昨日MLB Networkでやっていたので知ったのですが、来年の東京五輪の野球競技にイスラエルが予選を突破、出場を確定しています。東京五輪の枠はわずか6カ国。ホスト国の日本以外には5枠しかないそのひとつをイスラエルが獲得というのはなかなかおもしろいかなと思います。欧州アフリカ予選の総当たり戦でオランダと4勝1敗で並びながら、タイブレーカー(得失点差か直接対決の結果かどちらかわかりません、いずれもイスラエルの優位)でイスラエルが五輪当選。オランダは来年の最終予選に回ってます。

なんでも今回の予選でのイスラエル代表のうち、イスラエル生まれのネイティブの選手は4人だけ、あとは米国生まれの重国籍者。この予選に合わせてイスラエル国籍取得手続きをした米国生まれの選手もいたとか。
早い段階で五輪出場が確定したことで今回は出場していないイスラエル国籍を持つ(または持つことのできる)選手や元選手から五輪出場の意思表明をする選手がすでに出ていたりもするようです。

6枠っていうと日本・イスラエル以外が強い方から例えばアメリカ韓国キューバドミニカ共和国ぐらいで足切りになっちゃいますよね。オーストラリアメキシコオランダ台湾カナダプエルトリコ辺りはみなはみ出す勘定です。
MLB Networkではさらに、五輪における野球競技は当面東京のみ競技開催の特殊な立場、次のパリ大会ではブレイクダンスに取って代わられることも「冗談じゃなくてそうなんすよ」とFOXのレポーターで蝶ネクタイでお馴染みのKen Rosenthalさんが説明を加えてました。この辺を新たに情報提供しなくてはいけないところが五輪の動向にまるで関心のないアメリカならではでもあるでしょう。


以前にアイスホッケーNHLのNHL Networkについて書いたときにも思いましたが、ネット時代になってTVというメディア、特に情報番組の立ち位置が変わる中、MLB Networkもそうですがこういう特化型のTVチャンネルは情報発信で意味があるなあとつくづく。こういうメインストリームの意識から漏れ落ちてしまうような話題を、今回ならMLBファンに意識させる話題を提供できるのは総合スポーツサイトや総合スポーツニュース番組だとやりにくいんですよね。独自チャンネルを既に持っているのは大きいなと思います。かと言って後発のスポーツが独自の局・チャンネルを創設できるかというとこれはまた難題で、先に専門局を持ってるNFL/MLB/NBA/NHLはTV視聴という習慣が廃る前に自前チャンネルを確立できたのは大きかったんだろうなとも思います。