Selection Sunday、NCAAトーナメントの組み合わせの発表がありました。日本注目のRui HachimuraのGonzagaはNo.1シードは確保したものの、WCCトーナメント決勝での惨敗が響いて4校のNo.1シードの中では最下位とされ、なかなか難敵の並ぶ地区から全米制覇を目指すことになりました。

4地区の中で最もきついのは文句なしに中西部地区ですね。North Carolina、Kentucky、Kansas、Houstonが上位4校。名前だとHoustonが少々落ちると見えるでしょうがそうではないです。Houstonは今季Americanで勝ちまくったシーズン。KansasよりもHoustonの方が怖いでしょう。ここはKentuckyがNo.2シードですが実際は本命では。但し数日前に書いたKentuckyが地元での地区決勝でさらに有利になる可能性はこn地区分けで消滅しています。

Gonzagaの西地区はNo.1 Gonzaga、No.2はMichigan。Michiganは今季前半サプライズのスタートダッシュをかけたチーム。No.2だけ考えるとたぶんNo.2の4校中Michiganが一番与しやすくその意味ではGonzagaは良い組み合わせを引き当てたとも言えます。
ただ二回戦、そして16強戦で顔を合わせる可能性のあるACCの刺客No.8 Syracuse、No.4 Florida Stateが難敵ですね。Florida Stateはとにかくサイズがある。特に7'4"=224cm Chist Koumadje対策をファールトラブルなくできるか。Florida Stateは安定して強いとは言えませんがACCトーナメントでNo.1シード校Virginiaに一昨日快勝しており、ハマったときの強さはGonzagaにとって脅威。Florida StateでなければNo.5のMarquetteも難敵・好チームです。
二回戦の相手となるであろうSyracuseは伝統のゾーンディフェンスがGonzagaオフェンスを悩ませる可能性が大いにあります。今季@Dukeで勝利を収めてもいる。ACCでは勝ち星は伸び切りませんでしたが、それはACC各校があのゾーンディフェンスと過去何度も対戦してコーチや選手がゾーン対策を承知しているから。実際にSyracuseの熟練のゾーンと対戦したことのないGonzagaの選手たちはぶっつけ本番となります。ゾーン攻略の基本戦術としてはゾーンの真ん中にミドルシュートの打てる選手を配置してそこへボールを入れることになる。そこへHachimuraがたぶん起用されることになるでしょうから、Hachimuraのミドルが当たるかどうかが二回戦突破の鍵になりそう。

全体を見渡すとDukeが良い組み合わせを引き当てたという感じが強いです。4日前にZion Williamsonが復帰する前はNo.2シード確定的だったところから一気に状況をひっくり返してしまいNCAAトーナメント本命になったか。
DukeとGonzagaがともに勝ち進んだ場合には全米準決勝戦での再戦激突となります。