素晴らしい絶景と陽の光。見てるだけでうわー行きたいと思わせる。カリフォルニア州とネバダ州の州境のリゾートLake Tahoeの湖畔でのNHL野外公式戦が放送になっています。土曜日と日曜日にそれぞれ1試合が予定されていましたが、こんなに素晴らしい眺めの美しい光景になるとは。

NHLは過去30試合ほどの野外での公式戦を行ってきました。今季はパンデミックでシーズンも変則で2021年に入ってから開幕となり例年行なわれる元旦のNHL Winter Classicは中止。だからと言ってNHLは野外試合を諦めず今日のこの「NHL Outdoors at Lake Tahoe」の試合にこぎつけています。
パンデミックで観客動員ができないのを逆手に取ってLake Tahoeの湖畔に野外リンクを設営。観客席が要らないならこれで良いんですね。ほんの30mぐらいで湖の位置で、試合中に湖もそこに集まったカヤックやボートに乗ったファンもグラス越しに映り込むし、他のアングルでは針葉樹の林や雪山が映り込むという過去の野外スタジアムでの試合とはまるで違うものとなりました。これは素晴らしい。良いですね。


しかしながら天気が良すぎたようです。第1ピリオドが終了した時点で試合は中断。氷のコンディションが悪くなって、補修に時間をかけましたが、明るい太陽が美しく照らす氷の表面は改善せず、中断のまま試合の再開は今夜に延期になってます。
NHLの野外試合は過去多数観戦してますがこんなに氷のコンディションが悪くなったのは第一回Winter Classic以来でしょう。Winter Classicが好評で野外試合が恒例となってからは専用設備による製氷能力が上がり、近年の野外試合は米国内でも南方の気温が高くなる都市でも野外試合ができるようになっていたのですが、今日の太陽は過去最も強いものになったようで氷面がどんどん溶けちゃったようです。足を取られる選手も何人も発生。試合を続行したいという選手もいたようですが、コミッショナーのGary Bettmanが両軍、メンテナンスとの鋭意検討の後に延期を決定。

野外試合ですから太陽、気温、風雨その他の理由でコンディションが悪化するのは想定内。試合2時間前には降雪で氷上の雪の処理で大わらわったそうです。その時間帯は曇っていたのが、試合が始まる頃には抜けるような青空。選手たちはサングラスしてない(練習時には太陽に面していたColorado Avalanche側のGKはサングラス着用)のですが明るすぎて目に障害が起こりかねないのではと気になるほど。

NHLの野外試合特別ルールでは40分が経過してコンディションが悪化して続行ができない場合にはその時点で試合を打ち切って公式に試合終了とする決まりになっているそうですが、今日の場合は第1ピリオドの20分時点での中断なので続けないと無効試合になってしまいます。天気予報では今日いっぱい晴天が続くということで、現地9PMにナイトゲームで第2ピリオドを再開することに決定しました。東部時間では24時再開ということに。試合をしているのはVegas Golden KnightsとColorado Avalancheと西地区のチームなのでそれぞれの地元では起きていられる時間帯に試合再開予定となりました。試合は土日2試合とも昼間の予定でしたが、その予定に拘泥せずナイトゲームになる可能性も想定して車載のナイター照明設備も持ち込んであったのでナイトゲームへの移行が決定です。
また明日日曜日の東部時間2PM(現地11AM)試合開始予定だったPhiladelphia Flyers@Boston Bruinsも快晴予報で時刻を移動。東部時間7PM(現地4PM)試合開始になりました。

日本風に考えればこの事態はドタバタに見えるかも知れませんが、この野外試合をやると決めたタイミングを始め、時間変更の柔軟性、無駄になったかもしれないナイトゲームに備えて照明を準備してある準備の良さなど、即断実行、アメリカ人の良さが出たイベントになったと言えるようにも思います。パンデミックでもなければこんな公式戦は実現できなかったし、実際の試合には悪影響でも陽光の下で撮れた画像は素晴らしいものになったはずです。

なおWinter Classicで恒例のレトロユニフォームはAvalancheの方は移転前のQuebec Nordiquesの象さんロゴのジャージで。Vegas Golden Knightsは2017年にリーグ参入した新興チームなのでレトロにしようがないため、Golden Knights以前にVegasで活動していたマイナーリーグホッケーチーム関連のデザインということを放送中に言っていました。