カレッジフットボールシーズンが終了。毎年の恒例に近くなっていますがAlabamaのコーチ陣が他校に引き抜かれまくってます。現在のカレッジフットボール界の2強のうちClemsonはあまり引き抜きに合わないんですが、Alabamaは毎年のようにコーチ陣が引き抜かれ入れ替えの連続。そういう状況でありながら毎年勝ち続けているのですから立派なものです。Alabamaフットボールより指導者の引き抜きの被害にあっているチームはカレッジ・プロ通じてもまずないかと。プロだとNew England Patriotsが毎年他チームのHC職の候補に上がってごたごたするのが目立つところか。

そういう年中行事のようなAlabamaのコーチ転出・そしてその補充とは別の話題がこのオフはあります。昨日付でMiami-FLがAlabamaのQBコーチをヘッドハンティング採用したと発表、今週末のうちにAlabamaのQB Jalen HurtsがMiami-FLのキャンパスを訪問するそうです。発表の順番はQBコーチの採用が先ですが、これはもうHurtsの転校先として立候補するためにAlabamaでのHurtsの直接の指導者をMiamiが採用したということなんでしょう。
Miamiは今年の主戦QBはシニアで今季が最後。シーズン途中で何度か先発したレッドシャツ1年生のN'Kosi Perryが、Hurtsが転校してきた場合の競争相手になりますが、Hurtsの圧勝になりそうな感じ。Perryはまだまだ線が細くてすぐに使い物になるかどうか。今季も一度先発で数試合投げたあと控えに降格させられています。Perryをリクルートしてくれた当時のHCが引退退任、オフェンス側のコーチたちはシーズン後に全員クビになっており、Perryには後ろ盾もない状態になってますからその面でもHurtsが来ればまずHurtsの先発になるチーム事情でしょう。

Miamiの話とほぼ平行してマスコミに情報が出てきたのがBig TenのドアマットMarylandがHurts獲得競争で先行しているという話。静かにリクルーティング。既に今日金曜日の時点でHurtsはMarylandのキャンパス訪問を済ませているんだそうです。事前には報道はなく訪問後に事実だと学校側が認めました。MarylandはHCとしてAlabamaのオフェンシブコーディネーターを就任させたばかり。Maryland、ただ単に強豪AlabamaからHCを招いて長期的にチーム強化を目指しているだけでなく、普通ならMarylandには来ないようなクオリティのQBをこのルートで獲得するという含みがあったんですね。気づきませんでした。

月曜日に全米優勝戦を終えて、金曜日にMaryland訪問済み、土日のうちにMiamiも訪問予定。なぜそんなに慌てて訪問をしているかというと、多くの大学で週明け月曜日から次の学期が始まるからでしょう。Hurtsは既に学位はAlabamaで取得済み、院生として転校(正確には学術的には大学院に入学ですが。フットボール的には転校)することを目指しています。学位を取得済みの場合、通常の転校と異なり1年間のプレー禁止のルールが適用されません。すぐにこの秋の2019年シーズンでHurtsはプレーすることが可能。MiamiなりMarylandなりに院生として新学期に入れば非公式練習にも、春の公式練習にも参加できますからすぐに秋学期にプレーするつもりなら絶対に今学期のうちに転入すべきなのです。それでバタバタと訪問をしていると。たぶん月曜日、遅くとも来週半ばまでに来季のプレー先が決まるんでしょう。

MarylandとMiamiのどちらが有利か。Hurtsの元のコーチたちとの個人的な関係の強さが外からはわからないので予想は難しいですが、Miamiの所属するACCにはAlabama時代からの2強のもう一方であるClemsonがいます。2019年はMiamiとClemsonは対戦予定はありませんが、地区が違うのでACC優勝戦でClemsonと対決する可能性はあります。2017年シーズンのACC優勝戦がClemson x Miamiでした。Hurtsがもう一度Clemsonと戦いたいと考えるのかどうか。