NBA Minnesta TimberwolvesのHCであり社長でもあったTom Thibodeauが解任されています。2016年のオフに5年契約で請われてTimberwolvesに来ていますのでほぼ契約半分での解任。オーナーがなにか腹に据えかねてのシーズン途中での解任でしょうがタイミングが変なのが気になるところ。これでちゃんとした後任が見つけられるものかどうか。

Timberwolvesは昨季からゴタゴタが多かったですが、現状だけ見ればHCの責任を問わねばならないような状態でもない。現在西カンファレンスの11位ですが、プレーオフ圏内の8位までは2ゲーム差、4位との差も4.5ゲーム差でまだまだ今季を諦めるような事態ではない。解任直前の昨夜の試合ではLeBron抜きのLos Angeles Lakersを圧倒しての快勝。エースKarl-Anthony TownsとAndew Wigginsがともに28得点の活躍。試合は見てないですが二人とも躍動的で内容も良かったとか。試合後の記者会見でもThibodeau意気軒昂だったようなのですが、あえなく解任。

タイミングは解せませんが、解任理由は思い当たるところはいくつかあるとは言えます。現場と背広組のトップの兼任でThibodeauの個人の趣味が選手獲得に色濃く出て誰も口出しできなかったことから始まり、NBA全体が3ポインターを打ちまくる傾向が強まった中、Timberwolvesはそれを拒んで取り残されたように見えたこともオーナーの不満につながっていた可能性は高い。TownsとWigginsというNBAでも有数の若手スターを持ちながら二人揃って伸びきれないでいる現状もある。Timberwolvesのような地方チームではこの二人のレベルの才能と同時に契約できる可能性は将来に渡ってもめったにあることではないと言え、オーナーからしたら焦りが出てくるのもわかります。オーナーが焦っているのにThibodeauは旧Chicago Bulls時代のメンバーの再結集と旧時代の戦術にこだわり成績も伸びない。Jimmy Butlerを昨季獲得したのに空中分解した。TownsとWigginsのやる気がおおっぴらにマスコミで批判を受けまくっているのに改善の兆しが見えなかった、などなど。

Bulls絶頂時代の再興というのは見る側からしたらとても面白かったわけです。その過程でJimmy Butlerを獲得して旧Bullsの価値観の注入を図ったものの若手とのケミストリーは生まれず失敗。他方引退も視野に入れて腐りかかっていたDerrick Roseの大復活という果実も生みました。Roseは先日発表されたばかりのNBAオールスターファン投票の第1回中間発表で西のガードの2位に入っているなどNBAファンからはRoseの復活劇は歓迎されている。Butler実験は失敗したものの、トレードでButlerと交換で76ersからやってきた選手たち=Robert CovingtonやDario ŠarićはWolves加入後機能しておりトレード自体は失敗とは言えない。
ま、但しBulterに対してはHouston Rocketsが向こう4年間のドラフト1位指名権を交換条件にしてトレードを希望したという情報もあったので、オーナーからするとCovingtonやŠarić程度の選手では満足していないのかもしれませんが。

そんなこんなでオーナーのThibodeauへの不信がつのってシーズン途中での解任になったということなんでしょう。問題はこの時点でHCを解任して今季の残りをどうするつもりか。在野の優秀なHCがいるとは思えませんし、そういう方がいたとして(例えばJeff Van GundyとかMark Jackson?)いまの状態のWolvesを引き受けることに魅力を感じるでしょうか。
TownsとWigginsはつい先日のBoston Celtics戦の全国放送でも試合中に解説者に酷評されていたのです。二人ともハッスルが足りない、特にWigginsのそこここのサボり癖についてあげつらっていました。この点はJimmy Butlerが在籍中に不満を何度も表明していた点でもあるし、ファンからも批判をされ続けている点でもある。それが1年後の今は全国放送でダメ出しされる形で常識化してきている。それが指導者が変わると改善するのかどうかはわからない。二人ともお金の面ではオーナーから優遇されているのでHCがどうのこうの言ってやる気を出してくれるのか不明。結局迷走するのかなあという。