今年のMarch Madness一回戦の最大の勝者はJa Morantとなりました。マイナー校Murray State所属のためレギュラーシーズンではめったにTVに登場せず。私は一度だけ見ましたがその試合は周りの他の選手が当たっていなかったのでアシストは伸びないし、他が入らないのでMorant本人への相手マークもきついまま試合が進む残念な試合だったわけです。これは以前にも書きました。
Murray StateはNCAAトーナメントに出場できるかどうかシーズン最終盤まで予想がつかなかったのが、所属のOVCのカンファレンストーナメントを勝ってNCAAトーナメント行きを確定。ドラフト候補生としてバスケファンに名前は知られているものの実際に試合を見たことがある人が限られていたMorantのお披露目試合で爆発。17得点11リバウンド16アシストのトリプルダブル。それも猛烈なスピードで飛んでのダンク、矢のようなパスでのアシストと派手さも満点。一気にZion Williamsonに次ぐドラフトのスターになってしまいました。元々各種ドラフト予想では全体3位4位辺りの評価が多かったので順位が上がるかというと、DukeのRJ Barrettを抜かないと順位はほどんど上がりようがない(Barretも大変な好選手です)んですけど、Zionの指名権を引けなかったチームも喜んで新スターとしてMorantを指名していくことになるでしょう。鮮烈全国デビューです。
この活躍を受けて一部の解説者はZionよりも即効で入団したチームを良くすることができるだろうという予想もしています。その件はまたドラフトの頃にでも。
Murray Stateは明日の二回戦ではNo. 4シードFlorida Stateとの対戦。大型のFlorida StateはMurray Stateには難しい相手でしょうが、期待を持って見たいです。順当ならばその試合の勝者は次週、Rui HachimuraのGonzagaと対戦することになります。

No. 1シード4校のうち危なげなかったのはGonzagaだけという一回戦になりました。Duke、Virginia、North Carolinaと軒並み前半苦戦。Virginiaは昨年史上初のNo.1シードの一回戦敗退を喰っての今年。昨年のあの試合とほとんど同じ展開の試合でキツい試合だったと思います。他にもNo. 2シード最強と目されたMichigan StateもBradleyに大苦戦。HCのTom Izzoが試合中に自軍の選手にキレてしまい公衆の面前で掴みかからんばかりの勢いで選手を罵倒しているシーンが翌日のスポーツニュースで繰り返し放映されていました。確かにイライラは募る試合展開だったとは思いますが、ベテランのIzzoがあそこまでキレるというのはなにがあったんでしょうか。将来のリクルートに響かないと良いですが。
他にはNo. 12シードの健闘、4校中3校が一回戦勝ち抜き。
下の方のチームが力のあるチームが多くて上位校も気が抜けないですね。