Paul GoldschmidtがSt. Louis Cardinalsとの契約延長にサインしたようです。2019年シーズン後にFAとなる予定だったGoldschmidtが2020年からの5年延長。総額$130 milllonとか。現在31歳ですので37歳のシーズンで終了の契約。今オフの大物打者の契約更新の流れに沿ったFA回避および労使協定更新期にかからない契約が開幕前にまたひとつ決まったということでしょう。

37歳で終わりという契約はCardinals側からすると飲みやすい。金額はまあまあ。Goldschmidtからみれば契約最終年に将来が決まっていないとシーズン途中でのトレード⇢2ヶ月のレンタル助っ人⇢来オフシーズン直前まで身の振り方が見通せない暗黒FA市場でもがくという近い将来になってしまうので、それを嫌気したということか。GoldschmidtというとDiamondbacksのイメージがまだ強いわけですが、新興のDiamondbacksから伝統を誇るCardinalsに移籍してあっさり事実上キャリア最後の契約にサイン。この辺はCardinalsの伝統、地元での人気の分厚さを好感してというのもあるのか。


MLBの契約更新関係では他にはNew York MetsのJacob deGromの契約延長について、チームメイトの2枚エースNoah Syndergaardが「さっさと(deGromに)払ってやれよ」とつぶやいてMetsに圧力をかけるもMetsは動かず。deGromは年齢・契約終了のタイミングはGoldschmidtと似ていて、31歳で今季を過ごし、今季後に現行契約が終了予定。但しdeGromは遅咲きのため2020年は調停の権利ゲットのみ、2021年にFA。Metsからするとまだ慌てることはないとも言えます。

それとともに今オフの大物の契約動向は打者に偏重している点も見逃せない。次期CBA交渉という環境変化が投手、特に先発投手の契約に不利になっていく可能性を感じさせます。以前から当ブログで考察しているロースター拡大、オープナーを含む投手起用法の歴史的変更、トミー・ジョン手術の多発での投手の稼働率の悪さなどが相まってオーナー側が先発投手へのサラリー大幅抑制に動いている可能性が否定できません。