World Rugby Sevens Series Vancouver
ラグビー7人制ツアーWorld Rugby Sevens Seriesの次戦はカナダで開催予定。次週末にカナダ西部バンクーバーで開催なのですが、カナダラグビー協会の公式ページによれば通し券および二日目土曜日のチケットを既に90%売り切ったと大きくトップにうたっています。リンクをつけておきましたがそれはじきに更新されてしまうと思うのでスクリーンショットもつけておきます。カナダ代表がまるで冴えない中でのその好調な売れ行きということはアメリカ側から国境を超えて遠征応援に行く米代表のファンが多数いるということなんでしょうか。
バンクーバー大会のグループ戦のスケジュールを見るとすべて米代表戦が最後の試合になっているのを見ても米代表戦を興行のトリとして扱ってるってことのように見えます。

会場となるBC Placeはバンクーバー冬季五輪のときのメイン会場でもあり全席開放すると5万席超の大会場。まさかそこがそのままで9割方売り切れということはないのではないかと思われます。
同会場はサッカーMLSのVancouver White Capsもホームとして使用していて、MLSの試合の場合基本的には上部席は使用せず客を入れないゾーンの席にはカバーをかけて、一階席のみの約22,000人のキャパとして満員だ満員じゃないというようなことをやります。ラグビーセブンスの9割売ったというのもたぶんその22,000席の9割だろうなーと想像しますが、いずれにせよ、この公式サイトの様子からすると元々の予想よりチケット販売が好調なのは確かのようです。
昨日日曜日午後に優勝をしてその事実がまだ浸透していないであろうタイミングの月曜日の段階で9割方売れているとなると当日は遠征の米側のスポーツファンが上部席まで入るぐらいの勢いになるんでしょうか。

本来のホスト国のカナダ代表は現在コア国15カ国中11位。コア国からの降格(最下位のみ)の可能性は薄いですが好調とは言い難い。一方隣国アメリカは史上初めて首位に立つというブレイクアウトシーズンの真っ最中。元々カナダとアメリカはラグビーでは15人制でもほぼ同じレベルで勝ったり負けたりだったのですが、米国内でのラグビーの認知が進んで人材が流入・強化にカネが使えるようになってきてから徐々に差が付き始めています。
もしバンクーバー大会も米代表にとって準ホームトーナメントとなると年間全10戦のうち2戦をホームのムードの中で戦う有利な日程になっていきます。西海岸はアメリカ国内の比較で言うとスポーツ熱は薄い地方ですが、それでもその動員力はパワーがあるということになります。