ラグビーW杯米代表の初戦対イングランド戦は45-7でイングランドが圧勝。最後の米代表のトライはイングランドがなぜか80分過ぎのポゼッションでプレー継続を選択、その後ターンオーバーがあって米代表ボールになったのをつないでのもの。まあイングランドに舐められたんでしょうね、時間切れだけどもう1トライ獲れると見なされて攻め続けた。C組の状況からすると得点差やトライ数の差で決まる可能性は少ないのでイングランドがもう1トライを奪いに行くという判断はあまり意味があったとは思いません。

前半の3トライのうち2つがドライビングモールからのもの。全然それに対処できず。ハーフタイムでそれも含めてフォワードの密集のボールへ執着を言われて出てきたであろう米代表をあざ笑うように今度はアウトサイドで勝負されたら人材の質の違いで止められないという事態となりました。ウィング同士でもイングランドの11番とかNFLのTEより明確にでかい選手(Joe Cokanasiga: 6feet 4, 270lbs、NFLのTEは240-250lbsぐらい、Gronkoで265lbs)なのに速い、それを米代表のウィングが1対1で止めるなんてまったく不可能です。

この日のイングランドは前戦のトンガ戦から先発を10人入れ替えてスタート。前戦からの試合間隔の短さ対策ですか。さらに試合中に7人を交代。層の厚さがとても米代表には太刀打ちできない。

またキックからみの戦術、または戦術以前のキックの精度に大きな差もありました。イングランドが多彩なキッキングゲームをしかける中、米代表が序盤に何度も得たペナルティキックの機会も全然前に進めない。一度2つのペナルティを続けざまに得たんですけど2本めのタッチを割ったのがまだハーフラインのところ。キックの精度と飛距離に自信がないから確実にタッチを割ろうとすると角度が悪くて陣地回復になってない。イングランドの方は自陣ゴール前から一発でピッチ中央まで戻してしまうのと差があまりにも大きい。

イングランド戦での大敗は織り込み済みのことですが、手も足も出ないのかー、トンガはもうちょっとイングランドを困らせたのになという意味でがっかりですね。

ちなみに米国内の放送ではラグビー出身のNate Ebnerのツイートが紹介されていました。GOATも登場してます。