次期労使協定交渉にNFL側はシーズンを延長して現行の16試合から18試合とすることを提案するようです。ただ2週間伸ばすだけでなく、選手はシーズン最大16試合までしか出場できないという変化球付き。
アメスポの経営者は次々いろいろ考え出しますね。感心します。

NFLがシーズンを試合数を増やすのは1970年代末に14試合から現行の16試合制への変更をして以来となりますからおよそ40年ぶり。シーズン拡張は試合のないbye weekを設定して17週制とした1990年以来。想定されるのは現在各チームが4試合行っているプレシーズンゲームを削って開幕を前倒しにすること。現行ではカレッジフットボールがシーズンを開幕した翌週にNFLがレギュラーシーズンを開幕していますが、もし18試合19週制となるとNFLがカレッジフットボールの開幕一週前の週末に開幕するということになるのでしょう。その場合だとプレーオフやSuper Bowlのスケジュールは現行と同じタイミングとなります。

選手が16試合しか出場できないとすれば選手は出場試合数は増えないので体力の消耗疲弊を理由にシーズン延長には反対できない、という理屈になるのでしょうね。プレシーズンを削ってのレギュラーシーズン延長なので拘束期間もあまり伸びないはず。キャンプがシーズン開幕に合わせて前倒しになったとしたら拘束期間は伸びますが。
なんでもシーズンが2週伸びることでNFLは$2 Billion=2000億円をゆうに超える増収になる試算なのだとか。現行の労使協定ではその50%が選手側に流れるという仕組みなので選手側も大きな増収になるはずとのこと。

NFLのプレシーズンの4週、Hall of Fame Bowlや不定期の海外興行なども含めると5-6週も延々とプレシーズンマッチを展開するのがかなり間延びしていたのは事実です。これを正式試合と名前を変えるだけで$2 Billionですよ!ということみたいです。

私の第一印象ではこれはなかなかのうまい案だなと。強制的に出場しない試合が作れるのでチームのbye week以外にもチーム都合で計画的に休みがとれてベテラン選手や故障を抱えた選手のやりくりがそのまま戦略にもなります。
特にエースQBが出場しない2試合はバックアップQBで賄うことになります。これはカジュアルなファンにもはっきりその差が見えるおもしろいことになるように思いますね。シーズンのアクセントにもなるでしょう。
全ポジションで全試合出場不可だとキッカーやLSなど特殊な人員はどうするんだ?という疑問もありますが、それは枝葉のことでしょう。今週は本職のPKがいない週なのでパンターがPKをする、それが勝負を分けるなんてこともありうるんでしょうか。ロースターの人数の拡大をしないままで本当に回せるのかななどなど想像するとおもしろいです。
最初に述べた通りまだ先の労使協定交渉の前段階で出てきた案ですから細かいことはまだなにも決まっていないんだろうと想像します。