第5のプロチームスポーツ産業としてサッカーMLSが長年生きながらえられる体質になってそろそろ10年近くなります。まだまだ規模は上位ジャンルには及びませんがその存在は認知度は確実になってきています。
ただTVでの視聴率がさっぱり上がらない。週末型の興行でこの時期になると週末はNFL・カレッジフットボールというアメスポ二強ジャンルにもろにかぶるので旗色は悪い。MLSがプレーオフを行う時期(10月末〜12月上旬)になるとそれにさらにNBA・NHL・カレッジバスケットボールもシーズン開幕済みとなり上位ジャンルが最も混み合う時期。MLSがスポーツニュースで取り上げられる機会はさらに激減します。
そういう露出では苦戦必至のスケジュールを地道にこなしながら長いシーズンを維持、利益体質になったとされるのですからMLSの経営陣は良くやっているというのが私の評価です。

それとは別にサッカー放送がアメスポシーンで定着しつつあります。土日の朝の欧州サッカーです。English Premier Leagueの放送がその端緒となったわけですが、現在ではEPLはNBC系列、ドイツBundesligaがFOX系列で、そして今季から急遽イタリアSerie AがESPN2で週末の朝に生放送を展開しています。BundesligaやSerie Aは数年前まではマイナー局で細々と放映されていたのをそれぞれFOX/ESPN系が買い取り。Serie Aの方はCristiano RonaldoのJuventus移籍とともに初のメジャー局での放送へと展開してます。完全なRonaldo効果です。欧州メジャーリーグのうちスペインLa Ligaはいまもマイナースポーツ局beIN Sportsが手放さないので、Messiの試合は大半のアメリカの家庭には配信されないままになってます。beINの番組構成の話はまた興味深い点もあるのでまた後日。

そんな具合で土日の朝はサッカーを放送しているというのが常態となりつつあります。長い欧州サッカーシーズン。今の時期はアメリカではフットボールと季節は重なりますが、時差の都合で放映時間帯は重ならない。フットボールシーズンが終わったあとはアメリカはバスケがメインのシーズンとなりますが、それでも欧州サッカーは時期は重なっても時間帯は重ならない。休日の朝はTVをつけるとサッカーを必ずやっている、という習慣的な時間割はなかなか良いと思うのです。TV視聴というのは習慣が大事ですから。

当ブログでしばしば書いていますがスポーツニュース番組がその歴史的な役割を終えつつある今現在、スポーツTV局にとっては週末の朝の欧州サッカー放送というのは扱いやすいコンテンツであり、スポーツニュースなき後の午前中の放送枠、ライブでのアメスポがない時間帯にうまくハマっているんじゃないかとも思います。
まだまだアメリカ国内でメジャースポーツと言い切れるような人気があるわけではないですが、欧州リーグは画像で見るとメジャースポーツイベントらしい雰囲気は楽しめる。特にEPLはプレースタイルも激しく、サッカーは退屈と言う先入観を持つ一般スポーツファンにサッカーの再認識を迫れるコンテンツでもあります。のんびり何もやることのない休日の朝にTVをつけたらサッカーをたまたま見てしまう、というのは静かに一般スポーツファンに浸透していくには良い環境なのかもなあと思う次第です。