時期が少々妙な時期とはなりましたがNew England PattiotsがQBを獲得。元Caorlina PanthersのMVP Cam Newtonと1年契約となってます。自前のMVP QB Tom Bradyを失ったこのオフシーズンの終盤の今、別のMVP QBを手当に成功したことに。

31歳のCamは過去3シーズンの肩および足のケガが嫌気されてPanthersとの契約切れ後も買い手がつかずここまでFAのままでした。
Patriotsの方はBradyがFAで去った後、FA市場でもドラフトでもQB獲得に動かず。実績ゼロの手持ちの2年目Jarrett Stidhamを先発QBとして新シーズンを迎える態勢のままここまで来ていました。Patriots陣営はStidhamを信用していると言い続けており、ファンも戸惑いながらもそうまで言うならStidhamのプレーをするところを見るしかないなというムードだったかと思います。
そういう状態のPatriotsというのはCamにとっては数少ない加入後すぐに先発の地位を争えるチームというわけでもあります。

PatriotsとCamの契約は1年契約の上にインセンティブが金額に多くを含むとされ、この契約をCamが受け入れたということは2020年シーズンは自分がまだトップレベルのNFL QBであることを証明するオーディションのシーズンと割り切ったということでしょう。他にはプレイタイムが見込めそうなNFLチームはもうないのです。XFLもありません(XFLは売却の噂があり復活の可能性がゼロではないという観測もありますが)。

Patriotsにとっての利点はとにかくお試しコストが安いことにつきます。他の選択肢がないのが見えているCamの足元を見たとも言えます。疫禍の影響で実際のCamのプレーをライブでどれだけ見られたのかはわからないですが、これまで時間はたっぷりあったのでプレーぶりにせよケガの状況にせよ事前確認すべき点は最大限確認しての低リスク低価格の契約なのでしょう。
状況から言ってCamが意欲十分でキャンプに入ってくることは確実。もしCamがケガ以前レベルに近いプレーができるならPatriotsは丸儲けでしょう。本当にそんなレベルならシーズン中に契約延長してPatriotsの将来をCamに賭けてみるかもしれません。実際に使ってみて能力的、またはキャラクター、リーダーとしての能力をこんな契約で査定できるのですから文句ないのでしょう。