熱戦でした。Syracuseが延長戦の末、No. 1 Dukeを下してアップセット。Dukeは今季2敗目。
この試合、Dukeはスーパー1年生トリオの一角Cam Reddishが病欠(試合場には来ているので大したことはないはず)、そして同じく1年のPGのTre Jonesが試合開始6分で肩の打撲で退場。メンバー落ちの状態での試合での敗戦なのでその面では言い訳もつくのですが、内容は弱点が露呈した試合になったとも言えます。Tre Jonesの出場していた序盤にDukeはロケットスタートで飛び出したのが、Jonesを欠いてから明らかに精彩を欠く内容に。
さらに延長戦の最後の場面もPGの不在と経験不足が大きく露呈したと言えましょう。45秒残りでDukeが4点差を追う場面。ボールを3ポイントライン外で廻すばかりで25秒も経過してからやっとシュート。2ポゼッション差でこれはマズい。相手のSyracuseは伝統のゾーンディフェンスで中に入りにくいのはそうですが、既にその時点までで40分以上も戦ってきて、試合中はゾーンの真ん中にZion Williamsonが入り込んでゾーン崩しを試みたり様々なことをしてきていたのが、クランチタイムになったら右往左往か、と。
25秒時点でのショットが外れてオフェンスリバウンドを獲ったもののまたも外でボール回して13秒ぐらいまで打てず、じれたホームの大観衆が早く打てと悲鳴を上げるのを聞いてやって打つという始末。4点差2ポゼッション差で難しい判断が要る場面ではないのにこれはお粗末。1年生主体のカレッジのチームは経験不足が露呈する試合はままあるものですが、年も越してシーズンも半ばでこれはちょっとマズいのでは。それだけPG Tre Jonesに頼っていた面があるのか。
Tre Jonesのケガの内容がいまの時点でわかりませんが、あれっきり出てこないということは単なる打撲ではなく脱臼その他の可能性もあり長期離脱になるとことは重大。今週末土曜日にNo. 4全勝Virginiaを迎え撃つレギュラーシーズンの山の試合があるので大事を取ってTre Jonesにムリをさせなかった可能性もありますから軽症の可能性も残りますが。

ドラフトの方で注目のZion Williamsonは35得点10リバウンド、相変わらずリム周りで小技が効いたスコアを重ねているのに加えて豪快な4ブロックもありで、もうよほどのことがない限りドラフト全体1位から落ちることはないのでは。Zionと全体1位を争う同僚のRJ Barrettも23得点16リバウンド。ドラフト的にはこちらもトップ3指名の可能性は高いです。シーズン前にはBarrettの方が1位に推されることが多かったのですが、実力もともかくZionの人気・マーケティング力は凄まじく、選手としての才能で誰が見てもZionを上回る評価を得ないとドラ1の奪還はムリではないでしょうか。


NBAドラフトの話題なのでついでにGonzagaのRui Hachimuraのことも。現時点での各種モックドラフトでは高いところで4位、10位前後が多くなってきてます。一時期に比べると若干落ち気味ですが、Hachimuraの評価が落ちたのではなく、周りの競争相手となる1年生たちがカレッジの試合に慣れてきて見栄えが上がっているからということかと。3年生のHachimuraの評価がこういう感じで動くのはまあ想定内なのでしょう。
GonzagaはWCCのカンファレンススケジュールに入っており、一昨日土曜日の試合がESPN2で放送になっていたのを見ました。試合はホームのSan Franciscoが食らいついてきて終盤までずっと接戦熱戦も最後は突き放して96-83。試合を見ていないと楽勝したようなスコアになってますがそういう試合ではなかったです。Hachimuraは21得点。接戦だったのですが自然体の試合というか、ガツガツしたところがなくチームメイトを信頼した試合ぶりとでも言いましょうか。そんな試合でもちゃんと20点以上になっている安定の実力を示しているとは言えるのでしょう。