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アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Football

カレッジフットボールは木曜日から撤退するのか

昨夜木曜日の夜のNFL Thursday Night Footballを見たことを書きました。過去Thursday Night Footballを全編見たことがないとも書きました。なぜ見たことがなかったかというと、歴史的に浅いNFLの木曜日の放送はスタート当初はその週の一番魅力のないカードが木曜日に回される場合が多かったのも理由ですが、それよりも木曜日はカレッジフットボールのまずまずの好カードが組まれることが多く、そちらの方がNFLのレギュラーシーズンの試合よりも重要で、多くの場合おもしろいからでした。

ではなぜ昨夜はNFLの方に行ったかというと、カレッジの方のカードがTulsa@Templeというものすごく地味なカードだったからです。これほど魅力の薄いカードを木曜日に持ってきたのは記憶にありません。

そして明けて今日金曜日。こちらは金曜日とは思えない好カードが並んでます。現在進行中のFlorida Atlantic@No. 16 UCF、そしてNo. 10 Penn State@Illinois、Washington State@USCというラインアップ。ランク校が2校登場。今週がカレッジシーズンは第4週。シーズン前からこのスケジュールは決まっていたわけで、登場校のランクまでは予想はできないにしても、前日木曜日よりはるかにこの金曜日のカードの方が良い。
これは何を意味してるんでしょうか。NFLの木曜日の試合が定着、そしてカードも以前よりはマシなカードを提供するようになったNFLにカレッジフットボールが押し出されぎみで金曜日にカレッジの方が移行する下準備・実験週でしょうか?

例年は金曜夜は高校フットボールの夜で、カレッジは遠慮気味に地味なカードを提供してきたものですが、今日のカードは相当に異色です。

いつもながら奇っ怪カレッジフットボールランク

カレッジフットボールの新ランキングが発表済み。少々の移動がありました。Ole Missをアウェイで粉砕したNo. 1 Alabamaは文句なしの首位維持。と言いたいところですが、あの試合を見せられてもまだClemsonに1位票を投じている投票者も3名いるようです。ClemsonはFCS校を相手に第1Q無得点で終わるなどあまりいい試合をしたわけでもなく、ランクも先週までのNo. 2からNo. 3に下降。これは健全な調整の範囲内でしょう。
変わってNo. 2に浮上したのは昨季の準優勝校Georgia。Georgiaは10月の@新No. 6 LSU戦までは順当に勝ち進むか。Georgiaは昨年に続いて西地区のAlabamaとのレギュラーシーズンでの対戦がありません。となると西のLSUに敗戦してもSEC優勝戦進出が有望か。トラップゲームは11月第一週の@Kentucky戦か。Kentuckyはフットボールではドアマット校ですが、今季のスケジュールが極々軽い。ダークホースでSEC東の優勝戦線に関わってくる可能性をなしとしません。

新No. 6 LSUはAuburnに勝って、これで三週目にして早くもトップ10チームを2校撃破。もっと上げても良いのでしょうがプレシーズンからの上位校が上に詰まっているのでこれ以上はあがりません。敗戦したAuburnの方は僅か2ランクダウンでNo. 9へ。既に開幕戦で現No. 10タイのWashingtonに勝っているのでまあこんなものか。というかWashingtonもAuburnに敗れた時のランク下降が小さかった。
No. 15だったTCUは熱戦でNo. 4 Ohio Stateに敗戦、こちらもランク下降は僅かでNo. 17へ。

これはトレンドなんでしょうね。カレッジフットボールがプレーオフ制に変わって、各校にnon-conferenceの好カードを組むようにプレーオフ選抜委員会が仕向けている。そういう試合に勝ったチームを優遇するとともに、敗戦した学校も罰しない、という形にしてnon-conferenceのビッグマッチの実現を後押ししている、という感じです。
それはプレーオフ選抜委員会の思惑と軌を一にしている。どうもAPランク(記者投票)が選抜委員会の後追いケツ持ちな感じで独立の気概を失っているのが気になりますが、まあとにかくこういうトレンドを定着させてシーズン冒頭のビッグマッチを多く組ませる誘導ということなのでしょう。

他では試合のなかったWest Virginiaが、なぜかこれも試合のなかったVirginia Techを飛び越えてNo. 12にランクアップしているのが奇っ怪です。両校ともハリケーンの影響で試合が消滅したんですが、一体何がどうなるとこんなにこの両校への票が変わるのか。
マイナーの雄Boise Stateは敗戦でランク外転落。Boiseに勝ったOkahoma Stateは9ランクアップの急上昇でNo. 15まで順位を上げてます。これ、ちょっと上で述べた強い学校同士での試合の扱いと違うのが目立ちます。Boise Stateがもしこの試合を勝っていたらマイナーカンファレンスからの初のプレーオフ進出の可能性が高まったまずまずの注目カードだったはずですが、他の注目カードの敗戦校は罰せられていないのにBoise Stateは完全圏外へ。この試合は前半見てましたが完敗だったのでランク外転落自体は特に異議はないですが、他の敗戦校との扱いの違いはいかがなものかとは思います。
尚、Boise StateのQBであるBrett Rypienは元Washington Red SkinsのSuper Bowl MVP Mark Rypienの甥で、2019年NFLドラフトでQBとしては上位指名が見込まれる選手です。ちょっと線が細いですが、小さな的めがけてのパスは確かにプロ向きではあるんでしょう。
他ではNotre DameがVanderbiltに大苦戦をしてもランクが下がらないのはなぜでしょう。Clemsonもそうですが過去のシーズンの印象で眼前の苦戦が目に入らない投票者が多いんでしょうか。

Ohio State 怒涛の逆転勝利 TCUの抵抗も好感

カレッジフットボール第3週の目玉試合となったNo. 4 Ohio State x No. 15 TCU@AT&T Stadiumの一戦。TCUの健闘もあって事前の予想以上の好試合となりました。最終スコアは40-28でOhio Stateが順当勝ちしたようにも見えるでしょうが、前半をTCUが14-13でリード、後半に入ってもTCUが先行して21-13としてアップセットの期待を大いに抱かせる展開に。
その後Ohio Stateの怒涛の逆転が始まり一気に20得点で33-21と抜き去る。この時間帯はTCUに痛恨のミスが続いて心が折れそうな時間帯。ショベルパスがインターセプトされ、フェイクパントを狙ったとおぼしきプレーをパンターが落球、シーズン前からこの日のために仕込んできたであろうキックオフレシーブのトリックプレーが失敗(前パスになってしまった)と壊滅的な状態。
しかしここからTCUが盛り返して33-28へと追い縋った攻撃が良かったです。ガッツを感じる上に、サイズの差をスピードとクラッチなパスでかわしてまだまだ試合はわからないと思わされました。
結果的には順当で、Big Ten他校が各地で苦戦敗戦する中、さすがOhio Stateはちがうと思わせるところもあり。TCUの方も工夫をこらして強豪と互角に渡り合ったのは高く評価したいところです。

試合開催場所はTCUの地元Fort Worthからはすぐ(AT&T StadiumはDallasとFort Worthの中間に位置します)なんですが、スタジアムは7割方はOhio Stateから遠征したファンで埋められていました。ボウルシーズンでもその抜群の動員力でメジャーボウルが一番に呼びたがる学校であるOhio Stateのファンの強さをまた示したことに。
対するTCUはBCS時代の2010年にRose Bowlに招待されるも割当のチケットをさばき切れず、動員も低調という小規模校の苦しい実態を晒したことがあります(その時は相手もWisconsinと地味だったのもありますが)。宗教系小規模校と、全米でも最大級の生徒数と卒業生数を誇るOhio Stateでは動員力という意味ではカレッジスポーツのスペクトラムの両端と言ったところでしょう。Ohio Stateの動員力の強さについては過去こういう記事も書いてます。
元々このカードは2012年に発表されたもので当時当ブログでも話題として取り上げました。Ohio Stateの当時の学長が小規模校を「貧乏人の小娘」と批判して物議をかもした後のことでした。なんとか貧乏人の小娘を退けられたのでOhio State陣営もほっとしたというところでしょうか。

No. 6 Wisconsin ホームで接戦を落とす

昨季のカレッジフットボール界を盛り上げてくれたBig Ten西の強豪No. 6 WisconsinがBYUに24−21で敗戦。今季初黒星となってます。Wisconsinがホームでnon-conference戦で敗戦したのは15年ぶりとか。大型選手の多いBig Tenの中でも大型の選手を揃えてパワーフットボールを展開するのを得意とするWisconsinですが、最後までBYUを圧倒することできず。
Wisconsinは先週も最終スコアが大差45-15だったので目立ちませんでしたが、New Mexico Stateを相手に前半10-7で折り返すなど疑問符の付く試合ぶりだったのが、今週の試合で遂にマイナーカンファレンス校につけ入れられたことに。昨季は全勝でレギュラーシーズンを終えながらスケジュールがぬるいとされてプレーオフ戦線で常に劣勢を強いられたわけですが、別のシーズンとは言え今季こうしてBYUに敗戦してしまうと、昨季のスケジュール強度への批判が事後的に正しかったと言われてしまいそうです。

今日の試合はWisconsinの得意のランゲームで押して、BYUのサイズに劣るLBなどディフェンダーは一人ではランを止められないのですが、二人目がよく追従してWisconsinは最初のコンタクト後のランヤードを追加できず。
サイズの差が試合終盤に効いてきて小型のチームのフロントラインが崩れ始めるというのは過去散々例があるのですが、そこまでの落ち込みがないままで試合が終わりました。いくつか要素があったと思います。両軍ともにランが多めのオフェンス。そのせいで試合の時計が進むのが早かった。Wisconsinが試合を通して得たポゼションは僅か9回。サイズ差でBYUを消耗させきれなかった面があったかもしれません。
またこの日のWisconsinのホームは同校の試合で史上二番目に暑い試合だったと試合開始時に報じていました。大型選手の多いWisconsinのオフェンスラインにこの暑さがこたえた可能性もあるのかもしれません。

今日はBig TenではNebraskaがFBS最下位カンファレンスであるSun Belt所属のToryに19-24で敗戦。RutgersがKansasに55-14と惨敗してます。Rutgersが弱いのは別に驚きではないですが、フットボール校ではないKansas辺りにここまでボコボコなのかと。Nebraskaは試合後の記者会見でも新HC Scott Frost、言葉がない感じでした。
まあ夜のプライムタイムのNo. 4 Ohio State x No. 15 TCU@AT&T StadiumでOhio Stateが良いところを見せてくれるのではないかとは期待しています。

ハリケーンで早くも中止試合発生

今週末に東海岸カロライナ方面にハリケーンFlorenceが上陸見込み。既にカレッジフットボールではNo. 18 UCFのアウェイの試合@North Carolinaの延期が発表済み。マイナーカンファレンス所属のUCFにとってPower 5カンファレンス所属校との対戦は数少ない実力証明の機会なのですが、それがキャンセルに。まあそれ以前にACC所属North Carolinaはここまでで2戦2敗。開幕戦の@Calの敗戦はともかく、先週末の@East Carolina戦での19−41の惨敗でPower 5校との対戦!という期待感や勝利した場合の実力の証明には足りない相手になっていたわけですが。UCFのプレーオフ挑戦には逆風ばかりですね。

他にもEast Carolina@No. 13 Virginia Tech戦、No. 14 West Virginia@NC Stateとランク校の試合が延期と発表になってます。
NFLでは直撃の影響を受けるのはCarolina Panthersだけですが、アウェイの試合の予定なので影響はない模様です。
MLBはハリケーンとしての影響はあまりないと見られますが、温帯低気圧化したあとも雨量は多いとの予報で影響を受けるチームがいくつか出るかもしれません。

カレッジフットボール第2週 新HCたちのチームはどうか

今週も激戦接戦おもしろい試合が多く楽しめたカレッジフットボール。印象に残った試合をいくつか。

No. 6 Oklahoma 49−21 UCLA
Oklahomaは先週に続いて完勝です。NFLからカレッジに帰還したChip Kelly率いるUCLAを完全粉砕。UCLAは先週の敗戦でもそうでしたがChip Kellyらしさが攻守ともに感じられない。カレッジに戻ってOregon時代のような超速オフェンスに回帰するのかと思ったらまったくです。まだ就任初年度でもあり、オフに主戦QBのJosh RosenがNFL入りして新チーム。これからであろうと期待はしたいですが。
Oklahomaの方はNo. 6というランクは不当では。もっと高くて良いような。こちらもオフに主戦QB Baker Mayfieldをプロの送り出しての新生チームですが攻守スペシャルチームともに文句なしです。
試合前のサイドラインではUCLA出身のRussell Westbrook(NBA Oklahoma City Thunder)とTrae Young(Oklahoma出身、現NBA Dallas Mavericks)がじゃれ合っていたりしてました。みんな好きですね。

No, 2 Clemson 28-26 Texas A&M
Florida Stateから引き抜かれたHC Jimbo Fisherにとって新任地での初のビッグマッチ。昨年まではACCの地区ライバルとして覇を競ってきたClemsonとの対戦。前半はClemsonが飛ばして一方的になりかねないところから、A&Mが粘って好試合となりました。最後は2ポイントコンバージョンで同点かというところまで追い込んだんですが届かず。
その一つ前のドライブでのゴール直前のファンブル→アウトバウンズがタッチバックと判定されたのが痛かった。審判団はClemson所属のACCの審判団だったのでちょっとね、という部分もありましたが、Jimbo Fisher、さすがに初年度でも才能に劣るはずのA&Mをきっちり掌握している様です。最後の2ミニッツドライブも落ち着いて良いドライブでした。(これと比べると上記のUCLAの不甲斐なさはやはり気にかかります)
尚、Fisherの前任地であるFlorida Stateは現在FCS校Samfordに大苦戦、終始追う展開でまだ追いつけず21-26で第4Qの半ばに入ってます。大アップセット来るか。

Colorado 33-28 Nebraska
この試合はいろいろ味があって良い試合でした。昨季UCFを擬似全米優勝に導いたScott Frostが母校Nebraskaに帰還しての初試合(先週の開幕戦は中止)。The Sea of Redと異名を取るスタジアムを埋めた真っ赤なウェアのファンたち。Nebraskaが強くないとカレッジフットボールは寂しいということは過去何回も言ってますが、名門復活の期待を背負っての初陣。結果は激戦の末逆転負け。試合開始早々に2ドライブ連続ファンブルロストからColoradoに2TDを許し最悪のスタートだったのですが、そこから一気に3TDでNebraskaが21-14と逆転。この辺りで既にNebraskaの地元ファンは熱狂状態。Big Tenに移籍以来冴えないシーズンが続いているNebraska復活の狼煙という感じでした。そして相手はBig XII時代の北地区で毎年顔を合わせていたColorado Buffaloes。Nebraskaが全米最強のプログラムだったあの頃を思い出させるには格好の相手です。
ですがColoradoにはこれはいい選手がいますね。WR Laviska Shenault Jr.が次々と難パスを捕球し、最後の逆転TDパスもほとんどDBとのセパレーションがなく、相手セーフティもかぶさってくる中でのキャッチ。13回Shenaultの方向に投げて10回キャッチ、177ヤード。Nebraskaもわかっていてダブルチームでカバーしているのにほんの僅かの隙間に決勝TDパスが決まってColoradoの逆転勝ちです。なんでもとってくれるなーって感じでした。
試合後のColoradoの喜びようが普通ではなかったのがまた良かったです。Nebraskaもカンファレンス移籍後まるで冴えないですが、Coloradoもそれは同じ。Pac-12に移籍して過去7年のPac-12ではカンファレンス内全敗が1シーズン、1勝が3シーズン、2勝が2シーズン。ボロボロにやられるシーズンが大半。移籍しちゃったけどファンにとってはBig XIIでNebraskaやKansas Stateと熱い戦いをしていた頃が懐かしいはずなのです。その昔を思い出させられるあの巨大な9万人以上が見守る中での激戦で旧敵であるかつての名門Nebraskaを激戦で破って開幕2連勝。やはりカレッジフットボールはこの多様性が良いです。Big TenもSECも良いんですけど、やはりアメリカ穀倉地帯の学校がおらが州を代表して戦うあの様がやっぱりカレッジフットボールには似合うなあと思わされた試合でした。

ただの1敗ではなく

日曜夜。次週からはNFLが開幕して日曜夜はそちらが賑やかになります。Labor Day三連休の中日となった昨夜はカレッジフットボールではNo. 8 Miami-FLが大敗、No. 25 LSUに前半に大差をつけられて最終スコアは33-17。最終スコアこそ第4Qに得点を重ねて見られる状態になりましたが前半終了時点で27-3。惨敗ですね。事前に予想していた通りQBが弱点の両校、前半に大量得点をしたLSU側も含めてパスプレーはレベルが低かった。LSUのQBはOhio Stateで二年間バックアップをしていた転校生。敗戦したMiami-FLは昨季開幕から10連勝して全米優勝戦線を賑わしましたが、シーズン末に3連敗。そしてこの日の大敗で4連敗となってます。
現在のカレッジフットボールの仕組みでは1敗することは全米優勝を目指す上で許容範囲内なのですが、それでもこの試合での1敗はただの1敗ではないような。他に試合がない日の連休中日のプライムタイム地上波全国放送での前半にボコボコにされての惨敗はあまりにもイメージが悪いです。それをカレッジフットボールファンがみんな目撃してしまったわけですから。プレーオフ出場の4校を選ぶのは以前のような投票やコンピュータランキングではなく、人の手で選ぶのですから印象点は大事。実質上この惨敗ではMiami-FLの全米優勝の可能性は消えたと言って良いのでは。まああのゆるいボールしか投げられないQBで昨年勝ちこんだのが奇跡だったという方が事実に近いか。

この試合の裏でESPNで放送になっていたのがMLBのLos Angeles Angels@Houston Astrosの4連戦の最終戦。Shohei Ohtaniの投手復帰戦でもありました。AL西でOakland Athleticsと首位を争う昨年覇者のAstrosにのぞむ二刀流ルーキーOhtaniという構図。事前にOhtaniは50球程度がめどとされていたので、先発するも個人に勝ち星が付く可能性はない先発登場でした。既にペナントからは遠く脱落しているAngels。来季へ向けての実戦復帰テスト登板という面が強かったですが、話題のルーキーであるOhtaniがAL新人王争いにとどまれるかどうかの復帰登板、そしてその全国お披露目でもありました。
結果は3回にGeorge Springerにスライダー(だと思いますが)をすくわれてレフトスタンドへ2ランホームランを打たれて2失点で3回途中降板。結果的に負け投手となってます。試合は4-2でAstrosの勝利。
結果としての敗戦投手になったことや、3回もたずに降板というのは問題ではないような。終始コントロールが定まらず球数が嵩んだのも復帰戦ということで割引しても良いでしょう。
それより遥かに問題だったのはホームラン被弾したSpringerへの攻め方、およびその誘因となった球速の急速低下の方でしょう。変化球が得意で多くの投手が速球で勝負するSpringerに対して変化球を連続多投して、最後は軽く合わせられてMinute Maid Parkの短いレフトスタンド(96m)に運ばれました。ではなぜ速球で押さなかったのかというと、直球の球速が1回の98マイル辺りから、このイニングには90マイル程度に大幅に下がっていたからでしょう。打者にとってもはっきり体感でわかる速度低下がほんの40球ほどで起こっていた。たぶんバッテリーもわかっていて変化球に頼ったという感じでは。球速の低下がこの球数で起こるのはまずい。Angelsとしても原因が知りたいはずで、本格復帰プランの変更は必至でしょう。

この先発登板での敗戦、MLBファンの目線で言うとかなり目立つ試合だっただけに、内容に疑念の湧く内容。新人王争いでも脱落に近い悪い印象の試合になったようにも思われます。レベルの低い年ならともかく今年はGleyber Torres、Miguel Andujarと強い候補がいますからちょっとキツそうです。

上位校ほぼ安泰の結末

カレッジフットボールの本格開幕の最初の土曜日が終了してます。各地で大量の試合が行われ楽しめました。
いくつかトピックを。
No. 1 Alabama 51-14 Louisville。試合前までAlabama HC Nick Sabanは二人のQB併用だと言い続けましたが、実際の試合ではTua Tagovailoaが主戦QBとして起用されて快勝してます。二枚舌のSaban久々に復活で昨季先発QB Jalen Hurtsを騙したことになるんですかね。Tagoviloaは12/16 227ヤード、Hurtsは5/9 70ヤード。それともこんな程度の二枚舌は部内的にはいつもやっていて、今回はQBで外部の興味が集まったので見えただけか。
序盤には意地を見せLouisvilleも追従しましたがビデオレビューでTD取り消しを食って勢いが止まったのが残念。試合結果はこんなものか。

Penn State 45-38OT Appalachian State。あれは11年前の同じ日、Appalachian StateがMihcigan WolverinesをBig Houseで大アップセットで下してMichiganを失望のどん底に落としいれました。その再現なるかという危機をなんとか跳ね返してPenn Stateが延長戦で勝利してます。Appalachian Stateには喝采。この試合はBig10 Networkで中継だったのですが、前夜同局に登場したMichigan StateもUtah Stateに大苦戦で第4Qに逆転再逆転再々逆転で勝利をものにしてます。マイナー局での放映であまり多くの人の目には触れなかったであろうものの。他にもBig TenではNo 14 Michigan 17-24 No. 12 Notre Dameと最終スコアは差がついてませんがそれ以上の差を感じる敗戦、下位でIllinoisがKent Stateを終盤になんとか逆転31-24で勝利となにやらもたもたしたメンバー校が目立つ開幕週になってます。

No. 3 Oklahoma 63-14 Florida Atlantic。事前にFAUの大健闘を期待していた試合ですがOklahomaが攻守スペシャルチームで圧倒。FAUになにもさせませんでした。試合前のFAU HC Lane Kiffinが元気がなかったですから満足の行く準備ができずに試合に臨んだ感じでしょうか。それとも昨年もプレーオフに進出したOklahoma、ドラフト全体1位でBaker Mayfieldを失った今年は新QBで臨むシーズンですが実はものすごく強いとか。
OklahomaのQB Kyler MurrayはMLB Oakland Athleticsから全体9位指名された野球のプロ選手。ときどきMLBの現役の契約を持つ選手がNCAAに登場したりしますが、またその例ですね。ただ1巡目指名と野球で期待されるレベルの選手の登場は珍しい。QBとしてはかなり小柄でフットボールでプロを目指すのはきつそうですが、なぜそれでもフットボールをやりたいのか。好きなんでしょうねえ。それしか理由がないような。

Cincinnati 26-17 UCLA。Oregonの超速オフェンスで勇名をはせたChip Kellyのカレッジフットボール復帰戦。どんな感じかと気になってましたが、残念ながらまだまだ準備不足で地元での開幕戦は敗戦、かつ内容も乏しかったかと思います。ところどころ光る選手はいましたがKellyの思い描くようなオフェンスではないような。またはKelly自身がNFLの後期では既に超速オフェンスを捨てていたので、Oregon当時のようなオフェンスはもう目指していないとか? UCLAの先発QBはMichiganから転校してきたWilton Speightですが怪我で退場。試合前から6人がチームルール違反で出場停止など人員不足、準備不足な面もあるのでしょうがマイナーAAC所属のCincinnatiのバラエティ豊かなオフェンスコールについていけず敗戦してます。
Cincinnatiの右ガードだったと思いますがMorgan Jamesという選手が元プロホッケーの出身者なのだと紹介されていました。ホッケーが子供の頃からのメインのスポーツでフットボールに参加したのたCincinnatiに入学してから友人に勧められて2015年に練習に参加したのが初めてだったという選手です。複数スポーツをこなすアスリートはアメリカでは珍しくないですが、ホッケーとフットボールという組み合わせは珍しいような。ホッケーではマイナーリーグ所属で出場70試合強で、ペナルティミニッツ330分超とか。試合当たり5分近くペナルティボックスに座っていたというのですから反則が仕事だった、大型の体躯を活かしたバウンサーだったんでしょうね。プロのホッケーを諦めて普通の学生としてCincinnatiに入学後に初めて(広場の遊びでない)フットボールに参加して、いまはオフェンスラインとして先発選手に。ゴールライン前からのランプレーでRBの道を開ける活躍で得点にもからんでました。確かにホッケーをやっていた人だと相当にダッシュは利くと想像できるのでサイズさえあればフットボールのオフェンスラインというのは才能的には合うのでしょう。

金曜夜のニアアップセット

事前にアップセット注意報を出しておいたUtah State@No. 11 Michigan State戦がいまやっと終わりました。38-31でMichigan Stateがひやひやの逆転勝ち。残り5分で31-30で再びUtah StateのリードとなったところではMichigan Stateのホームは静まり返ってました。逆転されたのもともかく、Utah Stateオフェンスに正面から攻め立てられての逆転でしたし。
結果は返しのドライブでMichigan Stateの古式ゆかしいタイプのオプションランにUtah Stateが対応できずTD献上。(実はこの場合、Michigan StateはTDよりも1stダウンの方が良かったのですが、まあそれは良いでしょう)2ポイントコンバージョンも決まって38-31。
その時点ではまだ2分残り、Utah Stateにはタイムアウトも1個残っており同点ドライブもありえる状況でしたが、その一回前の攻撃とは似てもつかない慌てぶり、ディレイなどで自滅に近い内容となり、最後はこのパスがディフェンダーの手に当たり(このドライブで二度目)、落ちてきたボールをMichigan Stateがキャッチして決勝INTとなって決着となりました。

まあアップセットとはなりませんでしたが注意報には値する激戦だったので個人的には満足。なぜこの目立たない試合を選んでアップセット注意報を出したかというと、簡単に言えばUtah Stateの昨季の試合ぶりに感心したからです。Mountain Westの試合、それもBoise Stateがらみでないカードを観る方・観られる方は多くないと思います。Utah StateはマイナーカンファレンスのMountain Westの中でもたぶん最も目立たない学校のひとつでしょう。昨季のUtah Stateの成績は6勝7敗、カンファレンス内4勝4敗。
なんら特筆すべき成績ではなかったのですけれど、試合内容はシーズン終盤ずいぶん良かったのでそこを買いました。またカレッジはプレシーズンがないので強い学校と言ってもミスが出るもの。Utah Stateのような速攻型のオフェンスに勝機ありではという理由で選びました。
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