三方納得の契約更新ではないでしょうか。MLB Los Angeles AngelsとShohei Ohtaniが2023年単年$30 millionの契約をしたとか。これで現行の格安契約の最終年をそのパフォーマンスとマーケティング的価値に見合う金額に引き上げることで、現在売却を目指しているAngelsは「Ohtaniが所属する球団」として買い手を探すことができることになります。その意味で現オーナーにとっては大きなメリットがある。
Ohtani側はあっさりしたもんだなという感想も出てきそうですが、現行の$5 million余りの格安契約から$25 million追加。2023年シーズン後に発生するFAの権利は維持したままでの$25 millionゲットですからまあまあ。
そして潜在的な買い手にとってもOhtani入のAngelsを買収するという明確な保証となり買収の金額や、Ohtaniとの大型契約について十分に検討を加える時間的余裕も得たという意味で、オーナー、選手、投資家の三方にメリットありと見えます。

他では来春のWorld Baseball Classicへの出場への障害が減ったことにもなるような。以前に当ブログで論じたのはこのオフの移籍があるとWBCへの出場に差し障る可能性があるという点でしたが、それがたぶん消えるのでしょう。

年俸調停の権利を持った選手との契約としてはMookie BettsがRed Sox在籍時に$27 millionで契約をしているのが過去最高なのでその意味ではOhtaniが最高額を更新。Mookieのときは1月と時期はかなりずれこんでいたのでRed Soxと選手代理人の間で相当の丁々発止があったと想像できますが、それと比較するとシーズンを終える前に残留確定契約をあっさりというところがOhtaniらしいということになるんでしょう。

先日のニアno-noでもはらはらさせていただいたOhtani。規定投球回数まであと1イニング。登板のシーズン最終戦までに死球でも受けない限り到達するんでしょう。健康でシーズンを終了していただきたいところです。