今季シーズン中の評判としてはBig Tenが最強カンファレンスだということでした。NCAAトーナメント前の最後のAPランキングだと全米No. 2のIllionisを始め、No. 4 Michigan、No. 7 Ohio State、No. 8 Iowaと4校がトップ10にランクイン。カンファレンス別ではもちろん最多。Big XIIとSECが各2校で次点。

伝統的にカレッジバスケのエリートカンファレンスとされるACCが今季はまったく冴えずトップ10にゼロ、一番上位なのはNo. 14 Florida State。以下No. 15 Virginia、No. 25 Virginia Tech。

そういう状況下でFirst Fourと一回戦初日が終了したわけですが、Big Ten、大会出だしで大きく躓いていいます。最大のアップセットは第2シードで登場したOhio StateがOral Robertsに延長戦で敗戦したことです。この試合はほぼ全編見ていたのですが、Ohio Stateがサイズのアドバンテージを相手に押し付けることができずに苦戦。Oral RobertsにはMax Abmasというカレッジバスケの今季得点王がいるのですが背が低いのでマイナー校相手に無双していただけと想像されてサイズのあるOhio Stateの勝利は動かないと思われていたのが延長戦も含めて出突っ張りで29得点。レイアップを何度もOhio Stateにブロックされていてやっぱり背がないから‥となりかねない試合ぶりだったのにジャンプシュートに活路を見出して加点。チームメイトのKevin Obanorもフル出場で30得点。競り合いの中フリースローを次々と決めるなど堂々Ohio Stateを押し切っての勝利となってます。弱小校らしくない粘り強いオフェンスが印象的でした。

試合後にフル出場のことを問われてAbmasは「カンファレンストーナメントで連日フル出場したりしていたから、それに比べたら」と意に介さない感じ。March Madnessはこうでなくてはという試合になってます。

Big Tenは他にもNo. 20で第4シードだったPurdueが第13シードのNorth Texasに78−69で敗戦。前夜のFirst FourでBig Tenのバスケエリート校Michigan Stateも敗戦しており、Big Tenが今季最強という事前の評判が疑われそうな結果が並ぶことに。

それでもBig Tenの第9シードWisconsinがACCのエリート校第8シードNorth Carolinaに完勝。エリート校と呼ばれるところが次々と消える展開となってます。Big Tenの最強の評判には少々の疑問符の付く出だしとなりましたが、それでも例年の最強のACCよりは強いというイメージになったとも言えます。