良いものを見られました。NASCARのPlayoffドライバーが16人から12人に絞られるレースとなった今日の@Charlotteのロードコース(正確にはRoval)での一戦。最後10周を切ってからが大接戦+大混乱の連続で大変なレースになりました。これはすごい。NASCARの現行のプレーオフ形式がこの大混戦を演出したことになり、運営側としてはしてやったりの大成功レースでしょう。

プレーオフポイントの足切りの12位争いが極僅差で、3名のドライバーがそれぞれあと一台抜けば、抜かれれば次週からの次のラウンドへ進出できるかどうかの運命が変わる状態になっていて、それぞれパックの中盤で必死のレースを展開。それに重なってピットインのタイミングのせいで完走するのに燃料を節約して走らなくては残りの周回を周りきれない車が混じっており、その中にはトップを走っていたBrad Keselowskiも含まれていて、速い車と意図的に遅くしている車ととにかく完走すればそれで良い車とが入り混じって大混戦。節約モードにしろとチームから指示が飛んでもそこはレースドライバーの本能なのかペースを落としきれなかったり、実況や情報提供がうまいのでハラハラし通し。そこへ次々とイエロー、レッドが入る。
普段オーバールコースを走っているNASCARドライバーたち。ギリギリのすり減ったタイヤでの馴れない競り合いがあちこちで発生するので壁をこするものが続出して何度も止まる。レッドが出たあとのリスタート前には足切りを争う88番Alex Bowman(1-3ポイント差で足切り接戦の3人の一人)がエンジンがかからないので押しがけでなんとかレース内に踏みとどまったりと細かいハラハラがたっぷり。勝負どころの最終盤の最後のリスタートでの第1コーナーでいきなり7台を巻き込む多重クラッシュ発生。その前までは足切りまでは余裕があったはずの2位だった42番Kyle Larsonも巻き込まれて車がボロボロ、タイヤホイールもひね曲がった状態に。でも無理やりでも周回してさっきの多重クラッシュで離脱した選手たちを公式に抜かないと今度はLarson自身が足切りになりそうという事態。
さらに最終ラップのゴール直前のシケインでトップに2位のJimmie Johnsonが猛アタックをかけたところJohnsonがコースアウト、シケインを横切って近道してしまいトップの車に接触、両車ともに停止。そこから立ち直ってもう目前のゴールラインにはたどり着いたものの両者ともに順位を大きく下げ、Jimmie Johnsonはなんとこのミスでシケイン不通過を取られたようで大幅減点。あのまま2位でおとなしくフィニッシュしていれば次週からのRound of 12に難なく進出できたのもフイに。ベテランのJohnsonではあってもポイントの計算・損得よりも、目の前にあるここで抜ければこのレース勝てる!という瞬間での沸騰・果敢さが生んだ最後の事故。レースに勝つこと以上の価値はないという熱さ、その熱さは支持したいです。
まだレースのドラマは終わらず。前述したボロボロになった42番が走っている車の中で最後にゴールラインへ。ゴールライン前に一台止まってしまった車があり、それを抜いて42番がフィニッシュ。この1台を追い抜いた1ポイントが効いて42番LarsonはRound of 12進出へ。

レースのことを書くことが少ないので、読者の方には読みにくいのではないかと危惧しますが、とにかく短時間の間に凝縮されたドラマ、登場人物多数のドラマ。それぞれの意地と熱とが伝わるすごいレースで興奮しました。