NLDS Colorado Rockies@Milwaukee Brewers第2戦。地元Brewersが4−0で快勝、2戦2勝としてNLCS進出へ王手をかけてます。Rockiesの打てなさぶりは重症。野球はコレがあるからポストシーズンの予想が立てにくいわけです。
NL西地区の優勝決定戦タイブレーカーの試合でLos Angeles Dodgersに9回まで無得点(2-5敗戦)、NLワイルドカードで延長13回を戦ってやっと2得点(2−1勝利)、NLDS第1戦またも9回まで無得点、9回ギリギリに追いついたものの敗戦(2-3敗戦)ときて昨夜の第2戦がゼロ封負け。さっぱり打てない。ホーム→@LA→@Chicagoと連日飛行機で飛び回っての連戦、レギュラーシーズンも激闘だったので休む暇もなくポストシーズンに突入して疲労が溜まっているのは仕方ないですが、なんとも苦しいです。

勝ったMilwaukeeの方。2番に座ったChristan YelichがNLのMVPの最有力候補。レギュラーシーズン後半戦から打ちまくり。オフシーズンにMiami Marlinsが解体されて3人の有力若手外野手たちが次々と放出。Giancarlo StantonのYankees行きが一番話題になったし、Marcell OzunaがSt. Louis Cardinalsで開花することを予想する向きもありました。でも実際は3人の中で一番地味な移籍となったと思われたYelichがMVP候補になってしまうというところがおもしろいです。Yelichはここ2戦は走塁でチョンボっぽい行動があったりしましたが、投手がビビっているのか連続四球を得たりチームのチャンスを作っています。
Yelichの後ろを打つのが元MVP Ryan Braun。Braunは例のPED問題でミソをつけてからは余計な発言はせず黙ってMilwaukeeで野球を続けてきたんですけれど、ここで良い役回りになってます。

それよりも5番を打つMike Moustakasのクラッチぶりはどうでしょう。NLDSの第1戦の延長戦でのサヨナラタイムリーもそうですし、この第2戦での先制タイムリー。
Kansas City Royalsが2年連続でWorld Seriesへ行ったときのレギュラーでもあったMoustakas。当時は1年目は下位(9番も打っていたような記憶)、World Series制覇に成功した2年目は打順もアップしてソリッドな活躍でRoyalsの優勝に貢献してました。World Seriesまでの長いポストシーズンの戦いを二度までくぐり抜けてきた経験が、ほとんどポストシーズンの経験のない面々が並ぶMilaukeeで良い方に生きているようにも感じられます。
Moustakasは三塁手。今のMLBでは三塁手は重要性が低い。所属球団もRoyals→Brewersと実に地味。ご本人も見た目も発言も地味。そんな選手がクラッチで大事な点を叩き出してくれる。こういう選手は良いですよね。良いものを見た気がします。