ドラフトが終わったことで次のNFLの話題は、ドラフト期間内に勃発したAaron RodgersのPackers拒否問題となります。Packers首脳はRodgersの放出をとりあえず否定していますが、Rodgers本人の意思が硬ければどうしようもなくなるのも見えている。Rodgersの放出は避けられないと見てでしょう、ドラフトでQB指名が有力視されていたDenver BroncosやWashington Football Teamなどがドラフトでの新人QBの手当を回避しています。

Rodgersのお好みの移籍先については先日まとめて書きました。Broncosが相思相愛の可能性が高い。Broncosは過去にPeyton Manningをキャリア終盤で迎えてその処遇に成功、Super Bowl獲得までやってのけているのもRodgersにはアピールする可能性があります。

Washington Football Teamや、Russell Wilsonとの交換が噂されるSeattle Seahawksはともに2021年にGreen Bay Packersとの対戦が予定され、どちらも@Green Bayの試合となります。移籍したRodgersが早々にPackersの本拠Lambeau Fieldに敵方として登場することになるわけです。興行的には盛り上がります。Broncos移籍なら対戦はありません。あるとしたらSuper Bowlでの対戦のみ。

今季はTampa Bay Buccaneersで移籍後即Super Bowlを制したTom Bradyが、元の所属先のNew England Patriotsのホームに凱旋する予定にもなっており、これも注目の一戦。各チームの対戦相手は昨年の成績で自動的に決定していますが、スケジュールは5/12に発表予定。
ドラフトやトレードの因縁なども加味して最終的な対戦スケジュールを決めてくるわけですが、Rodgersの移籍問題がスケジュールの発表前に決着するかどうかは見通せません。ことが始まれば交渉は早いアメスポビジネスのことですから、あと10日のうちに決着する可能性はあるんでしょう。
Packersの首脳がファンからの批判を気にして、Rodgers残留のために最大限努力して誠意を尽くしたという状況証拠を作りたいと考えれば長引く可能性もありますね。

Russell Wilsonはカレッジの最終年1シーズンをWisconsinで戦っており(転校前はNorth Carolina State)Packersとは地縁があると言えます。
もしWilsonとRodgersの交換が成立した場合には、Packers側では昨年トレードアップして1巡目で指名したJordan Loveが余剰になるという意味でもあります。お安いし将来性はアリとされるLoveですから引き取り手はありそうです。