NHLのプレーオフがカナダの2都市での開催と決まったようです。西はEdmonton、東はTorontoで。FinalはEdmontonでの開催。
開催都市の絞り込みが進んだ時点で東はToronto以外候補地がなかったのでTorontoに関しては順当ということになるのかもしれませんが、西がEdmontonというのはアップセットっぽいような。1ヶ月以上前の怪情報としてNHLプレーオフの西の会場はLas Vegasで決まりだというのがあったのですが、結果はそうならず。2都市ともにカナダとなったのは普段のNHLの米加の力関係からすれば意外ともいえます。コロナ疫禍の抑え込みで大きく明暗を分けている米加の差がこういう最終決定を呼んだということか。
とにかく米国内はマスクもしない人が闊歩していて米国都市での開催では危険と判断されたのだと想像できます。米国側の候補地だったLos Angelesなどは現在再度の都市封鎖でもめて大ピンチで選手会もとても行く気は起きないはず。Las VegasもミニLAみたいなもんですからね。こうなってしまうと本命だったはずのLas Vegasの落選も含め米国都市の落選は急ぎすぎた米国内の防疫措置の解除が影響したというふうに解釈すべきなのでしょうね。
政治の季節である米国で10月にFinalを開催する場合の不測のリスクというのも考慮された可能性があります。


日本ではカナダの状況はほとんど報道されないと思いますが、感染者数は明らかに低減しています。米国内とは比較にならない落ち着きぶりです。カナダの中でも人口の集中するTorontoを含むオンタリオ州は比較的感染者数は多いのですが、いままだ増加傾向が止まらない米国内と比較すれば明確に落ち着いていると言えます。
孤立した地方都市のEdmontonは選手を隔離したまま興行を実施するにはたぶん最適ではあるのでしょう。7月中に現地集合でチーム練習開始、8月開幕、10月初旬にStanley Cup Finalを終える見込みです。選手関係者は集団隔離(バブルと呼んでいます。こんなイメージ)され、選手の家族はFinal前までは帯同不可。つまりFinalの期間は家族帯同可。Finalの時期になったら最悪誰かが病気を持ち込んで感染しても強引にでもシリーズは完遂できるから、ということでしょう。

欧州がアメリカ人の入国を拒否しているのもそうですが、経済活動の再開を焦るあまりに結果的には米国経済の足をひっぱったことになりそうです。慌てる(放送禁止用語)は貰いが少ないという表現がその昔の日本にはあったんですけど、そんな古い言葉を思い出すような状況とも言えます。