NBAドラフトでWashington Wizardsが全体9位の指名権を使ってRui Hachimuraを指名してます。多くのモックドラフトの予想よりずっと早かったですね。おめでとうございます。

NBAファンはご存知のことかと思いますがWizardsはここ数年エース格のJohn WallとBradley Bealが個人的に仲が悪くチームの和は壊滅的。今年1月になってJohn Wallが手術で長期欠場。Bealはトレードの駒として放出される噂が今も多々。先日優勝したばかりのToronto RaptorsからMasai Ujiriを社長に引き抜こうとして好条件を提示するも蹴られてそのまま経営の司令塔の人物がいないままでドラフトに突入した、というコート上・コート外ともに状態の悪いチームです。経営状態、チームの方向性のなさ、という視点ならNBA30チーム中で最下位に近いチームでしょう。

見方に変えればまっさらに近いチームにトップ指名選手として期待されてHachimuraが加入するとも言えるわけで、地元からは歓迎されるのかもしれませんね。


ドラフト直後のインタビューでHachimuraの英語を聞きましたがずいぶんとこなれていてよかったです。落ち着いてますね。人を食ったような落ち着きではなくて、ゆったりとした落ち着き。

ESPNの中継の解説についていたChauncey Billups(元Finals MVP)が指名された各選手に類似の現役選手名を挙げて視聴者にどんな選手なのかを説明していたんですが、Hachimuraについて挙げたのは今年のFinals MVP Kawhi Leonard、但し若い頃のKawhiだ、とわざわざ注釈を付けてました。いまのNBAを代表するスーパースターのKawhiを想像してはいけない、若い頃に攻守で奮戦していた頃の彼だと。なるほど。

私は以前からAl Hofordみたいになるかなと想像していたりしたんですが、Kawhiのような成長ができるなら期待はより膨らみます。どんなふうにプロで進化していくのか楽しみですね。