前項でOld Dominionの試合のことを取り上げましたが、今日は他にもアップセット・ニアアップセットがあり意外な形で盛り上がりました。優勝候補の一角No. 5 OklahomaがArmy相手に大苦戦。第4Qに追いつかれて延長戦の末28-21でなんとか大アップセットを免れました。試合の放送は見ていなかったので中身についてはコメントできませんが、リアルタイムでplay-by-playを見ていたところ、Oklahomaが同点の第4QにArmy陣内深く攻め込みながら残り1ヤードを突破しきれず勝ち越しを逃していたのが気になりました。同点だったので普通の判断ならFGを蹴ってとりあえず勝ち越しに行くところ、3rdダウン4thダウンと強引にTDを狙いに行って失敗してます。Armyに限らず軍士官学校は体格で劣る場合が多く、Oklahomaのようなエリート校のラインと1ヤードを争うような場面ではまず勝てないはずですが、それを跳ね返しちゃったってことです。
同じく軍士官学校のNavyも延長戦まで行って敗戦してます。相手はSMU。軍士官学校の健闘や勝利は日本でいうと公立校が甲子園で勝つみたいなものでしょうか。特殊な感情を刺激するところがあります。

SECでは恒常的ドアマット校であるKentuckyがNo. 14 Mississippi Stateに28-7の快勝で開幕4連勝。これは新ランキングでランク入りか。既にFlorida Gatorsにも勝っておりSECで2戦2勝。No. 2 Georgiaと並んで東地区首位ですね。
こういう具合に実績のない学校が地道に積み上げて勝ちを挙げているのは見ていて楽しいものです。

他方、過去の実績は最高の学校が苦しんでいる場合もあります。Nebraskaですね。今日はNebraska@Michigan。20−30年前ならプレミアゴールデンカードであったであろうこの対戦。なんと前半で39-0でMichiganがぶっちぎり。ここまでNebraska弱いか、と感嘆してしまう内容でした。
その上後半戦にNebraskaはQBを切り替えて気分転換を図ろうとしたのですが、なんとオフェンスの最初のプレーでいきなりその新QBが膝を捻って退場。前半限りで交代を言い渡されていた先発QBがまた出場することに。なにをやってもダメという感じの試合でした。
Nebraskaが昔のNebraskaとは違うのはカレッジフットボールファンは知っていることですが、弱いと言っても昨年で4勝、2015年に6勝とファンを嘆かせたもののBig Ten移籍後の6年間で他の4シーズンは9勝が3度、10勝が1度。そんなにボロボロというほどではなかったはず。それが首脳陣を入れ替えたのに昨年の最悪4勝シーズンにも届かないかもしれないシーズンのスタートになってます。ファンは開幕戦のAkron戦(天候不良延期)があれば1勝していたとか勘定してますが、Akronは決してダメチームではない(同じBig Ten所属Northwesternを撃破してます)ので実際に試合をやっていたら今のNebraskaでは勝てたかどうか大いに疑問です。
請われてNebraskaに帰還したScott Frost HC、苦悩がしばらく続きそうです。