Philadelphia Phillies@Washington NationalsのMLB Networkでの放送予定が雨天で順延中。Harperがブーイングを食うのか歓迎の意を元のファンから受けるのかという試合でしたが予定通りにはいかなさそうです。

時間が余っているのでMLB NetworkがHarperのことをあれこれと解説していました。おもしろいなと思ったことをひとつ。
昨季のNationalsでの最後のシーズンのHarperの成績がふるわなかったのはMLBファンは誰しもご存知のことと思います。それをシーズン前半と後半に分けて対比。Statcastによる打球の射出角度と打率でそれを示していたのがちょっとおもしろいかなと。なんでも昨季前半戦のHarperの打球の平均射出角度は14.7度。これが後半戦は12.7度まで下がったんだそうです。その結果、打率が前半戦.214、後半戦.300だったとか。FA資格を得る直前シーズンということでHarperはかっこよくホームランを量産しようとして打ち上げまくっていたのではないか、というのがMLB Networkの推測。それが例のホームランダービーでの優勝を経て、チームに戻ったあとに打撃コーチと話し合い打撃を変えてみたというのですね。

打撃の変遷はそういう話なんですが、その結果の向上の結果として打率を持ってきてるのがおもしろいかなと。日本のMLBマニアの方にかかるといまさら打率を持ち出すのは無知の極み・時代遅れだと散々に言われるかと思うのですが、MLB Networkは一方ではStatscastという新しい道具を持ち出してHarperの打撃が前後半で変わったと示し、その結果が好転したという部分では最も古典的スタッツの打率で語るんだなあ、と。

追記
試合は45分遅れで開始。1回表Harperはブーイングされまくり。無死1-2塁のチャンスに登場して空振りの三振でスタジアム大喝采となりました。