Houston RocketsとOklahoma City ThunderがChris PaulとRussell Westbrookを交換トレード。Houston側がThunderにドラフト権を付けてバランスをとってます。

これでHoustonの方はJames HardenとWestbrookというNBAで最もボールを専有する2人を揃えて勝負。Thunder時代にチームメイトだった2人の再結合でもあります。Thunder当時はHardenはベンチスタートがほとんどだったはずですが、今回は2人ともMVPを獲得してNBAを代表する選手同士になってと立場も変わっている。NBAの戦術もこの間に大きく変わり一人のエースがボールを専有することをよしとするようになってます。
と言って2人ともがいままでと同じだけのシュート専有することは物理的にほとんど不可能でしょう。どういうケミストリで最適解を求めるのか。Rusが譲るのか。楽しみに待ちたいと思います。

Oklahoma Cityの方はどうするんだよコレ?という感じのトレード。Paul Georgeを放出して優勝の可能性は大きく減退。まあ昨年の様子を見ればPaul Georgeがいても優勝の可能性はかなり低かったので解体自体は仕方ないというのは理解可能な範囲内です。しかしWestbrookにとっては愉快な話ではないのは確か。次々と有力選手は放出するけれどなぜかHC Billy Donovanのクビは安泰という意味のわからなさ。
Oklahoma Cityはドラフト運にも恵まれ地方の新興チームとしてはこれ以上ないほどの才能の選手たちに恵まれたチームだったのです。CharlotteとかOrlandoとかSacramentoとかと比較したらその幸運度の高さは飛び抜けています。将来の3人のリーグMVPを同時に抱えたり、Steven Adamsのような拾い物もしている。
しかし結局MVPを3人とも失い、残るのは34歳のChris Paulと大量の1巡目ドラフト権です。ドラフト権にしてもHoustonやLos Angeles Clippersの分はこの先数年はロッタリー指名権になることはないと見込まれるため1巡目下位での指名権でしかない。チーム強化の即効性はほとんど期待できないです。地方都市の優勝の望めないチームに有力FAが来ることもまずない。幸運を使い果たしてしまった感が強い。

昨日のトレード発表もおどろきましたが、今朝になって今度はトレードで獲ったChris Paulをさらに放出しようと画策中という話まで出てます。解体や再建というような方向性のあるものですらないような。何を目指してるんでしょうか。

Chris Paulの行き先としてはまたMiami Heatの名前が挙がってます。HeatはRusのトレード先としても名前が挙がっていました。MiamiはFA市場解禁からすぐにJimmy Butlerとの契約を済ませており、東制覇に向けてやる気があるのかないのかよくわからないところ。事情としては既に放出済みのHassan Whitesideを含め堆積していた悪契約を処分するためにWestbrookでもCP3でも誰でも良いから獲る(交換でその悪契約を放出)ということらしいのですが、まだ最大4年も契約の残るCP3を獲ってそれで契約の整理になるのか多いに疑問です。