B/R LiveというのはBleacher Reportブランド下で展開されているウェブストリーミングのスポーツ局です。昨年放送を開始したばかりの新参です。
そこが今日のTNTで放送されていたNBAのプレーオフの試合の最中の宣伝で気になることを言ってました。実況のベテランアナウンサーMarv Albertさんが読み上げてたんですが「B/R Liveで UEFA Champions League、UEFA Europa League、NLLをライブで配信」云々。AlbertさんはEuropa Leagueをご存知なかったようで読めずに詰まったりしてました。

私がひっかかったのはそこではなくNLLの方です。NLLと読み上げただけでそれがNational Lacrosse Leagueであるとは注釈をつけなかったので、知らない方だとNLLが何の放送なのかわからない言い方でした。欧州サッカーはともかく、その次に来るのがNLLなのか、と。

National Lacrosse Leagueは室内ラクロスのプロリーグです。ラクロスのプロリーグとしては野外ラクロスよりも結成は先行して1987年から活動を続け今季が33年目と長い活動実績があります。現在アメリカ・カナダにまたがる11チーム(うち在カナダ4チーム)でのリーグ戦+プレーオフ。今季2チーム増加、来季にさらに2チーム(カナダ1チーム)追加参戦予定。

NLLはしばしば自らを宣伝する売り文句として「世界で3番目の平均動員実績を持つ室内プロスポーツリーグ」ということを言います。バスケNBA、ホッケーNHLに次いで、世界を見渡してNLLより動員ができる室内スポーツのプロリーグはないというのです。
昨季実績でNLLの平均動員は9,411人とされ世界3位(NBA/NHLはそれぞれ14,000人以上)。4位以下のArena Football League、バスケEuroLeague、女子バスケWNBA、スイスアイスホッケーNationalliga A、Philippine Basketball Associationなどを抑えて3位なのは事実のようです。ここまでで名前の出ていない知名度のあるところでホッケーのKHLはどうも大都市と地方都市の動員の差が大きく平均値だと上記の各リーグの他、スペインのバスケ、ドイツのホッケーも下回るということらしいです。なかなかおもしろい。平均動員を基準にした序列だとアイスホッケーでKHLは世界第4位のリーグというわけですね。

そういう具合で他国のプロスポーツと比較すると立派な動員を達成しているNLLですが、アメリカ国内での一般の知名度はかなり落ちる。チームのある地元都市だとまた違うのでしょうがそうでもないとほぼ見えない存在だったはず。大手局での全国放送はありませんでした(カナダは存じません)。地元局での放送がほとんど。プロスポーツリーグとしてはNLLより後発の野外ラクロスのMLLや、サッカーのMLSにもその存在感では抜かれていた。
そのNLLがB/R Liveと放送契約を結んだ。それだけではなく番宣で名前を3番目に呼ばれてしまうほどのコンテンツとしての待遇になっている、というのに私は反応したわけです。

4大メジャースポーツや、その下の二番手プロスポーツ、カレッジスポーツなどは既に先行したスポーツ局各陣営に放映権をがっちり押さえられており後発のB/R Liveがすぐに手をつけられるところがほとんどなかったから、というのが一番の理由ではあることは簡単に想像できますが、それにしても数秒程度の短い番宣でわざわざ言及するほどなんだというのは意外でした。
上述したとおりNLLは今年2チーム来季2チームとリーグ拡張中。多局化が大きく進行したこともあり過去10年ほどのアメスポ各ジャンルの放映権価格は高騰の一方でした。ここ数年は多局化はさすがに一段落したところですが、そこへYouTube TV、B/R Liveといった新興のネット配信企業が入ってきたことでさらにマイナーアメスポジャンルへも放映権バブルの恩恵が回ってきた、NLLがその受益者として登場したことになるんでしょう。それとの相乗効果でリーグも拡張中と。