毎年恒例のWorld Rugby Sevens SeriesのLas Vegas大会が今週末開かれています。米代表は初日ケニアを相手に快勝。ケニアの走りはなかなかに良く、どっちに転んでもというふうにも見えた序盤でしたがそこからホスト国米代表が力強く突き放して勝利。第2戦はアルゼンチンと熱戦、24−26で惜敗で1勝1敗で初日を終えています。明日のフランス戦で勝てないと今大会での優勝の可能性が消えます。
試合内容は以前からは格段の進歩が随所に見られて、ああなるほど勝てるようになってきたのはこういう細かいところでの違いの積み重ねなんだなと感心させられました。接触プレーで相手をふっとばしたりなどメリハリが効いていたり、相手の意表を突くプレーが増えて引き出しが増えたんだなあとか、以前は軽量を突かれて苦しんでいたスピードスターのCarlin Islesの密集での果敢な貢献ぶりとか。Islesは今大会前の時点で個人トライ数トップで、ケニア戦アルゼンチン戦でもそれぞれ2トライ。

このLas Vegas大会はWorld Rugby Sevens Series2018-19シーズンの年間10戦の第5戦目。ここまでの今季4大会のすべてで米代表は準優勝という結果となってます。優勝はニュージーランドとフィジーがそれぞれ2度づつ。シーズンランキングでは米代表は首位ニュージーランドと勝点で並んでの2位につけています。ホーム開催である今大会は昨年に続いてぜひ優勝してシーズンランクの単独首位への浮上を狙い、今季ここまでの決勝戦で跳ね返されてきた壁を突破したいところなわけです。

また今季のセブンスシリーズは2020年の東京五輪の予選も兼ねており、上位4チームは五輪出場権獲得=予選免除という特典付き。現在好位置につけている米代表としてはホーム開催でさらにポイントを重ねて五輪出場権獲得に向けて前進したいところというわけでもあります。


15人制ラグビーでは今年日本で開催されるW杯でも苦戦が予想される米代表ですが、7人制の方ではいよいよ強豪国の仲間入りと言えるところまで上がってきたのかという今季なんですね。
World Rugby Sevens Seriesでの過去4年間の米代表の順位は2014-15シーズンから順に6位6位5位6位。まだシーズン半ばですから尚早ではありますがコンスタントに優勝戦線に絡める位置に上がってきた今季はついに定位置の5−6位から抜け出して、各大会の準決勝に出てくるチームになりかかっているというわけです。