今日のハイライトの試合であったNo. 4 Ohio State@No. 9 Penn Stateの一戦。Penn Stateが勝負どころで奇をてらったオフェンスコールで試合を台無しにして敗戦した、と言ってみたいです。それも二度も。

一度目は第3Qの最後の4th & shortでの理解不能のスクリメージライン手前へのパス。突っ込んできていたOhio Stateのエッジの眼の前で即座に倒されて1stダウン獲得に失敗。なぜ4th & shortでそんな変なプレーを指示したのかさっぱりわかりません。
それほど熱心なファンでなくてもOhio StateのHC Urban Meyerはこの手の場面ではオール・インでバックフィールドめがけて選手を殺到させるのはいつものことなのは知っているはず。当然Penn Stateのコーチ陣も知っているはずですが、なぜ知っていてあのコールなのか。もっと外へスクリーンパスならまだわかります(それでも4thダウンでやるのは褒められたプレーではないですけど、まだマシ)が、あんなエッジの選手の手の届くところへパスを出して何になるのか。はたき落とされて逆転機を逃してます。

その後第4Qに入ってPenn Stateが2連続TDで12点リードしてスタジアムは大騒ぎ。このまま勝てばあの第3Qでの失態は不問になるんだな、と思って見ていたんですが、そこからOhio Stateが逆襲開始。90ヤードをあっという間にドライブして再逆転、Ohio Stateの1点リード。残り時間は2分強、Penn Stateはタイムアウト3つ全部残して最後の攻撃。FGを決められるところまで進めばPenn Stateの再々逆転となる展開。時間は十分あり。
反則その他山あり谷ありで4th & 5という場面に。この5ヤードを進まないと、という場面。ただまだ時間もあるしタイムアウトも残っているので最悪の場合この5ヤードのコンバートができなくてももう一度ポゼションが回ってくる可能性もゼロではない場面。
ここでPenn StateとOhio Stateが交互にタイムアウトを取り合って相手の出方を探る展開に。確かに勝負どころです。ですからタイムアウトを取るなとは言いません。しかしPenn Stateは2つ(Ohio Stateは1つ)この4thダウンプレーの前にタイムアウトを消費して、もうこの一発勝負しかなくなったところで繰り出したプレーが、ただのRBのオフタックルラン‥ このプレーがこの試合で効果的だったならそれも良いですが、そんなことはなく、この試合合計で16度ランして43ヤード=2.7ヤード/キャリーのRBに勝負どころで5ヤードゲインしろと?二度もタイムアウトを取って散々考えた挙げ句がこのコールかと愕然としました。昨季のエースRB Saquon Barkley(現NFL New York Giants、ドラフト全体2位)がいた頃ならともかく、なぜこのコールなんだと。
なんというか選手たちが気の毒だなと思わされるほどの悪コールではないでしょうか。