サッカー男子米代表の今年の実質最後の難敵との親善試合が開催されています。FIFAランキング6位ウルグアイをSt. Louisで迎え撃った試合は終盤に追いついて1-1で引分。前の2試合で無得点だったため、もしこの日も無得点で試合を終えると2008年以来11年ぶりに男子代表が3試合連続無得点試合となるところだったので、79分のラッキーなゴールでとりあえず不名誉な記録は回避できたことになります。

放送はFS1で。会場はMLB St. Louis CardinalsのBusch Stadiumで。収容約45,000人の同スタジアムに20,625人を集めたと公式には発表になってます。そういう数字なので上部席は空。同スタジアムでのサッカーの試合としては2013年に開催されたChelsea対 Manchester Cityの試合が48,263人と立ち見を含めて満席にした実績はありますが、米男子代表の昨今の試合で2万人の動員はまずまずと評価すべきところでしょう。
St. LouisはMLSの新チームが創設されることがつい先月発表になったばかり。まだチーム名も未決定の発表ホヤホヤの状態です。MLSとしては28番目のチームとして2022年からリーグ戦に参加予定となってます。St. Louisは過去にReal Salt Lakeの移転先として名前があがったりもしたし、既に活動は停止してますが女子のSt. Louis AthleticaがWPS当時に存在(日本のAi Miyama選手も在籍)したり地味ながらプロサッカーを定着させようとする動きは長年あった都市ではあります。
MLB St. Louis Cardinalsの人気が高い土地柄で、NFL Ramsも出ていってしまったほどのほぼCardinals一強のスポーツ環境の都市(他のメジャースポーツはNHLのBluesのみ)。MLBとほぼシーズンのかぶるサッカーMLSがどれほど健闘できるのか興味が持たれます。


さて話を戻して米代表の試合。米代表は先週の対メキシコ戦でメキシコの高圧的な攻撃に苦しんで3-0惨敗。この日対戦のウルグアイはFIFAランキングは高いですがメンバーはスター選手をかなり欠いており1軍半程度のチームとされていました。強豪国の1軍半、どんな試合を米代表がやって先日のメキシコ戦での鬱憤を晴らせるかという試合でもありました。今年は残り格下カナダ戦キューバ戦しか残っておらず、米代表の進歩を示せるとしたら今日の試合が最後でもありました。
結果はすっきりしない1-1の引分。ウルグアイのコンパクトで柔軟な中盤を崩す場面は少なく、左外から深く侵入してのセンタリングは何度かいい場面もあったものの全体は決定機が少ない。79分に相手のクリアが米代表選手に当たって跳ね返ったボールがゴール直前の絶妙のところへ落ちてきてそこに居合わせたJordan Morrisが胸で押し込んでのもの。まあラッキーですよね。Jordan Morrisはこの試合何度もいい場所に居合わせるなど動きは良かったのでご褒美ゴールとしては納得。
ウルグアイはなぜかこの米代表のゴールの入った時点まででサブを1人しか使っておらず、米代表の方は既に6人目のサブを投入していた状態。特に75分に現政権下の代表で主戦FWとして多数出場しているGyasi Zardesを投入した直後から米代表の前掛かりが加速、足の止まってきていたウルグアイへの圧力になってボックス内に侵入、結果的にあのゴールを生んだことに。ウルグアイ側の勝負への執念が疑われる時間帯でのラッキーゴールなので米代表の側は手放しにはとても喜べないものですが、とにかく3試合連続無得点は避けられたと。

試合後のインタビューでは
Jordan Morrisは優等生的な受け答えに終始していて、代表監督のGregg Berhalterのシステムをチーム全体が信頼して戦っているとの話。Berhalterがポゼッション重視なのは就任前からわかっていたことで、この日も6:4で米代表がポゼッション維持。ボールを前向きに持つことに強くこだわってチームとして努力しているのはわかりますが、メリハリの面でいかがなものかという試合でもありました。
なお、ウルグアイ側のゴールを決めたBrian RodríguezはMLSのLos Angeles FCのDPとして加入した弱冠19歳の新鋭です。