結果から言うとLos Angeles Rams 54-51 Kansas City Chiefs。NFL史上3番目に多い総得点試合で両軍が50点超えをしたのは史上初とか。
しかしそのスコア以上に、Ram QB Jared Goff 24歳、Chiefs QB Patrick Mahomes 23歳の二人のNFLのこれからの10年間(またはそれ以上)を背負う若手QBによる歴史的一戦になったかと思います。全てが出来過ぎか。この試合がMonday Night Footballで全国放送だったことの幸せを全国のNFLファンは感じるべきでしょう。
取って取られての大激戦。そこにディフェンス側の奮闘でのターンオーバー→得点がいくつも絡んで大変な試合になりました。最後はMahomesの2連続INTでChiefs及ばずも逆転再逆転で終盤まで行方のわからない第4Q。これはすごかった。


もう一度おさらいになりますが、この試合はもともとはメキシコシティでの開催予定の試合でした。ピッチのコンディション不良を理由にNFLは開催場所をRamsの(仮の)ホームであるLos Angeles Memorial Coliseumへ移動。アステカ・スタジアムのコンディションが悪かったのは事実ですが、このカードが9勝1敗同士、Super Bowlコンテンダー同士の一戦であった事実も開催地の緊急移転の意思決定に影響したはずです。シーズンの流れの中で重要でない普通の試合であったなら緊急移転しても観客動員も難しいかったでしょう。しかし今回は1敗同士の直接対決。NFL史上1敗同士の直接対決がこんなシーズンの遅い時期に実現したのは初のこととかで、Super Bowlプレビューの感が強い。そんな試合なので急遽LA開催でもそこそこイケるという判断もあったのでしょうし、またこれが運良くMNFでの放送なのですから観客が湧くLAでの開催の方が中立地のメキシコシティでの開催よりも見栄えが良いと判断したのか。そしてその判断は大当たりとなりました。

結果的には敗戦したChiefs。Chiefsは今季前半にNew England Patriotsとの新旧QB対決の大一番でもNew England Patriots 43-40 Kansas City Chiefsとハイスコアリングゲームで惜敗した試合もあり、これで今季2敗目。2敗してもいずれもChiefsオフェンスはその威力をいかんなく発揮した試合での敗戦で、Patrick Mahomesへの評価と将来への期待は下がることはないのでしょう。Patriots戦でも、こりゃPatriotsの逃げ切りかなと思ったとこからChiefsが速攻でTDを叩き出して激しい終盤になったのでした。名勝負製造マシンか。
New EnglandのTom BradyとMahomesとの対戦は、Bradyの年齢もあり今季が最初で最後になるかもしれません。再戦は今季のAFCプレーオフで、と期待しておきましょう。

Goff 対 Mahomesはカンファレンスが異なるため今後どれぐらい機会があるものか。今の活躍を見せられてRamsやChiefsが両者を手放すことは考えられず、対戦の機会はSuper Bowlでか、あとはレギュラーシーズンでは4年に1度あればいいところということになります。
ちなみに今年実現したNew England Tom Brady対Green Bay Packers QB Aaron Rodgersはともに長年の強豪のエースQB同士ですがカンファレンス違い。Super Bowlでの対決はなく、レギュラーシーズンで先発QB同士としてまみえたのは今年の試合を含めて3度のみ。例えばBradyはPeyton Manningとは17度対戦しているのと比較すると大幅に少ないです。カンファレンスが違うと対戦機会が激減するわけですね。

GoffもMahomesも元MLB選手であった父親を持つという共通点があります。これはエリートアスリート人材が野球からフットボールに流れているという事態の現れなんですかね。それとも
偶然なのか。