元旦のアメスポといえばカレッジのボウルゲームと、NHLの野外試合Winter Classicです。ボウルの方はプレーオフ制となったことで従来元旦に行われていたメジャーボウルが他の日の開催になり希薄化が進んでいるのが残念。

NHL Winter Classicは今回が11回目。インディアナ州Notre Dame Stadiumでの開催。Chicago BlackhawksとBoston Bruins、Original Six同士の対戦。Blackhawksは4度目のWinter Classic登場。Bruinsは3度目。それぞれのホームから離れた土地でのWinter Classicは初。一応地縁としてはBlackhawksのマイナーチームであるECHLのIndy Fuelが同州内にあります。距離的にもChicagoとNotre Dameは車で遠征可能な距離。イリノイ州Chicagoにはカレッジフットボールの強いチームがない(Big Ten所属Northwesternはありますが)こともあって地元のスポーツ報道ではNotre Dameフットボールを準地元校のように報道する傾向もあり、場所は中立地ですがChicagoの方がほぼホーム扱いに近いと考えていいのでしょう。76,126が入場したと公式発表になってます。

インディアナ州内でNHLの公式戦が行われるのは1993年以来のようです。20世紀末に日本でNHLの公式戦が何度が開催されていたのもずいぶん昔の話になってしまったのですが、それよりもさらに以前以来のインディアナ州でのNHL公式戦ということになります。
少し話がズレますが、先日MLB Networkで2018年のMLBを回顧する企画番組内で、MLBが中立地で公式戦を開催することの意義と良さを自画自賛していたりしました。Little League World Seriesの行われるペンシルベニア州の田舎町Williamsportでの試合や、前年2017年のノースカロライナ州の米軍基地敷地内のFort Bragg Gameと普段MLBのない街に行っての試合でのファンとの交流・歓迎がMLB内部の人たちにとって新鮮であったということを述べ、将来に渡っての拡充を示唆していました。(MLBの場合はそれよりもさっさとNashvilleとPortlandに新チームを作ったら、という感じもしますが。またその話は別の機会に)

MLBにしてもNHLにしても国際マーケットの開拓として海外での試合開催を積極的に行っており、そういう海外遠征の試合の方が目立つのですが、足下の米国内の非ホーム都市市場への再浸透も地味ながら重要なのかもなと今回の中立地でのWinter Classicを見て感じた次第です。

試合の方はBostonが逆転勝ち。事前には出場できないのではとも言われていたBrad Marchandも出場、最後のエンプティネットを決めていました。
Winter Classicでは特別ジャージが着用される習慣になってます。過去「Classic」を強調し過ぎてレトロ調と言えば良いですがちとファッション的にいかがかと思われる(それを意図してデザインしてるのは承知しています)デザインが多かったのが、今回は4度目出場となるBlackhawksはほぼ黒一色のジャージを着用。1930年代のユニフォームからの転用だとのことですが、なかなかかっこよかったです。
あとはピリオド間のミニコンサートで出演するバンドが過去の同イベントからアップグレードされていたのが目立ちました。日本ではあまりお馴染みないかもしれませんがWeezerとJudah & the Lion、どちらも普段の生活内で良く曲を耳にするバンドです。