微温的な処分が出てます。先日のPittsburgh Pirates@Cincinnati Reds戦での乱闘についてMLBが処分を発表してます。計6名が出場停止処分を受けています。
最大の処分は最初に故意死球を投げたとされるPiratesのKeone Kelaに10試合。マウンドからPiratesのベンチに派手に挑発しながら突撃したRedsのAmir Garrettに8試合。他には後から出てきて乱闘に参加したYasiel Puigは3試合。Puigはこの乱闘の試合がReds所属での最後の試合で、その晩のうちにCleveland Indiansにトレードされており、もし処分が確定するとIndians所属で出場停止処分を消化することになります。現時点では全ての選手が不服申し立てを行っており、処分が確定するまでは選手たちは出場を続けることができます。

野球はその特殊な試合形態のせいでベンチの選手が乱闘に参加することを自動的に罰することができません。他のほとんどのスポーツは試合に出場して試合場に出ている彼我のチームの人数が同じなのでベンチから乱闘に参加したら暴力行為が一切なくても自動的に出場停止とするルールを設定することで乱闘の拡大を防いでいるわけですが、野球ではそれはできない。守備側は9人フィールドにいるのに、攻撃側は最小だと打者と次打者の2名だけがフィールド上にいることになり人数の不公平から一方的な事態を招くからです。現役選手に混じって乱闘できるような屈強なベースコーチ2名と満塁で3人走者がいたとしても7名ですよね。よってベンチからの加勢を許容しているわけで、よって事が大きくなりがちです。


今回の量刑で問題にしたいのは故意死球を投げたとされる投手の10試合出場停止が妥当かどうかです。
私はこの両チームが所属するNL中地区を見ていないので知らなかったのですが、同地区のファンに言わせると今季NL中地区は荒れているのだそうです。特にParatesがらみの遺恨試合が多いのだとか。同じ顔合わせで何度も対戦する仕組みなので前回の遺恨を引きずる傾向が強く、それがつもり重なってきてるこの時期に今回の問題が発生したのだ、ということのようです。
10試合の出場停止となったKeone Kelaはリリーフ。今季18試合登板。既に各チームが100試合以上を消化している時点で18試合登板ということは6試合に一度程度の出場。ブルペンの主要な選手とは言えないでしょう。そういう選手が10試合出場停止になったところで実害は1−2試合分程度です。個人にもチームにも懲罰になっているとは言い難い。遺恨の連鎖を切る効果は低いと評価せざるをえません。

故意の死球は実に危険な行為です。顎の骨を割られて長期欠場になった選手もいるし、脳震盪で昏倒した選手も多い。それ単独でももっと思い処罰にすべき行為かと思いますが、特に今回遺恨が残っており、これからもシーズンエンドにかけて対戦する両チームへの処罰がこの程度だとまた報復再報復が予想されます。

ちょっとどこのチームのカードか忘れてしまいましたが、今季他のカードでもこの手の報復の連鎖が疑われる乱闘があったはずです。MLBのこの手の話での動きの鈍さは問題な気がします。