アメリカスポーツ三昧

アメリカ永住コースか、または第三国に出国か!?スリルとサスペンスの人生とは別にアメスポは楽しい。

College Football

カレッジフットボールの観客減をどう読む

NFLを凌ぎアメスポ最大の動員力を誇るカレッジフットボールの昨季の観客動員数が34年ぶりの急落、NCAAが1948年に数字を集計し始めてから史上二番目の大幅な動員低下になったと発表になってます(CFP、ボウル戦含む)。2008年に史上最高の動員を記録して以来の9年間で約10%のダウン。2016年から2017年シーズンのみで3.23%、直近四シーズン連続でダウン。カンファレンス別では最大の動員を誇るSECでの下落が最大で前年比3.14%ダウンとなっています。試合当りで2433人の下落で75,704人。SECに次ぐ動員力のBig Tenは前年から0.01%微減で横ばい、試合平均66,227人動員。
別のソースによれば現役学生の入場数が落ちていて、2009年との比較で7%のダウンとか。
比較対象の過去シーズンがバラバラ、切り分けもFBSだったりPower 5だったりで資料発表としては問題が多く読みにくいですが、とにかく2008年2009年辺りでカレッジフットボールの動員はピークを打ったことを示唆する数字が並びます。

これをどう読むべきでしょうか。
数字の発表元であるNCAA関係者の意見ではネット配信も含めるとメジャーカンファレンスのほぼすべての試合が自宅で見られる状況になったのがいよいよ観客動員数を脅かす状態になったのだという分析だそうです。
確かに過去10年ほどでESPN3.comをはじめとしたネット配信の充実、スポーツ局の多チャンネル化、各カンファレンスが自前のチャンネルを立ち上げたことなど、試合の現場に行かなくても試合を楽しめる環境は整ったのは確か。場合によっては会場近辺までやってきてテールゲートパーティを楽しんだ人たちがスタジアムに入場せずそのまま駐車場でTV観戦している場合も増えているとか。確かにそういう人がいるのは私も現地で見たことがありますね。

またNFLやMLBが近年、ラグジュアリースイート席を拡充した美麗な新スタジアムを次々と建てているのも地味に効いてきているのではないか、という分析もあります。スポーツ観戦体験の面でのカレッジフットボールのそれがNFLやMLBと比較して前時代的なままであると。プロのスタジアムは大画面のスクリーンを備えているのにカレッジにはそれが欠けている。試合観戦そのもの以外の娯楽施設・食事のバラエティも劣るなどなど。
またNFLやMLBの新スタジアムは積極的に観客席の数をダウンサイジングしてチケット価格でプレミアム感を出しているのに対してカレッジフットボールのスタジアムは巨大な過去の施設のままで、観衆減のトレンドに対応しきれていない、という評価も可能なようです。つまりカレッジのスタジアムが恐竜化しているとも表現できそうです。

こういう具合にあげつらわれると、カレッジフットボール側としてはかなり八方塞がりな話にも読めます。ネット配信などはこれから減ることはないはず(フットボール人気自体が大きく低下でもしない限り)。既に存在する巨大スタジアムをダウンサイジングしたり、最新設備導入するような投資判断をするのは簡単ではない。10万人収容の全米有数の巨大スタジアムの存在自体が地元のプライドでもあったりするのですから。
実際に現地で観戦したことのある方はおわかりになるかと思いますが、フットボールというのは斜めの席はものすごく見にくい。これはフットボールに限った問題ですね。他のメジャースポーツであれほど見にくい席が存在するものはないような。
そもそもを言えばフットボールって現地で見るのはTVで見るほどよく見えない。あれは雰囲気を楽しみに行くもので、試合を見たいならTVで見た方がよほど良い。その肝心の雰囲気でNFLやMLBに劣ると判断する人が増えているとしたら、カレッジも巨大ビデオ設備の設置へ走るしかなくなるのかもしれません。それで足りるのかはわからないですが。

私個人的には各地のカレッジフットボールの有名スタジアムのそれぞれの味わいが好きなので、NFLの美麗スタジアム観戦の体験とカレッジのそれは別だろう、という気持ちもある。カレッジはその古臭さと伝統を大事にする感じが良いんだとも思う。うーん、でも私の感覚が古いファンの感覚になっちゃってる可能性も否定できませんね。

若干話がズレますが、MLBのNew York YankeesのYankee Stadiumのネット裏の席が新スタジアムになって以来いつも空席が目立ちますよね。あれ、実はちゃんとその席のお客さんは来ているんだけれど、すぐ裏にあるラウンジでTV観戦しているという話があります。暑いから、とかそういう理由で。実際MLB観戦は暑いです。苦行なぐらい暑い場合も多い。なんでカネ払ってこんな暑い目にあってんのかなと思う日もある。NFL CowboysのAT&T Stadiumなんかも試合を直接見ずにラウンジでたまっているお客さんも多いとか。Yankee Stadiumと違ってAT&T Stadiumはインドアですから暑いわけでもないけどそうしちゃうとか。もうこうなってくると何しにスタジアムに来ているのかわからないんですが、現実としてそういう形のスポーツ観戦が増えてるのですね。

Senior Bowl Mayfield不発 Allenは後半盛り返す

実質的にNFLドラフトのオーディションの機会となっているSenior Bowlが開催。ハイズマン賞選手としてはTim Tebow以来のSenior Bowl出場となったOklahoma QB Baker Mayfield、ドラフト予想で上位指名が見込まれるWyomng QB Josh Allenも出場しています。放送はNFL Netowrkで。NFL Netowrkでは今週同試合に出場する選手たちによる練習も公開・放映されていました。練習はなかなかに密度が濃く、ドラフトにかかるかかからないかのボーダーラインの選手たちにとっては得難い機会になったことでしょう。多くのNFLスカウトが集合して練習もそうですが、練習後には多くの面接が行われてふるい落としが行われたようです。数多いカレッジの試合では見過ごされがちな二部などの学校の生徒も奮戦していました。
NFLの今季のMVP候補であったPhiladelphia Eagles QB Carson WentzもSenior Bowlを経てトップドラフト指名候補にのし上がっていた選手ですし、Super Bowlに進んだNew England Patriotsの現在のロースターにも10名もSenior Bowl経験者がいるとか。誰しもが注目するスター選手ではないところに目をつけてドラフトの中位下位で好選手を拾ってくるのを得意とするPatriotsの選手選びや育成とSenior Bowlは確かに親和性が良いかもしれませんね。

期待のBaker Mayfieldですが試合の冒頭に2ドライブのみ出場。Mayfieldがあれだけ大量得点を叩き出してもプロのドラフト評価が上がらなかった理由はひとつは体のサイズ。NFLのQBとしては6フィートを僅かに超えた程度はかなり小さい。もうひとつはOklahomaのオフェンスラインが優秀で余裕を持ったパスプレーが多かったという理由です。この日のSenior Bowlではラインの戦いでMayfieldの北軍(Oklahomaなのに北軍?という疑問はなし)が破られ気味で第1ドライブは終了。第2ドライブではスクリーンパスなどで目先を変えてQBへの時間を供給しようとしましたが、ドライブは頓挫。どうも2ドライブ限定というのが当初からの予定だったようで消化不良のSenior Bowlとなりました。Mayfieldのドラフト株を上げる試合にはならなかったように見えます。カレッジでやっていないアンダーセンターのプレーを何度もやらされたり気の毒な面もありましたが、ちょっと圧力がかかるとパスの精度が悪いというように見えた、残念なプレーぶりとなりました。
一部のドラフト予想では全体1位指名もあるかもとされるJosh Allen。こちらはサイズはほぼWentzと同じ。ボールの初速は相当に速い。サイズがあるのにさらっとポケット内で縱橫に動いて相手に的を絞らせないのも好印象。スクランブルでサイドラインへのランも手慣れた感じで余裕。Allenのプレー時もMayfieldと同じくオフェンスラインはあまりがっちり守ってくれない中、いい感じでは投げているように見えました。前半はダウンフィールドで北軍のレシーバーが1-on-1でがっちりカバーされているプレーが多くてパス成功率の数字ではたぶんいい数字にはなっていないはずですが、後半に入ってからはカバーも悪くない狭いところへナイスタッチなパスが何度も通って最終的には9/13, 158ヤード 2TD。剛球を投げて良し微妙なタッチのパスも良しポケット内のセンス良し走って良しと、ほぼ満点のSenior Bowl出場になったんじゃないでしょうか。




なぜGerogiaは逃げきれなかったか

CFP優勝戦を振り返ってみたいと思います。まず試合前私は「Georgiaのアップセット」を予想しました。今季のプレーオフランキングでいえばGeorgiaはNo. 3であり、AlabamaはNo. 4。プレーオフ選考でもAlabamaは最後の4枠目に滑り込んだ学校です。GeorgiaはSEC優勝校であり、AlabamaはSEC西地区を勝てなかったチームです。それでもラスベガスの賭けでもAlabama優位、私も当然のようにGeorgiaが勝つ場合をアップセットを表現してしまいます。それだけカレッジフットボールファンにとってはAlabamaは信頼のブランドなんですね。その信頼は単なる盲信ではなかったということになるんでしょう。
前半終了時点で13−0でGeorgiaリード。点差はさほどつかなかったもののGeorgia優位ははっきりしていた。ランで微妙に長い3rdダウンを次々コンバートするなど、なぜこんなにうまく行くのかという感じの前半。着実にポイントを重ねる。PKの差も感じさせるなどもあってこのままロースコアリングゲームならGeorgiaかと思わせるところがあった。
それが後半冒頭からAlabamaが新一年生QB、今季意味のある時間帯でのプレーが皆無だったTua Tagoviloaに切り替えて伸びのあるロングパスでGeorgiaディフェンスの目先を変えると状況が大きく変わりました。経験値の低さから投げ捨てれば良いタイミングで無理に投げてINTを献上するというミスはありましたが、結果はQBの切り替えが奏功、Alabamaの追い上げを支えて同点、さらにはサヨナラFGに十分な位置までドライブを進めていきました。最後のドライブでもQBの経験不足は明らかで全然プレイクロックを見ていなくてベンチがタイムアウトをかけなければならなかったり、最後の最後にもう1プレー、エンドゾーンを狙ったプレーをしたかったんでしょうが、どんどんゲームクロックが減っていってあのままもしプレーしてちょっと長引いたらサヨナラFGを蹴る機会を逸しそうになってこれもベンチからタイムアウトをかけなくてはいけないハメに。
そんなこんなも延長戦での41ヤード決勝TDですべて帳消し。すごいやつがいるもんだな、という感じです。決してGeorgiaが悪かったわけではない。準備していなかった、予想もしていなかった相手の秘密兵器に対応しきれなかったということになるのでしょうね。

プレーオフ制になっての初年度にOhio Stateが優勝したときに似ているということになるんでしょう。あのときのOhio Stateもプレーオフ最後の枠に滑り込みで入ってから全米制覇。QB J.T. Barrettが負傷欠場になったのをバックアップQB(シーズン前の段階では第3QBだった)がチームを救ってBig Ten優勝戦そしてプレーオフと勝ち進んでの全米制覇でした。今回のAlabamaもそうですがプレー機会のない控えQBにも逸材が揃っているのがエリート校っていうことでしょうか。



CFP優勝戦 試合以外の話

試合の興奮冷めない翌朝であります。

試合以外の話を。まずトランプ大統領の訪問から。私は事前に知りませんでした。保安上の問題からあまり事前におおっぴらに宣伝するようなものではないですが。出てきた瞬間に、ああこれはNFLへのあてつけだな、と。今回のCFP優勝戦は南部ジョージア州アトランタでの開催。出場校はGeorgiaとAlabama。どちらも南部でトランプ大統領を当選させた地盤です。あの場に観客として入場していたのは南部の経済力があるひとたちばかりでしょうから大半はトランプの支持者と重なるはずでブーイングを浴びる心配はほとんどなかったはず。どこが優勝戦に残るかは決まっていなかったですが、準決勝で敗戦したClemsonもサウスカロライナ州、Oklahomaがオクラホマ州と4校全部トランプの強い州の学校でしたね。残った二校がより南部っぽいですが。

カレッジスポーツではプロのように人種問題への抗議行動が表面化していません。細かいことはあるんでしょうが、表立ってうねりになるようなことはない。NFLの選手会に類するような横のつながりもないですし選手たちはまだ子供ですからね。

トランプ大統領はその昔NFL Buffalo Billsを買収しようとして既存のオーナーから忌避されて失敗した過去がありそれを根に持っているという説もあります。例の国歌演奏時の起立問題でNFLをさんざん口撃したのは起立問題そのものだけでなく、その過去の怨恨込みではないかとされます。それはそうとしても人気商売の政治家でアメスポ最強NFLに正面切って食ってかかれるのはトランプ以外は考えにくい。分断をしかけ、その分断のダイナミズムを自分への支持につなげるという手法の是非はありますが、確かに方法論としてはありうるのでしょう。支持者にNFLの試合への入場拒否を呼びかけたり、そして実際にその影響らしいNFLの試合での空席が目立つ事態が現出しています。試合に行けない・行かないだけならいまは転売市場が整備されていますから人気のNFL、空席にはつながらないはずですが、実際にはある。お金に困っていないシーズンチケット購入者がチケットを握りつぶしていて本当にトランプに呼応してるんだろうなあという感じですね。NFLのTV視聴率が落ちているのもその影響なのかどうか。ワイルドカード週の視聴率もかなり悪かったみたいですね。この数字の下落を来季以降に向けてNFLのオーナーたちがどう考えるのか。水面下に潜ってまだいろいろありそうです。


もうひとつ試合以外の話。事前に少し書いておいたハーフタイムの新企画。Kendrick Lamarのハーフタイムショーは試合会場ではなく、同市内野外の五輪公園に作られたステージでフリーコンサート形式。その模様は試合会場内の巨大モニタでも映されたようです。同夜のアトランタはかなり寒かったようでKendrickも聴衆もしっかり防寒むくむく。試合会場はインドアのMercedes-Benz Stadium。パフォーマンスは野外。インドアでぬくぬくのトランプさんとその支持者と、野外で寒そうな黒人ラッパーと試合とは客層の違う聴衆。ここにアメリカの分断を見てしまう感じです。Kendrick Lamarは公にCollin Kaepernickの支持者で歌詞もその方向のものが多いようです。CFPとしてはこれで両陣営のどちらかに偏ったわけではないという表現なんでしょうね。


Mercedes-Benz StadiumはNFL Atlanta Falconsの新本拠地。FalconsはNFLプレーオフに残っているもののワイルドカードでの出場でもありもう今季本拠地で試合をすることはないわけですが、Falconsのオーナー夫妻がこの日のCFP優勝戦に来てましたね。昨年のSuper Bowlでもう勝った!と思ってスイート席からフィールドに降りてきたらあれよあれよの大逆転負けで呆然としていたあのオーナーさんArthur Blankです。慈善家であると紹介されていました。上のラッパーのフリーコンサートの感じでもそうですが、アトランタっていう街は白黒分断がかなり露骨な大都市なので慈善家という立ち位置は大事なんだろうなぁという感じがします。いろいろ複雑ですね。

激闘延長の末 Alabama!

すごい試合でした。興奮が冷めません。
いやー。あまりにも語ることが多過ぎるんです。最後の延長戦だけでも、先攻Georgiaが3rdダウンで痛恨の大ミスでサックを喰って50ヤード超のFGを蹴らなければならなくなる大ピンチ。それをあのメガネのキッカーが救ってくれた。その直後のAlabamaの最初のプレーで新人バックアップQB Tua Tagovailoaがサックを喰ってこちらも大幅後退。Omg! そこからじゃ60ヤード級のFGになる。Alabamaのキッカーはレギュレーションの最後の短いサヨナラFGを外したばかり。このQBアホか、今の今Georgiaの方がやったのと同じミスをいきなりするとか何考えてんだ。絶対何も考えてないだろ、アホだろ。いくら一年生だからって、お前のとこのキッカーはダメなのになんでおま… と騒いでいたその瞬間にTDパス。試合終了。あ…

勝負師は失敗は即座に忘れる必要があると言いますが、まさにそれですか。ま、天然で忘れていた、あれがどれぐらいひどい失敗なのかわかってない感じでしたが。カレッジフットボールってすごいね、という大変な試合で決着、Alabama優勝です。
やーこうなってしまうと前半で主戦QB Jalen Hurtsを見限ったHC Nick Sabanの慧眼ということになっちゃうんですねー。すごいです。

いよいよキックオフ CFP優勝戦

Georgia Bulldogs x Alabama Crimson Tideによるカレッジフットボールの全米優勝戦のキックオフ間近です。一年生QB Jake FrommのGeorgia、二年生QB Jalen HurtsのAlabama。Hurtsの方は昨年優勝戦は体験済み。どちらも負け試合でも試合が競ってもまるで顔色を変えない大舞台向きのメンタルの二人。好試合を期待したいです。双方の卒業生・元選手が大量に来場して会場はオーバーヒート。全米優勝戦の舞台がいつものことであるAlabamaはともかく、Georgiaの方は珍しい出身者も多く来てますね。ゴルフのマスターズ優勝者Bubba WatsonなんかもGeorgia出身なんですね。

SEC校同士による全米優勝戦はAlabama x LSU戦以来ですが、あのときとは違って今回の組合せはレギュラーシーズンでの対戦がなく期待感が高いです。

個人的な予想はGeorgiaのアップセット勝利としてみたいです。好試合期待です。


尚、今回はCFP優勝戦としては初めてハーフタイムにSuper Bowl的なショーがあります。Kendrick Lamar。ラップの方です。Super Bowlは老若男女楽しませなくてはならないのである意味無難で古めな人選が多いところ、こちらは今風で攻めのハーフタイムになりそうです。

ジャンル間の仲良し度

ゆうべのTNTでのNBA放送のスタジオ部分でのことです。司会のErnie Johnsonさん(非アスリート)がGeorgia出身だそうでGeorgiaのフットボールジャージを着込み、デスクの上にGeorgiaのヘルメットを置いて放送。TNTのスタジオ解説陣はShaquille O'Neal (LSU出身)、Kenny Smith(North Carolina)、Charles Barkley(Auburn)の三方。Ernieも含めて全員南部の学校出身、三名はSEC校の出身者だったわけですね。Georgiaが最後まで全米優勝戦線にからむのはほぼ20年ぶりでもありカレッジフットボール談義で盛り上がっていました。今季の優勝争いに大きく絡んだAuburn出身のBarkleyがUCF戦での敗戦の言い訳をしてみたりとかなりの時間を割いていました。

これ、おもしろいと思います。TNTはTurner系列の局であり、同系列にはカレッジフットボールの放送の手持ちはありません。同系列でスポーツの定時放送があるのはTNTのNBAと、姉妹局TBSでのMLB放送ぐらい。March Madnessの頃にはCBSと提携して同大会の試合を放送したりしますがそれはバスケに限ったことであり、CBSは提携先ではありますが同系列ではない。

つまりジャンルとしてのカレッジフットボールをプッシュする政治的な動機はTNTにはないはず。でも延々こういう与太話をNBA番組の観戦者相手にしてしまうわけですね。これが許されるのはアメリカのスポーツファンはNBAも見ればカレッジフットボールも見るのが自然、ジャンル間のいがみ合いがなく、スポーツファンが複数のジャンルをまたぐのが当たり前だからでしょう。

先日来当ブログで展開しているスポーツ対非スポーツのエンタメ業界の争いの話題を考えるとこういうスポーツジャンル内・ジャンル間の協調性は大事な要素かもしれません。

尚、NBAの試合の方はKevin Durant抜きのGolden State WarriorsがJames Harden抜きのHouston Rocketsに勝利。それぞれスター抜きにしては好試合ではあったと思います。第二試合ではOklahoma City ThunderがLos Angeles Clippersに勝利。Thunderはやっと成績が安定してきました。前半から高得点モード(但しClippersも追従)、シーズン前に期待された対Warriorsの脅威となるにはもう一息という感じでしょうがやっと強い日は強いなという感じになってきたようです。プレーオフの頃までにさらに戦力整備できるのか。

Brownsに指名されるQBは幸せになれるか

UCLA QB Josh RosenとUSC QB Sam Darnoldが相次いでNFLドラフト入りを宣言。40分差で宣言が公表されたようで、同市内の二人の間になんらかの意思疎通があったんでしょうか。

ドラフト予想はもう少し先にならないと意味がないので避けますが、今季16戦全敗(昨季から通算1勝31敗)のNFL Cleveland Brownsが全体1位と4位の指名権を持っており、少なくともどちらかの指名権を使ってQBを指名すると予想されています。RosenとDarnoldがドラフト入り宣言を遅らせていたのはBrownsに指名されたくないからだ、という噂も流れるほどBrownsの最悪ぶりは際だっています。Brownsの弱さはドラフトの不手際というよりも選手育成能力の欠如の方にあるとされるためRoseやDarnold、またはWyomingのJosh Allenといった今季のカレッジの有望QBたちの誰が入ってもそう簡単に勝てるようにはならないと言われてます。

Clevelandの若手育成の不手際の印象を強める話題がレギュラーシーズン終了後にもありました。カレッジの各校の最上級生を集めたSenior Bowlという試合が毎年あります。これをNFLチームのコーチ陣が指導するのです。つまり選手たちにとっては疑似NFL体験となるし、指導する側からすると一種のオーディションの機会となるのです。ドラフト上位指名確実な選手は来ませんが。

でその指導に当たるのがDenver BroncosとHouston Texansとなると昨日発表になりました。昨年はCleveland Brownsがその任に当たり、計4名をSenior Bowl出場者から獲得しました。他のNFLチームよりドラフト下位の選手の選別で先んじることができたというわけです。今季も再びBrownsはやる気満々だったのが、なんでも昨年の同イベントでの練習セッションがグダグダで批判を浴び、それが理由かどうか今季はその任から外されたというのです。やれやれという感じです。

他にもBrownsは今季途中、トレード期限直前にQBを獲得することを発表しながら、実はNFL本部へ送るべき書類を送り忘れたという情けない理由で獲得失敗したという事件もあり現場から背広組までたるんでいそう。その辺の事情を見ているとRosenにせよDarnoldにせよ行きたくなくなるのはよくわかります。

二人同時にNFL行きで腹を括ったということですからほぼ50%の確率でどちらかはBrownsで苦労、もう一人はセーフということに。セーフと言っても以前はNFLのダメフランチャイズの一角だったNew York Jetsに指名される可能性もありますが。

UCF 全米優勝を宣言 ボーナスも払う

カレッジフットボールで今季唯一の全勝校13戦全勝となったCentral Floridaが全米優勝を宣言しています。CFPの優勝戦は月曜日にGeorgia x Alabamaの間で争われますがそれを前にUCFは優勝を祝って祝勝パレードを企画。UCFはフロリダ州オーランドにキャンパスがあり、オーランドはDisney Worldの街でもあります。アメスポの各ジャンルの優勝チームがDisney Worldに招かれるのは伝統に近くなっており優勝チームが「We're going to Disney World!!」と叫ぶシーンはお馴染みのもの。そのDisney World内で日曜日に祝勝パレードを行うことになる運びです。

月曜日にCFPの優勝を争うGeorgiaは今季13勝1敗、Alabamaは12勝1敗。それぞれ1敗を喫した相手がなんとAuburn。そう先日UCFがPeach Bowlで勝利したそのAuburnです。あいつらはAuburnに負けた、俺達は勝った、と言ったかどうかは知りませんが、SECの強豪であるAuburnに勝っての全勝は立派な成績であることは否定し難く独自の優勝宣言もマイナーカンファレンスの意地と意気を感じさせるものであります。選手学生ファン、それぞれ楽しんでいただきたいです。Scott Frostはじめコーチ陣は同パレード・祝勝会には参加せず新任地のNebraskaへ金曜日に移動するそうです。

但しFrost以下コーチ陣の多くは学校からボーナスを受け取ることになるとか。契約の中で「全米優勝したら幾ら」という条項が含まれており、今回UCFが優勝を宣言するためにこれらのボーナスを喜んで支払うというのです。Frostは$200,000(約2000万円)を受け取るそうです。おもしろいです。この金額を払うことでUCFは未来永劫にフットボールでの全米優勝を名乗るの権利を得たということですね。UCFは全米一学生数の多いマンモス校ですからたぶん合計5000万円足らずのボーナス支払いで全米優勝を名乗る権利を買うぐらいお金の面ではまったく問題がないのでしょう。

元々FBS/D-Iの優勝校の「優勝」というのはNCAAに認められた優勝ではない、特殊なタイトルであり、歴史上多くの2校以上の優勝校が存在したシーズンがありますからUCFの優勝宣言もカレッジフットボールの歴史の中ではさほど突飛なものではないです。

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