March Madness NCAAトーナメントの全米準決勝第2試合 Texas Tech x Michigan State戦にNFL Kansas City Chiefs QB Patrick MahomesがチームメイトのTravis Kelceを伴って観戦に来てましたね。MahomesにとってはTexas Techが母校。Texas Techはバスケでもフットボールでもイマイチ校なのが、NFLでMahomesが昨季一気に次世代QBのナンバーワン候補になると、バスケの方で全米優勝戦進出。一気にTexas Techに運気が来てるような感じですね。


さて表題の件。準決勝第1試合の方で勝負どころで勝負を左右する反則の見逃しがありました。試合終了間近の時点で2点差を追うVirginiaがボールをフロントコートに運ぼうとしたところで、ドリブルが自身の脚に当たってボールをロスト。それを拾って再びドリブルで前進したところでAuburnがファール。これ、ダブルドリブルです。完全に審判の見逃し。ダブルドリブルならボールはリードしたAuburnボールとなる場面。
しかしダブルドリブルはなかったことにされてそのまま試合は続行。結局フリースローを3本決めたVirginiaが逆転勝ちで優勝戦に進んだわけです。

これ、ダブルドリブル直後にAuburnのファールがすぐあったこともあって試合はそこで止まったわけです。そのまま試合が続いてしまっていたらなんとも難しいんですがとにかく止まった。でもルール上、ダブルドリブルの見逃しはビデオ判定で覆せないということだそうで、そのまま。

これはこの前NFLで新暫定ルールとして採用したスカイジャッジと同じ運用ルールがないと覆せない事例となります。審判の明確なミス・見逃しをビデオ審判が止める権限を持っていないとこれは正せない。NFLのときもNFC優勝戦=実質準優勝戦という大舞台の終盤で審判の大きな反則見逃しがあり、勝負の行方が変わってしまった。それが新ルールの採用につながりました。NCAAトーナメントもまた全米準優勝戦の大詰めでの審判のミスで勝負の行方が変わった可能性が高い。あってほしくないミスですが、実際に起きてしまったわけです。

NFLはビデオ審判を雇うカネも手間をかけるリソースもあるでしょう。全試合に適用するのは可能。カレッジバスケはD-Iだけで351校があり、同じことはたぶんできない。ではNCAAトーナメントだけの特別のスカイジャッジルールを採用する?それぐらいしかやるとしてもできないでしょうね。