大荒れに荒れた欧州Super League構想。アメリカ資本は参加していたし、実現すればアメリカ側のスポーツマスコミもノリノリになった可能性がありましたが短期間で頓挫した事ですっかり沈静化しています。欧州の側ではまだUEFA Champions Leagueの再改革へ議題が進んだり、Super League騒動の戦後処理などまだ波風は残るでしょうが、大西洋のこちら側では終わった話ということになってます。NFLドラフトが一週間後という時期なのでそちらに話題が移行。さすがにドラフト予想などの話題も出きってちょうど中だるみの時期だったのでSuper League騒動はちょうど良いアクセントになったぐらいの感じでしょう。

EPLからSuper League参加が見込まれた6強はSuper Leagueからの脱退の手続き開始という報道でしたから、契約上定められた違約金を支払う方向で動いているはず。コメント欄でも書きましたがその金額は相当な巨額なはずで、それを払う意思と資金のアテがあるってことです。EPLの6強は資金繰りには困っていない、またはどこかからカネの保証が付いたからそういう意思決定が可能なのだろうなと想像できます。そのカネの元がUEFAなのか英政府なのかはわかりません。

他方スペイン、イタリアから参加予定だった各3クラブは脱退の手続きに進んでいない。口先ではもうやめたとか言ってますが法律的にはEPL6強とは状況が違う。Super Leagueの会長が彼らは脱退していないと言っているのはその辺でしょうね。EPLと同じように脱退の手続きを開始すれば契約に定められた金額を定められた期間内に支払わなければ破産です。
スペインとイタリアは国家自体がデフォルトの危機を抱えた国なので、例えばEPL6強に英政府が何らかの債務保証を与える(想像です)ような真似が、スペイン政府やイタリア政府にできるかわかりません。英政府からの政府保証ならJP Morganも受けるにやぶさかではなくても、破産国家からの政府保証にウンと言うほどJP Morganのようなウォールストリートの機関は甘くないかと。転んでもタダでは起きない人たちの運営する会社ですから。
その差があってスペイン・イタリア6クラブは撤退もままならない状態の可能性があります。ひょっとすると脱退するEPL6強からの巨額の違約金を資金繰りのアテにしているのかもしれません。

違約金の中身がすごく知りたいですね。そのうちリークしてくるんじゃないかな。