昨夜MLBではDetroit Tigers対Kansas City Royals戦が中立地のネブラスカ州オマハで開催されました。これは以前から当ブログでも言及していたMLBの人気テコ入れ策の一環の試合です。試合が開催されたオマハ市のTD Ameritrade Park Omahaはカレッジベースボールの決勝シリーズCollege World Seriesの開催球場でもあります。
MLBは人気テコ入れの一環としてMLB以外の野球の人気コンテンツとのコラボを行っています。それが少年野球のLittle League World Seriesの開催地であるペンシルバニア州WilliamsportでのMLBの試合開催であり、また今回のCollege World Seriesの開催地でのMLB公式戦開催というわけです。LLWSとCWSはMLB以外で最も視聴者を集める野球のコンテンツと言えます。CWSは今日金曜日から開幕です。

この試合はネブラスカ州で開催される初のMLB公式戦。日本のNPBは大昔から地方巡業で日本各地を周りますがMLBは過去そういうことをしてこなかったのでネブラスカ州では初試合というわけです。MLBは日本やメキシコ、さらにはイギリスでも公式戦を開催しようというのに足下のアメリカの地方を固めていなかったとも言えるわけです。MLBの人気が緩やかな下降局面に入ってかなり経ちます。遅ればせながらアメリカ国内での野球人気をこういう形で拾い上げていこうということなのでしょう。


試合はESPNで放送予定でした。試合開始が東部時間午後8時。同日のNBA Finals第6戦が9時から試合開始予定だったのでその前に放送を見てみたらこれが他のMLBの試合を放送していました。あー間が悪いことに雨なのかな、と思ったらさにあらず。なんと放送機材の不調で放送ができない状態だったのだそうです。
MLBの新しい市場刺激策でわざわざ遠征した試合の放送ができない。大変な失態でしょう。なんというかめぐり合わせが悪いですね。めぐり合わせというようなものではなくて、以前にも話題になっていたESPNが野球関連予算をバッサリやって人員不足になっていたのが遠因なのかもしれません。

NBAの方の試合が始まったあとにCM休みでESPNにチャンネルを戻してみたら画像だけは配信、音声はまだ届かずの状態で放映中。まったく準備をしていなかったESPN本部の当直のアナがしどろもどろ間があきまくりのひどい実況をしながらなんとか放送だけはしてましたが、全然コラボ宣伝にならない放送になってました。