感染者がゼロと好成績を挙げたNBAのバブル。先日それについて書いたのですが、その後、家庭の事情という理由などでバブルから外へ出る選手が何名も発生していたのはニュース記事で知っていました。そのうちの一人Los Angeles ClippersのLou Williamsがアトランタのストリップクラブで友人のラッパーと遊んでいる姿がSNSに投稿されたため、NBAが重大違反行為の可能性があるとして調査に乗り出しています。

友人のラッパーが投稿、その後削除した上で、「あれは昔撮った写真だった」と事後弁明しているのですが、なんでもその写真にはNBAがバブル内で選手関係者に配布したマスクをして写っていたとかで、とてもクロっぽい。それが疑われている通り偽って夜遊びに行っていたとすれば来週からのシーズン再開後にプレーすることが許されないかもしれません。

それ以前に夜遊びに行っていたのではバブルに戻ったあと10日なり2週間なりの隔離措置がとられるはず。シーズン再開初戦で7月30日に優勝候補同士のLos Angeles Lakers x Los Angeles Clippers戦が予定されていたんですが、まずはその試合での出場は難しそうです。西1位Lakersも西2位Clippersもプレーオフ出場は確定なのでその試合自体へのWilliamsの出場の可否はどうでも良いと言えばどうでも良い。集中開催ですからシード順によるホームコートアドバンテージも存在しないので細かいシード順はあまり意味もないので、その試合は単なるプレーオフの前哨戦でしかないですから。

Williamsの今季のスタッツは試合平均18.7得点 3.1リバウンド, 5.7アシスト。チーム第3位の得点源で、もし試合出場停止が長引いたりするとプレーオフに影響が出ます。

やれやれですね。Lou Williamsは33歳。33歳でもこんなもんですか。間抜けな話でどうしようもないなと言う感じです。同時にバブルという環境の難しさも感じないではいられないとも言えます。いい歳の、優勝候補の主力選手辺りでもこんな程度の認識であると呆れる面もある一方、それが仕事であっても何週間以上続く軟禁状態にアメリカ人は耐えられないものなのだとの諦めも感じさせられます。
先日来、年齢が子供のカレッジじゃあとてもバブルなんてムリと書いてきましたが、30代でもこんなものです。

NBAがどんな処分をWilliamsに対して課すのかわからないですが、あまり甘い処分にはならないかも。ただ例え10試合の出場停止だとしても、プレーオフ前に8試合を消化、プレーオフ一回戦で2試合出場しなくてもなんとかClippersは耐えきれる可能性は高いので、優勝争い全体には影響しないかなとは想像できます。あ、ただあまりプレーオフ前の8試合で負けまくって4−5位まで落ちると2回戦でトップシードのLakersと対戦することになってしまうのでそこまで負けまくるのはClippersとしてもイヤでしょうが。

なにぶん前例もない事件なのでどれぐらいの処分になるのか想像ができません。ただ綱紀粛正もあり甘い処分はないと思った方が良いんでしょうね。出場停止が始まる前に隔離の期間があって、出場停止はその後に発動だとすると一回戦全休という事態もあるのかも。