アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Football

Alabama, Clemsonの2強が今年も続くのか

いよいよカレッジフットボールシーズンの開幕が近づき各校のファンの期待も盛り上がる時期。
しかしながら残念なのは今年もAlabamaとClemsonの二強が予想されること。プレシーズンランキングで前年の強かった学校が上位に居残るのは珍しいことではないですが、この両校は既に過去3年連続で全米優勝を争ってきている。その両校が今年も強いとされるとうーむと唸ってしまいます。NBAの方でCleveland CavaliersとGolden State Warriorsが4年連続でNBA Finalsを戦ったのもマンネリを指摘されたのが記憶に新しいところ。NBAは連覇が他のスポーツに比べて多いジャンルなのでまあそれもあるかな、という感じでしたが、毎年大きく選手が入れ替わるカレッジフットボールでこれだけ二強が勢力を維持できるのは史上初なのではないでしょうか。

プレシーズンランクは害悪で、前年の結果の印象でランクが形成される傾向は強い。過去もそんなことは繰り返されてきたし、それが意外なチームが勝ちこんできたり、上位と目されていたチームが苦戦したりとシーズンは楽しめたものですが、ここ数年の二強のがっちり勝ちを積み上げてくるシーズン、そしてプレーオフの大舞台で強いスタイルがカレッジフットボールの魅力を減じているように感じるのは私の思い込みでしょうか。
4校によるプレーオフ制は今年が5シーズン目。導入前からプレーオフ制には反対と言ってきた当ブログ。過去の4シーズンを振り返ってみるとプレーオフ制が地力のある学校に有利に働いた面は否定し難いような。AlabamaやClemsonの昨季のレギュラーシーズンでの敗戦はプレーオフ制以前なら頓死の可能性があった(特にシーズン末のIron Bowlに敗れたAlabama)のが実際は不問と同じ結果に。プレーオフ制初年度のOhio Stateにしてもシーズン序盤のVirginia Tech相手のホームでの惨敗が不問になって全米制覇を遂げています。

地力のある学校が勝つことの何が問題なのか、と言われると、それはそれで正しい見方でもあるのでしょう。間違っているとは言えない。
ただ過去カレッジフットボールが維持してきた毎週末が大事でひとつでも落としたら優勝のチャンスが消えかねない、消化試合などなかったあの雰囲気は消えてきてしまっているのはとても残念です。その問題と重なり合ってまたこの二強か‥というのはカレッジフットボールのシーズンの期待感を削いできているような。

Ohio StateはこれでMeyerを切るのか

楽しいカレッジフットボールシーズンの開幕まで一ヶ月となり、そろそろ何か書こうかと思っていたところへ湧いてきたネガティブな話題です。名門強豪Ohio StateのHC Urban Meyerが現時点で職務停止処分となっています。理由は「レシーバーコーチが家庭内暴力を振るっていたのを妻経由で知っていたはずだが、それについてなんの対処もしなかったこと」のようです。レシーバーコーチの妻がMeyerの妻にその件を相談していたのが数年前で、それについて今問題だとされているとか。ずいぶんと迂遠な話ですが、これがUrban Meyerの非になる、という理屈が通るのか、という驚きがあります。

大幅に先回りして書いてしまうと、当ブログでは今回の件とまったく関係なく以前からMeyerのNFL転出の可能性について先走って推測記事を書いています。あまりぐだぐだするならUrban Meyerの引き取り手はカレッジ・プロともにいくらでもあるはずで、Meyer自身はさして困らないしこれ幸い転出へ踏み出すんじゃないでしょうか。困るのは‥誰なんですかね。Ohio State自身でしょうか。現役の選手たちが一番の被害者になるのか。

アメスポメジャー種目は社会の鑑として様々倫理的な振る舞いを要求される面があります。薬物使用についての重い罰則もそうですし、同性愛の受け入れ問題などでも一般社会以上に模範的に振る舞うことを要求される面がありました。ドメスティック・バイオレンス(どうもこの言葉の日本での使われ方がこちらでの使われ方と大きな落差があるのであまり好きな言葉ではないですが)問題もそのひとつで、他の問題が比較的静かな中、今一番良く取り上げられるフィールド外の問題です。そのレシーバーコーチが個人宅でどういうことをしていたかというのは夫婦間および警察・司法の問題のように思えるのですが、それが上司であるUrban Meyerの職務停止処分に飛び火するのはかなり珍しいケースのような気がします。

例えばPenn Stateに少年への性的暴行常習のコーチが在籍した件では、後年になってその事実を知りながら放置したとしてHC Joe Paternoが糾弾されて解任、既に作られていたPaternoの銅像その他も破壊処分される大騒ぎになりました。Paternoはそれから程なくして失意のうちに死去。
でもあれとは今回のものは意味が違うように思うんですが。あの時の最大の問題点はそれを放置したことでPenn Stateに関わったボールボーイたちへの被害が拡大したからでしょう。年少者への性的暴行はアメリカでは大変な重大犯罪と認識されているし、年少者たちには自身の身を守るすべがなかったのに、それが長年放置された。部内でもその現場を見て上司に報告した職員すらいたのにそれを握りつぶした。被害拡大に寄与したとして大いに批判を受けた。そういう問題です。

でも今回の話はDVが犯罪なのはその通りですが、被害者の妻は成人ですし、Meyerの妻に相談できるなら警察なり弁護士なり専門家なりに相談する機会もあったでしょう。またDVと年少者への性的暴行では犯罪としての深刻度が格段に違います。犯罪ごとに重大度で度数が設定されていますのでその差は明確。またMeyerの妻がプライベートで話を聞いたとして、それについて夫であるMeyerが職務権限を行使することの法的な正当性がよくつかめません。プライベートで知ったことをもとに変に職権で何かをすれば職権濫用として非難され最悪違法行為だとされる可能性もあるからです。
Meyerがその問題を知った時点で何ができるのか、何ができないのか、を専門家に諮るべきだった、ということになるのか。それをしたのかどうかは今の時点ではわかりませんが、するべきだった、という結論だとしても、これが職務停止処分、さらには進んで解任につながるような、非難されるべき不始末なのか。まだここから表に出ていない話が出てくるのならともかく、そうでないなら、さすがにちょっとやりすぎな気もしますがどうか。

先に述べた通り、元々NFL転出というテーマはあった(と少なくとも私は見ていた)人なのでぐだぐだに付き合わずにさっさと現行の契約を一部バイアウトしてもらって転出に踏み出すような気もします。

ACCとBig TenがYankeesの試合で同じ位置に宣伝

先日メモ書きしておいたBig Tenのロゴ宣伝がYankee Stadiumのバックネット下に出ていた件の続きです。昨夜のMLB Boston Red Sox@New York Yankees戦でのことですが、カレッジのカンファレンスであるACCの宣伝が、先日のBig Tenが出していたのとまったく同じ場所に出ていました。こちらもロゴのみ。へーこんなところでBig TenとACCは競い合っていたのかと意外に思いました。夏場にニューヨーク地区のスポーツファンに存在をアピールするなら確かにYankee Stadiumのバックネット下のあの場所は最も目に付きやすい場所なのでしょう。
と思っていたらたぶん2イニング後にはACCのロゴ宣伝のあった場所は再びBig Tenのロゴに変わっていました。こんなところで両カンファレンスは存在感争いをやっていたのですね。うーん。

ACC所属校ではBoston CollegeとSyracuseがニューヨーク市とは地縁がある。Syracuseは距離は遠いですがニューヨーク州内同士という意味で、SyracuseがBig East所属だった頃からニューヨーク市内でバスケの試合を開催するとかなりファンを集めていた実績があります。ACC移籍後もSyracuseとNotre Dameのフットボールの試合を対岸の現Metlife Stadiumで開催したりとSyracuseにとってはニューヨーク市は準テリトリという扱い。Big Tenのニューヨーク浸透への尖兵となるRutgersよりはSyracuseの方がニューヨーク市民には訴求力は元々の支持の厚みはありそうです。
ただしDonovan McNabb後のSyracuseはカレッジフットボール界で存在感が薄め。ACC、Big Tenともにニューヨーク市場侵攻を目指しながら迫力不足というのが実態のように思われます。

Yankee StadiumにBig Tenの宣伝

メモ。昨夜のMLB Seattle Mariners@New York Yankeesの試合。MLBの好成績チーム同士の試合、最後は Giancarlo Stantonのサヨナラホームランで決着しました。この試合のバックネット後方の可変宣伝エリアにBig Ten Conferenceのロゴが。例の「B1G」というやつです。
これなんなんでしょうね。Yankee Stadiumの試合をしょっちゅう見るわけではないのでいつも出ているのか昨日たまたまなのかはわかりません。今、6月。カレッジスポーツは学校が夏休みの時期なのでシーズンオフ。ということは来る9月のカレッジフットボールシーズン向けの宣伝なんでしょうか。

Big Tenは2014年にRutgersとMarylandを加えて東海岸への拡張進出を果たしています。スケジュールも工夫して東海岸の2校と、Big Tenの看板プログラムであるOhio StateとMichiganを同じ地区に配置。そのためRutgersとMarylandには毎年必ずOhio StateかMichiganのどちらかがやって来ることになっていて、もう一つの人気校Penn Stateも隔年で来る。Big Tenの有力校を派遣することで中西部の地方カンファレンスから人口の集積する東海岸へ拡張した効果を出そうとしていたはず。
それがYankee Stadiumなぞにロゴ宣伝。Big Tenの東海岸への浸透がうまく進んでいないということかな?ということをこの宣伝を見て思いました。

ニュージャージー州に位置するRutgersと、首都ワシントンDCにもほど近いMarylandという追加の二校の立地は決して悪いものではないのですが、いかんせん両校ともフットボールが弱い。RutgersはBig Eastで、MarylandはACCでそれぞれ10年ほど前に一瞬輝いた瞬間はあったものの、Big Ten加入後もリクルートも冴えず揃ってドアマット化。Big Tenの人気校は来れども地元校は踏ん張れず惨敗大敗の連続。これでは地元は盛り上がらないのも仕方ない。元々カレッジフットボールの人気の低い東海岸一帯。Big Tenの実力をもってしても人気のテコ入れならずなのか、という想像を掻き立てる唐突な感じのロゴ宣伝でした。




キックオフ廃止へまた一歩

カレッジフットボールのルール変更でキックオフのルールがまた変わります。今度のルールはキックオフ(パントは関係ないです)で相手陣25ヤードより後ろでフェアキャッチされたものは全て25ヤードから試合再開となるというもの。基本的にはキックオフリターンが発生しなくなろうとしているということです。キックオフリターンでは全員のスピードが乗っているし予測できない角度で相手の選手と遭遇してしまうためケガの発生率が他のプレーよりも高く、ケガの重篤度は遥かに高い。

数年前にキックオフの全廃をGreg Schiano(当時RutgersのHC)が言い出したときは本気にする人は少なかったかと思いますが、現実的にその方向に動き出したと言って良さそうです。ただ単純にキックオフを全廃にしてしまうとオンサイドキックが消滅してしまうためエンドゲームで追うチームの粘りの機会も消えてしまう。そこを確保したままで危険なリターンを実質上なくすという策として今回のルール変更ということですね。

どうでしょうか。こうなるとキックオフ側は逆風でもキッカーの飛距離が足りなくてもほとんどタッチバックを得られる距離に蹴ることができます。リターン側から見れば15ヤード付近でキャッチ=キックした側のカバーはたぶんキャッチする時にはもうすぐ近くに来ていると想定できるので基本的に全てフェアキャッチすることになる。キャッチミスでボールに選手が殺到する場面は残りますが、それはたぶん危険度は全速力での衝突よりは低いのでしょう。(これもダメとなるとパントもできないですから)

現行のエンドゾーンにキックオフが入ると25ヤードからというルールもタッチバックを多くする意図で導入されたんですが、これはあまり成功ではなかった。キック側がわざとエンドゾーン手前へのキックを狙って、レシーブ側にリターンを強要することになったためです。Alabamaがこのキックオフを好みましたね。

NCAAの代理人ルール

カレッジバスケットボールのドラフトと代理人の問題に関連して、知らなかったことが今日調べていてわかりましたのでメモとして残します。
今年の1月の話なのですがNCAAはアイスホッケーの高校生選手が大学入学前に代理人を雇ってプロチームへ加入する道を模索することを容認したとのこと。その選手が結果的にプロに行かずに大学に入学する場合にも、入学前にその代理人契約を解除すればカレッジでのeligibilityは失わずカレッジホッケーをプレーできることになったとのこと。同様のルールで2016年段階で野球選手にも許されていました。バスケットボールやフットボールではそういうルールは現時点ではありません。
これは野球やホッケーは高校生選手を大量にドラフト指名してMLB/NHL傘下のマイナープロリーグで養成する慣行になっているからというのが根本的な理由です。高校生選手が進学とプロ契約を両天秤にかける場合に過去は外部の代理人の手を借りるのは違反行為(但し積極的に取り締まってきたわけではない、グレーゾーン)だったのを、実態に合わせて公式に容認したということです。
野球の場合だと高校卒業後3年目からは再びMLBドラフトの対象になるのですが、その時点では代理人を雇うともうカレッジには戻れないというルールのまま。ちょっとこの部分の整合性が怪しいとも言えますがとにかくそういうルールになっているということがわかりました。

バスケットボールの場合も早ければ来季から高校からNBAへ直接入る道が開ける可能性があり、その場合には同様の措置が高校生選手にも認められるようになることが予想されます。

野球の場合は一旦カレッジに入ると向こう3シーズンはドラフトにかからないというルールなので高校最上級生のときの代理人とは一応切れるということになると思いますが、バスケの場合、高校から直接ドラフトに入る道が開いても、それと呼応してNCAAの側が野球やフットボールのように3年間はドラフトにかからないというルール変更せず現行のまま1年生選手もドラフト入りできるようだと実質的には高校のときに雇った代理人と裏でつながったままでカレッジ選手として活躍するということになりかねない。つまり「NCAAの選手は代理人を雇えない」というルールの崩壊に繋がりそう。バスケでOKならフットボールでもホッケーでもなんてことになりかねず、なし崩し的に代理人制度の取扱が崩壊していく可能性がありそうです。






カンファレンストーナメントたけなわ

3月。March Madnessが近づいてまいりました。現在は各地でカンファレンストーナメントが開催中。シーズン中に成績がふるわなかった学校もカンファレンストーナメントを勝ち抜きさえすればNCAAトーナメントに自動的に出場できるというシーズン最後のチャンスになります。

メジャーカンファレンスはそれら各カンファレンストーナメントのトリということで68校の出場校が決まる来る日曜日、またその前日の土曜日に決勝戦をやるようなスケジュールがほとんどなんですが、今年はメジャーの一角Big Tenは既にトーナメント終了でMichiganが優勝しています。なぜそんなに早く終わってしまったかというと、今季Big TenはトーナメントをどうしてもNew York Madison Square Gardenで開催したかったのです。しかし同所では伝統的に東部を地盤としていたBig Eastがトーナメントをその時期は行う予定になっており、Big Tenでも割り込めず。それでもNew York開催にこだわり、それも同市内の他の施設、Barclays Centerではダメなのか、というと嫌だそうでMSGで開催。トーナメントのスケジュールが一週間も前倒しになったのでBig Tenのレギュラーシーズンの対戦も昨年末からスタート。各校のコーチには不評でしたがとにかくそういうことでメジャーカンファレンスで唯一シーズンを早々に終了しています。Big Eastは数年前のカンファレンス再編でバスケだけのカンファレンスに模様替えしており、カレッジ界の最強カンファレンスを自負するBig Tenはカネで解決すればMSGを乗っ取れるとでも思ったのか。

West Coast Concerenceの常勝校にして昨季の準優勝校であるGonzagaが今年も同カンファレンスの決勝に進出。決勝進出は21年連続だとか。今季も好成績ゆえにカンファレンストーナメントに勝たなくてもNCAAトーナメントへの出場は事実上確定していますが、全米優勝を狙って本番のシード順をひとつでも上げておきたい事情もあり全力投球になってます。Gonzaga所属日本期待のRui Hachimuraはシーズン前半からも一皮剥けて今季後のNBAドラフト指名が確実視されるところまできて活躍中。一部のネットマスコミだとGolden State Warriors(今年も1巡目最後の方の指名権となるはず)にHachimuraはベストフィットではないかなんて書かれてますね。NBAの絶対王者に求められる可能性、すごい話だと思います。先日発表されたWCCオールカンファレンスのファーストチームに選出されています。HachimuraはGonzagaではベンチスタートなのに、カンファレンスではファーストチームに推されているというアンバランス。まあたぶんHachimuraは今季でプロに転向するので今のうちに賞はあげておこうという感じでしょうか。
Gonzagaはチームの厚みがしっかりしていることから今季もNCAA優勝を狙える位置につけています。今季僅か4敗。完敗はVillanova戦のみで(あの試合は見てましたがVillanovaの完勝、まったく寄せ付けずという感じの試合)あとの3試合はダブル延長戦など接戦での敗戦のみ。さあ今年はどこまで行けるか。ミッドメジャーからの全米優勝校が出るか。

もう一人の日本選手であるYuta Watanabeの所属するGeorge Washingtonは明日からAtlantic 10トーナメントに登場。シード順が低くカンファレンストーナメントを勝ち抜くには5日間で5連勝以外なく、チームの実力からしてもほとんど可能性はありません。シーズンの戦績も悪いことからNITへの出場もありえず、敗戦即Watanabeのカレッジ最終戦となります。George Washingtonの試合は攻守ともに戦術が行き当たりばったりな感じで、Watanabeにとってはエースとして出場していてもフラストレーションのたまるシーズンだったのではないかと思われます。カレッジ最後の試合となるA-10トーナメントでの活躍を期待していますが、Atlantic 10のトーナメント序盤の試合は全国放送がないので私は見られない予定。次にプレーする姿を見るのはNBA Summer Leagueとなることでしょう。
ちなみにWatanabeのレギュラーシーズン最終戦となった@Dayton戦は観戦。シーズン後半になってから3ポインターも入るようになり、チームの得点源として相手校にマークされながらも得点を重ねて恥ずかしくない成績での最終学年のシーズンとなってますが、Dayton戦はマークがきつくボールが回ってきても手放さなくてはならない場面が多かった。
シーズン全体を振り返ってみると当ブログで以前に報告したときがWatanabeにとってはほぼ今季のどん底の時期だったかと思います。あの頃3ポインターが20%を割り込むという壊滅的状態だったところからよく最終成績の36.9%まで戻したものです。リーチの長さやディフェンスの柔軟さをかわれてNBAドラフトでは二巡目下位での指名なら最良の結果。そうでなくてもドラフト外でNBAチームのどこかが拾うことはほぼ確実。Summer Leagueでもまれてどうなるか。
なおWatanabeはA-10のDefensive Player of the Yearを受賞したと今日発表がありました。


カレッジフットボールの観客減をどう読む

NFLを凌ぎアメスポ最大の動員力を誇るカレッジフットボールの昨季の観客動員数が34年ぶりの急落、NCAAが1948年に数字を集計し始めてから史上二番目の大幅な動員低下になったと発表になってます(CFP、ボウル戦含む)。2008年に史上最高の動員を記録して以来の9年間で約10%のダウン。2016年から2017年シーズンのみで3.23%、直近四シーズン連続でダウン。カンファレンス別では最大の動員を誇るSECでの下落が最大で前年比3.14%ダウンとなっています。試合当りで2433人の下落で75,704人。SECに次ぐ動員力のBig Tenは前年から0.01%微減で横ばい、試合平均66,227人動員。
別のソースによれば現役学生の入場数が落ちていて、2009年との比較で7%のダウンとか。
比較対象の過去シーズンがバラバラ、切り分けもFBSだったりPower 5だったりで資料発表としては問題が多く読みにくいですが、とにかく2008年2009年辺りでカレッジフットボールの動員はピークを打ったことを示唆する数字が並びます。

これをどう読むべきでしょうか。
数字の発表元であるNCAA関係者の意見ではネット配信も含めるとメジャーカンファレンスのほぼすべての試合が自宅で見られる状況になったのがいよいよ観客動員数を脅かす状態になったのだという分析だそうです。
確かに過去10年ほどでESPN3.comをはじめとしたネット配信の充実、スポーツ局の多チャンネル化、各カンファレンスが自前のチャンネルを立ち上げたことなど、試合の現場に行かなくても試合を楽しめる環境は整ったのは確か。場合によっては会場近辺までやってきてテールゲートパーティを楽しんだ人たちがスタジアムに入場せずそのまま駐車場でTV観戦している場合も増えているとか。確かにそういう人がいるのは私も現地で見たことがありますね。

またNFLやMLBが近年、ラグジュアリースイート席を拡充した美麗な新スタジアムを次々と建てているのも地味に効いてきているのではないか、という分析もあります。スポーツ観戦体験の面でのカレッジフットボールのそれがNFLやMLBと比較して前時代的なままであると。プロのスタジアムは大画面のスクリーンを備えているのにカレッジにはそれが欠けている。試合観戦そのもの以外の娯楽施設・食事のバラエティも劣るなどなど。
またNFLやMLBの新スタジアムは積極的に観客席の数をダウンサイジングしてチケット価格でプレミアム感を出しているのに対してカレッジフットボールのスタジアムは巨大な過去の施設のままで、観衆減のトレンドに対応しきれていない、という評価も可能なようです。つまりカレッジのスタジアムが恐竜化しているとも表現できそうです。

こういう具合にあげつらわれると、カレッジフットボール側としてはかなり八方塞がりな話にも読めます。ネット配信などはこれから減ることはないはず(フットボール人気自体が大きく低下でもしない限り)。既に存在する巨大スタジアムをダウンサイジングしたり、最新設備導入するような投資判断をするのは簡単ではない。10万人収容の全米有数の巨大スタジアムの存在自体が地元のプライドでもあったりするのですから。
実際に現地で観戦したことのある方はおわかりになるかと思いますが、フットボールというのは斜めの席はものすごく見にくい。これはフットボールに限った問題ですね。他のメジャースポーツであれほど見にくい席が存在するものはないような。
そもそもを言えばフットボールって現地で見るのはTVで見るほどよく見えない。あれは雰囲気を楽しみに行くもので、試合を見たいならTVで見た方がよほど良い。その肝心の雰囲気でNFLやMLBに劣ると判断する人が増えているとしたら、カレッジも巨大ビデオ設備の設置へ走るしかなくなるのかもしれません。それで足りるのかはわからないですが。

私個人的には各地のカレッジフットボールの有名スタジアムのそれぞれの味わいが好きなので、NFLの美麗スタジアム観戦の体験とカレッジのそれは別だろう、という気持ちもある。カレッジはその古臭さと伝統を大事にする感じが良いんだとも思う。うーん、でも私の感覚が古いファンの感覚になっちゃってる可能性も否定できませんね。

若干話がズレますが、MLBのNew York YankeesのYankee Stadiumのネット裏の席が新スタジアムになって以来いつも空席が目立ちますよね。あれ、実はちゃんとその席のお客さんは来ているんだけれど、すぐ裏にあるラウンジでTV観戦しているという話があります。暑いから、とかそういう理由で。実際MLB観戦は暑いです。苦行なぐらい暑い場合も多い。なんでカネ払ってこんな暑い目にあってんのかなと思う日もある。NFL CowboysのAT&T Stadiumなんかも試合を直接見ずにラウンジでたまっているお客さんも多いとか。Yankee Stadiumと違ってAT&T Stadiumはインドアですから暑いわけでもないけどそうしちゃうとか。もうこうなってくると何しにスタジアムに来ているのかわからないんですが、現実としてそういう形のスポーツ観戦が増えてるのですね。

Senior Bowl Mayfield不発 Allenは後半盛り返す

実質的にNFLドラフトのオーディションの機会となっているSenior Bowlが開催。ハイズマン賞選手としてはTim Tebow以来のSenior Bowl出場となったOklahoma QB Baker Mayfield、ドラフト予想で上位指名が見込まれるWyomng QB Josh Allenも出場しています。放送はNFL Netowrkで。NFL Netowrkでは今週同試合に出場する選手たちによる練習も公開・放映されていました。練習はなかなかに密度が濃く、ドラフトにかかるかかからないかのボーダーラインの選手たちにとっては得難い機会になったことでしょう。多くのNFLスカウトが集合して練習もそうですが、練習後には多くの面接が行われてふるい落としが行われたようです。数多いカレッジの試合では見過ごされがちな二部などの学校の生徒も奮戦していました。
NFLの今季のMVP候補であったPhiladelphia Eagles QB Carson WentzもSenior Bowlを経てトップドラフト指名候補にのし上がっていた選手ですし、Super Bowlに進んだNew England Patriotsの現在のロースターにも10名もSenior Bowl経験者がいるとか。誰しもが注目するスター選手ではないところに目をつけてドラフトの中位下位で好選手を拾ってくるのを得意とするPatriotsの選手選びや育成とSenior Bowlは確かに親和性が良いかもしれませんね。

期待のBaker Mayfieldですが試合の冒頭に2ドライブのみ出場。Mayfieldがあれだけ大量得点を叩き出してもプロのドラフト評価が上がらなかった理由はひとつは体のサイズ。NFLのQBとしては6フィートを僅かに超えた程度はかなり小さい。もうひとつはOklahomaのオフェンスラインが優秀で余裕を持ったパスプレーが多かったという理由です。この日のSenior Bowlではラインの戦いでMayfieldの北軍(Oklahomaなのに北軍?という疑問はなし)が破られ気味で第1ドライブは終了。第2ドライブではスクリーンパスなどで目先を変えてQBへの時間を供給しようとしましたが、ドライブは頓挫。どうも2ドライブ限定というのが当初からの予定だったようで消化不良のSenior Bowlとなりました。Mayfieldのドラフト株を上げる試合にはならなかったように見えます。カレッジでやっていないアンダーセンターのプレーを何度もやらされたり気の毒な面もありましたが、ちょっと圧力がかかるとパスの精度が悪いというように見えた、残念なプレーぶりとなりました。
一部のドラフト予想では全体1位指名もあるかもとされるJosh Allen。こちらはサイズはほぼWentzと同じ。ボールの初速は相当に速い。サイズがあるのにさらっとポケット内で縱橫に動いて相手に的を絞らせないのも好印象。スクランブルでサイドラインへのランも手慣れた感じで余裕。Allenのプレー時もMayfieldと同じくオフェンスラインはあまりがっちり守ってくれない中、いい感じでは投げているように見えました。前半はダウンフィールドで北軍のレシーバーが1-on-1でがっちりカバーされているプレーが多くてパス成功率の数字ではたぶんいい数字にはなっていないはずですが、後半に入ってからはカバーも悪くない狭いところへナイスタッチなパスが何度も通って最終的には9/13, 158ヤード 2TD。剛球を投げて良し微妙なタッチのパスも良しポケット内のセンス良し走って良しと、ほぼ満点のSenior Bowl出場になったんじゃないでしょうか。




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