March Madness地区決勝=全米準々決勝の第1試合で第9シードFlorida Atlanticが第3シードKansas Stateに競り勝ってFinal Fourに一番乗りとなってます。Florida AtlanticはConference USA所属。31勝3敗の好成績でトーナメントに乗り込んだものの所属カンファレンスがふるわず無印校でした。それがFinal Four到達。こんな無印校でも良いバスケをやるんですよね。アメリカのバスケの層の厚さはとんでもないです。

一昨日の対第4シードTennessee(SEC)戦では前半ずっとビハインドに陥りながら後半に逆転勝ち。今日の試合ではPower 5カンファレンス所属第3シードのKansas Stateを相手にほぼ試合を通して僅差の競り合いを最後に制して堂々の勝ち残り。全米準決勝では明日行われるCreighton(Big East) x San Diego State(Mountain West)戦の勝者と対戦することになります。非Power 5校が全米優勝戦に進出することが確定したという意味でもあります。

試合も白熱したのですが、Florida Atlanticのインバウンドプレーが新しくてこれはこの先流行るかもと思えました。Florida Atlanticのリードで迎えた終盤戦。相手Kansas Stateのゴールが入ったあとのベースラインからのインバウンド。Florida Atlanticの5選手が全員ベースライン外、端から端までスペースを空けて並ぶ。そこからボールを持っていない4人が同時に縦に走り出して、その誰かにインバウンドパスを入れるというもの。フットボールのワイドアウトの選手たちがスクリメージラインから飛び出すのとほぼ同じ感じで出ていく。スピードが乗っているのでKansas State側はインバウンドですぐにトラップするなりファールするなりしたいんですがFlorida Atlanticの選手との距離がどうしても出てしまう。これはなかなか対策が難しいです。

今日はそこまでやりませんでしたが、これは相手ゴール後のインバウンドなので最初にボールを持っている選手がインバウンドをする必要はない。4人が飛び出したあとに1人がベースライン外の戻ってベースライン外でボールを受け取って、最初にボールを持っていた選手がコート内に入ってボールを受けることも可能です。そしてその選手にはたぶんマークマンは付くことができず容易にインバウンドできるし、ファールをしようにも数秒以上の貴重な時間が消費されそう。
こういう新しい工夫は私は大好きです。

Florida Atlanticはフロリダ州南部の海外の都市Boca Ratonの学校。Miamiの北1時間(あの辺はハイウェイも混むので1時間じゃ着かないかもですが)。トーナメントの反対側の山には南フロリダのフットボールの有名校のMiami-FLもElite 8に残っており可能性としては近隣の2校がFinal Fourに進出もありうるってことです。但しMiami-FLは4ガードを常用、5ガードもありの小型チーム。対戦相手のTexasの長さ高さはMiami-FLには脅威のはずでTexas有利に思えますがどうか。