期待できるわけです。

コロナ感染は問題ないままで決勝戦はできそうです。いろいろ大変なシーズンでしたがもうあと一試合。これが終わるとロス感にしばらくさいなまれるんだろうなあ。いい試合が見たいです。

CFP全米優勝戦 見どころ

どうもOhio State発だったコロナ感染の拡大報道は事実ではなかったようで予定通り1月11日月曜日のCFP全米優勝戦No. 1 Alabama x No. 3 Ohio Stateの一戦は行なわれそうです。Ohio State側の主力選手の欠場予定者も現時点では発表がなくああやっぱりデマだったかもなという感じです。いまの時代はこんなのが多くて嫌になりますね。可能性としては手の内隠しで誰が欠場するのか言いたくないという可能性もあるんですけど。

今季の両校の戦いぶりを見てくるとAlabamaの盤石ぶりが目立つのでAlabama有利は動かない。ベガスのスポーツ賭博ではAlabamaの7.5点差有利。これはプレーオフ時代に入って7年目で最大のスプレッドだそうです。但し過去6年間は賭けで有利と予想されていた側の1勝5敗という戦績で、賭け屋の予想は当てになりません。
他方両校の総得点は75.5点を境の賭けとなっており、つまり40-35というようなハイスコアリングゲームでもunderってことで、Alabamaの大量得点は確実、そしてOhio Stateオフェンスも健闘するという予想ってことですか。

コロナ感染での欠場者はいないようですが、先週の準決勝で脇腹へハードヒットを食ったOhio State QB Justin Fieldsが万全だとはとても予想できない。表立ってはケガの状態の公表はないのですが肋骨の1−2本折れていても不思議ではないインパクトに見えました。本番の試合でユニフォームの外から見てもわかるような通常以上の保護をしてくるのではないかと思います。見てわかる防護をしてもしなくてもAlabamaディフェンスはFieldsの状態を推し量るために早い段階にQBに強い圧力をかけてくるのは必至。Ohio State側もそれは承知でしょうから早くボールを手放すプレーを序盤に集中してくるはず。そしてそれもAlabama側も承知。双方序盤の読みはわかりきっている中、どういうプレーで相手の機先を制することができるのかが見ものでしょう。

Ohio StateはClemsonを葬ったようにロングパスでAlabamaディフェンスを縦に引き伸ばしたいところですが、それが可能となる2.5〜3秒程度の時間をOhio StateのオフェンスラインがFieldsのために稼げるか。通常の試合ならオフェンスラインが崩れかけてもFieldsのモビリティで追加の2秒を稼げるわけですが、手負いのFieldsに序盤からそれをやらせるのかというとOhio State側から見てそれはギャンブルに思えます。アンダードッグなのだからギャンブルはするべきポイントは当然あるべきですが、序盤に思い切っていけるか。

Fieldsを守る効果のあるもう一つのキーはRB Trey Sermonのランゲームです。Big Ten優勝戦Northwestern戦で突如大爆発、CFP準決勝のClemson戦ではClemsonもマークはしていたのでしょうがオープンフィールドのタックルが甘めでSermonにヤード数を稼がれました。準決勝の試合後にClemson HC Dabo Swinneyは準備不足を悔いるとコメント。特定のプレーを指してなにが準備不足だったかは語りませんでしたが、Sermon対策がその一つであったかなと推測します。
LBのフィジカルではAlabama以上に期待できるチームはそうそうなく、過去2試合でのSermonの動きを徹底研究して臨んでくるAlabamaディフェンスと、Sermonの対決。ここ2試合のSermonのスタミナは尋常じゃないので前半Alabamaがランゲームを抑えたとしてもそれが一試合丸々続くかはわからないので接戦となればAlabama D対Sermonの勝負は終盤までわからない。その時点までOhio Stateがランで攻められるような点差で追従していれば、ということですが。

Clemson戦ではスピードスターRB Travis Etienneを完封したOhio Stateディフェンスでしたが、AlabamaのNajee HarrisはEtienneとはまったく違う質量のあるRB。Etienneのスピードをスピードで完封したようなランディフェンスとは違うものを求められることになります。

Ohio Stateのロングパスですが、Clemson戦で相手DBを置き去りにしていたWRのChris Olave、タイプは違うのですがTed Ginn Jr.を思い起こさせるところがあります。あの準決勝のClemsonの後ろを取られっぷりを見ているだけにAlabamaは同じ轍は踏まないという守り方をするとミドルはかなり通る試合になる可能性はあります。
WRではAlabamaのハイズマン賞WR Devonta Smithが注目になるわけですが、RB Najee Harrisのパスレシーブも守りにくい。さらに撹乱策なのかもしれませんが10月からケガで試合に出場していないWR Jaylen Waddleが練習に参加して優勝戦への出場の可否は当日決定と報道されてます。シーズン前の段階ではDevonta SmithではなくJaylen Waddleがエースレシーバーでハイズマン賞候補だと考えられていた選手。もし本当に戻ってくるのならOhio Stateにとっては脅威です。

何度も書いているのですが今年はプレーオフが必要がないレベルで文句なしにAlabamaの年だと私には思えるので全米優勝戦もAlabamaの快勝だと予想してますが、点の取り合いになればカレッジフットボールですからターンオーバーで試合が大きく傾くことは起こりうるところ。好試合を期待しています。

Tubervilleが最後まで残る

あと二週間となったトランプ時代ですが世の中の混乱は相変わらず。政権は終わりますがアメリカの最悪期の幕開けになっているのかもしれません。

残り少なくなったトランプ支持で選挙結果に異議を唱える上院議員の一人がTommy Tubervilleさんになってしまいました。50名いる与党上院議員のうち事前には最大24名が昨年11月投票になった大統領選挙の選挙結果に異議を唱える可能性があるとされていたのが、暴徒の連邦議会建物に違法侵入事件が発生する前の段階で13名だかに減っていたのが、暴徒が鎮圧された後には6名まで異議への賛同者が減ってます。その最後の6人の中にTubervilleさんが残ってるなあと。

TubervilleはカレッジフットボールのHCとして名を馳せた方で、現職はアラバマ州選出の連邦上院議員。当選一回でトランプの支援を得て当選したばかりなのでここまで事態が悪化してもトランプべったり以外には策がないようです。この逃げ遅れ感。

カレッジのHCとしてはAuburn時代の2004年にSEC所属で12戦全勝ながら当時のBCS全米優勝戦へ進出できず、ボウルでも勝利して13戦全勝でシーズン後の最終APランク2位。さらにその年の優勝校だったUSCが数年後に事後的に当該シーズンの勝利を剥奪されてUSCの2004年シーズンの全米優勝タイトルが剥奪されてもいます。しかしながら2位だったAuburnを代わって事後的に同年の優勝校にはしないという決定もされ、それにTubervilleさんが文句をつけたなんてこともありました。今となってはSECの全勝校が全米優勝戦に選ばれないということはまったく考えられないほどSEC校へのリスペクトは高いのですが、2004年当時はSECは全米レベルではさほど評価されていませんでした。
その後TubervilleはTexas Tech、CincinnatiとHC職を歴任。Cincinnatiで期待されながら成績が伸びず2016年を最後にフットボールの指導者としては活動停止。Auburnでニア全米制覇をしながら徐々にフットボール視点では学校のグレードが落ちている辺り、どういう理由でか現場での評価またはブースター受けはあまり良くなかったのかもしれません。現在66歳、

その後知名度を生かして政治家に転身。アラバマ州は南部の真っ赤な保守州なので共和党の候補になれば誰でも勝てる土地柄とは言えるのですが、そこへ引退で住んでいたフロリダ州からAuburnのあるアラバマ州へ移住までして候補になったのがTubervilleだったようです。カレッジフットボールの有名HCが連邦議員になったというとNebraskaの名将Tom Osborneが下院議員になったのが有名だと思いますが、下院議員と上院議員では格が全然違う。上院議員の方がずっと格上なので当選一回のTubervilleさんの方が格上ってことになります。

昨日のトランプ支持者の連邦議会侵入事件でさすがに広いトランプ支持者の勢いは衰えるのではないかと想像するのですが、Tubervilleみたいな最後に残ったトランプチャイルドみたいな人は再選可能なんですかね。現職でも次回の選挙で候補者になれるかどうかが公選で決まるしくみのアメリカだと候補になれるかどうかが怪しいわけですが。

Sabanの娘が謝罪

AlabamaのHC Nick Sabanの娘さんが投稿したツイートが批判を浴びて削除され謝罪することになってます。問題とされたツイートの内容は前項で触れたOhio State部内でのコロナ感染の広がりを理由とした全米優勝戦の延期論に対してのもの。1月11日に予定されている試合を一週間伸ばして1月18日に延期すべきではないかという論が浮上。前項でも指摘したとおりCFP側は素早く延期論を否定していますが、その否定は現時点でのものであり感染が広がれば可能性はゼロではないのでしょう。

Nick Sabanは69歳。娘さんが何歳か存じませんが中年以降分別盛を過ぎた方であろうと想像します。既に削除されたツイートの要旨は、Ohio Stateが突然言い出した全米優勝戦の延長論は準決勝でケガをしたOhio StateのQB Justin Fieldsが回復するための時間稼ぎだろ、卑怯な手を使ってないで男らしくしろ、Alabamaだって出場できない選手はいたけどずっと勝ってきたぞ、というもの。暗にOhio State側の言うコロナ感染拡大が虚偽であろうとまで言っているともとれる内容だったようです。

バカ発見器とも日本では呼ばれるそうですが、ツイートは本音が出やすくしばしば問題発言が世間を賑わせます。賛否はあるでしょうが発言の中身が発言者の素の本音にほど近いことは事実なのでしょう。
このSaban娘の発言が批判されて削除謝罪に追い込まれた最大の理由は彼女がAlabama HCの娘であるからです。どこの誰とも知れない人間の発言なら問題にもならない。その上で発言内容のどこがまずかったかというと、Ohio State部内でのコロナ感染拡大報道を根拠なく虚偽であるとした点でしょうね。

ことがコロナ感染拡大という公衆衛生の大問題。事実であるならばフットボールの一試合より重大な事案であるのは否定できない。もしOhio State側が出場できないほど選手が欠けそうなのが事実ならば、現時点ではCFPは優勝戦を動かさないとは言ってますが、ここ数日中に事態は変わる可能性はあると考えるべきでしょう。その点については続報を待ちたいところです。


そういう事実関係とは別にSaban娘がこういう激しい反応を公言したのはなぜかということを考えるとまた別の面が見えます。まずおかしかったと私も感じたのですが、Ohio State側の感染拡大のニュースと、全米優勝戦を延期しようという意見が突如浮上したのにタイムラグがほとんどなかったことでした。事実報道としてのOhio State側の感染拡大で、誰が感染したとか何人感染したとかの報道がまったく出揃っていない時点で早々に全米優勝戦延期まで踏み込んだ情報が飛び出して、CFP側がそれをわざわざ否定しなくてはいけない事態となった。どうもタイミングが変だったのです。
つまり感染情況自体が一般に確認されていないのにいきなり延期まで踏み込んだ情報が出たのはOhio State発のワンセットのデマではないのか、それを積極的に拡散させようとしたのではないのか、という疑惑がSaban娘のツイートの根源にありそうなのです。
感染拡大がデマかデマでないのかはこれから誰がそして何人が出場できないと公表されることでおいおいわかっていくはずですが、それがわからないのに、Ohio Stateはどこそこのポジションで人数が足りなくなるかもしれない、というような段階の報道をすっ飛ばして、いきなり全米優勝戦延期まで話が進んだのは疑おうと思えば疑えるでしょう。

さらに言えば先日のClemson HC Dabo SwinneyのOhio State11位投票事案でも露呈したのですが実は南部の有力校の間では既に強いアンチOhio Stateとでも言うべき心象が形成されているのではないかと想像ができます。Clemsonはサウスカロライナ州、Alabamaはその名の通りアラバマ州の学校でどちらも南部州、それもディープサウスと呼ばれるコテコテの南部の州です。

プレーオフの4強を選ぶ過程でOhio Stateと枠を争ったのは現実的にはTexas A&Mのみ。その名の通り在テキサス州の学校で、予算面ではカレッジフットボール有数の金満校です。テキサス州も同じく南部州。
今季のTexas A&MはAlabamaとの直接対決で52−24で完敗。私の感覚では決着済みの相手です。それ以外の試合でも対戦時ランク外だったLSU、Auburnさらには全敗Vanderbiltに苦戦するなど強いという内容は示せておらずプレーオフの落選は妥当だと思えました。ですからOhio StateとTexas A&Mの比較ならOhio Stateのプレーオフ進出とするのは不適当とは思いません。
しかしそれは私の視点であって、もし南部一帯に強いアンチOhio Stateの情緒が蔓延しているとしたら違う風景が見えるのかもしれない。苦労してシーズンを完遂した南部の各学校が成功したのを見てから後から乗り込んできて、ろくな試合数もこなせないくせに苦労した先行の学校からプレーオフを盗んだと見えるのかも知れません。そうとでも解釈をしないとSaban娘のツイートでの強い瞬間的反応が出ないんじゃないかとも感じるんですがどうでしょうか。


オハイオ州は政治的には中西部のスイングステイトの大票田。昨年11月の大統領選挙ではトランプがかなりのマージンで勝った州で、今回ははっきり右に振れたわけですが歴史的には右傾向の激しい南部とは情緒を異にする土地柄です。
話が逸れます。サウスカロライナ州の大西洋岸にMyrtle Beachという観光都市があります。今年カレッジフットボール界を盛り上げてくれたCoastal Carolinaのホームタウンです。観光都市なので他州からも多くの観光客を集めるのだと理解してますが、なぜかMyrtle Beachへオハイオ州民は来るなというサイトがあって話題になった時期がありました。なぜ特定でオハイオ州民が嫌われるのかなぜMyrtle Beach特定なのか私にはさっぱりわからなかったのですが、とにかくそういう動きがあったのが、どうでしょう5年以上前でしょうかあったと記憶します。その当時はディープサウスのサウスカロライナ州とオハイオ州民は相性悪いのかなぐらいであまり気にも止めませんでしたが変な話だなとは思いました。

そこまでつなげて考えるのが適当なのかは判断しかねますが、なにか南部州からするとオハイオというのは情緒的に相容れないものがあるという感情の下敷きでもあったんじゃないかなと。そうでもないと速攻でOhio Stateのデマ!卑怯!という瞬間湯沸かし的な反応までは出てこないんじゃないかなあなんていう感想を持ちました。

オハイオ州のチームでコロナが急拡大

NFL Cleveland BrownsのHCを始め5名のコロナ感染者が確認され、HCは週末のNFLプレーオフで現地で指揮を執ることが不可能になったようです。Brownsは先週の段階で3度に渡って施設が閉鎖になるなど感染者を抑え込めていない。先週のレギュラーシーズン最終週でも選手が足りなくなるポジションが発生するなどぎりぎりの対応で乗り切って、主力選手を休ませたPittsburgh Steelersを2ポイントコンバージョン失敗で振り切ってプレーオフに乗り込み。プレーオフ一回戦で二週連続でSteelersと対戦予定。
Steelersの方は先週末休んだスターターが皆帰ってくる予定でパワーアップするはずですが、Brownsの方はHC欠場が確定、これからもどうなるかわかりません。せっかく18年ぶりにプレーオフに到達したBrownsですが不完全燃焼なプレーオフ初戦になるのかもしれません。


それと軌を一にするようにカレッジフットボールの全米優勝戦を前にしてOhio Stateでコロナ感染が広がっているという情報が出ています。それを受けて1月11日月曜日の全米優勝戦を延期する可能性が取り沙汰され、関係者が延期を否定するコメントを出しています。否定コメントを出さねばならないということはそれだけ延期観測・不安が急激に広がっていたということです。


Cleveland市とOhio Stateのホーム州都Columbus市はともに中西部オハイオ州の大都市。車で2時間強の距離です。すわ、これはオハイオ州でコロナ激増中か?と同地のローカル情報を読み込んでみたのですが、米国内の数字と比較して飛び抜けて増えているということはないようで、BrownsとBuckeyesがほぼ同時に感染の問題を抱えたのは州レベルの問題ということではないようです。
一般的な話としては今はまさにクリスマス休暇の時期の旅行者の増加がコロナ感染の数字として上がってくる時期ではあります。

カレッジフットボールシーズン回顧・ハイズマン

今年のハイズマン賞が決定。
今季はAlabamaの年だと認識していたのと、ハイズマン賞の定義であるthe most outstanding player in college footballからすればAlabamaのWR DeVonta Smithであるべきだと考えていました。但しAlabamaからはQBのMac Jonesもハイズマン賞最終候補に残っていたので票が割れて、Clemson QB Trevor Lawrenceになってしまうかもなあというのが事前の観測。結果はDeVonta Smithになったのですっきりです。もうひとりFloridaのQB  Kyle Traskも最終候補。


今季のカレッジフットボールを振り返ってみると、カンファレンスごとにシーズンの開始時期が大きく離れる異常事態。ハイズマンの最終候補に残った4人は3人がSEC所属、LawrenceがACC所属とそれぞれ早い段階でシーズンに入ったカンファレンスの選手たちとなってます。
プレーオフ選考の際にも議論となったのですが、Big Ten、さらにはPac-12はSECやACCから2ヶ月遅れでシーズンを開始。例のClemson HC Dabo SwinneyがOhio Stateをコーチ投票ランクで11位と極低く評価したことに象徴されるように先行してシーズンを開始した陣営は、後発のカンファレンスに強い負の感情を持っているようでした。それを反映しているのかハイズマン賞には後発カンファレンスからは候補はなし。

Ohio StateがCFP準決勝で完勝、全米優勝戦に駒を進めたわけですが、そのプレーオフ選出の過程はBig Tenのシーズン後のルール変更という荒業というか有り体に言ってインチキな特別待遇でのBig Ten優勝戦進出に加えて、相変わらず基準のよくわからないCFP選抜委員会の選考でのプレーオフ当選だったわけです。
不透明なBig Tenのシーズン後のルール変更でBig Ten優勝戦進出を阻まれたIndianaは抗議の意を示して出場したOutback BowlではユニフォームからBig Tenロゴを外して出場していたりもします。口を極めて抗議するのではなかったところにOhio State側は感謝すべきだし、Indianaの選手たちに犠牲を強いたルール破りであの場にたどりつけたことを忘れない謙虚さがOhio State側にあると良いんですが、そんな発言はOhio State側からは皆無。Redditなどを読んでいてもファンにもそんな気配はなし。特別待遇は当たり前という態度はその昔から相変わらずだなという気はします。

CFPの選考ではACCからClemsonとNotre Dame(今季のみACC所属扱い)の2校が選出されたわけですが、CFP委員会がClemson x Notre Dameの二週連続の対戦を嫌ってOhio Stateを3位扱いとしたのもひどい話で、そんなおためごかしなら順位なんてつけなければ良いのにという感じでした。

ACC校はCFP出場2校を含め6校がボウルに出場して6戦全敗となってます。CFPの4枠に2校が入るというのは相当強いという意味のはずですが、実はACC校はどこも弱かったのではないかという疑念が。今年はカンファレンス外との対戦が極少ないスケジュールだった中、ACC校はレギュラーシーズンに各チーム1試合のみカンファレンス外の試合を開催。各校トレーニング代わりに弱小校との試合を組んだのですが、新興独立校のLibertyにVirginia TechとSyracuseが敗戦、LibertyはNC StateにもラストプレーのFGがブロックされて惜敗とACCの下位校はかなり弱いのはここ数年の傾向そのまま。その上ボウルも全敗ということはACC上位校も大したことなくて、ACCから2校のプレーオフ進出自体がなにかの錯覚だったかな、という感じですらあります。



ところでNCAAのお達しで今年のカレッジフットボールシーズンは選手たちのeligibilityにカウントされず、今年の最上級生たちも望むならば2021年シーズンもプレーすることが可能になっています。プロ志望の実力派の選手たちはそのままプロを目指すでしょうが、そうでない選手たちはもう一年追加でプレーすることができることになっており、今季後に上級生で転校を目指す選手が続出する可能性があります。それぞれの学校には才能ある新入生が入ってくるためエリート校では相当熾烈なポジション争いとなるのは必至です。

Houston所属だった当時から当ブログで何度も紹介してきたモバイルQBのD'Eriq Kingという選手がいます。Houstonから今季Miami-FLに転校して自身5年目のシーズンに臨んでいたのですが、ボウルでACL負傷。その直後の報道で「来季開幕時までにはプレー可能」というような報道が付いていて、え?まだやるの?と思ったのですが、今年の分はeligibilityにカウントされないから6年目もプレーできるんだということなんですね。事情の詳細はリンク先に過去に書きましたが、Houstonで最上級生として臨んだ2019年シーズンを途中で離脱して2020年に最上級生をやり直し。所属となったMiami-FLはACC所属なのでシーズンは他のカンファレンスと比較すれば試合数もたっぷりプレー、King本人も主戦QBとして丸1シーズンプレーして序盤は全勝で走るなどまあまあの5年目のシーズン。その最後で負傷してしまったのでNFLドラフト行きにはつらい展開かなとケガのニュースを聞いたときには思ったのですが、本人が望めば2021年シーズン=本人にとっては6年目にもう一度仕切り直ししてNFLへの夢をつなげるってことになります。ケガの内容から言って春夏は練習参加ができず出遅れになるのは目に見えているので場合によっては2021年はメディカルレッドシャツになって2022年に7年目25歳で最後の勝負に、なんて事態も起こるかもしれません。

そこまで極端な事例は珍しいでしょうが、プロへのチャンスをもう一度さぐりたいと考える上級生たちが今季後トランスファーポータルで大移動を起こすという事例は大量発生する可能性があります。
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