昨夜NBA Toronto Raptors@Boston Celtincsの試合が熱戦となりました。現在東カンファレンス首位へゲーム差なしの2位Torontoと、やっと調子を上げてきたところからこの試合前までに3連敗と少々凹んでいたシーズン前からの東本命Celtics。3連敗後Celtics側ではKyrie Irvingが自軍の若手選手たちにお小言を垂れたとかで少々波風が立っているところでもありました。

Kyrieと若手へのお小言というと、Cleveland時代が思い起こされます。当時はKyrieがお説教を喰う若手側。小言を垂れる側はLeBron James。LeBronがClevelandに帰還した2014年シーズンに、帰還前のドアマットCavsのエースだったKyrieに対して優勝目指すならそんなんじゃ全然ダメだとやった、とされます。ときは流れて2019年。同じことをKyrieがBostonの選手たちに小言を垂れたというのですから、Kyrieが成長したと言うべきか、お前が言うかと揶揄されるのか。昨夜の試合後にはCavs当時のKyrie自身の態度は確かに悪かった、LeBronに謝りたいとまで言ったとか。んーそうなんだーという感じですね。立場が変わったと。
CavsのときはKyrieから見ればLeBronは勝手に出ていって勝手に帰ってきてボス面。今のBostonだと昨季Kyrieが欠場中に若手の大活躍でカンファレンス決勝まで進出したのが、その時いなかったくせに「優勝するのにそれじゃダメだ」などとお説教をするKyrie。相似形とは言えそうです。

そんなこんなも昨夜の試合を決めたKyrieのスーパーパフォーマンスが全て払拭してくれるのではないでしょうか。コイツはソレを言う権利のある選手なのだ、と。CavsであのFinals大逆転優勝をしたときのKyrieを彷彿とさせてくれるフィニッシュになってます。
昨夜の最後は、接戦からの終盤にクラッチの2点⇢3ポイントライン遥か外から3⇢ノリノリなのでまたアイソでボールを手放さないだろうなと私も、きっとTorontoの面々も思っていたところからゴールに突入しながらの絶妙パス出しでアシスト⇢アーリウープでアシスト と立て続けに9得点に絡み、どのプレーもこれは凄い!と感嘆させてくれる内容。チームもその9点差で勝利。Kyrieはキャリアハイの18アシストとか。

対するTorontoの方も試合中、HC Nick Nurseがめちゃくちゃ気合が入っていてチームを鼓舞。これはプレーオフか?と思わせるような気合の入れっぷり。

あとから考えてみるとNurseにせよKyrieにせよ、この日の試合を擬似プレーオフの一戦と認識していて通常のレギュラーシーズンとは違うモードで臨んでいたのかもなと思わされました。その特別なギアにKyrieは入れられるし、Toronto側ならSpursで修羅場をくぐってきているKawhi Leonardもこの日はすごく良かったです。KwahiがBostonのBrownやMorrisを押しのけてand 1をもぎ取る様など今日はまたいつもに増してすごいなという感じでしたし。