いよいよ3月。March Madnessの季節です。カレッジバスケットボールのレギュラーシーズンは残すところ僅か。来週からは各地でカンファレンストーナメントがスタート。NCAAトーナメントへの出場校が順次決まっていきます。

今季は史上最多タイの7校がAPランクの首位を経験するという本命不在のシーズン。7校目のBaylorが1位になったのは1月下旬で、史上単独最多の8校目が登場する可能性もあったのですがBaylorと、同じBig XII所属のKansasが踏ん張って8校目に首位を譲らないままで最終局面まで来たというところです。可能性としてはマイナーで全勝を続けていたSan Dieog Stateに8校目のチャンスがあったと思うのですが、先週ついに今季初黒星を喫しています。

Big XIIでマッチレースとなっている現No. 1のKansasとNo. 2 Baylorがどれほど強いのか。
Kansasは今季何試合か見ましたがとにかくしぶといです。昨日は州内ライバルのKansas Stateにアウェイで食い下がられて激戦になったのですが、終盤まで集中力を切らさず戦いきって最後は振り切り。このカードは@Kansasの試合で試合終了時に乱闘が発生した因縁試合だったこともあり、Kansas State側の強い気持ちの感じられるカレッジらしい、ライバル関係らしい好試合でした。これだから成績に差があってもライバル対戦は楽しいわけです。
Kansasには昨季から期待されていたビッグマンのUdoka Azubuikeがいるんですが、この日は2度3度と足を捻ったりで苦戦。この選手は昨年も大いに期待されていたのにケガでシーズン途中欠場。今最上級生なんですけど結局才能が伸び切らなかったかなということに。代わってKansasのエースは2年生PG Devon Dotson。カレッジレベルではこの選手のスピードと度胸の良さは出色で今のKansasを背負っていると言って良い。NBA向きの才能という意味では今のKansasにはロッタリー指名にかかりそうな選手はいないんですけど、カレッジチームとしてはかなり良いチームなのでしょう。ただし得点の爆発力のようなものはないです。別の観戦した試合でも印象はほとんど同じ。

全体的に今季のカレッジバスケはNBA向きのスター選手が少ないです。かなり地味。その上トップ校が頻繁に入れ替わって焦点も絞れず、また常勝ACCがカンファレンスごと大不振ということでシーズン全体も地味めになったというのが全体の印象ですがどうでしょうか。まあ昨年のZion Williamsonやドラフト上位指名予定選手ごっそりの学校が強かった昨季の盛り上がりが少々異常ではあったわけですが。