今週の注目試合だったNew England Patriots@Jacksonville Jaguars戦。この試合は事前の勝敗予想で、数年ぶりにPatriotsが負ける可能性が50%を超えると予想された試合。過去数年、ホームゲームはもとよりアウェイの試合でもPatriotsは常にfavoriteとされてきたのが、この試合はJacksonvilleがfavoriteであった稀な試合。その予想に違わぬ好試合を攻守で見せてJacksonvilleが31−20で勝利。同カードでJacksonvilleがレギュラーシーズン初勝利を挙げてます。プレーオフではJacksonvilleが勝利したことあり。

前半を21−3とJacksonvilleが圧倒して終了。第2Q中盤にPatriotsが8分以上を使って延々をドライブして迫ってきたところではいよいよNew Englandが目覚めるかにも見えたのが結局FGの3点のみ、Jaguarsが14−3でリード。その返しのドライブでJaguarsがTDを決めて21-3。後半が始まると攻撃権を持ったJagursが第3Q最初の8分以上を使ってFGで24-3。双方のロングドライブで時間消費が激しい。Patriotsの戦術Gronkoを巧みに抑え込んだJacksonvilleのディフェンスデザインが冴えてレシーバー陣が手薄なPatriots、さすがに今日はダメか?という試合展開。それでも簡単に勝たせなかったのは常勝Patriots、さすがということになるんでしょうか。第3Q後半に数少ない手持ちWRのChris HoganにTDを通して24-10。第4Qに入ってFGを追加して24-13と11点差まで来ました。

で第4Q半ばのPatriotsのドライブが疑問。残り10分弱で自軍9ヤードラインからドライブ開始。結果的にはこのドライブは3 & Outでパントしてしまったのですが、これ、4thダウンは行くべきだったのではないでしょうか。
こういう事情でした。3rdダウンでRB James Whiteへのパスが通って当初の判定は1stダウン獲得だったのです。が、これがかなり微妙な距離で審判がチェーンを持ち出してまず確認して、チェーン数個分で1stダウン獲得と再び判定。それに対してJacksonvilleがチャレンジフラッグを投げ入れました。
私は見ていてこのチャレンジは無駄だからやめたほうが良いと思ったんですね。その時点で第4Qの残り8分強。もしチャレンジが成功したとしても4th & very shortになるだけ。既に残り時間は多くなく、2ポゼション差なので、4th & shortにしたところでPatriotsはどうせランプレーまたはQBスニークで1stダウンを獲得する可能性がとても高い。だからチャレンジ権は残した方が得、と思って見ていました。
結果は私が大ハズレで、チャレンジは成功、そしてPatriotsは4th &ハーフヤードをパント選択。Jacksonvilleの方はPatriotsがパントチームをフィールド内に入れても、自軍のディフェンスチームをフィールド内に残してフェイクパントに万全に備えており、Patriotsがその気があってもトリックプレーに行けなかったです。
ここが試合の勝負を決めるアヤの瞬間だったかと。前述の通りこの3rdダウンの4thダウンの間には数分の間隔が空いたため受ける側のJacksonvilleの側に様々な状況に対する準備ができた。4thダウンが最初からショートと判定されていればそのままPatriotsが速攻に行けたかもしれないのが、そうはならなかったし、フェイクパントを出そうにもそれについてもJacksonville側に通常と違うプレーをするメンバーを配置できたし、注意事項など指示出しもできた。Patriots側が餌をまいたフェイクスナップでのオフサイドの反則誘導も失敗した。

それはともかくとしてJacksonvilleは昨季からの勢いをそのままで今季に入ってきてますね。攻守に隙がないです。