一日にいろんなことが起こって追いつけませんが、とりあえずこの件を簡単に。先週突然浮上したTexas/OklahomaのSEC移籍問題は、SEC側が全会一致で両校をSECに招待することを議決しています。Big XIIからの離脱処理は高額の脱退の罰金や、脱退する両校のフットボールや男子バスケの放映権がBig XII側に残るなどの問題はありますがとどのつまりはお金で解決可能なことなので強行突破で良いと判断されたということでしょう。

おもしろいのはこの件が最初に浮上したときに強行な反対を即座に表明したTexas A&Mも結局Texas/Oklahomaの招待に賛成票を投じて全会一致になったことでしょう。当ブログではTexas A&Mの招待反対の立場にどこが同調するのか無視しておいて良いのではと訝しんでいたわけですが、やはり同調者はまったく現れず可決不可避となったようで、Texas A&Mも最後まで反対を貫いても逆に自身が拡張後にはみ出し者になると判断したためでしょう、賛成に回ったと。

Texas A&MとMissouriは先行して2012年シーズンにBig XIIからSECに移籍したわけですが、結果から見ればSECが欲しかったBig XIIのフットボールエリート校であるTexas/Oklahomaを最終的に取り込むための尖兵になったことに。そしてTexas/Oklahomaが加入すればTexas A&M/Missouriの影が薄くなるのも確実です。かと言っていまさらどうしようもない。今より良い行き先などないのですからSECの一部でいることの幸せを感じるしかない。

Texas A&Mが強行に反対したのはテキサス州内での選手のリクルート合戦で決めゼリフとして「カレッジフットボール最強のSECで戦えるのはウチでしかできない、Texasに行ったのでは無理」というのがあったのでしょうが、それが消えてしまう。地元では熱い応援と太いブースターからの資金注入があるとされ高額のサラリーでHC Jimbo FisherをFlorida Stateから引き抜いてきたTexas A&M。SEC校というアドバンテージが消えてテキサス州内でのリクルート活動で苦戦しそうです。
まあただほぼ10年に渡ってその殺し文句を使ってもTexas A&MはSECの優勝に迫るチームを作り上げられなかったのですから、しかたないってところでしょうか。

MissouriはうまいことやってSECに移籍したことに。今回の事件の間も完全に空気ではありましたが、元のBig XIIでの同僚校のKansas StateやらOklahoma Stateやらが路頭に迷っているのと比べたらのほほんとしていられます。