ウケ狙いのタイトルで失礼します。ゴルフMastersでTiger Woodsが復活のグリーンジャケット。かつてTigerの全盛期に魅せられた方々が大いに盛り上がっています。私も最後7ホールぐらいは見てました。混戦模様でなかなかおもしろい最終ラウンドだったと思いました。最後自身を落ち着かせるべく平静に振る舞おうとするTigerも逆にどきどき感があってよかったです。

勝って帽子をとったらずいぶんと頭髪がなくなっていて、ああ本当に長い時間が経ったんだなと思わされました。この大復活でこれから生涯勝利数、メジャータイトル獲得数などの話題も活発に語られるようになるなどゴルフ界に話題と注目を注入する勝利でもあったのでしょう。


話題性は高いのはわかるのですが、その昔Tigerがゴルフ界を席巻して社会現象のようになったのとはまた違うんだろうなとも思います。彼がゴルフ界に登場して勝ちまくった時期というのは、若くパワフルで喋りも明瞭快活な黒人ゴルフ選手という、好感度の高いそれまでゴルフ界にいなかったスターの誕生で注目を集めたわけです。ゴルフ界の人種バリアを破ったとも言えた。オジサンのスポーツのイメージの強かったゴルフをTigerの登場でトップアスリートが競う競技であるというイメージに変えたという功績もありました。若い人や黒人の少年にゴルフをやってみようかなと思わせるそれまでにない効果があったはずです。

今回の復活劇で喜んでいるのはかつてのTigerを知っている人たちなんじゃないでしょうか。
それがいけないというわけではないのです。新たな若いファンの獲得とか、ゴルフ人口減少の反転にはつながらないかも、などと思ったり。しばらくごぶさただった方がじゃあちょっと打ちっぱなしに行ってみようかと来週ラウンドしてみようか思うぐらいの刺激にはなりそうですが。

Tigerがいなくなった時期に台頭した若手たちの中の本命だったはずのJordan SpiethがMastersを圧勝で勝ってから既に4年。Tigerを超えるような逸材になりそうな勢いだったのがその翌年の例の痛恨の最終日の連続池ポチャでMasters連覇に失敗。いまになって振り返って彼の戦績を眺めてみればあの日以降、Spiethの勢いはそれ以前と違ってしまっているようにも見えます。この日のTigerの復活祭の混戦にもSpiethは割り込めず。Spiethは一昨年全英を勝ってるので失速と呼ぶのは違うのかもしれませんが、次のTigerにはなり損なったとは言えるのかも。